「それじゃあエリィ、ご飯にしようか」「ええそうね、それならちょうど近くに酒場もあるし今日はそこに入りましょうよ」エリィに笑顔を向けながら提案すると、彼女もまた嬉しそうに笑顔を浮かべながらそう返してくれる、その笑顔を見るだけで今日の疲れが抜け、勇者をやっていて良かった、また明日も頑張ろう。などと年寄り臭い事を考えてしまう、その事に少し笑いながら俺はエリィと酒場に入っていった。
「おいおい、お前が勇者な訳ないだろ?本物の勇者様に失礼だぞ小僧!」そう叫びながらオッサンが斧を振り下ろす、このオッサンは酒場で俺達が食事をしてる時にお前ら冒険者か?二人だけでって強いんだな!などと話し掛けてきた、それを俺は一応勇者してるからと言うとこれだ、嫌になるな…「喰らうかよそんなもん!シャインブレイク!」「何!?グハッ!」怒りのためかオッサンの一撃はかなり分かりやすいものだった、俺はそれを県で弾き上げ、振り下ろす剣に俺の魔力を込めての一撃でオッサンを殺さない程度に斬り飛ばす。
「大丈夫なのカイ?怪我とかしてない?」「大丈夫だって、エリィは心配性だなぁ」不安そうな顔をしてよってくるエリィに笑ってそう返すと途端に笑顔になる、やっぱり可愛いな、いつかは心身全て俺の物に…っと駄目だまだバレないようにしないといけないのに…
「さて、まだ疑う人は「いるに決まってるだろ糞ガキ」いたんだ…」先程の考えを振り払い、改めて辺りに問い掛けようとするとさっき斬りとばしたオッサンとは別の男が口を挟んできた。「何でですか?貴方も今の見たでしょ?」「てめえがあのオッサンを斬りとばしたのはな、だがそれだけだ、てめえにまさかあの程度で勇者名乗ってんのか?」
格下の雑魚に向ける様な視線を向けつつ語る男に一番言われたくないことを言われ、俺はキレた、ふざけるなよ…「ふざけんな糞野郎!俺が勇者だ、俺が魔王を殺すんだよ!くたばれ、ホーリーブレイド!」その一撃をオヤジはもろに受ける、やった…「やった!みたか!俺が勇者何だよ!俺が…「言いてえのはそれだけか?」なっ!?」やったと思ったそこには無傷の男がいた。「何で無事なんだよ!」「何でってお前…剣筋が単純、力がない、ムラがあって魔力を剣に込めきれてねぇ、そんな偽物勇者に本物が負けちゃあいけねえだろ?」「なっ!?」そこまで男が聞くと途端に男の姿が消え、背後に鋭い痛み受け、俺は意識を手放してしまった…