これからちょくちょく出せるといいな、と思います………みなさんごめんね?あと一夏が非常に弱くて今回短め。いや、シンタローが強すぎるのか……
「お、来たか。さてと、団長に負けるな、なんて言われたからな……一夏には悪いが、捻り潰すか」
『ご主人の腕なら一夏少年の負けが決定してますけどね!どんまい弟さん!』
オルコットとの試合を終えた一夏が、織斑先生曰く、欠陥品と呼ばれた白式を纏ってアリーナの空を飛ぶ
「にしても、あいつエネみたいなサポートもなしに空を飛ぶのは上手いんだな」
その姿は決して姿勢をぶらさず、綺麗な放物線を描いてこちらへ向かってくる
『さっすがブリュンヒルデの弟さんって奴ですね!これから負けますけども!』
まあ、オルコットの遠距離からの攻撃に近接ブレード一本という相性最悪の状況で完膚なきまでに瞬殺された一夏だ、オルコットと同じで遠距離からの狙撃戦でやれば万が一にも負けないはずだ
「負けないぜ!シンタロー」
唯一の武器である近接ブレードを握った一夏が爽やかな笑顔でシンタローへ健闘の声をかける。
そんな一夏をシンタローは苦笑交じりに見つめて片手に握ったスナイパーライフルを一夏へ向ける。シンタローがスコープ越しに向けた標準は、すでに一夏の頭へポンイトされている、あとは、試合開始のブザーが鳴るだけだ
ビーーーーーーーーーーーーー
1発、ブザーと共にスナイパーライフルの引き金を引く。その大きな銃身から放たれた弾丸は真っ直ぐに一夏の頭へと伸びていき、甲高い音と共に一夏の機体のSEを著しく消耗させた。ヘッドショット
2発、体勢の崩れた一夏の頭へ同じ軌道を描いて突き刺さる。ヘッドショット
3発、このままではやられる、とブレードを振りかぶった一夏がこちらへ飛んでくる。しかし、3発目の弾丸がその出足を挫くように白式のウイングスラスターへ吸い込まれていく。
4発目、驚愕の顔を浮かべる一夏の顔へ吸い込まれる。ヘッドショット
5発目、ヘッドショット。6発目、ヘッドショット。7発目、ヘッドショット……………
「ぐあぁっ!?」
短い悲鳴と共に一夏が地面へと落下していく。それを追撃するためにスナイパーライフルを下へ向け、スコープ越しの一夏を狙い撃つ
「ヘッド・ショット」
『はぁー、ご主人が勝ちますとは思ってましたけどぉ…………弟さんにはガッカリですねー。ねえ、ご主人?』
空になった弾倉を交換しながらヘッドショットと呟くシンタローにエネが面白くなさそうにため息を吐く
「ブレードだけのFPS初心者に負けられるかよ」
ふぅ、と短く息を吐いてスナイパーライフルを肩に預けたシンタロー。
それを聞いて、それもそうですね。と納得したエネが一瞬間を置いて突然甲高い声を上げる
『?………ご主人!!弟さんのISから新しい反応が!?これは………!!一時移行……!?』
エネの悲鳴にシンタローがふと顔を向けると、底には地面にぶつかるスレスレで体勢を保つ、純白の白に体を包んだ織斑の姿があった。
その顔は底知れぬ自信の表れでもある満面の笑みであり、その手には何処かで見たような一本の剣が握られていた。
「あれは確か……雪片だったか?」
そう、思い出した。あの剣は動画で見た現役時代の織斑先生がモングロッソで使用していた一本の剣ではなかったか
『ブリュンヒルデを世界最強たらしめた近接ブレードですね!まあ、そんなサムライ装備でこの現状を打破できるわけないんですけどね!弟さん、乙でした!』
変化は突然だった。
「……?」
織斑が弱すぎて手応えがなかったから、油断していたのかもしれない。
「う、おおおあおおああおおおおあお!!」
だから白式と一夏のスピードに反応が遅れた。
「おおおおおおあおおおおおおおお!!!」
「っ!エネッ!回避だっ!!」
『へ!?な、ななな、なんですかこのスピードは!?は、速っ!!』
閃光の名を自称(黒歴史)するエネ……榎本貴音が慌てた声を上げる、と同時にラファール・リヴァイヴが急激な速度で横へずれる。直後、何かが空間を切り裂く音が響き、突風が顔面を打ち付ける。
「くそっ!外した!」
「…………」
後方で一夏の悔しそうな声が聞こえた。
瞬間、頭を切り替えスナイパーライフルの銃身とスコープの標準を一夏の頭へ合わせる。
1、2、3、4。立て続けに一夏のヘッドショット狙いで撃ち込んだ弾丸は、消えたと紛う程の速度で一夏が避けたためにかすりもしなかった
「ッ!くっそ!なんだあの速度、チートかよ!?」
『ご主人の狙撃も中々にチートと思いますけど?』
「シンタロオオオオオオオオオ!!!」
「ちっ!」
一夏が上段に構えた雪片から光が迸る。
いろんなアニメやゲームをやり続けた俺の頭に、アレはマズイ。と半ば強迫観念のような物が警告を発する。
数十メートル先の一夏にスナイパーライフルは不利、とスナイパーライフルをパージ。フルオートショットガンとサブマシンガンを一夏へ向ける
「うっ!ぐぅ、ぅ、おおおおおおおおお!!」
「なっ!」
両手で産みだす絶え間ない弾幕。それら全てを一夏の顔面へヘッドショットする。これなら一夏の勢いも弱まるとタカをくくっていたが、それは間違いだった。一夏はもう、目の前だ
「シン、タッ、ロォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」
『ご主人ッ!?』
「……………」
スイカ割りのように真上から振り下ろされる雪片弐型。スピーカーから漏れるエネの焦った声。しかし、俺の目線はその2人にではなく、俺のラファール・リヴァイヴと織斑の白式の残SEを表す電子版にだけ向けられていた
「………」
そして、視線の向こうから一夏の雪片から迸る光ぎ俺の頭を触る………………
「…………へ?」
『…………え?』
「…………終わったか」
試合終了のブザーが甲高く鳴る。
一夏が振り下ろした雪片は俺に当たっていないし、さっきまで剣から出ていた光は見えない。そして、試合が終わった原因とは
『織斑一夏、SE全損!勝者、如月シンタロー!!』
織斑が自身のSEを全損させたことによる俺の勝利だった。
シンタローって、セシリアの超超超超超超超上位互換なんじゃないのか?と思いました。セシリア乙