「訓練騎士に告ぐ、今から殺傷能力がある剣を渡す、そして竜人の殺害許可を我がジョニー·ブラウンの名の下に出す、ゆけ!訓練騎士達よ、すこし早いが、初陣だあああああ!!!!!!」
そしてアレン達は殺傷能力がある剣、通称「零月剣」を取得した
これからが正念場となるのだろう、訓練騎士と主力騎士軍は城を出る
「いこう、ライオネル、竜人軍を殲滅させてやろうぜ、俺たちならできるさ」
「·······ああ、デビット、レミリー、班行動しよう、四人で固まって動くんだ」
ライオネルの言葉に二人は頷く
幸い、城近くの竜人はほぼ倒した、後は遠征中の精鋭小隊が戻るまで待つしかない
城を、ガルス王を全力、いや死力を尽くして護る
「さて、·····行くか」
そして俺達は馬を走らせる、少し希望が見えてきた
しかし···············
それを裏切るように········絶望が来るものだ
瞬間、デビットが突如現れた竜人につれさらわれたように見えた、いや·······
ほぼ見えなかったと言うべきか、本当に一瞬で現れたのだ
その状況は、速くは理解出来なかった
思考停止·······その一言に尽きる
「アレン、しっかりしろ!!」
ライオネルの声が思考停止しかけた脳に響く
「ああ、何が起こったんだ!?」
「わかんねえ、でも一瞬だけ現れてすぐ消えた、これからもそれが起きる可能性が高い、とにかく馬を走らせるんだ、最高速を保て」
そうだ、俺は今は高校生じゃない、騎士だ·····
騎士として闘え
「竜人を見つけた!」
エミリーが叫んだとともに俺の体は動きだす、仲間の死や重みを全て、剣に乗せて
ライオネルもその感覚に陥ったようだ
その感覚は心地よかった、剣が生きているみたいだった
「なんだ、訓練騎士のひよっこかよ」
その声を出した竜人は他の竜人とはなにかが違った
他の竜人とは別格と言うべきか、強い、何故か戦わなくても解った
本能が察したのであろうか、だがこの初陣を生き延びなければ
あの世界へ戻ることは愚か、明日すら来ない
「うおおおおお!!!!」
俺は吠えた、相手を威圧するのと、自分に気合いを入れ直す為に
「エミリー!!、先へ行け!ライオネルもだ!!」
俺がなぜこういったかというとこの相手は、半端なく強いライオネルはともかく
エミリーを護りながらは戦えない、エミリーは相当な実力を持っているが
まだ、ライオネル達には劣る
なら一対一に持ち込んで一か八か自分を信じてみた
「はあああああ!!!」
小手調べだ、単発技、剣王術【微】
威力が弱い技故にあまりダメージは与えられないが
小手調べには最適·········
瞬間、俺の麻痺剣が吹っ飛んだ、いや弾けとんだ
零月剣を使っておくべきだったか万事休すか
斬撃が俺の首の近くに······
いや、斬撃が他の斬撃によって吹き飛ばされた
「間に合ったか」
そいつは倉影だった
「倉影さん!」
少しだが希望の光が鈍く光った気がした
次の話は3月中に上げたいです