カゲロウ・ストラトス   作:人類種の天敵

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ども、一ヶ月ぶりくらいです。
今回はシンアヤハアハアで酷い内容になってるのでご注意下さい。


一騒動

 

 

「ーーーだから瞬時加速は一度スラスターに取り込んだエネルギーを圧縮して……って、おい。聞いてんのか、アヤノ」

 

「うぅー。全く分かんないよ。シンタロー」

 

「……ったく、ほんとどうしようもねえバカだな。お前は……ちゃんと勉強して来たのか?そんなんでよくIS学園に入って来れたな」

 

アヤノ達が転校してきた日の授業が終わって、放課後。

俺は今、今日の授業の内容を一切理解していなかったアヤノに対して個人的な補修をしている。

あ?なんでそんなの分かるって?当たり前だろ授業中ずっとアヤノの事見てたんだからな(ドヤッ)

 

「別にそんな言い方しなくても…もう。シンタローは意地悪なんだから」

 

いじけた顔をするアヤノを見て悶えそうな感覚に襲われるが此処は今までの「如月シンタロー=無職(笑)のニジオタコミュ障ヒキニート」という図式、イメージをISの事についてなんでも知ってる超絶頼りになるアヤノの彼氏ーーーに塗り替えるため、いじけた顔をするアヤノを見て悶えそうな感覚に襲われそうになるが……(大事な事なので二回言いました)。

つまり、今だけ教えて如月せんせーをやろうというわけだ。

 

「(アヤノ可愛いアヤノ可愛いアヤノ可愛いアヤノ可愛いアヤノ可愛いアヤノ可愛いアヤノ可愛いアヤノ可愛いアヤノ可愛いアヤノ可愛いアヤノ可愛ry)だったらさっさと覚えろよ。いいか?ほんとに簡単な基礎なんだからな。最悪、お前が覚えるまで付きっ切りで教えるからな。アヤノ」

 

「えへへ。じゃあ、ずっと一緒だね。シンタロー」

 

(うおおおおおおおおォォォォォォォォォーーーー!!!可愛いいぃぃ!!可愛い過ぎんだろアヤノおおおおォォォォォォォォォーーーー!!!!?ウオーー!!なんだこの可愛い生き物は!?あ?アヤノ!?俺の彼女でしだぁ!!ウオオオオオオーーーー!!!)

 

今すぐにでも手に持ってる参考書をぶん投げて気持ちを押さえつけるためにこの頭を机か壁にぶつけまくりたい。

……痛そうだからやめとく。

 

「(あぁぁぁぁぁぁもう無理もう無理もう無理もう無理アヤノ可愛いぺろぺろハァハァry)あ、そういやお前。寮の部屋は?」

 

強靭な精神(ガラスのハート)で暴走する本能を押さえつけた俺はアヤノの頭の休憩も兼ねてちょっとした話をすることにした。

ただ、それもアヤノ関連の話題なわけで、俺のアヤノ依存ともいうべき?が重症になっている……かもしれない。

 

「私はね〜。つぼみとだよっシンタロー」

 

「へぇ、キドか。ならカノは?あとセトは何処で寝るんだ?」

 

昼食時に図らずとも再会したセトだが、あいつはどうやらキド達のようにIS学園に途中入学したわけではなく、IS学園の用務員職に就いたらしい。

今までのアルバイト業を活かすっす!だとか言ってたが、用務員か…俺には無理だな。

気力的に1日も持つ自信がない、逆に言えば1日も持たずに職場を辞める確信がある。

まあ、そんな奴は面接の時点で落ちるだろあけど。

 

「修哉は幸助と一緒なんだって。まあ、2人ともそういう年ごろだし、思春期の女の子と一緒は気まずいだろうしねぇー」

 

「ふぅん。まあ、大体そんな部屋割り……だ、よ……………な?」

 

あれ?俺ってそう言えば自称IS学園最強(笑)と同部屋じゃね?

 

「?シンタロー?」

 

あれ?これアヤノにバレたらヤバくね?

『もうシンタローなんて大っ嫌い!』ルート直行じゃねえか?

 

「あ、ああ。いや、なんでも……」

 

あっぶねー、今気付いてよかった!アヤノに言わないようにエネの奴にも言い含め……、

 

『あっ、ごっしゅじーん。同じ部屋のかいちry』

「あっ、あぁぁーーー!!よ、よーし!それじゃあ次の単語行くか!アヤノ!ちゃ、ちゃんと覚えて帰れよ!今日は!?そ、そんで寮に帰ったらキドと一緒に復習でもしろ!お前は繰り返し復習しねえと暗記しないタイプだからな!」

 

バシバシとISの参考書を叩いて強引に補修を再開する。

エネもアヤノもびっくりしてるが今そんなのは関係ねえ、このままエネが余計なことを言いだす前にアヤノの補修を続ける方が先だ。

 

『うわ!?なんですか〜?急にぃ〜。まあイイですけど。それで、かいちょーry』

「つ、次ィ!!?これっ!だ!ISの……か、かかか、拡張領域ィィ!!ちゃ、ちゃんと覚えろよ!?」

 

「う、うん。でも、大丈夫?シンタロー。それに、貴……エネちゃんも何か言って」

 

「バッ、な、何も言ってねーし!エネの奴なんか無視して補修だ、補修!お前のためにやってやってんだからちゃんと真面目に……」

 

『あぁーーーー〜〜ッ!!!この私が珍しく真面目に連絡してやってるっていうのにそんなこと言うんですね〜ご主人!はっ、イイですよーイイですよー。そんなご主人には秘蔵のフォルダの中身をネットの海にぶち撒けて』

 

「俺が悪かったからやめろおおおおおおーーーーー!!?」

 

 

この後アヤノに同室がIS学園の生徒会長、更識楯無だってのがバレた。

けどアヤノはその前からエネの奴から聞かされていたらしい。

それよりも俺の秘蔵フォルダにアヤノの関心が行って誤魔化すのに一苦労だった。

あとエネは終始笑っていやがった。

……エネの奴覚えてろよ。

 

 

 

 

 

「今日はこんなもんだ。明日はテストに出そうな範囲を教えるからな」

 

「うんうん。やっぱり、シンタローは頼りになるねぇ〜。……あれ?」

 

「どうした?」

 

アヤノに頼られて少し良い気分の俺はアヤノがそっと指をさした場所へ目を向ける。

そこにはーーIS寮の一室で、ちび女と篠ノ之が互いに口争いをしていた。

 

「今日からここは私の部屋よ!」

 

「ふざけるな!」

 

「ま、まあまあ。落ち着けよ、2人とも……」

 

部屋争いか、下らねえ。

見ると、あのバカ2人を諌めてるのは意外にも一夏だった。

……いや、諌めてるんじゃなくて実は一夏の奴がこの騒動の原因じゃないか?多分あのちび女は見るからに一夏が好きっぽいし、大方一夏と同じ部屋になりたいから篠ノ之に部屋を代われとでも交渉して、同じ一夏大好きの篠ノ之が切れたんだろう。

……凄え、下らねえ。

 

『命短し恋せよ乙女って奴ですかねぇ〜?で、どうします?ご主人。止めたほうが良くないですかぁ〜?』

 

「お前な、アレのどこにどう入れって言ってんだよ。べ、別に怖いってわけじゃねえけど……」

 

『誰もそんなこと言ってないんですけどそれをご主人が言ったら怖いって認めてるようなもんですよぅ〜?』

 

「止めなきゃ、シンタロー」

 

言うが早いかアヤノは低レベルな言い争いを続ける2人の間に入って話を聞き始めた。

突然の闖入者にちび女と篠ノ之はギョッと驚くが聞き役に徹するアヤノに対して、やれこの女が部屋を立退かないだの、やれこの女の動機は不純すぎるだの言いたい放題だ。

 

『あのひんぬーさんは自分に部屋替えの権利がない事も分からないんですねぇ〜。竹刀さんは不純だどうの言ってますけどぉ、エネちゃんってば一夏少年の下着をスーハースーハー匂い嗅いでるのバッチリ見ちゃったんですよねぇーww写真も撮ってますしw』

 

エネを敵に回してはいけない。

改めてそう思った。

 

「ダメだよ?鳳ちゃん。織斑君の事が好きでも、簡単に部屋を代われって言われても篠ノ之ちゃんが困っちゃうよ?」

 

「う、で、でもあんた!男と同じ部屋って嫌なんでしょ?だからその代わりに私が一夏と同じ部屋になってあげるわよ」

 

「う、う、うるさーい!うるさいうるさいうるさい!!」

 

「わ、おお、落ち着けって、箒!」

 

「離せ、一夏!お前はこの失礼な奴の味方なのか!?」

 

「そう言うわけじゃないけど……」

 

「なによ一夏。久しぶりに幼馴染に会ったっていうのに、嬉しくないわけ?」

 

「一夏の幼馴染は私だぁぁぁぁぁ!!」

 

ふんがー!とゴリラのように猛り暴れる篠ノ之に流石の一夏もアヤノもかなり引いていた。

 

「それに、鈴。折角千冬姉や山田先生が部屋割りを決めてくれたんだからそれを勝手に替えるのはダメな事じゃないか?」

 

「むぐっ……それは…そうだけど」

 

「ほら見ろ、お前のように動機が不純な奴は一夏にも嫌われるのだバーカバーカ」

 

うぜぇ……篠ノ之とことんうぜぇ。

人の話は聞かねえし、うるせえし……それにしても、あいつ……どっかの誰かさんを思い出すな。

 

『……なによ』

 

「いや……」

 

微妙な顔でエネを見た俺は何も悪くないはずだ。

 

「一夏のバカ!」

 

「痛っ。あっ……鈴」

 

エネに気を取られていると、ちび女が泣きながら廊下を走り去っていった。

原因は、一夏。

去り際にビンタされたのか、あいつの頰は真っ赤に染まっている。

 

「一夏が何かしたのか」

 

「うっ、そ、それは」

 

「一夏が悪い」

 

「うーん。あれは…一夏君だねぇ…」

 

「そんなっ!箒!?楯山さん!?」

 

篠ノ之とアヤノに責められた一夏は悔しそうな声を出す。

ああ、それと、一夏がアヤノの事を楯山さんと呼んだが、それにはある理由がある。

最初は一夏もフレンドリーにアヤノの事を「アヤノって呼んでも良いか?」と言ってきたが、昼食の前にトイレに連れ出して一夏と少しお話ししたのだ。

そのお陰で一夏はアヤノだけは苗字読みのさん付けだ。

なんの接点もねえ奴が彼女に馴れ馴れしく話しかけるのを見ると苛つくよな。

誰だってそーする 俺だってそーする。

 

「何言ったんだよお前」

 

「いや……ちょっと言い合いになってさ。最後に…ひん、にゅう…って」

 

『チッ、死ねば良いのに』

 

おいエネ、お前の逆鱗にも触れたのは分かるがとどめを刺すのはやめて差し上げろ。

 

「はぁ、言い合いの原因はなんだよ」

 

「あ、じゃあシンタロー」

 

呼びかけたアヤノと目を合わせる。

瞬時にアヤノの目が赤くなり、俺の中にアヤノの記憶がなだれ込む。

 

 

 

『一夏、覚えてる?昔した約束』

 

『え?ああ。覚えてるぜ。俺に「毎日酢豚を奢ってくれる」んだよな!』

 

『え』

 

『え?』

 

 

 

(く、下らねええええええええ)

 

なんだよこれ、酢豚!?酢豚を毎日奢る!?

いやちげぇだろ、「味噌汁を毎日作る」の酢豚バージョンだろどんだけ鈍感なんだよ一夏ェ。

 

「……でもこれはあのちび女も悪いと俺は思うけどな」

 

「なに?」

 

「そ、そうだよな!シンタロー!」

 

まず、酢豚を毎日とかなんだよ、流石に飽きるだろ。

味噌汁だったら日本人としては朝の定番だし毎日食っても飽きないだろうけど、酢豚を毎日は結構ハードじゃないか、きっと胃もたれするぞ。

 

『確かに今回はあのツインテールさんのフレーズが紛らわしいのが原因ですけど、それでも貧乳はダメに決まってますよぉ〜!?分かってますかぁー!?』

 

「うぐっ、はい。反省してます…」

 

画面向こうのエネに叱られては反論する気力もないのか、一夏は項垂れて反省の句を口にした。

しかし、それでもエネの言葉は止まらない。

やれ貧乳は希少価値だの、貧乳はステータスだ!だの。

 

『とにかくツインテールさんに今度あったら謝っといた方が良いですよ!………想いも伝えられずにお別れなんて、辛いですからね』

 

エネ、お前……

 

「それよりも一夏!あの女とはどんな関係だったのだ!会話からナニをしたかまで話して貰うぞ!」

 

「は、はぁ!?会話って、覚えてるわけないだろ…。それに、何って何だよ」

 

「な、ナニ……う、うぅ、破廉恥だ!お前はぁぁ!」

 

「はっ!?ちょ、まっ……」

 

 

「あいつら全然聞いてないぞ」

 

『私はもう知りませんよっ!』

 

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