まんたま - TRUE END -   作:数取団乱闘生

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第五本「大事な用事は早めに済ませろ」

「おはようございまーす」

金時が部室に入った時、既に全員来ていた。

「遅かったね坂田くん、どうしたの?」

「いやさっき訳の分からない奴に絡まれんだよ。ホント迷惑だった…」

「それはそれはお疲れ様」

「ん?」

いつもは騒がしい部室だが何故か妙に静かだった。

「どうしたんだ?いつもは騒がしいのに今日はやけに静かだな」

「実は坂田くんに言っておかなきゃいけないことがあって……」

時子はかなり真剣な顔をしている。

「なんだよ…いつもはそんなんじゃないだろ?妙にシリアス感出すなぁ」

他の三人も一切喋ろうとはせず一直線に金時の方を見ている。

「だから何なんだよ!早く言ってくれよ!」

「じゃあ言うね。まんたま - TRUE END - は今回で最終回なの」

 

最終本「まんたま - TRUE END - 」

 

「は、はぁぁぁぁ⁉︎」

突然過ぎる発表に驚く金時。

「ちょっと待って!まだ5話目だぞ?何でだよ!」

「元々短編にしようか長編にしようか悩んでて……初日、すなわち1話目の閲覧数が100を超えたら長編にしようって考えたの。結果95だったから打ち切りが決定しちゃって」

「いやいやいやいや!小説に作者の事情は持ち込むなよ!いくら銀魂が原作だって言ってもやっていい事と悪い事があるだろ!」

金時は最終回云々よりもそっちが気になってしまった。

「だから今日は坂田くんに全てを明かそうと思って」

「全てを?」

「まずはこれ…」

時子がポケットから取り出したのはリモコンだった。そしてそれを床に叩きつけて壊すと、後ろに座っていた三人が椅子から転げ落ちた。

「えぇぇぇぇ⁉︎ そんな設定だったのか⁉︎ いやいやいやおかしいだろ!」

「こんな変な名前の女が三人もいるわけないじゃん」

あっさりと斬り捨てた時子。

「じゃあ最初から登場人物は……」

「そう。君とあたしだけだったの」

「いや待て。俺さっき女体化した坂田銀時に会ったぞ?5話目で打ち切りならあの話は必要だったのか?」

「あぁ…アレもあたし。声色と髪型を変えて君に近付いたの」

「はぁぁぁ⁉︎ お前の口からサプライズしか飛び出してねーよ!」

「えっ?バイきんぐ小峠?」

「それっぽくなっちゃったけどワザとじゃないから触れないで……」

「だから言ったでしょ。最初から二人しか登場人物はいないって」

思わず固まる金時。

自分の望んでいたラブコメ展開が時子に壊された訳でもなく、そもそも物語すら時子に捏造されていたのだから。

「もうないよなさすがに…俺に対するいらぬサプライズは」

「あぁ後はあたしが…」

そう言うと時子はツインテールのカツラを外した。そして中から出てきたのは白髪の天パだった。

さっきも見た頭だが今度は服も脱ぎ胸もない。顔も死んだ魚のような目をしている。

「時子ちゃんじゃなくて俺ってことぐらいだな」

「………ぐらいだなじゃねーだろ!」

反射的に金時は銀時を殴り飛ばしていた。

「てめぇ何しやかんだコノヤロー!」

「遅かれ早かれお前が来ると思ってたがそのネタバラシはまんたまのオチだぞ!そんなあっさりやってどうすんだよこのクソ野郎!冷めんだろうが!」

「お前アレか、ムードとかにこだわるタイプか。告白とか夜景の綺麗なレストランとかでやりたがるんだよなそう言う奴は。後洒落たセリフで告白とかすんだよ、そんな奴はこの日本にスピードワゴン小沢一人で充分だっつーの」

「いや何の話をしてんだ」

銀時と対峙しても相変わらずツッコミキャラになっている金時。

「それよりテメー、俺に二人も女装させた上に源外のジジイに三体のカラクリ人形まで頼ませやがってよ。そのお代は当然俺持ちだ、アイツらが最後にお前に夢見せてやりてぇとか言いやがるから。だいたい俺から主人公の座奪おうとした奴だぞ?それを分かってねぇんだよアイツは」

銀時は頭をかきながら愚痴っていた。

「最後に夢だと?てことは何か?俺はもうすぐ銀魂の世界に戻されるってのか。生存したから今後の登場に期待して3年から4年経ったが未だ一切出てこれないままシリアスに突入しやがったあの銀魂に戻れってのか」

「まぁそういうこったな。でも良いじゃねぇか、たった4週間とはいえこの永遠の主人公坂田銀時からその座奪ったのはテメーだけなんだからよ」

「フッ…それが全く誇りに思えんな」

心なしか金時の顔は安らいでいた。全ての状況を受け入れたようである。

「さぁってと。俺もそろそろ銀魂に戻りたいんでな。攘夷組が今大活躍してんだから俺の番も近いだろうからよ。とっととこの世界をぶち壊させてもらうわ」

「あぁ…再登場することなんてねーと思うが、何処かでひっそりと生きとくよ」

「あばよ、ここがテメーの墓標だ。坂田金時」

 

金時が気がつくと金魂篇と同じように地面に埋まっていた。

「どうしたか?主人公楽しめましたか?」

目の前にいたのはたまだけだった。銀時や万事屋のメンツはいない。

「またお前が俺に見せていたのか…まぁ少しは楽しめたが坂田銀時…アイツをキャスティングするのだけはやめてくれ」

「でもあなたの相手が出来るのは銀時様だけだと思いますよ?」

「そうだけどよ……」

 

最終本完。

 

 

またお会いしましょう

 

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