まんたま - TRUE END -   作:数取団乱闘生

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第四本「もう一人の銀」

金時が軽音部に入って早くも1ヶ月が経とうとしていた。

「なんで俺こんなことになってんのかなぁ…時子ちゃんを初めて見た時はバリバリのラブコメになると思ってたのによ……」

完全に軽音部のツッコミ担当とされている現状に納得出来ていなかった。

すると突然背後からを肩を叩かれて

「お前、坂田金時だよな?その金髪ストパーのクソ野郎はお前しかいねぇもん」

と声をかけられた。

「あ?なんだこの女、初対面でなんつー口の利き方しやがんだ」

若干イラっとした金時が振り返るとそこにいたのは見慣れた白髪頭で巨乳の女だった。

「あの…おたく誰?」

「あぁオレか。自己紹介してなかったな。銀子さんだよ銀子さん。坂田銀子だ」

「はあぁぁぁぁ⁉︎」

金時が学校中に響き渡らんとするぐらいのボリュームで叫んだ。

「ったくなんだよお前、金魂の時と全く別キャラだな。そのキャラで出てきてらゲストキャラのくせにあんなにグッズとか出ねぇぞ」

「いやいやいやいやおかしいだろ!なんで性転換したお前がこの世界に実在してんだよ!この世界でのお前の担当は時子ちゃんじゃねーのか⁉︎既に攘夷メンバーも登場してんだからよ」

銀子もさることながら金時も世界観ぶち壊しのツッコミである。

「お前バカなのか?時子の中の人は誰だよ」

「あっ?なんだよいきなり」

「阿澄佳奈さんだろ?でもオレは戸松遥なんだよ。分かるか?全くの別キャラなんだよ!だから同じ時間軸にオレとアイツがいたってノープロブレムなの!」

また中の人を持ち出してきたことに金時は若干イラついていた。

「百歩譲って時子の中身が坂田銀時だとしよう!でもオレはアニメで通常の坂田銀時と同じ時間軸に存在していたんだからそれもノープロブレムってわけだ」

「全然ノープロブレムじゃねーだろ!だいたいここは金魂でも銀魂でもねーんだよ!まんたまだ!お前は及びじゃねーんだよ!帰れ!」

銀子に触発されていつも以上にキャラが壊れる金時。

「お前こそ主人公になったからってあんま調子こいてんじゃねぇぞ?まんたまとかあんなのが実際にジャンプに新連載として載ったら速攻打ち切られるのがオチだろ!」

何故か胸の谷間を見せつけながら言い出した銀子。

「そんなわけねーよ。お前みたいな万年金欠の天然パーマでも10年続いてんだ。俺が主人公ならナルトや黒バスが完結して下落しつつあるジャンプを救うことが出来る」

「お前はジャンプを何も分かってねぇな。今現在ジャンプで学園物ラブコメ漫画が新連載されたとしても続かねぇの。何故分かるか?」ら「知るか、編集部じゃあるまいし」

「元々ジャンプで大成功したラブコメ漫画なんてたかが知れてんだよ。きまぐれオレンジロードにニセコイ、限られた漫画家にしか辿り着けない境地なんだよ」

ジャンプを語り出したからか徐々に銀子がマジになっていく。

「あとはドラゴンボールみたいなバトル漫画、スラムダンクみたいなスポーツ漫画、そして銀魂のようなギャグ漫画…それこそがジャンプなんだよ、分かる?」

あまりにもグイグイ来る銀子に逆に金時が引いて来ていた。

「まぁ他にもキン肉マンやらリボーンやらめだかボックスみたいにギャグからバトル物にシフトチェンジすることもあるがな。ハッキリ言うぞ、まんたまは銀魂という看板が無ければ打ち切られる漫画なんだよ!」

「な、なんだと……何故だ…」

銀子のジャンプ理論はよく分からなかったが、金時はそれだけは知りたかった。

「銀魂はセーフだな、でも金魂もまんたまも名前が卑猥過ぎるだろ。少年誌じゃあ無理だ。SQにでも持っていけよ、TOLOVEるみたいな好き放題やれんぞ」

「根本的な問題じゃねーか!そもそもまんたまはエロいシーンはねーよ!

「おいお前SQに謝れよ。まるでSQがエロ雑誌みたいになるだろそれじゃあ。名作がいっぱい連載されてんだから」

「お前が言い出したんだろうが!」

何故か銀子がやれやれといった顔をして金時が大声で叫んでいる。まるで金時が大人気ないようである。

「まぁいろいろと言ってきたけど結局何が言いたかったかといえばだな、まんたまは読み切り漫画ってことだ」

「はぁ⁉︎」

「でも勘違いするなよ?確かに多くの漫画は読み切りが載った後でそれが好評だったから連載に辿り着く。しかし読み切りでは好評だったのに連載した途端にそうでもなくなり打ち切られた漫画も多い。それだけは気をつけろよ!」

「なんだそのアドバイス!俺はまんたまという漫画を編集部に見せに来た新人漫画家か⁉︎ そんなリアルなアドバイスいらねーんだよ!全国の漫画家の卵に言ってやれよ!」

「お前ホントバカだな。漫画家でもないオレのアドバイスなんか聞いてどうすんの」

「だったら言うな最初から!」

放課後の廊下で大声でツッコミ続ける金時。それを不審に思ったのか生徒がちらほら集まってきた。

「お前が大声出すから人来たじゃねぇか。最後に一つだけお前に言っておく。オレはいつでもまんたまを乗っ取る気でいるぞ、今のオレもついてないからな」

「二度とくんな!帰れ!」

 

第四本完。

 

 

またお会いしましょう

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