主人公がなんか黒い。
でも戦わない方針で行くとこうするしか無かったんだ!
こんな主人公だけどよろしくお願いします。
前回のあらすじ〜
「返事がない。ただの屍のようだ。」
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本編スタート〜
先程までの喧騒が嘘のように中は静かだった。
"
さすがに手加減はされていた。蹴られた箇所が折れる程度だろう。
だが、酔っていたせいと、煽られ、プライドを刺激され、怒りが頂点に達していたせいとで狙いがずれ、その蹴りが最悪の場所に当たった。具体的に言うと、左胸だ。
そして宴にエリクサーを持ってくるような酔狂な輩はいない。
これには
「………み、見てくるっす。」
「…ん、頼んだでラウル。」
「了解っす…ってわぁ⁉︎」
目を向けると、
♢♢♢♢
「うわぁ⁉︎」
酒場に戻るなり叫ばれた。
え、ちょっと何?ヤメテその幽霊を見るような目。傷付くよ?
「…なんで、無傷なんや…」
無乳神が誰に聞くともなく呟く。
「いやぁ、流石ベートさんです。滅茶苦茶痛いけど怪我しないギリギリの力で吹っ飛ばすなんて。まさかレベル1に酔った勢いで蹴り入れるとかあり得ませんもんね?」
「ぐっ…てめぇ!何で生き」
「やめえベート。」
そう。それが賢明だ。それでこそ主神だな。
未だに酔っている
「お前さん、何をやったんや?」
「…神ロキ、それはどういう事ですか?」
「どうもこうもあるか。
「なら…仮にあの蹴りで俺が死んでたらどうするつもりだったんだ?」
「………むぅ。」
「これは譲歩だぜ?神ロキ。今なら大サービスで
「…ハァ。…しゃあないな。近いうちにベートに行かせるわ。もともとウチの子供のせいやし。アイズたんの事まで考えてくれとった事は礼言いたいくらいや。」
「そりゃどー」
「それはそうと。」
「へ?」
「だ、れ、が、無乳おっさんもどき変態神やボケぇ!!!!!」
「そ、そこまで言ってなこめかみが痛てててててててて!!!!!!!」
♢♢♢♢
彼が無傷で帰ってきた時、驚くと同時に、やっぱりな、と思った。
彼はロキと何やら真剣に話をしている…と思ったら急にロキがグリグリを炸裂させた。
「…アスタ。」
こめかみからしゅうしゅうと煙を出しながら倒れ伏す彼に声をかける。
「…ハッ!ここはどこ?私は誰?」
…大丈夫だろうか。すごく心配になる。
「…ここは、豊穣の女主人で、君はアスタだよ?」
「あ、大丈夫大丈夫!心配すんな!」
そうだった、アイズは通じないタイプだったとか呟いているけど、よく分からない。
「…それで、何の用だ?」
「…うん。私、明日休みなの。だから、明日12時にガネーシャ像の前に来て。」
「へ?えっと、アイズさん?」
アイズは自分の想いを精一杯込めて言った。
「…アスタの事、もっと知りたい。」
♢♢♢♢
「…アスタの事、もっと知りたい。」
…………………………………へ?
「「「「「な、な、なにぃぃいいいいい!!?」」」」」
爆発が起きたかと思った。
阿鼻叫喚する人々、苦笑する
「…じゃあね。」
マイペースに立ち去るアイズ。
ちょ、ちょっと待って、ここで1人にしないで。
逃走を図ろうと入り口を見ると、暗い表情で立つシルが見えた。
忘れていた訳ではないが、先程まではこの場を切り抜けることで精一杯だった。だが、今は違う。
ーーベル!そうだ、あいつのとこに行かないと!
「あいつアイズさんの何なんだ!」
「彼はアイズさんの何なんですか⁉︎」
「うちのアイズたんに何しよったんや‼︎」
「アイズが…アイズがあんなゾンビ野郎と…」
何か言っている
「悪かった、シル。
と、すれ違いざまにシルの肩を軽く叩くと、ビクッと肩を震わせるシル。その様子が気になったが、今はベルが優先だ、とそれは気にせず
♢♢♢♢
…ベルを見失い、肩を落として帰ってきたシルは見てしまった。
窓から飛ばされてきた
シルは立ち去った彼の行った方をぼんやりと見ながら呟いた。
「…アスタさん。アスタさんは…
「…シル?どうしたんですか?」
心配そうに聞いてくる親友のエルフに笑顔で答える。
「…ううん、なんでもない。さ、入ろ?ミア母さんに怒られちゃう。」
騒がしさを取り戻している店内に入る前、シルは一瞬だけバベルの方向を見やった。
次回、ベル君のホームへの帰還と、待ちに待ったアスタのステイタス詳細です。
請求した4000ヴァリスの理由はミア母さんに渡した食事の代金ですね。
アイズさんとのデート(?)は次次回ですね。
勿論アイズさんにはデートに誘ったというつもりは全くないです。
…いやぁ、それにしても主人公黒いなぁ。真っ黒だなぁ。