東方少年呪   作:CAKE

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はい、どうも。CAKEです。
暑いですね!え?そうでもない?
いや何言ってるんですか十分暑いですよ。
もー、こんな暑さ気が滅入っちゃいますよね!
なので今回は気合入れてみます。
「いいぞ、もっとやれ」
という方は水分を補給した上で本文へお進みください。


EP,18 【霊夢と異変】

「ユウ! ユウ!」

 

今日の午前。

慧音が霊夢の所に依頼をしに来た。

内容は、鬱病にかかってしまったのか体が重いので代わりに人里の見回りをして欲しいとのこと。

霊夢はその依頼を受け、人里へ向かった。

そこには、今まで見たことの無い光景が広がっていた。

閑散とする道、閉店の文字が並んだ商店街。

そして、生気を失い、道端で倒れこむ人。

それだけでは無い。

人里の外にいる妖怪までもが生気を失い倒れていた。

集団的な鬱病。

まさしくそれは、『異変』だった。

 

新手の病気を疑い永遠亭まで足を運ぶも有力な情報は得られず。

ユウを長く一人きりさせることもできず、帰宅することにした。

 

しかし、そこにユウはいなかった。

ユウは、勝手に外に行くような子では無い。

妖怪退治の依頼の時は好奇心から争うことができなかったが、そのことからきちんと学習し、出かける時には一声かけてから出かけるようにしている。

だから、博麗神社にユウはいるはず。だが

 

「何処に行ったのよ………」

 

見つからない。

何処にもいない。

風呂場にも、部屋にも、庭にも、台所にも、居間にも、玄関にも。

境内の何処にも、ユウはいなかった。

あるのは、居間に置かれた、勝負が終わっているように見える将棋盤。

玉将側が完全に詰んでいるのがよく分かる。

少し前、暇潰しにユウと将棋をやったのだが、非常に手が読みやすい。

弾幕ごっこしたら弱いんだろうなぁ、と温かい目で作戦を口に出して考えるユウを見ていた。

恐らく玉将側はユウだったのだろう。

では、王将側は?

 

「………誰かが来て、ユウを連れて行った………?」

 

そうとしか考えられなかった。

王将側が誰だったのかはわからない。

しかし、ユウも、そしてユウの交戦相手もいないとなると、そう考えるのが普通だ。

 

そこで霊夢は思い出す。

人里の現状と、妖怪達の衰弱。

『異変』の存在に。

 

「………!」

 

ここまできたら、疑いようがなかった。

多少の考えの矛盾はあるだろう。しかし、居ても立っても居られなかった。

ある仮説を思いついてしまったから。

ユウが異変に巻き込まれた、という仮説を。

 

そうなると今、この状況も推察できる。

恐らく、ユウはここに来た誰かを客として迎え入れたのだろう。

理由は私、博麗霊夢に接触するため。

そして、理由をつけて博麗神社に滞在した。

しかし、いつまで経っても現れない私に痺れを切らしたのか時間が無かったのか、急遽作戦を変更した。

ユウを誘拐し、私をおびき寄せる作戦に。

これらを実行したのは、言わずもがなこの異変の黒幕。

 

「………いや、違う」

 

おびき寄せる?どうやって?

おびき寄せるなら何か目印をさりげなく置いて行くはず。

しかし、そのようなものは見つからなかった。

 

「………まずは、行動したほうがいいわね」

 

ここで霊夢は一旦思考を止め、運任せに、勘頼りに行動を開始した。

今まで異変を解決してきた方法と同じように。

そして霊夢は情報集めの為、飛ぼうとする。

その時、視界の隅に小さくて、黄色い何かを発見する。

 

「………これは……?」

 

それは、本当に小さくて、粉末状の何かだった。

試しに少し舐めてみる。………無味。

今度は匂いを嗅いでみる。………無臭。

だが、霊夢の体に異変が起こる。

 

「…………ッ‼︎」

 

強烈な眠気。ラスボス的存在が霊夢を襲う。

ギリギリのところで何とか耐え、そして確信する。

これは、花粉だ。

それと同時にある人物……妖怪の姿が頭に浮かぶ。

そして霊夢は、とある花畑へと滑空して行った。

ある可能性を、忘れて。

 

 

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とある場所。

辺りは薄暗く、少しカビ臭い。

 

「………あれ? ……」

 

そこで、ユウは目覚めた。

勿論そこに見覚えはなく、ユウは困惑する。

この経験は二回目だった。

一回目は紅魔館で初めて酒を飲んだ(飲まされた)時。

そしてユウはあの時と同じように記憶を思い出して行く。

 

「(…………………え? 何で僕ここにいるの? というより、ここどこ?)」

 

しかし、わからなかった。

今いる場所が全く見当がつかない上に、何故寝てしまったのかわからないのだ。

花を渡されたところまでは覚えているのだが、その先を覚えていないのだ。

 

「……あ! 幽香さんは⁉︎」

 

そして唐突に思い出す。

博麗神社に客人、風見幽香が来ていたことを。

 

「(僕、幽香の前で寝ちゃったの⁉︎ うわああどうしよう!)」

 

ここが何処かという問題を忘れて、頭を抱えるユウ。

 

「…………………よ」

「え?」

 

後ろの方で弱々しい声が聞こえる。

ユウが振り向くとそこには

 

「無視するんじゃ、ないわよって、言ってんのよ……」

「…………幽香、さん?」

 

風見幽香が、いた。

しかし、普通の状態では無い。

非常に弱々しく、息も荒い。

 

「大丈夫ですか幽香さんッ⁉︎」

 

ユウは幽香に飛びつく。

最初にあった妖力の塊は、今や感じ取ることができないほどに衰弱していた。

以前、霊力や妖力というのは精神力とほぼ同等だと霊夢に教わったユウは、今の幽香の状態が危険であると察知する。

 

「大丈夫じゃ、ないわよ……ていうか………あんた誰よ」

「…………え? …」

 

ユウが固まる。

幽香の目には、警戒心が宿っていた。

 

「え、さっき一緒に将棋やったじゃないですか! ユウですよ!」

「知らないわよ………ていうか、何でそんなに元気なのよ……」

 

もう、ユウには何が何だか分からなくなっていた。

 

 

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「着いた……!」

 

幽香の家に着いた霊夢。

霊夢の後ろでは、向日葵たちが元気なく俯いていた。

霊夢は勢いよく家のドアを開ける。

開けた際に蝶番がミシッという音を立てたが御構い無しだ。

 

「………ヒッ⁉︎」

「……………誰」

 

その中には見たことのない女性がいた。

見たところ人間。

少しだけ茶色が入っているような黒色で、綺麗なロングヘアーだった。

服はワンピースのみで、全体的に薄いピンク色をしている。

その女性は勢いよく開けたドアの発する音に驚いた様子だった。

霊夢はその女性に話しかけようとしたとき

 

 

ガコンッ‼︎

 

 

何かが、幽香の家の中で動いた。

音のした方を見ていると

 

 

ガチャン‼︎

 

 

ドアがひとりでに閉まる。

霊夢が慌てて開けようとするも、固くて開かない。

 

「(閉じ込められた⁉︎)」

 

そして次の瞬間、家の天井が、急降下したのだった。




はい、如何でしたでしょうか。
なんか……色々あったね。
そしてようやくオリキャラである。
さて、何者なんでしょうかねぇ……
では、また次回。
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