メタルマックス ありふれたサイドストーリー   作:KR410

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天涯孤独少年 「かなた」。
身寄りの無い少年の人生は、とても厳しいものだった。

ルールは守るもの!
社会からはみ出してはダメ!
犯罪などもってのほか!
まっとうに、お天道様の下を歩くんだ!

少年は暮らしていた。
危険に満ち溢れる世界で、一人でまじめに一生懸命。
最近知った事だが、イカレタ日常が続く彼の故郷はとても穏やかなようだ。
最近知ったのだが、親の顔を知らない彼の人生は、わりと恵まれていたようだ。
そして、ついさっき知った事がある。
いや、漠然とは気づいていたことだったのかもしれないが、幸せな彼はその事を考える事を避けていた。
多くの町や村で暮らす、他人に干渉しようとしない、その他大勢でくくられる人たちのように。

 「犯罪者は、「悪」とは限らないのだろうか?」

そんな疑問を胸に、お天道様に背を向けたくない少年は、冴えない表情で唸っている。

かなた 「嘘名を語るのって、とーっても悪い事だってマッチョが言ってたんだけど」
メギ 「ふーん、じゃあエイジは極悪人?」
かなた 「いやいや・・・、う~ん・・・、エイジは立派な人だよ」
メギ 「あっ、そう。 ふ~ん、じゃあ、あたしと同じだよね」
かなた 「おん、なじ・・・・・?」
メギ 「まあ、そうゆうことよ♪ メギちゃんにも色々あったわけ♪ 色々ね♪」
かなた 「いろいろねー・・・・・」




第終わり話は始まり話に続く エピローグ後編

メギ 「ニコラ。 エイジが託したメッセージがわかるってなんでよ?」

ニコライ 「いいや、そりゃわかんねー。 だけども・・・」

かなた 「だけども?」

ニコライ 「だけどなー、何となくわかるような? レイトのご機嫌斜めな理由から」

ティク 「ですねー」

 

かなたとメギは、顔を見合わせて「?」な表情。

 

メギ 「かなた君、レイトのご機嫌斜めな理由って何でしょう?」

かなた 「さあ、何なんでしょうかねー?」

 

迷コンビは、今日も、息ぴったり。

 

かなた 「何なんだろう? てっくん?」

ティク 「それはね、たぶんだけど、フィエさんを助けられなかったと思ってるんじゃないかな~、レイトさん」

かなた 「え? なんで? フィエさん、助かったんじゃないの?」

 

メギ 「・・・あー、そう言うことか。 助けられなかった、ね。」

 

ティク 「そう、助けられなかった」

かなた 「助けられなかった? 助けたんでしょ?」

メギ 「でも、だけど、確かにエイジの邪魔ばかりしてただろうし最後は行き倒れちゃったけど、実質的にフィエを救出したのってレイトなんでしょ?」

ティク 「まあ、事実はそうでも、自分で納得できない事ってあるじゃないですか。 自分が許せないって言うのかな」

メギ 「ふーん、てっくんはそんなめんどくさいこと考えるんだね。 あたしは、結果オーライなら良いと思うけどねー」

ティク 「めんどくさいですか・・・」

かなた 「助けられなかったの? なんで? 助かったんでしょ? ねえってば!」

メギ 「うるさいなー! アイツが自分勝手にそう思い込んでるの」

かなた 「えっと、意味がわからないんだけど? 助かったんだよね?」

メギ 「だからねー! 意味わかんないのよ、あたしにも」

かなた 「えぇー! さっぱり意味わかんないんだけど」

メギ 「もー、バカ! ザックリ言うとね、フィエは生きてるの!」

かなた 「生きてるの?」

メギ 「そう! だけど、レイトは助けられなかったと思ってるわけだ。 で、なんでかって、その理由が、超めんどくさいって話」

かなた 「・・・ふーん。 ・・・へー、 ・・・・・」

メギ 「事実としてフィエは助かったの! わかった!」

かなた 「わかった・・・」

メギ 「フィエは生きてる! だからそれで良いでしょって話!」

かなた 「・・・まあ、生きてるんなら・・・、それでいいよね?」

メギ 「そうそう、助かった! だからね、(かなたは)あんまり深く考えない方がいいよって」

かなた 「だよねー、めんどくさい事はあまり考えすぎちゃダメだよねー」

メギ 「そうゆうこと」

ティク 「めんどくさいですか・・・・・」

 

迷コンビは、今日も絶好調♪

 

・・・・・

 

だがまあ、かなた君の言うとおりではあるのだろう。

ハンター稼業なんかをやってれば、レイトのようなめんどくさい事を言っていると・・・・・。

 

メギ 「なるほどね。一方的に貸し逃げされたと思い込んで、すねてるってわけか」

ニコライ 「ハハ♪ 貸し逃げか! 普通ありえねー言葉だけど、まあそんなところだろうなー、と思うんだ」

ティク 「うん。 レイトさん、そう言う人なんですよ」

かなた 「貸し逃げ???って何語?」

 

メギ 「そんな事を言ってて、面倒事を自分から背負い込んで、挙句がオフィスに喧嘩を売ったわけでしょ」

かなた 「め、メギさん!!!」

メギ 「てっくんもラスさんも大変だね。 てっくんはそれでいいわけ?」

 

片手間に話を聞いていたメギだが、その言葉は真剣だった。

 

かなた 「えっ・・・」

 

  ティク 「・・・・・」

 

かなた 「てっくん?」

 

てっくんの顔を覗き込むかなた。

いつもニコニコしているてっくんだが、その時は笑顔のままうつむきかげんだった。

 

ティク 「・・・そうですね、ほんとですよね。 いつもいつも面倒ごとに飛び込んでいって、ちょっと目を放すと火達磨で・・・・・」

メギ&かなた 「て、てっくん・・・」

 

笑顔のまま、下を向き笑い続けるてっくん。

 

ティク 「あはは♪ 聞いてくださいよ。 あの人、カンパニーのみんなに迷惑はかける。 わけもわからず大騒動に巻き込む。 当然、みんな怪我じゃすまないことも多い、死人もでる」

 

メギ 「なら、ほんとにうちにおいでよ」

ティク 「・・・どんな事があっても弁解もせず、誰にも謝りもしない、ほんと勝手な人です!」

かなた 「てっくん。 レイトさん、嫌いなの?」

ティク 「正直、許せないと思うことはある。 だけどね、それでもね、なんだかんだで、あの人について行くんだ、みんな。」

かなた 「なんで?」

 

相変わらずの笑顔口調のティクだが、その表情は真剣みを深めていた。

 

メギ 「弱みでも握られたの?」

ティク 「弱み・・・、弱みか・・・、あはは・・・ あはははは♪ ハーッハッハッハハハハハ♪♪♪」

かなた 「えっ?」

 

下を向き、微妙な笑顔で、拳を震わせながら勇者の悪口を語る「ティク」が、突然大爆笑した。

メギとかなたは、ティクのそんな一面を知らない。

豪快に大爆笑する少年を前に、しばしポカーンとする二人だった。

 

ティク 「あーっはははははは♪ クックック♪ ごめんごめん、ははははは♪」

かなた 「てっくん?」

ティク 「いやー、ハハッ♪ それにしてもさ、あはははは♪ メギさんは実に的確なポイントをついてくるねー♪」

メギ 「てっくん、何か弱みがあるのね・・・・・」

 

そこで笑っている少年は、二人の良く知るいつもニコニコてっくんとは、何だか少し雰囲気が違っていた。

こんな世界だから人との関わり方が、愛情ではなく友情や信頼関係と言うのは、無くは無いが珍しい。

家族でもない共同体ならばなおさら、そしてむしろ、なんらかの利害関係や止む終えない理由での主従関係での結びつきの方が、信頼性も信憑性も残念ながら上である。

 

ティク 「クククククク♪」

かなた 「てっくん、オレ達で力になれることなら・・・」

メギ 「かなた!!!」

かなた 「だってー・・・」

 

ティクのその様子は、ただ事では無い雰囲気だった。

軽々しく危なっかしい、かなた少年。

お人よしは入っているが、彼の場合それは、圧倒的な未完成。

経験値不足による甘さ以外のなにものでもない。

レイトやアルのそれとは違って。

 

ティク 「はーーー♪ ふーーー♪ あー、笑ったー、久しぶりに笑ったよーーー♪」

 

そして、ティクは、とてもすがすがしい表情を浮かべるのだった。

 

ティク 「違うんだ。 あ、いや、違わないのかな?」

かなた 「違うって・・・、何が?」

ティク 「そうじゃないんだ。 だけど、そうともいえる」

メギ 「・・・・・?」

ティク 「ははは♪ やっべ、テンション上がって何が言いたいのかわからなくなってきた。 何の話だったっけ?」

 

ティクは、すがすがしい笑顔で突っ立っていた。

いつもの思慮深い雰囲気は無く、その彼は、なんだかただのハッピーな少年だった。

 

かなた 「大丈夫?」

ティク 「へーきへーき、問題なし! えっと、えーっと、あー! そうだった。 それでね」

かなた 「それで?」

ティク 「ガレリアのみんながね、ラスさんも含めてみんなだよ。 そうなんだ、弱みを握られてる、確かに! メギさんのゆう通り!」

かなた 「ラスさんも!?」

 

ハッピーな雰囲気の少年が笑っている。

かなたは、物語の核心に眠る真実を前にゴクリと喉を鳴らした。

 

メギ 「・・・・・」

ニコライ 「ハハハ・・・」

 

見つめるメギに、かぶりを振り答える、経験豊富で大人なニコライ師匠。

 

 

少女の表情に、先ほどまでの真剣さは、微塵も、痕跡すら感じられ無かったそうな。

その表情は、なんだかとてもめんどくさそうだったとか・・・・・

 

 

 

 

サイドな物語り   第一章   おわり




-

  あとがき

終わり方が、こんな感じになってしまって、他のストーリーから大量にキャラを引っ張ってきて、誰なんだコイツ! 何だよ戦艦って! 何で勇者がカンパニーに! とか思ったそこのあなた!

良かったら、他のメタルマックスも読んでね♪
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