あと、修正しましたが1話でミスがありました
他にミスがあれば感想欄にばんばん言ってください
では、3話をどうぞ
薫side
さぁどうしよう。まず現状を説明しよう。
目を開けると目の前にはあの天災、篠ノ之 束さんの唇があった。
以上!
え?もう少し詳しく?そうだな…。
少し時間を遡って数十分前、お父さんに案内されて私は束さんの部屋の前までにきていた。
そういえば?トイレとか風呂とかどうしてるんだろう?
前世に原作を読んでて私は束さんは生活能力が0に等しい知っていた。その束さんが部屋に閉じこもったら部屋が大変というか家が大惨事になるんじゃないかと考えた。そしてここは2階だから地下には拡張できない。そしてさっきから謎の匂いが扉の隙間からでている。
これ、急がないとヤバいやつだ。
「すいません、お父さんがいると束さんが会話しにくいかもしれませんから少し離れて隠れていてください」
とりあえず、お父さんが近くにいると警戒されるかもしれないから遠くから見てるよう言った。
「わかった」
それだけ言うと、奥の寝室に入っていった。
ふぅ、ひとまず深呼吸。ヒッヒッフー、ヒッヒッフー。
ラノベの世界と知ったことで少し緊張してた私だがいつも通りに落ち着いたことを確認できたのでノックしようと拳をドアに近づけたらその扉が勢いよく開いた。
「へっ?ちょっとまt...」
その扉に吹き飛ばされ、向かい側の壁にぶつかり壁を凹ませてしまったと認識できたところで意識を失った。
束side
「ふぅ、あとはこれを火に炙るだけかな」
私は実験をしていた。中学校でやる化学を知りたくなったので本やインターネットで調べてやっていた。
ガスバーナーに火をつけようとしたところで
カサッ
「なんだろう?」
カサカサ。
「な、何がいるの?」
カサカサカサカサカサカサ…。
大量の黒い虫が出てきた。
「う、うわぁぁぁああああ!!」
む、虫がぁ!何これ気持ち悪い!虫除けスプレーはどこにあるの!?
スプレーを探してる間に大量の虫の歩く音が大きくなっていく。
いやぁ、虫だけは!虫だけは駄目なのぉ!あ、あった虫除けスプレー!
「これでもくらえ!」
スプレーから勢いよく白い粉が噴射され虫たちにかかる。が、その行進が止まらなかった。
「ひっ、ひぃいいいいい!!」
い、一旦外に出なきゃ!でも、お父さんとお母さんに顔合わせるのは嫌だn...
カサカサカサカサカサカサカサカサカサカサ!
とりあえず私は後のことを考えずこの部屋から出れる唯一の扉から廊下へ逃げることにした。逃げることに必死の私は力を抑えずに思いっきり足で蹴ってドアを開けた。その瞬間壁に何かがぶつかった音と物が壊れる音がした。急いで扉を閉めて、音の方向に向くと私と同じくらいの子供が壊れた棚に埋もれてた。
「だ、大丈夫!?どうしよう、さっきの音はこれの音だったの…!?」
と、とりあえず意識を戻さないと…。じ、人口呼吸!保健のビデオで見たことをやればなんでも治るって!
そう思いつつ顔を近づけ人口呼吸できる体制に入る。入るのだが…。
これは人口呼吸、キスじゃない、これは人口呼吸、キスじゃない。
束は普通の小学生ではなく色々知識のある女の子だった。恥ずかしくないわけがない。束は顔を真っ赤にしていた。数十秒後、覚悟を決めて唇を近づけてあと数センチのところで
「う、うぅ…」
彼が目を開けた。目線があった。
「「あ…」」
声がハモった。その後しばらくの間気まずくなって無言の状態が続いたが、それを切り込んできたのは彼だった。
「ど、どうも。お、同じクラスの浅井です。」
「お、同じクラス?」
停止してた思考を再起動させた。
同じクラス?てことは小学校かな?まだ一度も行ってないし…。
私が考えていると状況に気づいた彼は顔を赤くした。そして、それに気づいた私も顔を真っ赤にした。
「と、とりあえず離れませんか?」
「あっ、ご、ごめん。」
体を離しお互い廊下に座った。
「とりあえず聞いていいかな?何があったの?」
彼は落ち着きを取り戻したようだが顔だけは少し赤かった。
「え、えっとね。黒い気持ち悪い虫がいっぱい出てきたから虫除けスプレーでやっつけようと思ったんだけど全然効かなくて…。」
「な、なるほど。たぶん、その黒い虫は丈夫だからね。それは、専用のスプレーがあるんだよ。」
そうなの?なら効かなくて当然だよね。
「あ、そうだ自己紹介まだだったよね。私の名前は篠ノ之 束だよ。えーと、浅井くんだっけ?さっきはごめんね。」
私は同年代の子に初めて謝った。
薫side
目を開けたら紫髪の女の子に唇を奪われそうになっていた。
「「あ…」」
よく見ると、束さんじゃないですか。てか、体がすごく痛い。あぶね、ゲームとかを持ってくるためにランドセル背負っといてよかった…。これなかったら多分色々まずかっただろうな…。ランドセルに感謝だ。と、まずは自己紹介からしないとダメか。
「ど、どうも。お、同じクラスの浅井です。」
やべ、すごい緊張する。束さん、すごい可愛いです。顔が赤くなってるの感じるわ。び、美人さんと話すのは慣れてないんだよ!え?束さんのお母さんは美人さんじゃないって?いや、あれは大人の人だったからだよ!
それなので、
「と、とりあえず離れませんか?」
「あっ、ご、ごめん」
体を起こすと背中から悲鳴があがり、それとともに後ろにあった棚も悲鳴を上げた。
どうしよう、弁償しなきゃダメかな…?いやまずどうしてこうなったか聞かなきゃダメか…?とりあえず状況把握から始めるとするか。
「とりあえず聞いていいかな?なにがあったの?」
「え、えっとね。黒い気持ち悪い虫がいっぱい出てきたから虫除けスプレーでやっつけようと思ったんだけど全然効かなくて…。」
黒い虫?なんだろう、蟻かな?いや、部屋が汚い可能性があるからGかな。
「な、なるほど。たぶん、その黒い虫は丈夫だからね。それは、専用のスプレーがあるんだよ。」
あいつらなかなかの生命力の持ち主だし。某漫画では火星に行っても生きてるし…。
「あ、そうだ。私の名前は篠ノ之 束だよ。えーと、浅井くんだっけ?さっきはごめんね。」
なんだ、と…?束さんが自己紹介だと?これは、天変地異が起こるのでは!?しかも、素直に謝った!?明日は地球崩壊か?たが謝られたからには返事しなきゃ…。
「いやいや、大丈夫だよ。ただ、ランドセル壊れちゃったな…。お母さんになんて言おう…。」
ボロボロになったランドセルを見て言うと
「あ、私のでよければあげるよ?」
束さん…。ありがたいけど、それ学校に行かない理由にされそうで怖いよ。
「いやいや、篠ノ之さんだって学校行くのに使うでしょ?もちろん、今日昨日はたまたま休みだったんだよね?」
「え?あ、そ、そうだよ。明日から学校行くつもりだったんだ。」
よし、意地?を張ってくれたおかげで言質は取れた。
「ランドセルはいいよ、後ろの棚壊しちゃったし。今日は帰らないといけないから、また明日学校で話そう?」
束さんが学校に行くと勝手に決め付けて約束を取り付ける作戦。我ながらゲスい作戦だな…。ケケケ…。はっ!つい笑い声が…。
だが、それが効果抜群だったようで、
「わ、わかった、また明日話そうね。玄関まで送るよ。」
すごい、焦った顔してるよ…。
でも、私はまるでなにもなかったかのように立ち上がった。階段を降りて玄関まで行くとニコニコ顔の束さんの両親がいた。束さんはすごい苦い顔をして、私の後ろに隠れた。
「おや?もう帰るのかい?」
お父さんこと柳韻さんがきいてきた。
「はい。あと、棚を壊してしまったんですが…。」
「ああ、いいよいいよ。それより、怪我とかは大丈夫だったかい?」
「私は怪我はなかったので問題ありません。本当に壊してしまってすいません。」
私は深々と頭を下げて謝った。
「それはよかった。」
「はい、ちょっとぶつけただけなので」
本当のことだ、あくまで扉が開いたのにぶつかって棚にランドセルがぶつかったのであって、私自身はあまり怪我をしていない。
「それで、束はどうしてそこで隠れてるんだい?」
俺の背中(のランドセル)をモニョモニョしてる束さんはびくっと体を震わせた。
「そ、そこまで送ってくる。ほら、行くよ!」
この空気が耐えられなかったのか、私の手を引っ張って玄関から飛び出した。。
ちょ、あ、足速くない?手を握る力も普通に強いし。はっ、身体能力が細胞単位でハイスペックってそういうことか!
なんてことを考えていたら鳥居の下まで引っ張られ続けていることに気づた私は束さんに止まるよう伝えた。
「じゃ、じゃあ明日、学校でね。」
と言ってきたので
「うん、また明日〜」
と返して私は家に帰った。