クリスタ初登場の回です
巨人の襲撃から2年がたった
あれからアレクは体を鍛えるようになった
毎日、腹筋、背筋、腕立て伏せの基礎鍛練をして
朝は走り込みをして昼からは独学で体術を学んだ
そして12歳になったアレクは訓練兵になった
そして今訓練兵最初の行事?という通過儀礼が行われている
「おい貴様ッ!!貴様は何者だ!!」
「シガンシナ区出身、アルミン・アルベルトです!」
「そうか、バカみてえな名前だな!親がつけてくれたのか!」
「祖父がつけてくれました!」
「アベレルト、貴様は何しにここに来た」
「人類の役に立つためにきました!」
「そうか、それは素晴らしいな!貴様には巨人の餌になってもらおう!三列目、後ろを向け!」
通過儀礼とは1度今までの自分を否定することで、まっさらの状態から兵士に育てるためのものだ
アレクは2年前の事ですでに心から兵士になっていると判断されたらしく通過儀礼を受けずに済んだ
他にも何人か通過儀礼をスルー出来た奴がいるらしい
エレンとミカサもそのうちの1人だった
「トロスト区出身、ジャン・キルシュタインです!」
そんな事を言っているとキース教官が次の訓練兵へと移った
「貴様はここに何しにきた!!」
「憲兵団に入って内地で暮らすためです」
(内地か…俺には関係ないな)
それは当然である、アレクが目指すのは巨人の駆逐、憲兵団なんて巨人から一番遠退く所にわざわざ行くわけがない
アレクが目指すのは調査兵団だった
キース教官が頭突きをする
(そこまですんのかよ、)
「この程度でへこたれるような奴が憲兵団になどなれるものか!」
そう言って教官は次の訓練兵に歩いて行く。
「貴様は何者だ!何しにここに来た!」
「コニー・スプリンガー、ウォール・ローゼ南区ラガコ村出身です!」
「逆だコニー・スプリンガー。最初に教えたはずだ。この敬礼は公の場に心臓を捧げる決意だと。貴様の心臓は右にあるのか?」
そう言いながら教官はコニーという奴の頭を引っ張り上げる。
(あぁー、暇だな早く通過儀礼おわんねーかな)
そんな事を考えるアレクはその時凄い光景を目にした
いや、全員が見ていた、勿論キース教官も
コニーの隣の少女が芋を食べていた
「おい貴様…何をやっている」
教官が声をかけるが少女は誰に言っているのか理解できてないらしく周りに視線を向ける。
「貴様だ貴様に言っているんだ!!何者なんだお前は!」
「ウォール・ローゼ南区ダウパー村出身、サシャ・ブラウスです」
「サシャ・ブラウス、貴様が右手に持っているものはなんだ?」
「蒸かした芋です。調理場にちょうど頃合いのものがあったので、つい」
「貴様、盗んだのか…?何故だ…何故今芋を食べ出した」
「覚めてしまっては元も子もないので。今食べるべきだと判断しました」
「いや…わからないな。何故貴様は芋を食べた」
「それは何故、人は芋を食べるのか…ということでしょうか」
(何故あの二人はこんなどうでも良いことを真剣に話しているのだろか)
そう思うアレクであった
そこで少女は何か閃いたの感じの顔をした
「半分、どうぞ」
そう言って芋を半分にして教官に渡す
「半……分…」
サシャの死刑が確定した瞬間だった
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夕方になり日が沈みかける頃
通過儀礼を終えてアレクは食堂に来ていた
理由は通過儀礼の後に鍛練し過ぎて疲れたのでご飯を食ってさっさと寝ようという考えたからだ
ここの食事はパンとスープなのだが、2年間ずっと森の中の木の実や動物の肉を食べていたアレクにはとんでもないご飯だった
「隣…いいかな…」
いきなりそんな声がして驚きそっちの方を向いた
そこには金髪に整った顔をした美少女が立っていた
「……えっ、」
ワンテンポ遅れて反応するアレク
「あ、嫌ならいいんだよ、一人で食べるのが寂しかっただけだし……」
俺の反応に何を勘違いしたのかその少女は少し悲しい表情を作り俯いてしまう
(これもまたこれで可愛いな……………じゃなくて!)
「うん、いいよ、俺も一人で寂しかったんだ」
二つ返事で答えるアレク
「本当に!ありがとう!」パァー
一気に機嫌が良くなる少女はすぐさま俺の隣に座った
「私、クリスタ・レイズ。クリスタって呼んでくれたら嬉しいな」
「俺はアレク・チプス、アレクって呼んでくれ、よろしくクリスタ」
「よろしくね、アレク!」
これが二人の出会いだった
それから俺とクリスタはずっと話をした
それはもうご飯に全く手を付けないほどに
ただただクリスタとの会話が楽しかった
気づけばいつのまにか食堂は沢山の人で溢れていた
時計を見ると6時過ぎをさしている
とそこで時計から目を落とすと懐かしい顔があるのに気づく
ーーーーーーーーーーエレン・イェガーだった
なんだか人と言い争いしている感じだ……大丈夫かな、エレンはいっつもトラブルばっかり持ってきたからな、まぁ、アルミンとミカサがいるんだし大丈夫だろう
「・・・・・・・」ジィー
とそこで隣からする視線に気がつく
「ん、どうしたのクリスタ?」
「アレク、さっきから私の話を聞いてなかったでしょ」
「うぅっ、すいません」
「正直に答えてくれたから許してあげる♪、所で誰を見ていたのかな?」
上目遣いで質問してくるクリスタ
(なにこれ、超可愛いんですけど!)
「えっーと、昔の知り合いがいたから見てたんだ」
「知り合い?」
その3人に目をやると、どうやら言い争いは終わったらしく仲良くご飯を食べていた
「あのさ、クリスタ」
「なに?」
「ちょっと知り合いに挨拶に行きたいんだけど、いいかな?」
「うん、わかった、待ってるから早く帰ってきてね、」
「分かったよ」
そう言ってアレクは立ち上がりエレン達の方に歩いていく
少ししたとことでエレンと目が合う
エレンは俺が誰か分かったようだ、大きく目を開く
「アレク…アレクじゃねーか!久し振りだな」
エレンは元気よく俺に挨拶する
「よお、久し振りだなエレン、それにアルミンとミカサも」
よし、出だしは上々!
「やっぱりアレクもいたんだね、通過儀礼の時に似た顔の人がいたからもしかしてって思ってたんだよ、久し振りだね。」
「アレク、久し振り…元気にしてた?」
アルミンとミカサが順に挨拶してくる
それからは四人で昔の話をした
楽しかった、また昔に戻ったみたいだった
ん、何か忘れてるような………………クリスタ!
「悪い、俺そろそろ行くわ」
そう言って足早に席をたつ
「もうかい?まだ話したいことは沢山あるのに」
アルミンが不思議そうにこっちを向く
「いや、人を待たせてたんだ、すっかり忘れてたよ。また明日にでも話そうぜ」
「おう、そうだなまた明日」
エレンの言葉を聞いて
手を振ってクリスタの所に向かう
案の定クリスタは一人で食べていた
すぐさま、隣に座って謝罪する
「ごめん、クリスタ!ちょっと話が長引いちゃって…」
「酷いよアレク、もう知らない!」
プイッと俺から目をそらす
こんな状況でなければつくづく可愛いと思ってしまう仕草だ
「ごめんって、どうしたら許してくれる?」
「う~ん、」
悩むクリスタ
「あ、そうだ」
何かを閃いたのらしい
閃いたのといったら今日の芋女を連想させてあまりいい気がしないが………
「じゃあアレク、お友達になったら許してあげる」
アレクの予想はある意味当たっていた
だがその言葉があまりにも斜め上のものだったので
少しの間に呆然としてしまった
「えーっと、い、嫌なら別にいいんだよ……」シュン
アレクの沈黙に戸惑う
「いや、俺はてっきりもう友達だと思っていたんだが……」
「ええ!ほんとに!」
凄い勢いで喜ぶ
「うん、だから“お友達”じゃなくて“親友”にならないかなクリスタ?」
「親友………うん、なる!アレクと親友になる」
心のそこから喜ぶクリスタを微笑ましく思うアレクがそこにはいた
「ってことでクリスタ、親友になったんだから1つ答えてくれるかな」
(親友になっていきなり親友の特権を使うなんて卑怯かな)
「うん、いいよ、」
その言葉に安堵するアレク
「えっとね、その懐に何を隠してるのか教えてほしいな?」
その瞬間クリスタの体が硬直する
「えっ、えっ、なんで分かったの?」
質問したのに逆に質問されるという状況に陥るアレク
「なんでって、さっきよりも懐のあたりが異様に膨らんでいたからね」
でもそこはアレクなんなく答えてしまう
「うぅ~、笑わない?」
上目遣いでの言ってくるからズルいよな~
「うん、笑わない、笑わない」
「えーっとね、昼の通過儀礼で芋を食べていた人がいたでしょ、」
「ああ、サシャ・ブラウスたっけか?」
「うん、その子あれからずっと走りっぱなしだから、お腹空いてるんじゃないかなって思ったの」
そして懐からパンを取り出す
「クリスタは優しいな、でもそれだとクリスタの分のパンがないんじゃないのか?」
「そ…それは……そうなんだけど………」
クリスタは俯いてしまった
「ほれ、」
そんなクリスタにアレクは自分のパンを半分にちぎって渡す
「えっ、・・・・・いいよ、」
「いいから食え、」
遠慮するのを押しきってパンをあげる
「あ…ありがとう」
「それじゃあとっととサシャ・ブラウスの所に行くか」
そう言うとアレクは冷めきったスープをお腹に流し込んで外に出た
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外はもう、すっかり暗くなっていた
そして俺とクリスタは地面に倒れている少女を見つけた
明らかに昼の芋女だった
「「・・・・・・・・」」
絶句する二人
(もう遅かったか………)
そう思いアレクは振り返ろうとすると
「パアァァーン‼」
おおよそ人間の不可能な体制からこちらに、もっと詳しく言えばクリスタの持っているパンに突撃してきた
「キャアッ!」
あまりの勢いにクリスタは尻餅をつく
サシャは奪ったパンに必死に食らいついている
「大丈夫か、」
アレクがクリスタに手を差し伸べる
「うん、ありがとう」ニギッ
アレクの手を握り立ち上がる
その時パンを食べ終わったサシャがこちらに這って来た
「パンを恵んでくれるなんてあなたがたは神様ですか?」
「いや、俺達はーーーーーーー」
「・・・・・・・・」スースー
(いや、寝んのかよ!人の話は最後まで聞けよ!
どこまでマイペースなんだよ!)
「「・・・・・・・」」
再び呆然とする二人がいた、後ろから気配を感じるまでは
すぐさま後ろを振り返る
「えっ、どうしたのアレク?」
どうやらクリスタは気づいてない様子だ
「なにしてんだ、あんたたち」
そこにいたのはそばかすが印象的な女だった
「えっと…この子はずっと走りってぱなしで」
「お前、いいことしようとしてるだろ」
それは明らかにクリスタに対して言った言葉だった
「当然だろ、クリスタは女神なんだから」
女がクリスタに向けて言った言葉に俺が反論の言葉を言う。
「め、女神………/////」
クリスタは少し顔を赤らめて俯く
「…まあいい。とりあえずこいつをベットまで運ぶぞ」
「お前も…いいことをするのか?」
「こいつに借りをつくって恩をきせるためだこいつのバカさには期待できる。おい、お前も男なら手伝え」
「ああ。…俺はアレクだ。お前は?」
「ユミルだ」
「ユミルか。よろしく」
そう言ってもう片方の肩を担いで運びにかかる。
その後はサシャを3人で宿屋まで運んでいって時間が時間なので俺も宿屋に戻ろうとするところをクリスタに止められた
「アレク、」
「ん、どうした?」
「女神って言ってくれて…あ、ありがとう////」
「お、おおう、そうか、喜んでもらえて良かったよ」
「うん!お休みアレク!」
そう言ってクリスタは自分の宿屋に戻る
『お休み』……か、それはもう2年も言ってない言葉だった
だからなのだろうか、それとも社交辞令としてなのだろうか、おれはクリスタが行った方に向かって言った
「お休み、クリスタ」
楽しんでくれたらよかったです。コメント待ってます
誤字脱字がありましたら、すいません
次回が運命の立体起動の素質をはかる試験
はたしてアレクの結果はーーーーー?