暗殺教室~六式使い   作:星の王子(笑)。

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結構ビッチ先生のところを省いてますが、あまり個人的に好きじゃないので…


中間テストの時間~貫禄

「…ただいま」

 

誰もいない家に向かって、呟くように恭介は言った。

 

 

 

 

 

初日以降、恭介はあまり積極的に暗殺に参加しなかった。

 

(…わざわざ手の内をばらして確立を落とすなんて、三流の仕事だ)

 

赴任してきた殺し屋、イリーナ・イエラビッチを軽く退けた殺せんせーを見て、標的(ターゲット)を再確認する。

 

「さぁて、授業を始めましょうか」

 

殺せんせーが、そう言ってマッハ20の力を使っての分身を作り生徒1人1人の指導を始める。

 

クラス全員の苦手科目を丁寧に指導するのはいいが、冷静に考えればこの速さはやはり脅威だと考える。

 

「どうしましたか? 何か分からない所でもあるなら何でも聞いてくださいね」

 

「いや…大丈夫だ」

 

 

そして翌日

 

「せんせー、さらに頑張って増えました」

 

増えすぎでしょと渚が心の中で突っ込むが、すでに授業は始まった。

 

生徒1人に対し、分身4人がつきっきりになる。それを見て、茅野は問いかけた。

 

 

「せんせー、どうしたの? 気合入りすぎじゃない」

 

「ヌルフフ…いえいえそんな事はありませんよ」

 

そんな事はあるのではと渚は思った。

 

昨日の放課後、職員室にこの学園の理事長 浅野(あさの) 學峯(がくほう)がいた。理事長の去り際に、残した言葉がきっとせんせーのプライドに怒りが点いたのだと思った。

 

 

(この世の中には、スピードで解決できない問題があるんですよ)

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんかせんせーが、校庭に集まれだってさ」

 

なんでだよと聞くが、杉野は分からないの答えしか言わないので2人は杉野と共に校庭へと出る。

 

すると、せんせーは校庭のゴールやネットをどかしていた。その間に、烏間先生やビッチ先生もやってくる。

 

 

「イリーナ先生、プロの暗殺者として聞きます。貴方はいつも仕事をする時に1つのプランしか用意しませんか?」

 

「いいえ。本命のプランなんて常に上手くいくわけない。だから、不測の事態に備えて何十ものプランを用意するわ……それが基本だからね」

 

 

「では、烏間先生……生徒達に教えるナイフ術に重要なのは初撃だけですか?」

 

 

「……いや、その後に続く二撃、三撃の流れが重要だ。強敵相手には初撃目は避けられるからな…」

 

 

その様な問答を聞きつつ、せんせーはくるくると回転していく。

 

 

「そう、先生方が言うように自信のある第二、第三の刃があるからこそ暗殺者として名乗りをあげれます…しかし、キミらはどうでしょうか…俺達には暗殺があるから勉強なんていいやと目標を下げていますね…それは、劣等感から目を背けて逃げているだけです…仮にせんせーが、教室から消えたら…他の暗殺者に殺されたら貴方達に残るのはE組としての劣等感しか残りません。なので、先生からの警告です」

 

 

 

 

轟音と共にせんせーが回り始め、校庭には巨大な竜巻が生まれていく…そして、その中からせんせーの声が響いた。

 

 

 

「第二の刃を持たないものに、暗殺者を名乗る資格なし」

 

 

 

 

 

 

 

そして、せんせーは校庭を綺麗に仕上げてこう言った。

 

 

明日の中間テストで、全員が50位以内という成績を取り、第二の刃を見せること。それが出来ないのなら、せんせーは校舎を平らにして消える・・・と

 

 

 

「君たちの第二の刃は既に先生が育てています。本校舎の教師に劣るほど、先生はトロい教え方をしていません。自信を持ってその刃を振ってきなさい。仕事ミッションを成功させ、恥じることのない笑顔で胸を張りなさい」

 

 

 

 

 

 

中間試験当日

 

 

 

本校舎にてE組生徒がテストを受けている。

 

完全なアウェーな状況だが、1人1人目付きが変わっていく・・・

 

 

そう・・・・

 

 

 

 

 

途中まで順調だった希望の目が・・・絶望へと変わっていったのだった。

 

 

 

 

 

出題範囲を全教科で大幅に変えられたテスト。

それは本校舎のクラスで、理事長自らが変更部分を教えていた。

結果、E組全員が50位以内に入ることはできなかった。

 

 

 

 

「先生の責任です…皆さんに顔向けできません」

 

落ち込んで言う殺せんせーに、カルマはナイフを投げつけた。

 

案の定躱され、殺せんせーは怒る。

 

「カルマ君!先生は今落ち込んで……」

 

殺せんせーが言い終わる前に、カルマは自分の答案用紙を出す。

 

 

赤羽業(あかばねカルマ)

合計点数:494点

186人中4位

 

「俺の成績に合わせて、あんたが余計な範囲まで教えたから、問題変わっても関係ないし。」

 

そう言うと、カルマはある生徒を見つつ答える。

 

「だろ?」

 

「…まあそうなるな」

 

恭介もカルマに真似て教卓に自分の答案をばらまく。

 

 

遠坂恭介(とうさかきょうすけ)

合計点数:495点

186人中3位

 

「この程度のテストなら勉強など必要ないんだが…」

 

「ま、50位以内に皆が入らなかったのは残念だけど……せんせーはどうするんだ?」

 

「言うなって遠坂……俺らが怖くて逃げたいんだからさ……」

 

「ああ、悪い悪い……いますぐきっと逃げたいもんなせんせー」

 

ピク……とせんせーの顔に血管が浮くのを見て、カルマは片手で皆に煽れ煽れの合図を送る。

 

それに気付いた片岡は、隣の磯貝にも気付かせると共に皆が言った。

 

「なーんだ。殺せんせー、怖かったのかぁ」

 

「なら正直に言えばいいのに」

 

「怖いから逃げたい、ってねー」

 

クラス全員の長髪に殺せんせーは顔を真っ赤にして怒る。

 

「にゅや――――――!逃げわけありません!!期末テストであいつ等にリベンジです!」

 

 

 




次回は修学旅行の時間~暗殺成功?(大嘘)の時間です!
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