僕と幼馴染と友情物語   作:sata-165

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書いているうちに長くなってしまいそうだったので、とりあえず前編と後編に分けることにしました。


水着選び・前篇

「本日は教員の研修会がありますので授業は以上で終了です。皆さんは心配ないとは思いますがあまり羽目を外し過ぎないように注意してください。」

 

高橋先生の号令でクラスのみんなは帰り支度を始めたり友達と会話をし始めた。今日は午前中しか授業がないのでこの後は自由だ。試召戦争で授業が遅れているクラスは補習があるらしいけど。僕はどうしようかな……

 

「明久 このあといつもの面子と飯食いにでも行かねぇか?」

 

「いいね雄二。康太と秀吉、一輝は大丈夫?」

 

「…………問題ない。」

 

「うむ。儂も今日は部活がないから大丈夫じゃ。」

 

「オレも特に用事は無いぞ。」

 

みんな大丈夫みたいだな。

 

「明君 ちょっといいかな?」

 

「うん? 大丈夫だよ。どうしたの?」

 

明梨が話しかけてきたのでそちらを見ると明梨、日向、優子さん、工藤さん、神谷さんがいた。霧島さん? いつの間にか雄二の隣にいるよ。

 

「この後って暇ですか?」

 

「飯食いに行く話をしてただけだから、その後は暇だな。」

 

「ちょっと買い物に付き合ってほしいんだけど……」

 

日向の言葉を継ぐように優子さんが説明を入れる。

 

「む? 買い物とは何を買うんじゃ?」

 

「水着よ。」

 

「プールの話が突然だったから用意する暇がないんだよネ~。」

 

「…………み、水着。(プシュ)」

 

康太、水着という単語だけで鼻血を出すのか……

 

「……雄二に選んでほしい。」

 

「なるほどな。それなら断るわけにはいかないな。」

 

「じゃあ、みんなでお昼を済ませてから水着を買いに行けばいいんじゃない?」

 

僕が話をまとめたらみんな頷いて肯定してくれた。

 

 

 

 

「あ、そうだ。康太 お前これ飲んどけ。」

 

ファストフードで食事を済ませ、デパートへ向かっている時に一輝が康太に2本の小ビンを渡した。

 

「…………これは?」

 

康太は渡された小ビンをいぶかしむ様に眺めながら尋ねる。

 

「親父に作ってもらった薬だ。赤いのが増血薬、青いのが賢者薬。効果は増血薬は名前の通りで血液を増やす。賢者薬はドーパミンやアドレナリンなどの興奮性感情ホルモンの生成を抑止して、血圧の上昇や脈拍の上昇を妨げる。要するに興奮を抑える薬だ。」

 

「…………なぜ俺に?」

 

「流石に店ん中で流血騒ぎは避けたいからな。」

 

「…………血なんて流さない。」

 

「ほんとカナ~?」ダキッ

 

「…………」プシュー

 

工藤さんが康太の腕に抱きついただけで赤い噴水が出来上がった。相変わらずだな~。

 

「ほらな。工藤、さっき渡した蓋の赤いビンを飲ませてやれ。言っておくが親父の薬は、効果は保障できるが、味の方は保障しないぞ。」

 

「え、え~と、じゃ、じゃあ、飲ませるよ。」

 

工藤さんは真っ赤になりながら小ビンを開けて中身を口に含む。あれ? なんで彼女が飲んでいるんだ?

 

「…………」ゴクッ

 

そう思っていると工藤さんは康太に口づけした。あ~、口移しで飲ませたのか。

 

「あ、コレ、シュークリームの味だ。高瀬君があんなこと言うから覚悟してたんだけどな~。」

 

工藤さんは顔を赤くしながらも薬の味に驚いている。司さんはまだ変な味の薬を作っているんだな。

 

「…………愛子何をするんだ。」

 

顔色が戻った康太が工藤さんに抗議する。

 

「だって康太ってキスもしてくれないから、こっちからするしかないじゃん。」

 

「…………だからと言って口移しは……」

 

ちゅっ

 

康太がなおも反論しようとしたところで工藤さんが康太の口をふさぐ。彼女の唇で。

 

「もうっ、男のくせに細かいこと気にし過ぎダヨ。い、いいでしょ。ボクたち付き合っているんだから。」

 

「…………すまない。」

 

「あ~、桃色空間作っているところ悪いが、もう着いたぞ。康太、青い方もさっさと飲め。」

 

二人だけの世界を作り始めた康太と工藤さんに一輝が忠告する。康太と工藤さんも周りの視線に気づいて慌てて離れる。康太も気まずかったからか青いビンを開けて一気に飲み干す。

 

「…………麻婆豆腐味。」

 

またとんでもない味だな……

 

「じゃあ、30分ぐらい経ったらこの辺に集合ってことでいいか?」

 

水着売り場の近くのベンチで雄二が皆に聞くと皆が頷く。

 

「明君よろしくね。」

 

「よろしくお願いします。明久君。」

 

「うん。期待に応えられるか分からないけど、頑張るよ」

 

皆がバラバラに別れて水着コーナーを回り始める。もちろん僕は彼女である明梨と日向と一緒に。

 

 

「う~ん……どうしよう。」

 

僕は女性用水着を見ながら悩んでいる。隣に明梨と日向がいるから問題ないけど、女性用水着コーナーに男が一人でいたら店員に事情を聞かれそうだな……

 

『ちょっと吉井! 何女物の水着コーナーに入っているのよ!?』

 

『そうです。そんな悪い子な吉井君にはオシオキが必要です!』

 

『貴様ら、俺の補習から逃げるとはな。今日は特別に本来の補習に加えて社会の常識を叩きこんでやる! 覚悟しておけ。』

 

『『いぃぃぃやああああぁぁぁぁぁ!!!』』

 

『そうだ。プール掃除が残っていたな。特別にプール掃除を任せてやろう。』

 

なんか悲鳴が聞こえたけど変質者でも出たのかな?

 

「あ、これとかは明梨に似合いそうだな。こっちのは日向に似合いそうだな。……どうかな?」

 

僕は3着ずつ水着を選んで二人に渡す。明梨には水玉模様のセパレートタイプ、黒のホルタ―ネックタイプのビキニ、オレンジのパレオ付きの水着の3着。日向には青のビキニ、空色のセパレートタイプ、白のスカートの付いたワンピースタイプの水着の3着だ。気に入ってもらえるといいけど……

 

「明君はどれが一番似合うと思う?」

 

明梨が水着を順番にあてがいながら僕の意見を訊いてきた。う~ん……これは

 

「……甲乙つけがたいね。どれもよく似合ってるし。」

 

「明久君 わたしの方はどうですか?」

 

日向も水着を順に体にかぶせるようにして訊いてきた。

 

「二人とも元が可愛いからどんなものを着ても似合っていて迷うよ。」

 

二人とも超がつくほどの美少女なのでどんな服や水着でも似合っている。ただ、それぞれに印象が違う感じだけど。

 

「明君って、よく恥ずかしい台詞を言うよね。」

 

「明久君だから仕方ないですね。」

 

二人が真っ赤になりながらそう言ってきた。

 

「そ、それで、どうするの?」

 

僕は指摘されて恥ずかしくなったので話題を変えようとした。

 

「う~ん。ここの水着思っていたよりも安いし3つとも買おうかな。」

 

「わたしもそうします。せっかく明久君が選んでくれたんですから。」

 

二人とも、3着とも買うみたいだ。

 

「じゃあ僕が半分出すよ。」

 

「そんなことしなくていいよ。ちゃんとお小遣いはあるから。」

 

「そうですよ。わたし達が着るものなんですから自分で払いますよ。」

 

「選んだのは僕なんだし、気にしないでよ。彼氏からのプレゼントってことでさ。それにお金の事なら心配いらないよ、今月は父さんから仕送りを多く貰ったからね。」

 

今月は父さんから数万円多く仕送りが振り込まれていた。なんでなのか訊いたら僕が付き合い始めたから、そのお祝いと言っていたけど……。

 

「そこまで言うなら……」

 

「お言葉に甘えさせてもらいます。」

 

二人はしぶしぶと言った感じで納得してくれた。




今回はみとぅー様、龍夜様、ノンキ者様、るーみゃ様の意見を取り入れながら水着を決めました。皆様、本当にありがとうございました。
ひとまず、二人は3着ずつ買う事にしました。何を着ていくかは本編のお楽しみという事で。

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