バァァァチバチバチィィィ☆
レイト 「・・・・・・・・・・」
レイト 「・・・・・・・・・・?」
レイト 「・・・・・、ここはどこだろう・・・・・、・・・・・」
レイト 「・・・・・・・・・・天国」
かすかに意識を取り戻した勇者。
ぼんやりと、まぶたを開いた。
薄暗い天井に、豆電球がぶら下がっている。
頼りなく、ぶらぶらと、明滅するその電球は、なんだかとっても貧乏くさかった。
レイト 「・・・・・・・・・・天国か?」
貧乏くさく揺れる電球を眺めながら、再びまぶたを閉じる勇者。
とても眠たかった。
もう、何もかもどうでもいいほどに。
今、彼が欲するものはただひとつ、安らかなる睡眠だった。
オルガンのしらべが、遠くからかすかに聞こえている。
しゃらららら~♪ しゃららららら~ん♪
レイト 「・・・・・、激しい曲だ・・・・・」
激しい曲調の旋律が、遠くの野山を走っていた。
永眠の睡魔に比べると、とても些細な事だったが・・・・・。
・・・・・
・・・・・、ちょっとだけ、イラッとした。
しゃらららら~ん♪ しゃららららら~んんん♪
レイト 「オレ、疲れてるんだ・・・・・、少しだけ、少しだけ、寝るよ・・・・・」
じゃらららら~♪ じゃらららららららららららら~♪♪♪
レイト 「少しだけ・・・・・、少しでいいんだ・・・・・、寝かせてくれよ・・・・・」
じゃじゃじゃじゃーーーんんん!!! じゃじゃーーーーーんんんんん!!!!!
レイト 「うるせーな! 誰だよ!」
オルガンの旋律が、戦慄のオルガンに変わっていく。
とんでもなくデタラメだが、車載音波兵器並みに心の奥底までも震わせる、力強い衝撃が勇者の胸を、熱く激しく揺さぶるのだった!
それはある種、奇跡的で感動的ですらあった。
レイト 「うるせーーー!!! 眠れんだろーがよーーー!!!」
・・・・・、安眠妨害だった。
三途の川をうろうろしていた勇者は、虚無なる睡魔に身をゆだねたはずだったのだが・・・・・。
じゃらじゃじゃじゃじゃじゃじゃじゃじゃじゃじゃじゃ!!!!!!!!!!
ばばばばばばばばバリバリバリバリ!!!!!
びびびびびびびびビリビリビリビリ!!!!!
バリバリバリバリビリビリビリビリ!!!!!
ぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃりぃーーーーーんんんんん!!!!!!!!!!
レイト 「殺すぞ! こんちくしょーーーーーー!!!」
勇者は絶叫して飛び起きた!
びっくりするぐらい、寝起きもすっきり。
なぞの声 「せ、せいこうじゃーーーーー! ヒヒヒーッヒヒヒヒヒ♪」
謎の声 「・・・・・、ハカセ、この、実験体、モ、やっぱり、イカッてる、ゾ! 目、が、コワ、イ」
なぞの声 「ふむーぅ??? なんじゃと! 失敗じゃとー!!! わしには、とても精気に満ちた精悍な表情に見えるんじゃがのー?」
謎の声 「コレは、あばれ、ル、ぱたーんだ、ゾ」
なぞの声 「そうかのー??? ふむーぅ、『博士、このご恩は一生忘れません❤❤❤』の表情じゃよ?」
勇者が飛び起きた!!!
レイト 「そんなわけ、あぁるぅかぁぁぁぁぁーーー!!!!!」
謎の人 「ほげぇぇぇぇぇ!!!」
飛び起きざまに、謎の影を殴り飛ばす勇者。
レイト 「頼むよー! ほっといてくれよー! オレは眠いんだよぉぉぉぉぉ!!!」
謎の人物のマウントポジションをとって、ボコボコにする!
レイトは、バカでおっちょこちょいだった。
しかし、こんなにイカレ(凶暴)ではなかったはずだが・・・・・
レイト 「眠りを邪魔するぶちメ博士は! ダロスに轢かれて、し・あ・わ・せ・だぁぁぁぁぁ!!!!!」
謎の人 「ぐふ! ぐわぁぁぁぁぁ!!!」
わけわからん事を喚きながら、暴れ狂っている。
つ、強い!!!
謎の人 「ちょ、ちょっと! ちょ、おめぇ、ぐはぁぁぁ!!!」
レイト 「眠いんだよ! 眠たいんだよ! 寝かせてくれよ! 頼むよ、博士ー!!!」
謎の人 「ぐわぁ! おわぁぁぁ!!! お、おい! 寝ぼけんじゃねー!!!」
レイト 「寝ぼけてーんだよ! 寝ぼけさせてくれよ! 博士のせいで、寝起きスッキリなんんだよー!!!」
謎の人 「いててて! てめー、このヤロー!!!」
謎の人は何かを取り出すと、勇者の頭に被せた!
レイト 「ねぶたいんだよ。 穏やかに、安らかにねぶりたいんだ・・・・・・、うぐっ!」
勇者の表情が一変した!
被らされたのは何かの帽子?
レイト 「うっ、・・・・・、うげぇぇぇぇぇ!!!」
謎の人 「おわぁぁぁ!!! 吐くなよ! 吐くじゃねーぞ!!!」
見境無しに暴れていた勇者の顔が、みるみる青くなっていく。
呪われたアイテムだろうか?
レイト 「うっ、ううっ・・・・・」
レイト 「・・・・・・・・・・」
謎の人 「うわぁぁぁぁぁ! おい、おいー!!! 黙るじゃねぇーよぉぉぉーーー!!!」
レイト 「・・・・・」
謎の人 「と、とりあえず、とりあえずだ! 顔、外に出だしとけよぉぉぉ!!!」
レイト 「うう・・・・・」
レイトは、言われるままに、戸に腕と首を預けて外の空気を吸った。
レイト 「ううう・・・・・」
レイト 「・・・・・・・・・・」
レイト 「おおええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
ゲ〇吐きまくりの、呪われた戦車帽を被った勇者。
そのゲゲゲの刹那。
勇者の世界が、再び走馬灯だった。
レイト 「 (ねーちゃん、みんな、ありがとう、そしてごめんなさい・・・・・) 」
レイト 「 (・・・・・、さっきも言ったな、これ・・・・・) 」
レイト 「・・・・・・・・・・」
レイト 「・・・・・、おげえぇぇぇぇぇ!!! くうぅっっっっっさあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁいいいいいい!!!!!」
レイト 「なんだ! なんだよ!!! この殺人的な臭いわぁぁぁぁぁ!!!!!」
呪われた戦車帽を投げ捨てるレイト。
気分が悪い。
地面が、勢い良く流れていく!
レイト 「うう・・・・・、うぷっ・・・・・」
レイト 「・・・・・・・・・・」
レイト 「・・・・・・・・・・はっ?」
レイト 「なんで???」
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あとガキ
謎の声 「やっぱり、ベッドが、柔らかすぎ、なんだ、ゾ」
なぞの声 「ふむむーぅ、実験体が不機嫌なのはベッドの固さとな? じゃがのー、快眠・低反発「ぬめぬめ」ゲルベッド、とーっても精神が落ち着く優れものだって聞いたんじゃよ? 高かったんじゃよ」
バチバチバチ☆
ぬめぬめ 「・・・・・・・・・・・」