二度目の人生を龍になるはずだった男と歌姫たちと過ごす。 作:流離う旅人
ピピピーーーバンッ!
目覚ましが鳴り終わる前にスイッチを叩き止める。
時刻は五時。よし、イッセーが起きる前に朝食と弁当の準備を済ませよう。
布団から出ると肌寒く布団の中に戻りたいという誘惑に駆られるが我慢して顔を洗う。
朝食は適当にスクランブルエッグにウィンナーかな。
しかし、この世界の学校に通って一週間経つが給食ではなく弁当持参と聞いてビックリした。
また給食が食べられると密かに喜んでいたのだが残念だ。
まあ、弁当作るのは嫌いじゃないから良いんだけど。
サッと朝食を作り、それと並行して弁当箱におかずを詰めていく。
弁当を完成させ、一息つく。すると時刻は午前六時。
いつの間にか一時間も経っていたのか。
最近買ったエスプレッソマシンでコーヒーを入れ、朝のニュースを確認していく。
特にこれといったニュースはなかった。
天気予報は快晴。雲一つない一日が続くそうだ。
階段の降りる音が聞こえてきたのでイッセーが起きたようだ。
「おはよう望」
「ああ、おはよう」
「またコーヒー飲んでるのか?」
「目が冴えるからな」
「俺にも入れてくれ」
「オーケー………砂糖は何杯?」
「……三杯」
苦いなら飲まなきゃ良いのに。
まあ、俺は前の人生の頃から飲んでいたから慣れているからだけど。
でも、イッセーが俺に合わせて飲もうとしてくれているのは正直嬉しい。
イッセーに砂糖を入れて甘くしたコーヒーを渡し、テーブルに移動する。
「「いただきます」」
「うん! 今日も美味いぜ望」
「そりゃ良かった。しっかり食って
「ああ、そうだな。はぁ〜面倒クセェな」
「俺はもうこの一週間で慣れたな」
「いや、慣れるのはダメじゃね? ーーー俺も慣れたけど」
「ま、そんなことはほっといて学校終わったらまたトレーニングしようぜ」
「だな。鍛えといて損はないし」
皿に盛られた朝食を綺麗に片付けながら今日の予定を話していく。
良し! 今日も美味いって言ってもらえた。
たったそれだけの事なのに凄く嬉しく思うのはきっと気のせいではないだろう。
食器をサッと洗い、テレビを見ながらダラダラする二人。
時刻は午前八時。あと十五分で学校に着かなければ遅刻が確定する。
「そろそろだな。行こうぜイッセー」
「おう! カッ飛ばすぜ!」
「転ばん程度になー」
学校へと全力ダッシュで駆けていく。
これは体力と脚力のトレーニングの一環としてやっていることだ。
けれど、それは理由の一つだ。
もう一つの理由はーーー学校に着いたら話そう。
とにかく今は走るのみ!
しばらく走ること十二分ーーー
ギリギリ学校に着き、教室へと入る。
すでに俺とイッセー以外は登校していて幾つかのグループになり楽しそうに話していた。
しかし、俺とイッセーが来た瞬間笑い声が止まり、みんながみんなまるでゴミを見るかのような冷たい目に変わる。
コソコソと俺たちの陰口が聞こえてくる。
「うわぁ、彼奴ら来やがったよ」とか「何で生きてるのかしら?」とか「視界に入らないで欲しい」と、様々だ。
そう、もう一つの理由はこれ。イッセーが虐められていることは聞いていたから知っていたが初めてこの光景を見た時、軽く殺意を覚えた。
それを庇った俺にも白羽の矢が立ち、この有様だ。
正直、どうでもいい。
別に勝手に言わせておけばいいし俺たちのことをどう思おうが関係ないのだから。ーーーが、一つだけ許さないことがある。
この状況を作り出した原因ーーー兵藤誠也、イッセーの弟だ。
これはあくまでも俺の推測だが兵藤誠也は俺の前に雫と会っていた転生者だ。
彼奴は雫に世界を混ぜるという無茶難題に加え、この世界の主人公的立ち位置に付いている。
だが、それだけでは飽き足らずイッセーを蹴落とし、見下し、嘲笑うーーー反吐が出る。
確証がない以上、推測の域を出ないのだが。
雫に聞いて見ようとも思ったが神様も何かと忙しいと考えて止めた。
因みに雫とは一日一回は話していたりする。
毎回嬉しそうに話している雫の声を聞いていると話さずにはいられないからな。
取り敢えずこいつらを無視して席に着く。
すると俺とイッセーの周りにクラスの男子共が群がってきた。
「おいおい? 何ゴミが学校なんかに来てんだよ」
「本当にいるだけで迷惑だから消えてくんね?」
「「…………」」
俺たちはどんなに罵倒されようと無視を決め込む。
そんな態度にイライラし出した男子共はとうとう俺たちに手を上げた。
俺たちの頬に走る鈍痛。ジンジンする頬を抑えようともせず只々時が過ぎるのを待つ。
「聞いてんのかテメェら!」
「シカトしてんじゃねぇよ!」
「本当に殺してやろうか?」
男子共の手が止まることはなく段々と苛烈になっていく。
それを見ている女子達はクスクスと嘲笑していた。
痛いと思うよりも俺はおかしい、と思い、笑う。
決して狂った訳ではない。
俺がおかしいと思うのは今、俺たちのことを殺してやろうかと言った男子を見て笑う。
俺の笑顔を見て、恐怖したのか後ずさる男子。
自分が殴られている最中に笑えば誰がどう見ても気味が悪く不気味でしかない。
「な、何だよ」
おかしいと思った理由を言うと口にすると男子共の動きが少し鈍った。
ーーー本当に殺そうなんて思ってないくせに、と。
ちょうど始業の鐘が鳴り、先生が教室に入ってくる。
勿論、先生もこいつらとグルだから俺たちがボロボロでも何も言わない。
本当に先生? と、疑ってしまう。
でも流石に先生が来ると止めはしないものの授業を始めるために渋々といった様子で席についていく。
これで一応放課後までは手を出してこないだろう、と溜息を吐く。
周りの視線を気にすることがなかったから分からなかったが周りの奴らと違い、俺とイッセーを心配そうに見ている二つの視線に俺たちは気付かなかった。
午前の授業を全て終え、昼休み。
俺たちは弁当を持って屋上に来ていた。
あの空間で食べたくなかったからだ。飯が不味くなる。
天気も良いし、空気も美味い。
あんな窮屈な空間で食うよりよっぽどマシだ。
「しっかし、彼奴らも毎日飽きないねぇ〜」
「だよな。でも、朝の彼奴ら見たか? メッチャビビってたぜ」
「事実を言っただけなんだけどな」
弁当をつまみながら今朝の彼奴らのビビり具合の話で笑っていた。
ドアの方から声が聞こえるのでどうやら俺たちと同じで屋上で昼食を取るのだろう。
聞こえてくるのは女の声。
ま、俺たちがいても嫌な目をするかここで食べるのを止めるだろうから特に気にしなくていいか。
ドアが開き、白いリボンで髪を結った女の子が出てきた。
それに続いて短髪の茶髪ほ女の子が出てくる。
「え?」
茶髪の女の子を見て、目を疑った。
あり得るはずがない。彼奴がこの世界にいるはずがないんだ。
だって、だって
「ーーーむ! 望!」
「な、何だ? イッセー」
「どうしたんだよ? あの子達見て固まって」
「何でもない……何でもないさ」
「? なら、いいんだけど」
突然の俺の変化にイッセーが疑問に思い、声を掛けてきたため意識が現実へと浮上する。
そうだ。彼奴がいる訳がないんだ。きっと、似てるだけだ。
そう自分に言い聞かせていると二人の女の子が俺たちのところまで来ていた。
罵倒でも見下す訳でもなく、女の子達は笑っていた。
俺とイッセーは顔を見合わせて首を傾げた。
「ねぇ、望君に一誠君だよね?」
「そうだけど……」
「私達も一緒にご飯食べていいかな?」
「え? べ、別にいいけどーーーなんで?」
「一緒に食べたいから。それ以外に理由が要るかな?」
「いや、要らないな」
「おい、いいのか望?」
「大丈夫だ」
茶髪の女の子の笑顔を見て。
茶髪の女の子の言葉を聞いて。
俺は確信した。ーーーああ、この子は本当に彼奴に似てるな、って。
イッセーも俺がそう言うと渋々ではあるが納得してくれた。
「初めまして。私は立花響って言います」
「初めまして。響の親友の小日向未来です」
二人は俺たちに手を差し出す。
「初めまして。春日望です」
「初めまして。望の親友兼家族の春日一誠です」
俺とイッセーはその手を取る。
人肌から伝わる体温が今、ここに俺たちがいると証明してくれる。
それが何だか照れくさくなって俺は笑った。
三人もつられて笑う。それは太陽のように明るい笑顔だった。
side 兵藤誠也
転生して一週間が経った。
俺は死んで、気付いたら白い空間に立っていた。
すると、目の前に神と名乗る女が現れて特典付きで転生させてくれると言ってきた。
それを聞いた俺はテンションが上がった。
チート使い放題で俺はハーレムを作る。最初に考えたのがそれだった。
神と名乗る女は神のくせに弱気でオドオドしていた。
だから、強気で責め立て無理矢理特典を付けさせた。
俺が得た特典は三つ。
一つ目は戦姫絶唱シンフォギアの世界を混ぜること。
奏者の奴らを全員ハーレムに入れるためだ。
二つ目は元々転生する世界だったハイスクールD×Dの世界の主人公兵藤一誠からの
これも勿論ハイスクールD×Dに登場するヒロイン達をハーレムに引き込むためだ。
三つ目は容姿をイケメンよりにさせた。
至って普通だがブサイクなのは嫌だからな。
特典を付けさせて転生する瞬間、神と名乗る女が泣いていたような気がしたが俺には関係ない。
神のくせに堂々としていない彼奴が悪い。
転生すると俺は兵藤一誠の一個下の弟になっていた。
鏡を見て自分の容姿を確認すると特典の通りイケメンだった。
次にニュースで確認するとノイズーーーつまり、戦姫絶唱シンフォギアの世界がハイスクールD×Dの世界に融合していことを確認。
最後に自分の中に意識を集中させると赤龍帝の籠手が宿っていることを確認した。
結果として俺の特典は全て叶えられていた。
この時点で俺が原作の一誠ポジションに着いたのは確実。
つまり、
俺は笑った。心の底から笑った。こんなに楽しい気分なのは前世でもなかった。
原作が始まるまでは奏者達と接触して俺のハーレムに引き込むことにしよう。
手始めに俺はあることないこと言いふらして「兵藤一誠は化物だ」という認識を周りに植え付けていった。
次第に一誠は虐められ始め、学校で孤立し、等々家も追い出された。
全て思い通りにいった。勿論、俺は直接手は出していない。
高見の見物を決め込んだ。
一誠のあの絶望に染まった顔を思い出すと今でも笑えてくる。
学校では戦姫絶唱シンフォギアに登場する立花響と小日向未来の二人がいた。本当に着いている、そう思った。
どうやって二人をハーレムに引き込もうか考えていると一誠が学校に戻ってきた。
兵藤一誠から春日一誠と名を変え、その隣には春日望という存在がいた。
二つの世界にそんな
俺と同じ転生者、もしくは俺という
俺の答えは後者だ。
何故なら春日望という人物は観察する限り何の
まあ、一人増えたところでやることは変わらないし、勝手に周りの人間が手を出してくれるだろう。
そして、今日響と未来を昼食に誘おうと教室へと足を運ぶとちょうど二人が教室から出て、どこかへ向かうところだった。
どこに行くのか気になり着いて行くと
彼奴らは俺の女と握手をし、一緒にご飯を食べていた。
腹が立った。存在するのも許されない奴らがあの二人に近づいているのが。
どうやって彼奴らとの関係を引き裂き、なおかつ自分のハーレムに引き込むかーーーああ、簡単じゃないか。そうと決まればすぐに行動に移そう。
俺は笑いながら、彼奴らの教師へと足を運んだ。
side outーーー
□■□
響達と昼食を食べた俺とイッセーは午後の授業が耳に入らなくなるほど楽しい気分だった。
久しぶりに自分たち以外とまともな会話をしたからだろうか?
昼食を食べている最中。二人の口から最初に飛び出たのは謝罪だった。
響と未来は俺たちが虐められ始めた時から止めようと考えてくれていたがみんなが怖くて言い出すことが出来なかったらしい。
当たり前だ。たった二人で三十人はいるクラスを相手にするのだ。
怖いに決まってる。
だが、二人はもう我慢が出来ずクラスの奴らに何をされるか分からない中確固とした覚悟を持って俺たちの元へも来たのだ。
俺とイッセーはそれだけで十分だ、と響達を許した。
そんな簡単に許されたらこっちの気が済まないと言ってきたのでこれからも俺たちと普通に接してくれる、という条件を掲示して納得させた。
俺は浮かれていた。だから、これから起こるであろうことに気が付くことが出来なかった。
午後の授業が終わり、放課後。
俺とイッセーは校舎裏に呼び出され、男子共に囲まれていた。
校舎裏なんてまたベタなことをしてくるものだ。
前触れなく殴り掛かってくるがそれを避けずに俺たちは受け続けた。
俺とイッセーはすでにこの程度の痛みに耐性が出来ているため特に喚いたり、痛がったりはしなかった。
それが面白くない男子共の暴力は次第に激しさを増していく。
どれくらい経っただろうか?
時間にしたら数分かもしれないし数十分かもしれない時間が過ぎた。
(まだ続くのか……今日は長いねぇ)
なんて呑気なことを考えながらイッセーの方をチラッと見るとイッセーも同じようだった。
それからまたしばらく経った時だ。聞き覚えのある声がグラウンドの方から聞こえてきた。
「やめてよ!」
「二人共怪我してるじゃない!」
響と未来だった。
反抗することなくされるがままの俺たちを助けようとしてくれていた。
「うるせぇなぁ! テメェらには関係ねぇんだよ!」
「それとも何? お前らも彼奴らと同じ目にあいたいの?」
うむ。イラっとくる。
お前も俺たちと同じ状況に陥ってそんなことが言えるのかどうか試してやりたい程には。
二人が何事もなくこの場を去ってくれることを願いながら見ていると響が口を開いた。
「同じ目にあったっていい! ここで二人を助けなかったら私は人じゃなくなる気がするから!」
響に続き、未来が言った。
「私達は弱い者イジメしか出来ない貴方達とは違う!」
「私は、私達はーーー!」
二人は肺一杯に空気を吸い込み、叫んだ。
「「あの二人の友達だから!」」
俺とイッセーに衝撃が走る。
俺とイッセーは少なからず心のどこかであの二人も他の奴らと同じで俺たちのことを嘲笑ってるんじゃないか、と考えていた。
だが、今は二人の真っ直ぐな、真っ直ぐ過ぎる思いを聞いてそんなことを考えていた自分たちが恥ずかしくなった。
「友達? うるせぇんだよブス!」
「キャ!」
パァン。
空気の乾いた音が響き、二人の頬が赤く染まる。
かなりの勢いだったため二人は尻餅を着いた。
それを見た俺とイッセーは目を合わせる。
(なぁ……イッセー)
(なぁ……望)
アイコンタクトを交わすだけで自分たちの思いが伝わる。
(俺を、俺たちを友達だと言ってくれた二人を)
(二人を、友達に手を上げた彼奴らを)
((殴ってやりたい))
望とイッセーの思いが一つになる。そして、立ち上がった。
殴り続けていた男子共が突然立った俺たちに驚く。
固まっている男子共を放って置き、グラウンドへと歩き出す。
目に怒りを宿して。拳を固く握り締めて。一歩一歩確実に歩いていく。
目の前まで来ると二人を殴った男二人が俺たちに気付き、罵声を浴びせようとする。
その言葉が発せられる前に俺とイッセーが口を開いていた。
「テメェら」
「歯ァ食いしばれ!」
俺とイッセーの拳が男二人の顔面にめり込み、その体を大きく吹き飛ばした。男二人は倒れたまま動かない。
たった一撃で気絶するとは軟弱な奴らだ。
気絶したと分かっているが、聞こえていないと分かっているが叫ばずにはいられなかった。
「「何俺たちの友達泣かしてんだよ」」、と。
振り返ると響達が目の前に立っていた。
目に涙を溜めているが、その顔は笑っていた。
だから、今度は俺たちの番、かな。
俺は響に。イッセーは未来に手を差し出す。
「俺と」
「俺たちと」
「「友達になってください」」
二人は俺たちの手を取り、満面の笑顔で。
「「喜んで!」」
そう、言ってくれた。
俺たちはそのまま手を繋いで学校を後にした。
残ったのは何が起こったのか分からず呆然とする男子共と地に倒れ伏す男二人。
そしてーーー四人を憎たらしげに睨みつける兵藤誠也だけだった。
兵藤誠也 side
クソッ!
わざわざバカ共をけしかけて彼奴らをいたぶり、助けようとする響と未来も巻き込まれ、それを助けて俺に惚れさせようとしてたのに全部台無しだ。
まあ、いい。焦らなくても大丈夫だ。
響と未来は後で何とかするとして他の原作キャラだ。
誠也は用がなくなったグラウンドから足早に去っていった。
side outーーー
「二人共大丈夫?」
「ん? ああ、これぐらいなら大丈夫だぜ!」
「とか何とか言っちゃって実はもうボロボロのクセに」
「な!? それだったら望だってそうだろ!」
「俺はイッセーとは鍛え方が違うんです〜。だから、大丈夫です〜」
グヌヌヌ、と唸りながら俺を睨むイッセー。
それをイッセーと手を繋いでいる未来が笑いながら見ていた。
ポンッと響が俺の肩を叩いた。
その瞬間、激痛が走り、悲鳴を上げてしまった。
「うぉおおお……いきなり何すんだよ響」
「望が強がってるから素直になれるようにして上げたんだよ」
「なんて傍迷惑な!?」
ハッ、とイッセーの方を見るとニヤニヤしながら俺のことを見ていた。
「あれ〜? 俺とは鍛え方が違うんじゃなかったんですか〜?」
さっきの仕返しと言わんばかりにイッセーが攻めに転じる。
カチンッときたが俺もさっきあれをしていたと思うと思うように手を上げられない。
だから、俺は最終手段を使うことにした。
「イッセー今日の晩飯抜き決定」
「調子乗ってました! マジスンマセンでした!」
望の飯抜き宣言に条件反射で土下座を決めるイッセー。
土下座は教科書に載せられるほど綺麗なものだった。
響達が笑いだしたので俺たちも笑った。
「ねぇねぇ? 明日から一緒に学校行こうよ」
「ん? 良いぜそれぐらい」
「それじゃあ決まりだね!」
「ああ、明日から一緒に行こうぜ未来!」
ハハ〜ン? イッセーお前さてはーーー
「それじゃあ、明日望の家に集合ってことで」
「ああ、分かったよ」
四人は明日の予定を話しながら楽しそうに笑っていた。
晩御飯ーーー
「なあ、イッセー」
「何だ?」
味噌汁を啜りながら疑問符を浮かべる。
「お前未来に惚れたな」
「ブッフゥゥ!?」
口に含まれた味噌汁は全て俺に噴射された。
幸いだったのはそこまで熱くなかったことだな。
「まあ、何だ。頑張れよ?」
「それはありがたいけど絶対に未来に言うなよ!」
「どうしよっかな〜?」
「この鬼め!」