サブタイトルってなかなか思いつきませんね
では本編をどうぞ
ピンポーン
ここは、篠ノ之道場の目の前。
束さんのお父さんが必死にお願いしてきたので申し訳なくなって再び来ました〜。
「はーい!」
お?きたきた。これはお父さんの声だな?
そんな予測をしていると玄関の扉が開いた。
「おお、よく来てくれた。あ、あ、浅野くん…?」
おや?おかしいな?名前はちゃんと言ったはず…。
わかった、名前を覚えるのが苦手なんだな!
「浅井です。」
「すまない!名前を覚えるのが苦手なんだ…。」
ふむ、やはりか。
「とりあえず入りますね?」
「お、おお。どうぞこちらへ!」
玄関の扉を閉めて靴を脱ぎ並べた。
失礼のないようにしなきゃ…。
「おじゃましまーす。」
「はーい、いらっしゃーい。」
おや?誰の声だろう?
声の持ち主の方に向くと若い女性がいた。
「束さんのお姉さん?」
でも、篠ノ之家は二人しかいなかったはず。
「あら、嬉しいこと言ってくれるじゃない」
て、ことは…お母さんかな?
「もしかしてお母さんですか?」
恐る恐る聞いてみる。
「そうよ、束の母の篠ノ之 春香です。お姉さんと呼んでくれてもいいのよ?よろしくね、浅井くん。」
まて、なぜ名前を知っているんだ?お父さん(名前を聞いてないことを思い出す)は忘れてたというのに。
いや、考えるのをやめよう。
「ごめんなさいね、束のために来てくれて…。」
「いえいえ、そんなことはないですよ。一生に一度の小学校生活なんですから。」
笑顔で答えた。
春香side
彼を最初に見たときは小学生だと信じられなかった。私の夫こと篠ノ之 柳韻が彼に相談をしたと聞いた時から只者ではないとおもったのだ。私の夫は他人に頼ることをあまりよく思っていない。だから夫が彼なら任せられると言った時すごく驚いてしまった。
「ごめんなさいね、束のために来てくれて…。」
これは繕ってない自分の気持ちだった。しかし彼は、
「いえいえ、そんなことはないですよ。一生に一度の小学校生活なんですから。」
まるで、自分はもう小学校生活をしたという口調だった。正直、謎の多い少年だが、これならあの子も部屋から出てきてくれるかも、いや連れ出して外の世界へと連れて行ってくれるかもしれない。
私はそんなことを期待していた。
夫が浅井くんを束の部屋に連れていった直後私は妄想してしまった。
しかし、浅井くんって本当に可愛い男の子ね。私にも息子が出来たらこんな子が産まれるのかしら?やっぱり息子も欲しいわね。でもまた娘でもいいわ…。あ、もういっそ浅井くんを息子のしちゃえばいいわ。束とどちらがお姉さん、お兄さんになるのかしら。私が浅井くんばっかり可愛がってたら束、嫉妬しちゃうじゃない?でも嫉妬してる束も可愛いかも。もう、本当に欲しくなるわね。私をこんな風にするなんて…。
本当にI☆KE☆NA☆I☆KO!
体をクネクネしながら考えていた。
そう、私は期待していた。してしまった。
そして、そのあと何事なかったかのように戻ってきた夫の顔が引きつっていた。
もう、昔から顔に全部出ちゃうんだから…。しょうがない、篠ノ之代々伝わる記憶消去術を使おうかしら。
数分後、夫の記憶から10分前までの記憶がなくなっていたという。
なんか束さんのお母さんが変態化している…
多分気のせいだ(錯乱