CØDE:BREAKER WEST   作:京羽

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第1話:裏

「京都へ行きましょう!」

いつの間にか大神・刻の後ろに立ち発光する平家。

「と、唐突ですね、何故です?」

「観光ですよ、観光。たまには良いでしょう?」

「ふざけんナ!なんで俺とコイツと平家で京都までいかなきゃならねえんダヨ!」

刻が大神を指さしていう。

「真面目な話、何をしにいくんです?」

大神が再確認する。

「仕事ですよ。いつものゴミ掃除です」

「ハァ?なんで遠出してまでゴミ掃除──」

そこまでいって、刻はようやくあることに気づく。

「アレ?そういや東京以外のゴミ掃除って誰がやってんノ?」

「そういえばそうですね。コードブレイカーは各都道府県に配置されているんですか?」

大神達コードブレイカーは今まで東京で悪を滅していた。他府県に干渉することなどなかったのだ。

「えぇ。パーフェクトアンサーです、大神君。というわけでレッツムーヴです!」

 

 

 

「……」

大神はニコニコ顔で、しかし静かな怒りを宿しながら桜小路桜の頬をつねっていた。

「なんで桜チャンついてきてんの!?」

「平家先輩がみんなで京都観光にいくというからついてきたのだ!他のみんなが来れないのは残念だが……」

顔についた水を払うように頭を振り、大神から逃れた桜は目を爛々とさせている。

「なんでこの珍種連れてきたんだ!」

大神は小声で平家に問いただす。

「え?一緒に京都でお茶を嗜みたいです平家先輩殿!とおっしゃっていたので……」

その返答に、拳を震わせながら平家に対する文句を我慢する。

その時、ピロリロリンと携帯の着信音と思しき音がなる。大神がそれにでる。

「……なんだよクソネコ」

「いかにも!私は会長だが」

「切るぞコラ」

桜、平家ときて大神の怒りは限界値に到達していた。

「待って待って!今桜小路さんと一緒にいるよね?」

「えぇ、それが何か?」

「桜小路さんの身に何か起こらないよう頼むよ」

いつになく真剣な声だった。

「当たり前だろ」

大神は一言、そう答えて電話を切った。

「ところでサ、京都のコードブレイカーの本拠地ってどこ?エデンはないでショ?」

「ほう。珍しいですね刻君。普段のあなたなら京都の美女と遊びたい、なんていうと思っていましたが?」

「……情報隠蔽のためのエデンもエージェントも今はいないし、まずはそういうことしっかりしてからっショ?」

刻は真面目に考察していた。正直、京都にコードブレイカーがいるのなら京都のゴミ掃除はそれがするべきだし、わざわざ東京から自分たちがくる必要など本来ないはずなのだと。

「では刻君、質問です。京都のエデンはどこにあるでしょう?」

「ハァ?そんなのわかるワケないっショ?」

「しかし大神君はわかっているみたいですよ?」

大神は桜と話しながらいつの間にか歩き進めていた。

「置いていきますよ、刻、平家」

「ハァ!?ドコ行く気なんだヨお前!」

「それは博識な桜小路さんに聞いてください。僕は最初二条城かと思ったので……」

やっぱり城マニアじゃねーか、と全員思ったがあえてそこには誰もツッコまなかった。

「御所だと思うのだ!多分……」

御所といえば元皇居。

平家が100年以上も生きたというのだ。それより前にコード:ブレイカーが居てもおかしくないし、皇居が移った後だとしても広く不可侵の空間が存在する御所はコード:ブレイカーの本拠地として十分な役割を果たすものであった。

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