それでも八幡は八幡であり続ける   作:ぬーべりあ

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いよいよ三浦編のクライマックスです!



高校3年生編ー三浦優美子⑤ー

それから数日して三浦が登校してきた

 

 

三浦「ちょっと体調くずしてただけだし」

 

 

と周りには言っているようだ

 

振る舞いに違和感は無い

 

誰も三浦が失恋で心がボロボロなことなど気づかないだろう

 

たいした役者さんだな

 

将来、役者にでもなればいいのに

 

 

戸塚「あ、三浦さん来たんだ!心配してたんだよ!」

 

 

三浦「戸塚、久しぶり!元気してたし?」

 

 

戸塚「僕は元気だよ!三浦さんのほうこそもう大丈夫なの?」

 

 

三浦「あーしはもう大丈夫だし!戸塚も大会近いんだからあったかくして寝ないとダメだし」

 

 

戸塚「うん、ありがとう!なんかお母さんみたいだね」

 

 

三浦「んな!?」

 

 

戸塚「??」

 

 

三浦「 」しょぼーん

 

 

八幡(悪意なく三浦を撃退する戸塚、マジ天使)

 

 

戸塚「はちまんもおはよう!」

 

 

八幡「お、おう」

 

 

戸塚「どうしたの?」クビカシゲ

 

 

八幡(結婚しよ…)

 

 

 

ー昼休みー

 

 

 

さて、ここからが本番だな

 

まずは三浦を連れ出さないといけない訳だが

 

 

八幡「三浦」

 

 

三浦「ん?」

 

 

八幡「ちょっといいか?」

 

 

三浦「よくないし。今日は結衣とご飯だし」

 

 

八幡「そ、そうか」

 

 

え?何コレ?速攻でミッション失敗?

 

 

三浦「なんか用事?」

 

 

八幡「あ、あぁ、いや、別に」

 

 

落ち着け、別に今日でなくてもいいだろう

 

三浦は学校に来るようになったんだ

 

チャンスはいくらでもある

 

また明日にでも

 

 

八幡「大事な話しがあるんだ」

 

 

三浦「は?」

 

 

言ってしまったー!!!

 

しかも教室で

 

何この意味深な台詞

 

バカなの?俺バカなの?

 

 

三浦「…ご飯の後でもいい?」

 

 

八幡「あ、あぁ、大丈夫だ」

 

 

ざわざわざわざわ

 

 

八幡「ご、ご飯食べ終わったら屋上まで来てくれ。じゃあな」

 

スタスタスタ

 

ガラッ、パタン

 

やっちまった…

 

今の流れ何?告白すんの?

 

誰が?俺が?

 

いや、このくらいは海老名の時でもう慣れてるけど…

 

もうダメ、考えてもどうにもならん

 

 

八幡「とりあえず準備しとかないとな…」

 

 

ー屋上ー

 

 

三浦「…ヒキオ、来たし」

 

 

三浦「あれ?いない?」キョロキョロ

 

 

三浦「ん?あれは…ヒキオと、隼人?」

 

 

三浦「何してるし?」こそこそ

 

 

 

 

葉山「比企谷君、また何かようかな?」

 

 

八幡「あぁ、まぁな」

 

 

葉山「まぁ、予想は出来るけど。優美子の事かい?」

 

 

八幡「そうだよ」

 

 

葉山「前に全て話したと思うけど?」

 

 

八幡「あぁ、そうだな」

 

 

葉山「じゃあもう話しはないはずだけど?」

 

 

八幡「まぁそうだな。普通ならな。」

 

 

葉山「どういう意味だい?」

 

 

八幡「俺は納得していない」

 

 

葉山「…キミはもっと賢いと思っていたんだが」

 

 

八幡「お前は、【この気持ちはホンモノだ】と言ったな?」

 

 

葉山「あぁ、そうだよ。僕は雪ノ下さんの為、皆の為の自分を捨てたんだ」

 

 

八幡「嘘をつくな」

 

 

葉山「?意味がわからないな?」

 

 

八幡「お前、A組の奴らにはなんて言ったか覚えているか?」

 

 

葉山「 」ピクッ

 

 

八幡「お前は【大学の為】と言ったそうだな。」

 

 

八幡「逆に、仲のいい奴らには【迷惑だ】と言って回って自分から遠ざけている」

 

 

八幡「そして俺には雪ノ下の為だと言ってる」

 

 

八幡「それにお前は何も行動していない。確かに努力はしている。だが、肝心の雪ノ下にアタックはしていない」

 

 

八幡「それは何故だ?」

 

 

八幡「お前は、何故自分の周りに人を寄せ付けないようにしている?」

 

 

葉山「…勘違いだろう。雪乃ちゃんにアタックしないのはまだ勇気が無いからだ」

 

 

葉山「他の人に真実を言わないのは、そこまで言うのは恥ずかしいからね。好きな人を教えるって仲の良い人にしか言わないものだろう?」

 

 

葉山「戸部達は、彼らと遊んでいたら勉強する時間がなくなる。それだけだよ」

 

 

八幡「なるほどな」

 

 

八幡「なぁ、葉山」

 

 

八幡「嘘つきが、嘘をバレなくする常套手段って知ってるか?」

 

 

葉山「意味がよく分からないな?」

 

 

八幡「それはな、真実を織り交ぜて嘘をつくことだ」

 

 

葉山「!!」

 

 

八幡「雪ノ下さんに聞いた」

 

 

八幡「悪質なストーカーの被害にあっているんだろ?」

 

 

八幡「そいつに仲の良い奴らを狙われるのが嫌で、距離を取ったってとこか」

 

 

八幡「だいたい不自然だったんだ。お前は確かに急がしそうにしていたが、それでも集まれる時は集まっていた」

 

 

八幡「少し疎遠気味になっていても、必ずグループは守っていたお前がいきなり皆に迷惑だなんてな」

 

 

八幡「雪ノ下や大学の為に一層努力していたのは事実だが、本当のとこはその事実を隠していただけだ」

 

 

葉山「…」

 

 

八幡「自分と関わる事で仲の良い人に迷惑が掛かるなら、いっそ皆を遠ざけてしまえって事か」

 

 

八幡「残念だが、お前じゃ俺にはなれねぇよ、葉山」

 

 

葉山「じゃあ、どうすればよかったんだ…」

 

 

葉山「俺は、大切なものを守りたい」

 

 

葉山「キミのように、本当に大切なものを守れるように」

 

 

八幡「さぁな。分からん」

 

 

葉山「…は?」

 

 

八幡「俺たち奉仕部はな。問題を解決するのが仕事じゃない。釣った魚を与えるのではなく、釣りの仕方を教える」

 

 

八幡「だからな、葉山。お前に釣り方を教えてやろう」

 

 

八幡「普段どおりのお前でいいぞ」

 

 

葉山「…意味がよくわからないな」

 

 

八幡「言葉どおりの意味だ。お前は普段通りでいい」

 

 

八幡「そしてあいつらに謝って、また皆で楽しくやればいい」

 

 

八幡「やり方は任せる。それだけで、お前のグループは大丈夫だろうよ」

 

 

葉山「普段どおり…」

 

 

八幡「あぁ、そうだ。それとストーカーの方も大丈夫だ」

 

 

八幡「雪ノ下さんがなんとかしてくれるってよ」

 

 

葉山「…陽乃さんが俺の為に動いてくれるとは思えないな」

 

 

八幡「お前の為じゃない。俺の為だ」

 

 

八幡「【比企谷くん、お姉さんの貸しは高いぞ♪】だってよ」

 

 

葉山「そうか…陽乃さんが動いてくれるなら、大丈夫か」

 

 

葉山「比企谷君、ありがとう」

 

 

八幡「それはお前の為じゃない。三浦の為だ。感謝されることじゃない」

 

 

葉山「そうか」

 

 

八幡「あぁ」

 

 

八幡「とりあえず、お前はまず三浦に謝ってやれ」

 

 

葉山「…すまない」

 

 

八幡「三浦…もういるんだろ?」

 

 

三浦「 」ビクッ

 

 

三浦「あ、あの、その…」

 

 

葉山「優美子…」

 

 

三浦「隼人、その、盗み聞きするつもりは…」

 

 

葉山「つらく当たってすまない!」

 

 

三浦「え?あ…」

 

 

葉山「よかったら、また前のようにやり直せるかな?」

 

 

三浦「うん、うん…」ポロポロ

 

 

八幡「はぁ〜」

 

 

 

俺はそっと屋上から抜け出した

 

後は若いお二人でやってくださいねっ てね

 

 

 

さて、と。

 

もう一仕事と行きますか

 

あー、めんどくさい

 

働きたくないでござる!働きたくないでござる!

 

っと思っても仕方ないからなぁ

 

真実を織り交ぜて嘘をつくこと

 

まさにその通りと言った感じか

 

俺は雪ノ下さんに解決して貰う約束などしていない

 

雪ノ下さんには葉山の事情と、犯人の特定だけをやって貰った

 

あとは、自分でやるしかないか

 

まぁ、三浦の為にもうひと頑張りやりますか

 

 

 

 

八幡「よぉ」

 

 

女子A「な、なに?」ビクッ

 

 

八幡「ちょっと話しがあるんだけど、いい?」

 

 

女子A「は?何?ナンパ?」

 

 

八幡「あのなぁ。お前、この顔でナンパなんて出来ると思ってるの?」

 

 

女子A「あ、確かに」

 

 

…今のはちょっと心に刺さったかも

 

助けて小町ぃぃ シクシク

 

 

女子A「で、なんの用なのよ?」

 

 

八幡「なに、悪質なストーカーさんにちょっとインタビューしたくてな」

 

 

女子A「は、はぁ?意味わかんないし?」

 

 

八幡「葉山をずっとストーカーしてたの、お前だろ?」

 

 

女子A「なんのことよ?」

 

 

八幡「しらばっくれても無駄だ」

 

 

女子A「証拠はあるわけ?」

 

 

八幡「はぁ…思うんだが、犯人って必ずそれ言うよな」

 

 

八幡「証拠は?って聞いてくる時点でもう犯人で良いと思うのは俺だけなんですかねぇ」

 

 

女子A「ちょっと!ぶつぶつ言ってないで!証拠はあるのかって聞いてるの!」

 

 

八幡「あぁ、あるぞ。お前の設置した監視カメラ、盗聴器なんかも見つけてある」

 

 

女子A「そ、そんなの私のなんてわからないじゃない!」

 

 

八幡「あぁ、その場所に落ちてたお前のバックに貼ってあるステッカーの一枚もな」

 

 

女子A「!」

 

 

八幡「お前馬鹿なの?バックにそんなペタペタ証拠を貼ってて、外れたらヤバいくらい考えないの?」

 

 

八幡「そんなにいっぱい貼ってるから剥がれても気づかないんじゃないの?」

 

 

八幡「ここにまさに証拠があるわけだが、どうする?まだ続ける?」

 

 

女子A「くっ!」ダッ

 

 

八幡「あ〜あ、逃げたよ、めんどくさい」

 

 

女子A「捕まってたまるか…」タッタッ

 

 

 

 

雪ノ下「それは無理ね」

 

 

 

女子A「な!」

 

 

雪ノ下「あら、どうかした?そんなにビックリした顔していたらせっかくの顔がヒキガエル君のように醜くなってしまうわよ」

 

 

女子A「え?何を…」

 

 

雪ノ下「私、合気道をしていたの。あなたを抑える事くらい簡単よ」

 

 

八幡「すまんな、雪ノ下」

 

 

雪ノ下「貴方が珍しくお願いして来た事だもの。部員を助けるのも部長の勤めだと思っているの」

 

 

八幡「さいですか」

 

 

雪ノ下「えぇ」

 

 

 

その後、女子Aは警察に捕まった

 

これは余談だが、監視カメラや盗聴器を発見したことなど、全部ハッタリだ

 

ステッカーはこっそり剥がしただけだったりする

 

犯人は雪ノ下さんに教えて貰っていたが、結構賭けだったりした

 

いやー、上手く行って良かったわ

 

 

葉山達は、やはり忙しい時は集まれないこともあるみたいだが、

 

それでもまた前のように仲良くやっている

 

三浦はというと

 

 

三浦「ヒキオー」

 

 

八幡「なんだよ」

 

 

三浦「今日終わったらカラオケ行くし!」

 

 

八幡「ムリだ。部活行って帰って小町の飯食って寝るという用事がある」

 

 

三浦「じゃあ今度の土曜日でいいし」

 

 

八幡「ムリだ。家でゴロゴロするという大事な用事がある」

 

 

三浦「いや、それ予定じゃないし」

 

 

八幡「俺にとって休日のゴロゴロする時間は何よりも大切な時間だ。愛してると言ってもいい」

 

 

三浦「む〜…ダメだし!サーティーワン食べに行くし!」

 

 

八幡「そんなもん葉山でも誘っとけ。」

 

 

三浦「隼人も誘うし!ヒキオも、結衣とか誘っとくからさ!」

 

 

八幡「そこで由比ケ浜が出る意味が分からん」

 

 

三浦「ダブルデート」

 

 

八幡「却下」

 

 

三浦「え〜」

 

 

八幡「え〜じゃない」

 

 

三浦「ダメ?」ウルウル

 

 

なにこのあーしさん、超可愛いんですけど

 

 

八幡「ま、まぁ、アイス食べて帰っていいなら」

 

 

三浦「デレたし」

 

 

八幡「もうそれはいいから」

 

 

三浦「ヒキオ?」

 

 

八幡「ん?」

 

 

三浦「土曜日、楽しみにしてるし!」

 

 

そう言って笑った三浦の顔は、

 

 

とてもまぶしい良い笑顔だった

 

 




三浦優美子編終わりました。

なんかもう燃え尽きた感じですが、
完結までは頑張りますよ!

次は誰にしようか悩み中です。

次回もまた見てくれると嬉しいです!



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