牙狼《GARO》―とある神浄の黄金騎士―   作:じゃすてぃすり~ぐ

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プロローグです。


序章-プロローグ-

 超能力が科学的に解明された世界。

 日本の東京の西側、そこに壁で覆われた都市がある。

 その名は『学園都市』そこに住まう8割が学生である。

 そこで行われるのは、超能力の開発。それによって学生達の多くはテレキネスなどの能力を手に入れることが出来た。

 だが、それは格差を生み、憎しみ、悲しみを呼び、『陰我』を生む。

 そしてその『陰我』に呼ばれ、悪しきモノ・・・『魔獣ホラー』は闇より姿を現すのだ。

 

 ―そう、今宵も・・・。

 

「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

 暗い路地裏を少年は逃げる。背後に居るであろう異形の化け物から。

 少年はレベル3の発火能力(バイロキネシス)の持ち主であり、自分の力に自信を持っていた。この力ならばたとえスキルアウトだろうと負けはしないと。

 だが、この異形の化け物と出会いその自信は打ち砕かれる。

 何度燃やそうと、倒れはしない。自分の力をモノともしない怪物。

 取り巻きの連中もこの怪物に喰われた。残るは自分だけ。

 だから逃げた。失禁しズボンを濡らしながらも必死で。

「あっ・・・」

 だが、それもこれで終わり。少年は袋小路に追い詰められる。

『ククククク・・・、追いかけっこは終わりみたいだなぁ能力者』

「ひ、ひいいい・・・来るな・・・来るなよぉ・・・」

 舌なめずりをしながらにじり寄る怪物。それを見ながら半泣きで少年は震えるしかない。

 

 その時だった。

 

「悪いが、そこまでだ。ホラー野郎」

『あん?』

「・・・え?」

 怪物の背後から、声が聞こえ怪物が振り向く。つられて少年もそちらに視線を移した。

 そこに居たのは、少年だった。学生服の上に黒いコートを羽織った、ウニに似たツンツンヘアーの少年。

『貴様・・・その格好、魔戒騎士か!?』

「まぁな。・・・ったく、毎晩毎晩お前等って懲りないよなぁ。こちとら日中、オブジェの浄化やら学業やら家の事やらで忙しいってのに・・・。今日なんか補習だったんだぜ?」

 はぁ、不幸だ・・・。ため息をつきながら、怪物の言葉にそう答え、ぽつりとこぼす。

『補習なのはお前さんの自業自得だろうに・・・』

 何処からか少年でも怪物でもない声が響く。声の主は少年のはめた中指のリングからだ。そこに装飾されている骸骨の口がカチカチと音を鳴らしながら声を発している。

「うるせぇ、ほっとけよザルバ」

『ま、それはさておき・・・とっとと片付けようぜトウマ』

「あいよ」

 リングの言葉に少年はそう答えると、赤い鍔無しの剣を鞘から引き抜き天へと掲げた。そして、円を描く。

 

―ギュンッ!!カッ!

 

 その円から光が溢れ、少年を包み込む。そこから現れたのは・・・、黄金の狼だった。

 

『ッ!・・・き、貴様は・・・。馬鹿な!?何故ここに!?』

 茶色かかったオレンジの瞳に怒りを燃やし、怪物を睨む黄金の狼を模した鎧を纏った騎士。その名を怪物は知っていた。

 遥か昔から、多くの強大なホラーを屠ってきた最強の魔戒騎士。

 ホラーにとって恐怖の存在となる魔戒騎士。

 旧魔戒語で『希望』の意味を持つ魔戒騎士。

 

 その名は・・・

 

『黄金騎士・牙狼(ガロ)!』

「その陰我、俺が断ち斬る!」

 

 かつて、後継者を失い輝きを失った牙狼の鎧。その鎧に再び黄金の輝きを取り戻した若者が居た。

 彼の者の名は『道外流牙』

 そして、時は流れ・・・年老いた流牙に代わりその鎧を受け継いだ少年が居た。

 少年の名は『上条当麻』

 道外流牙の孫である。

 これは、『牙狼 GOLD STORM―翔―』の後の物語。

 科学と魔術が交差する街、『学園都市』で金色を継いだ少年の物語は幕を開ける・・・。

 

 光あるところに 、漆黒の闇ありき

 

原作:牙狼シリーズ、とある魔術の禁書目録

 

 古の時代より、人類は闇を恐れた

 

作:じゃすてぃすり~ぐ

 

 しかし、暗黒を断ち切る騎士の剣によって

 

牙狼《GARO》

 

 人類は希望の光を得たのだ。

 

―とある神浄の黄金騎士―

 

科学の街に吼える金色の牙!

 

 

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