東方少年呪   作:CAKE

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どうも、CAKEです。
ちょっと早めに投稿しとこうと思います。
深い考えはありません。
そういえばこれの投稿を始めたのが昨年の11月26日なんですよね……すっごい昔。
さて、それでは行っていきましょう。前回の後書きみたいなことにならないように……
「いいぞ、もっとやれ」
という方は宿題をしてから本文へお進みください。


EP,8 【ユウとカクレンボ】

咲夜が部屋の扉を開ける。

その部屋は、先ほど見たレミリアの部屋とほぼ同じような造りをしていた。

唯一違う点はたくさんの人形があることくらいだろうか。

その部屋の中には一人の少女がいた。

最初、ユウにはその子が吸血鬼だとは分からなかった。

背中からは七色に輝く宝石らしきものが付いている翼を見たユウは、それを翼だとは思わずに何かのアクセサリーだと勘違いしているのだ。

 

「(綺麗だなぁ………)」

 

そんなことを思っていると、フランは咲夜に気付いたのか嬉しそうに近づいてくる。

 

「あ! 咲夜だ!」

「妹様、お客様です」

「ん? 誰? この子」

 

そしてフランはユウの方を見やる。

一方ユウはフランの翼に見とれていた。

それに気付いたフランはわざと翼をパタパタさせてみる。

すると、ようやくフランが近くに来ていることに気がついた。

 

「わ! あ、えっと、ユウって、言います! は、初めまして!」

 

ユウが突然のことに大慌てしながら自己紹介をする。

それを見てフランがクスクスと笑いながら彼女も自己紹介をした。

 

「私はフランドール・スカーレット。初めまして、ユウ!」

「こ、こちらこそ……」

「私は、お茶を持ってきますね。能力は使えないので、少し時間がかかります。少々お待ちを」

「あ、ありがとうございます!」

 

そうして咲夜は部屋を出た。

 

「さてと、ユウ?」

「は、はい!」

 

未だガチガチに緊張しているユウ。

それを見てフランは笑いだす。

 

「そんなに緊張しないでよ。はら、こっち来て」

「うぅ…はい」

 

そしてフランとユウはベッドに腰掛ける。

 

「え、えっと……吸血鬼…なんですか?フランさんは」

「そうだよ。なんで?」

「いや、その、翼が……」

「あぁ、これ? これは私の翼だよ?」

「え!? そうなの? てっきり何かのアクセサリーだと……すごく、綺麗ですね」

「そう? 私はあんまり好きじゃないんだけどなぁ」

 

こうして、会話を続ける二人。

二人はどんどん親しくなり、ユウもいつしか敬語を止めていた。

すると、ついにフランが切りだす

 

「ねぇユウ、遊ぼう!」

「いいね! 何して遊ぶ?ぱっと見た感じ何もないんだけど……」

「弾幕ごっこ!」

「弾幕……なに? それ」

「知らないの? まぁ、いいや。どうせすぐ壊れちゃうし」

「え?」

 

急に周りの温度が冷たくなる。

ユウは何か嫌な気配を感じとった。

 

「フ、フラン?」

「……あれ?」

 

フランが何かがおかしい、とでもいうような顔をする。

すると、

 

「あは、あはは、あはははハハハハハ! 貴方、壊レないノネ!」

「フ、フラン!? どうしちゃったの!?」

 

突然笑い始めるフランに怯えるユウ。

周りの空気がさらに冷たくなる。凍りつく。

そして、フランが一言。

 

「ジャア、別ノ方法デ壊シテアゲル」

 

フランの拳が、ユウの腹に直撃した。

 

 

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「はぁ……はぁ……」

 

場所はフランの部屋。正確にはベッドの裏。

ベッドの下だと覗きこまれれば見つかってしまう。

ユウは震える体に必死に力を入れて張り付いていた。

 

「アハハ、ドコ~? ユウ~」

 

見つかればお終いだ。お腹を貫くような痛みも、殺されることに対する恐怖も断ち切って、ねじ伏せて、隠れ続けなければならない。

 

「(咲夜さん……早く来てッ!)」

 

ユウの望みは咲夜に託されていた。

彼女が戻れば、この恐怖は終わる。ここから抜け出せる。

 

 

 

お腹を殴られ、壁に埋まりかけた。

ユウは一瞬、何が起こったのかまるで分らなかった。

まず来たのが困惑。次に驚愕。そして痛覚。

 

「がはッ……ゴフッゴフッ」

 

口からは血が漏れ出し、呼吸をしようにも、痛みで上手く酸素を取り込めない。

その様子を見たフランは真っ直ぐユウの方へと駆けた。

そしてまたもや繰り出される拳。それをすんでのところで避ける。

記憶がフラッシュバックする。ユウにはフランが“彼ら”と重なって見えた。

自分のことを化け物だと言い、追いかけ、傷つける大人たち。

―――逃げなきゃ。

――――――殺される。

逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ

 

「うわぁぁぁぁぁぁあああああああああああ!!??」

 

ドアの方へと走るユウ。

すると、させぬとばかりにフランがドアノブを破壊した。

すぐにドアを開ける構えから体当たりの構えに変える。

しかし、そのドアは異常に固く、破ることはできなかった。

そしてユウの視界には、あの仮面が映る。

 

「(駄目ッ!)」

 

約束した。使わないと。

逃げられないなら、隠れればいい。

そしてユウは外の世界で培った撒く方法を使い、フランの視界から外れ、ベッドの下へと潜り込み、そして、ベットの裏側に張り付いた。

目を閉じ、様々な感情を振り払う。

感覚を捨て、痛みをこらえる。

口を固く閉じ、呼吸を止める。

カクレンボ。絶対に見つかってはならない。

しかし、この狭い部屋。隠れ続けるのには限界があった。

ベッドが破壊され、ついに見つかってしまう。

 

「見~ツケタ!」

「あ………あ………」

 

声が出ない。涙が止まらない。視界が定まらない。

殺される。逃げれない。隠れられない。戦えない。

もう駄目だと、ユウが諦めた時、ユウの右手が何かをつかんでいた。

 

「(ごめんなさい……霊夢)」

 

そしてユウはもう一度、人形になった。

白い仮面を付けて。




はい。如何だったでしょうか。
まだまだ弾幕ごっこのシーンは出てきません。
いつかします。多分。いや絶対しますので待っててください。
あれ?と思った方も多いんじゃないでしょうか。
安心してください。裏がちゃんとあります。
さて、ユウとフラン。いったいどうなっちゃうんでしょうか。
では、また次回。


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