全部リボルヴのデスサイズちゃんが可愛いのがいけない。
あと300体集めてF-2まで31体分進化させてF3に進化させるんだ……。
クラス対抗戦当日。
マリー、モモ、ヒビヤ、ヒヨリ、遥先輩以外のメカクシ団メンバーで観客席を固め、一夏と凰の対戦を観戦する。
『それにしても弟さん勝てますかね〜。ま、私は酢豚さんを応援しますけど』
エネがハックした情報によると、凰の使用する専用機 甲龍は近接戦闘向きのパワーファイターに加え、IS自体の燃費も良いと長期戦にも向いてる。
更に甲龍には空気を圧縮して衝撃を砲弾に変えて発射できる超威力の衝撃砲が搭載されているらしい。
見えないだけでも厄介なのに射出角度も制限無し。
対策がないわけじゃないが、今の一夏じゃかなり厳しいと筈だ。
更に凰自身の経歴も、ISに触れてたった一年で候補生にまで上り詰めるなどと、かなりの努力が見られる。
中学生活の三年間を帰宅部で過ごしたという一夏に凰の相手が務まるか?
「一夏の奴、結構厳しいんじゃないのか」
「楽しみだね〜。ねえ、キド?」
「ああ、だが見るだけじゃなくて俺も実際に飛んで見たいんだが」
「ISで飛ぶの、楽しそうっすもんね」
思わず、楽しそうだと言うセトと、その言葉に頷くことで同意したキドの顔をまじまじと見つめる。
こいつらはジェットコースターよりも早い速度で空を飛ぶISを、言うに事欠いて楽しそうと言ったわけだ。
ジェットコースターでも吐きそうな俺はこいつらが本当に人間なのか疑わしくなってきた。
「みんな。そろそろ始まるよー」
アヤノの間延びした声が響く。
観客席からアリーナを見渡してみると、一夏と凰が顔を見合わせて何事か騒いでいた。
どうせお互いに下らないことでも言って口喧嘩を始めたんだろう。
「一夏、始めましょう。殺すわ……貴方を」
「り、鈴。悪かった。貧乳って言ってほんと悪k」
「死ィィねええええええええええええ!!」
凰の物騒宣言を皮切りに試合が始まる。
先ず互いに近接タイプの二人は武器の届く範囲まで高速で近付き、刃と刃のぶつけ合いを開始した。
「ふっ、はっ、あぁぁ!!」
セシリア戦の時よりかはマシになった一夏の剣…いや、昔の剣道をやっていた時の感覚が戻ったってことか?疾く鋭い斬撃を鳳へ斬り込んでいく。
「ふふん。やるじゃない!一夏!」
対する凰はそれらを一本の青龍刀を使って余裕で捌き切る。
流石に一年で候補生まで上り詰めた経歴は伊達じゃないってことか。
これが経験の差だろう……一夏よりも凰の方が安定した動きを見せている。
ただ、二人ともまだまだ動きに無駄があり過ぎるけどな。
「うおおおおおお!!」
一夏が青龍刀を強引に弾き上段に構える。
その時凰がニヤッと笑って、一夏の体が吹き飛ばされる。
「なっーー!!?」
「これからよ、一夏!」
突然の衝撃にたたらを踏む一夏。
そうか、今のが甲龍の切り札か。
「…………地味だな」
『地味ですねぇ〜』
思わずエネと一緒に呟いた言葉を、キドが興味深くこちらを覗き見る。
大方、“見えない”特徴に親近感を覚えたキドが俺とエネの地味って言葉に疑問を覚えたんだろう。
「そうなのか、シンタロー。砲弾が見えないだけでも俺は脅威と思うが、お前とエネは違うのか」
「ああ、単純に見えないだけならキドの目を隠す能力の方が厄介だ。いいか、あの砲弾は圧縮された空気の衝撃弾だ。それを遠くに飛ばそうとすればする程威力も密度も小さくなる。だからあくまで有効な射程は近距離から中距離までしかない。俺やオルコットとかの遠距離からの狙撃には滅法弱いんだよ」
かいつまんで説明してやる。
エネもいつ作ったか分からない図解入りで解説していて、キドやカノ達は成る程と頷いていた。
「???」
アヤノは俺の隣で首を傾げていた。
「アヤノに分かりやすく言うと、俺やオルコットは凰の手が届かない所から攻撃出来るから引き撃ちに徹して距離を詰められない限り敵じゃないんだよ」
『つまり、こういうことですね!ご主人!wwww我ながら完成度高いと思うんですがww』
ちんちくりんの凰の頭を片手で抑える俺、そして俺に頭を抑えられながらも「うわぁぁん」と泣きながらグルグルパンチを披露する凰のデフォルメされた動画がスマホの画面を流れる。
俺は片手で凰の頭を抑えながらもう片方の手で凰を叩けば言いわけで、凰の攻撃を喰らう事はない。
アヤノもそれでようやく分かったのか、手のひらをポンと叩いて頷いて俺を見た。
「こら、女の子をいじめちゃダメだよ。シンタロー」
「誰がするかよ、そんなもん………はぁ」
やっぱりアヤノはアヤノだった。
その事にどこか安心しつつも、今度はアヤノの誤解を解くために頭を悩ませるのだった。
「くっ、どうすればいいんだ!」
「悪いけど、これでも候補生なんだから、イギリスの縦ロールと違って遠慮なんてしないわよ!」
「へへ、望むところだ!鈴」
一夏と凰の試合はヒートアップしている。
持ち前の感と反射神経で凰の龍砲をなんとか避け続けている一夏。
凰の方は上手く距離を取りながら、時には青龍刀で攻め、時には龍砲を使って一夏の攻撃のタイミングを外したり体勢を崩したりとそれなりに技術はあるらしい。
「このままじゃジリ貧だ!……っ!そ、そうか!分かったぞ!」
閃いた一夏の動きが格段に良くなる。
凰の龍砲を、姿の見えない衝撃弾をまるで見えているかのように完璧に避け始めた。
これにはさしもの凰も驚愕し、余裕そうな表情を引き締めた。
「あれはどういう原理なんだろうね。シンタロー君」
「明らかに見て避けてる動きだが、ISのハイパーセンサーにそんな機能がついてるのか?」
「ああ?…あぁ、ISのハイパーセンサー自体に衝撃弾を可視化して捉える機能は無えよ」
「?じゃあどうやって避けてるっすか?見えない限りあの衝撃砲の攻撃は俺やキド以外避けられない気がするっすよ?」
相手の思考を読むことが出来る“目を盗む”を持つセトが、当然の疑問をぶつけてきた。
確かに、衝撃の塊が見えない以上、当てられないように避けるにはセトの“目を盗む”を使って相手の攻撃するタイミング、撃ってくる場所を確信した上で避けるか、キドの“目を隠す”で自分の姿を見えなくする以外ない。
ただ、空気の砲弾にも弱点くらいはある。
それは、撃ち出した際に空間の歪みと大気中の流れが変わってしまうこと。
これらをISのハイパーセンサーで確認していれば龍砲を撃つタイミングや狙っている場所を知ることが出来る。
「まあ、ISのハイパーセンサーがどれだけ優秀だっていっても、それを実戦でいきなりやって理解出来る奴は極僅かだ」
『私は出来ますけどぉ、弟さんの場合は半ば無意識にやっちゃってますね!これぞ主人公補正ってヤツですか!ご主人より主人公やっちゃってますねぇ〜ww』
う、うるせえよエネ。
あんな女関係でややこしい主人公なんてこっちから願い下げだっつーの。
「りぃぃぃんんんんんん!!」
「一夏ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
エネのからかい文句なんて露知らず、一夏と凰は互いに激しく切り結んでいた。
途中既に一夏に対して龍砲が効果を成さない事に気付いた凰は青龍刀を二本ひっ掴み、二刀流で持って一夏に近接戦闘を臨んだのだ。
それよりも、一夏の白式は一撃必殺チート「零落白夜」を持っているが、燃費が最悪という欠陥兵器なんだから長期戦向きの機体特性を生かしてチマチマ粘ってればいいのに、なんで凰はわざわざ近接戦闘を選んだのか理解できない。
『あ〜れぞ脳筋って言うんですねぇ〜!ご主人』
「ああ、バカだな」
このまま粘っていればワンチャンスくらいはあっただろうに。
頭の中で凰を織斑姉弟筆頭の脳筋連中リストに明記しつつ、適当に凰との対戦シュミレーションをしてみたが、100パーセント瞬殺出来たのてそれ以上はやめた。
『………あれ?何かIS学園に接近する反応がありますよぅ?ご主人!』
「はぁ?何かってなんだよエネ」
『うーん。IS学園の防衛設備をハックして調べてますけどイマイチ良くわかんないですねぇ〜。この際人工衛星でも監視カメラでも使って直接………へ?回線が切れちゃいました?』
「へえ、珍しいな。お前が電子戦で負けるなんて。相当な腕前なんじゃないか、IS学園のハッカーは」
『え、ええ……?いや、これは。私と同じようにIS学園をハックした相手から強制的に切断されたような〜?ーーーっ!?ご、ご主人!上!上から、上から来ますよぉーーー上ぇぇぇ〜〜!!』
ドドゴォォン!!!
「な……はっ!?はぁっ!?」
エネの絶叫と被るように、それはIS学園のアリーナを覆う膜を突き破り、そいつは遥か上空から現れた。
今のISには見られない全身を覆うフルスキンタイプの装甲。
両腕は気味が悪いほどに長く、その目はどこを見ているかも知れない。
謎のISに対して一夏は雪片弐型を構え警戒する。
『………』
「なんだ、こいつ」
「気をつけて一夏!こいつ、何かしようとしてるわよ!」
凰に注意されてハッと我に帰る一夏はすんでの所で敵IS?のレーザー光線を避けた。
そして、一夏が避けたレーザーはぶつかる障害もなく真っ直ぐ一直線にアリーナ観客席へ飛んで来た。
「………げほ、げほっ。…………マジかよ。シャレにならねえだろ。これは」
ISを展開して『カゲロウアイズ』を射出、壁にした事で減ったSEを睨みつけ、内心では死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬーー!!と冷や汗たっぷりだった俺は、深く息を吐いた事で生の実感を感じていた。
『ご主人!IS展開ナイスすぎますよぉ〜〜!ナイスです!ナイス!』
カバーしきれずに直撃を喰らい、ガラガラと音を立てて崩れる観客席、飛び散った瓦礫と椅子の破片がバラバラになって飛び散って行く。
俺のすぐ傍にいるアヤノに降りかかるそれらを即座に庇う。
そして、この騒動の犯人を睨みつけた。
『………』
『未登録のIS……!?お騒がせな天災さんですか!』
ISの生みの親、天災 篠ノ之束。
ISの心臓ともいうべきISコアを独力で開発し、世を女尊男卑に至らしめた張本人、と世間一般では言われている。
だが、実際には違う。
なんでもISコアは当初、アヤノの親父さんやアヤカさん、篠ノ之束が共同で開発したものらしい。
理由は、考古学者として崩壊しそうな遺跡など危険な所に調査などを行うアヤカさんが心配すぎてアヤカさん専用のパワードスーツとしてプロトタイプが作られた後、篠ノ之束の宇宙に行くという途方も無い夢を叶えるためにISは生み出されたとか。
そもそもアヤノの親父さんは世界一の変人と呼ばれる篠ノ之束とブリュンヒルデこと織斑千冬に教鞭を執っていた時期があったらしく、3人の開発は順調に進み、宇宙への第一歩を示す初号機が完成した。
しかし、ここで事件が起こる。
突如日本に向けて多数のミサイルが飛ばされたのだ。
篠ノ之束によるISの戦闘能力を示すためのデモンストレーション、天災の自作自演と言われているが、これは亡国機業と呼ばれる組織がISの性能を知るために行ったテロだとアヤノの親父さんは語っている。
結局の所ISは表向きはスポーツの道具として、実際には各国の軍事目的に使用されることになり、篠ノ之束は世間から姿を消した。
次に姿を現したのは、アヤノの親父さんがアヤカさんとカゲロウデイズに巻き込まれ、冴える蛇に取り憑かれて現実世界に戻って来てからだった。
そのあとは冴える蛇の凶行を止めるためにアヤノが飛び降り自殺をしてカゲロウデイズに留まり、冴える蛇に取り憑かれたアヤノの親父さんの外見に騙された篠ノ之束は、アヤノとアヤカさんの死因の裏にはキド、カノ、セトの3人を操っているメカクシ団の存在があると唆され、冴える蛇の計画通りに100以上のISコアを量産した。
そしてカゲロウデイズ攻略作戦時には大半の無人型ISがメカクシ団の妨害を行ってきたが、その悉くをコノハやモモのファンクラブ会員達に破壊されて楯山家に封印された。
これによって、漸く事件の終わりを迎えたと思っていたが、篠ノ之束は「まだ終わっていない」と残して、誤解を解く暇も無いまま再び姿を消した。
「束さんの最近は減って来たと思ったんだけどねぇ〜」
『あぁ〜〜!!周りの出口まで閉まっちゃってますよ!どど、どうするんですかご主人!?』
「エネもみんなも落ち着け。カノ、エネ、シンタロー、姉さんは周りを落ち着かせて脱出経路の確保だ。セトはあのISの動向に気を配れ。いくぞ、作戦開始だ」
「了解っす!」
キドが迅速に命令を飛ばし、メカクシ団メンバーが動き出す。
カノが生徒会長の楯無に姿を変えて周りの生徒を落ち着かせるとISを展開した俺が出口を閉ざす分厚い壁を強引に開く。
後はエネが生徒の持つ電子機器をハックして避難誘導の注意喚起をしたり、アヤノが「目をかける」を使って生徒一人一人に逃げる手順と気持ちを落ち着かせることでパニックや騒動はそこまで大袈裟に発展しなかった。
「…ふふ、すっかり団長さんだねぇ。つぼみ」
「……」
目をかけるを使いながら、一人満足げに呟くアヤノの声は、やはり周りの声や一夏、凰と相対している不明ISの戦闘音に掻き消される。
だが俺は見た。
フードを目深くかぶり直したキドの口角がひくひくとニヤついていることと、キドの満面のドヤ顔を。
「うーん。さっきから盗むを使ってるけど。全然聴こえないっす」
「そうか」
「盗むが通用しないなんて、アレ、人じゃないんじゃない?」
『やっぱり無人型ですかねぇ〜』
あらかた生徒の避難を終え、メカクシ団メンバーが一箇所に集まり、不明ISの対策を考える。
それで出たのが、あのISに人は乗っているのかということで、エネがあのISのシステムをハックしてもし人が乗っていないのであればこちらで一夏を援護しつつあのISを撃破する。
『ハッキング完了!それでやっぱりアレ、天災さんの無人ISですね』
エネがハッキングを終わらせてあの無人ISの情報が全て解る。
名前はゴーレム、製作者は篠ノ之束、エトセトラ。
「そういえば、キドたちはまだISはもってねえのかよ」
「ああ、俺たちのはまだ調整が済んでないらしい。悪いなシンタロー」
「ほんっと、お父さんも心配性だよね〜。自爆システム(笑)のついてるシンタロー君のISならともかく他のISなら大丈夫だってエネちゃんも言ってたんだし大丈夫でしょ」
「おいカノお前今なんつった!!?」
自爆システム!?絶対今こいつ自爆システムっていっただろ!いや待て如月シンタロー。
これもまたカノのいつもの悪ふざけかも知れないんだぞ落ち着け、落ち着くんだ如月シンタ(ry
「おい!カノ。もしシンタローにバレたらどうするんだ」
「あはは。ごめんごめんキド〜」
「え、は……ちょ、お、おおおおい待てよ。自爆システムとか冗談だろ?な、なあ、団長……」
「………ぷぷっ」
「おおおおお、おおお俺は降りる!!今すぐこのISから降りる!!そ、そもそも!自爆システムとかシャレになんねぇだろ!なんで搭載してんだよ!ガ○ダムかよ!?意味分かんねーよ!」
『ご主人wwwwビビりすぎwww』
「はぁ?び、びびってねーし。勝手に自爆システムとかそんな……ぶ、物騒なもん載せられたことに納得いかないっていうか……」
『あーぁー。ご主人が嫌がるからコアNo.007ちゃんもしょんぼりしちゃってますよぉ〜?』
『………』
『謝ったほうがいいよ?シンタロー』
「はぁ…?なんで俺が」
『………(しゅん)』
「う、ぐ……」
ISを介してホログラフィック状に浮き出たエネの隣、肩までの黒髪に赤いマフラーと俺と同じだが、エネのジャージみたいにブッカブカの赤いジャージを着た、どこかアヤノに似た中学生程の少女ーーー俺が使っているISのコア……No.007だ。
彼女は全ISコアの中で一番俺に適合しているISコアで、俺やエネが使う時以外は彼女はカゲロウアイズを管理・操作している。
そしてNo.007の両側をエネと挟みこみ、どこか楽しげに、それでいて涼しげな表情を浮かべているのが『目に焼き付ける蛇』だ。
こいつは高校の黒に一部白のアクセントをしたセーラー服と黒いスカートを履いた高校生時代のアヤノの姿をしていて、その実態は冴える蛇と同じ自我を持つ蛇だ。
1週目の時に女王として覚醒したマリーが産み出し俺の目に宿らせた能力で、時に生まれた時から一緒の相棒として、時に良き理解者であり良き隣人として、時に夢の中で出会う誰かとして、今まで終わらない夏の日を俺と一緒に繰り返してきたこいつは、いつの間にか俺の目から抜け出してISの疑似人格の一つして潜り込んでいる時がある。
まあ、それはそれで別にいいんだが、No.007も目に焼き付ける蛇も、二人してアヤノの姿に似せなくても良いんじゃないかとメカクシ団メンバーに引き気味の視線を受けた俺は思う。
「ともかく、これが終わったら後でーーー」
『一夏ぁぁぁーーーーーーっ!!』
「おわっ…!あぁっ!?ななな、なに!?なな、なんなんだよ……一体……」
キィィン、とガランとしたアリーナに響く耳障りなマイク音に思わず首をすぼめて耳を塞ぐ。
音源は?そもそもこの声は誰だ。
『げ、またまた竹刀さんですよぉご主人!まったく、姉妹共々お騒がせさんですかぁ!?』
エネの言う通り、放送室でマイクを手に物凄い形相で篠ノ之は一夏に何事か喚き散らしていた。
「待て、あのIS。篠ノ之に対して攻撃する気じゃないか?」
「!?」
「まずいっす!あの子、声かけしか頭になくて無人ISも目に入ってないっす!」
確かにセトの言う通りだ。
篠ノ之はマイクを握りしめたまま恐らく一夏だけを見ている。
しかし無人ISは真っ直ぐに手のひらを篠ノ之のいる放送室に向けている。
あの無人ISの手のひらからアリーナに張られているSEを貫通するほどの一撃、放送室が直撃したら篠ノ之なんてーーー、
「助けなきゃ。お願い!ーーーシンタロー」
「ーーーーーー」
「箒ぃぃぃぃぃぃ!!!」
ドン、ドン、ドンーーー。
『一夏ぁ!一夏、一夏ーーー!!?』
篠ノ之に向けて撃たれたビームは篠ノ之から右に大きくずれ、放送室の実に三分の一を壊滅させたが、当の篠ノ之に外傷は無かった。
そして時を同じくして一夏が無人ISの腕を切り飛ばした。
白式の残SEじゃ到底出し切れない出力だったので、多分は甲龍の龍砲を利用したんだろう。
「一夏さん!待たせましたわ!!」
「ナイス!セシリア」
更に続くレーザー。
そしてがら空きの胴を晒す無人ISへ突っ込む一夏。
容易く胴を断ち切られてアリーナに倒れ臥す無人IS。
そして敵を倒した一夏が顔を上げた頃にはもう、俺たちメカクシ団メンバーの姿は一夏の目から隠れていた。
後に残るのは無残に破壊されたアリーナの観客席と、アヤノの声に応えるように俺が撃った弾丸の空薬莢だけだった。
セリフが心配です。
ここの言い回しはこうだろうって思った方、修正おねしゃす。
そしてロリアヤノ、目に焼き付ける蛇(高校生アヤノver.)、嫁アヤノに囲まれて幸せなシンタロー爆ぜてくれ。もしくは駐車場裏に………。
あと割とどうでも良いけど時系列合わせが面倒臭かった。
なわか違和感あるかもしれないけど我慢してほしい…なぁ?(チラチラ)