僕と幼馴染と友情物語   作:sata-165

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ひさしぶりで前書きに書くことが思い浮かばない・・・

たぶん次かその次くらいまでには暴走召喚獣編は終わります。



第89話

 

「一輝! 俺の点数だとあと2分くらいしかもたねえぞ! 大丈夫なのか!?」

 

「2分あればなんとかなる。おい、アキ! そっちはどうだ?」

 

オレと康太が久遠と明梨の召喚獣のコントロールを取り戻す作業を始めてから4分ほど、作戦の開始からは1時間弱になる。確か起動時に50点、10秒ごとに1点消費だから単科目だと400点取ったとしても、350点×10秒で3500秒、教科を変更しないなら1時間もたない。

 

「こっちもっ、そのぐらいならっ、大っ、丈夫っ、だよっ。」

 

召喚獣の操作に集中してるためか途切れ途切れだが、問題はなさそうだな。

 

「そういえば、さっきから、二人の、召喚獣の、動きが鈍くなって、るようだけど」

 

「そうか……あらかた終わったからシステム側からの指示が遅れてんのかもな。」

 

さすがに8割がた作業が終わってるんだから、ある程度の成果が出てないと困る。

 

「雄二、フィールドはあとどのくらいもつ。」

 

「あと10点だから100秒くらいだ。」

 

「了解。康太、もうひと踏ん張りだ。」

 

「…………わかった。」

 

残り時間も少ないことだし、スパートをかけるか。

 

         ☆

 

「くっ!」

 

はじめのころから比べると明梨と日向の召喚獣の動きは鈍くなったが、それまでに点数が削られこっちも思ったように動けない。そのせいでさっきから他の召喚獣の攻撃がかすったりしていて徐々に点数が減っている。

 

『明君 もう点数が50点を切ったよ。』

 

『今の点数は42点です。』

 

召喚獣の操作に集中するために点数に補正されるたびに報告してもらうようにしたが、今では完全に点数を確認する余裕がなくなっている。最初から数十点の点数ならある程度の強さの召喚獣とも渡り合うことはできるが、今の状況は1時間弱の操作と数十分の戦闘、600点分以上のフィードバックと普通の操作ですら難しい状況だ。

 

「っ! こなくそっ!!」

 

正面の召喚獣の槍が迫ってきたので体をひねって槍を避け、()()()()()木刀を()()操って喉に突き刺す。

 

Cクラス 福上 英美里 DEAD

 

ここまでの攻防で僕の召喚獣の両腕が動かなくなり、腕輪の発動はもちろん体重のバランスがおかしくなっていて移動や回避すら難しくなってる。

 

「……雄二 あと6点。」

 

「あと1分か。一輝、康太 間に合うのか!?」

 

「…………あと数秒で終わる。」

 

「よっし! 終わったぞっ。」

 

「あれ? 二人の召喚獣が……」

 

一輝のセリフとほぼ同時に明梨と日向の召喚獣が――

 

「ん? どうなったんだ?」

 

「消え……た?」

 

召喚時に現れる幾何学模様と共に消えてしまったのだ。

 

「召喚者がフィールド内にいないから消えたのか? まあその辺はあとで考えればいいか。雄二!」

 

「ああ、わかってるよ。」

 

雄二が白金の腕輪の効果を切り召喚フィールドが無くなったので、召喚獣に付けていたカメラが落下して何もないダクトの様子を映すだけとなった。……って

 

「カメラ置きっぱなしにしてんじゃん!」

 

「ん? そんなの終わってから取りに行けばいいだろ?」

 

「別にダクトにカメラが落ちてても問題ないだろ? 特に何か写しちまうわけでもないし。」

 

「…………あのカメラは耐衝性もあるしカメラはまだまだある。」

 

「そ、そうなんだ……」

 

ツッコんだ僕の方がおかしいような感じになってしまったので色々な疑問は胸の奥にしまうことにした。

 

「この後はどうする? 科目変われば点数は戻るが連戦はきついよな。」

 

「だな。とりあえず会議室の方に戻ればいいだろ。」

 

雄二の意見に従ってその場の片づけを軽く済ませてから会議室へと向かう。

 

         ☆

 

「でだ。一輝、この後はどうしていく?」

 

「とりあえず、今の段階で残ってる召喚獣と倒した召喚獣の詳しいデータが欲しいところだな。その方がこの後の指針を決めやすいからな。」

 

「それなら、こっちで説明するさね。高橋先生。」

 

学園長の指示に高橋女史が答えると会議室の大型ディスプレイ、及び個人の席に設置されたディスプレイにABCDEFという文字といくつかの数字が表示される。

 

「システムはそれぞれの学年ごとに管理されていますので、現在稼働してるのは第二学年の召喚獣 計三〇〇体です。そのうち吉井君の召喚獣は除かれますので暴走してる召喚獣は二九九体です。

先ほどの作戦の間で戦死した召喚獣はAクラス5名、Bクラス10名、Cクラス24名、Dクラス15名、Eクラス30名、Fクラス30名、それに藤崎さんと久遠さんを加えると百十六体の召喚獣はもう現れません。」

 

CLASS   DEAD   REMAIN ALL

A    5(+2)   48    55

B    10    40   50

C    24    26   50

D    15    35   50

E    30    20   50

F    30    14   44

ALL   116    183   299

 

ディスプレイに表示された表をわかりやすく説明する高橋女史。

 

「単純に人数だけ考えれば同じことを3回繰り返せばっ……ってわけにはいかねえよな。」

 

「そうだな。高得点者の召喚獣はほとんど出てないからな。俺の見た感じだと点数の高い方が動きが良かったが、明久はどう思う?」

 

「うん。僕も同じだよ。確かに点数が高い方がスピードとかも高いけど、単純にそれだけじゃないと思うよ。」

 

雄二が会議室の側方に設置されたソファに横たわってる明久に確認を取ると、明久は体を少し起こして自分の意見を言う。

 

「そうなると残っている召喚獣の方が厄介なわけじゃな。」

 

「そうとも言えないんじゃない? 今回は吉井君が攻撃できない相手がいたわけだけど、もうその心配はいらないでしょ?」

 

「確かにそうね。それに今回の操作でいくらか慣れていることも考えればもう少し早く終わるかもしれないわね。」

 

「ん~、でも、ボク達の召喚獣はまだ出てきていないし、科目によっては吉井君でも難しいんじゃナイ?」

 

「……確かに。保健体育での土屋や愛子の相手は難しい。」

 

秀吉、紫織、優子、愛子、翔子とそれぞれが意見を交えながら次の作戦を考える。

 

「今の段階だと特に新しい案は出そうにないな。よしっ! それじゃあ昼まで休憩にして、午後になったらまた同じ作戦で再開だ。」

 

一輝がそう締めると全員がその言葉に答える。

 

「すまないがアタシは明日の準備があるから後のことはアンタらと高橋先生に任すよ。この会議室は今日一日開けとくから好きに使いな。それと吉井が休みたいなら保健室へ行ってもいいさね。」

 

学園長はそれだけ言い残して足早に部屋を去る。

 

「じゃあ、13時にこの部屋に集合してくれ。アキしっかり休めよな。」

 

明久に釘を刺してから一輝が部屋を出ると雄二たちもそれぞれ部屋を後にする。

 

「保健室行くの? 行くんなら手伝うけど。」

 

「いや、それほどじゃないからここで休んでくよ。」

 

「なら、私もここに残りますね。」

 

少し経った会議室には彼女に膝枕をされている明久の姿があったとかなかったとか……

 




しばらく更新してなかったせいか感想が少ない・・・と思いましたけど、過去の感想を見返してみると、そんな多かったわけではないっていう地味なショック受けました


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