自分もいま「デート・ア・DRIVE」の方を書いているので、こちらの作品の投稿は本当に気まぐれになります。DRIVEを書いている最中にちょこっと書いていくスタイルをとっていきます。皆様、こんな私ですが、これからもよろしくお願いします。
駒王学園。
日本にあるごく普通の街、駒王町にある私立高校。少子高齢化によって最近共学になったばかりの高校のため、男女比は圧倒的に女子の方が高い。そのため「ハーレムをつくれる」と勘違いしている者がたまにいるが、それ以外はごく普通の高校だ。
「ねえねえノア君。ここの問題が分からないんだけど、ヒントだけでも教えてくれない?」
昼休み、教室で一人静かに窓の外の空を眺めていた銀髪で赤い瞳の少年に数学のノートを持って近づく女生徒。少年はチラッとその女生徒の方を見ると、持っていたノートを受け取り、筆箱から取り出したシャープペンシルで公式を書くと、女生徒にノートを返す。
「ええっと・・・うん、この公式なら解けるかも、ありがとうノア君!」
少年に頭を下げると、女生徒はスタスタと自分の席に戻って行った。
少年の名はノア。ラストネームは誰も知らないため、ノアとしか呼ばれたことがない。駒王学園始まって以来の秀才であり、ビジュアル共に女生徒からの人気ナンバーワンの生徒である。基本は無口で、彼の声を聴くことはめったにないが、誰にでも優しく、教師からも一目置かれている生徒である。
「なあなあノア! 今日の数学の宿題見せてくれねえか?」
すると今度は、茶髪の男子生徒がノアに迫ってくる。彼こそ、駒王学園始まって以来の問題児であり、「変態三人組」という全女生徒から敵視されている兵藤一誠である。親しい者からはイッセーと呼ばれていて、よく言えば熱い男。悪く言えばただのバカである。
「なあ頼むノア! この通り!」
両手を合わせながら頭を下げて頼み込む一誠。ノアは机から紙を取り出すと、すらすらと文字を書いて一誠の目の前に突き出す。
「ん? なになに? 「努力もせずに私を頼るな。君も先ほどの彼女のように下校時間ギリギリまで残って勉強したらどうだ?」だと! そう言わずに頼むよノア! いや、ノアさま! ノア大明神様! アーシアは友達とどっか行っちまったし、松田と元浜はバカだから頼りになるのはお前だけなんだ!」
ついには土下座をしてノアに頼むが、ノアは見向きもせずに空を眺める。
これが駒王学園の日常。変わりもしない
そして、今一誠が全力で土下座しているノアが、人間ではないという事を
時刻は夕方。授業も終わって、生徒たちは部活に打ち込んだり、自宅に帰って勉学に励むなどの代わりのない日常を送る時間だ。
結局あの後一誠はノアに宿題を見せてもらえず、残りの変態三人組の松田、元浜と共に先生にこっぴどく叱られていた。それを見て、別にノアは何とも思っていなかった。努力をしない者への当然の結果だからだ。せめて一誠がもう少し努力をしていれば見せる気になっていたかもしれない。もっとも、ノアの言う『少し』はのび太君がテストで連続100点とるぐらいの努力なのだが。
そんなスパルタのノアは何をしているかと言うと
「・・・・・・・・」
駒王学園の旧校舎の近くにある木の枝に座って、ある一室を見ていた。
その一室とは、駒王学園でも有名な生徒ばかりが入っている謎の部活、「オカルト研究部」。兵藤一誠が所属している部活でもあり、ノアがとりあえず危機感を抱いている部活・・・いや、集団だ。
この世界には異形が存在している。天使、堕天使、悪魔などの聖書に載っている者たちや、一般的な妖精や妖怪などがこの世界では生きている。兵藤一誠たちオカルト研究部の部員は全員が悪魔である。兵藤一誠と、最近転校してきたアーシア・アルジェントは元人間の悪魔である。なぜ人間が悪魔になったのかはノアにはわからないが、それは後々知ることになるだろうという事で気にはしていない。
そしてオカルト研究部を観察すること一時間、特に何もなく本日の部活は終了してしまった。部活が終了するのと同時に、ノアは鞄を持ってその場から立ち去る。駒王学園の裏道まで移動すると、ノアは帰路につく。
ノアが
トボトボと道を歩いていると、ノアの視界に白いローブを着た二人の女性が入った。片方の女性は、白い布で包んだ細長い何かを担いでいた。
耳を澄ませて聞いてみると、どうやら外国の言葉で話している。だが、ノアが気になったのは、二人から発せられている聖なるオーラだ。正確には、栗毛のツインテールの少女の腕に付けている紐と、青い髪に緑のメッシュを入れている女性が担いでる何かからだ。この波動からして、おそらくは聖剣。しかも、どちらも七本あるエクスカリバーであろう。
一体そんな剣を持った者が何をしにこの町に来たのだろう。まあ、大方想像はつくが。すると、こちらに気付いたのか、栗色のツインテールの少女がこちらに近づいてきた。
「あのぉ~すみません。駒王学園の人ですか?」
少女の質問に、顔を縦に振ると、少女はさらに質問してくる。
「あの、兵藤一誠という男の子の家を知りませんか? 私も昔はこのあたりに住んでいたんですが、すっかり忘れちゃって・・・」
兵藤一誠。その名が出た瞬間にノアは確信した。おそらくこの二人は教会からきた戦士。たぶん、最近盗まれたというエクスカリバーを回収するためにこの町に来たのだろう。そして、この栗毛の少女は兵藤一誠の事情を知っていて、彼の主でありこの町の領主である駒王学園三年のリアス・グレモリーにでも協力、もしくはエクスカリバー奪還の邪魔をするなとでも言いに来たのだろう。その準備のために、まずは兵藤一誠に頼んで話し合いの場をセッティングしてもらおうという事なのだろう。
だが、もし違っていたのならば、自分はこの少女二人を見捨てたことになる。そういうことは、
ノアは、一歩足を動かすと
「案内はするが、この聖剣は預からせてもらおう」
一瞬で二人から紐と布に包まれたエクスカリバーを奪い取った。一瞬の出来事に二人は反応できず、ノアが聖剣を奪ったと理解した瞬間、二人は戦闘態勢に入るが、ノアは続けて言う。
「私は君たちの敵ではない。無論、悪魔でも堕天使でもないから君たちと戦う理由はない」
「っ! ふ・・・」
一瞬、メッシュの入った髪の少女が「ふざけるな」と言おうとしたが、ノアから敵対意識を感じなかったのか、すぐに戦闘態勢を解く。それを横目で見ていた栗毛の少女も、戦闘態勢を解く。
「君の言葉は信じよう。だが、その前にお互い名前を名乗ろうではないか・・・長い付き合いになりそうだしな」
メッシュの少女が鋭い目つきでこちらを睨みながらフードを外す。それに合わせて、栗毛の少女の方もフードを外した。
「私の名はゼノヴィア。カトリックの聖剣使いだ」
「私は紫藤イリナ。プロテスタントの聖剣使いよ」
少女――ゼノヴィアとイリナが名前を名乗ると、ノアは二人の方を振り返る。
瞬間、夕日に照らされたノアの後ろを白いハトが羽を舞いあがらせながら飛び立っていく。その光景は、まるで神秘的な何かを秘めている彼を象徴しているようであった。
「私の名はノア・・・光の巨人、ウルトラマンノアだ」
とういうわけで、第1話でした。
ラストネームが本気で思いつかなかったため、そのままノアとさせていただきました。というか、主人公のセリフが4行程度って喋りなさすぎじゃない?まあ本編でもノアは全く喋っていないので、これでもしゃべった方ですかね?
今後はコカビエルが出てきたり、ヴァーリがノアと戦ったり、イッセーたちがノアのスパルタ教育を受けることになったりといろいろてんこ盛りですが、前書きでも書いた通り本当に気まぐれなので、気長に待っていてください。
それではまたいつか