「ふふ、神の攻撃を弾くなどと……全く……」
「罪深いな」
時刻は丑三つ時。
バラバラに四散し、地上へと堕ちるリジェ。その破片の一つは現世のとある民家へと堕ち、その家の二階の部屋で眠っていた一人の秀吉の中へと入った……。
「!!」
そのリジェの破片は秀吉の精神を乗っ取った。
パチッ
「いいいいいいいいいいいたいたいたいたいた」
「痛みが酷い。」
キョロ
「何だ……どこだここは!?」
キョロ
「……光輪(ハイリゲンシャイン)がない。」
「天からこんな訳のわからない所に落ちてハイリゲンシャインを失うなんて、まるで僕が罪深いかのようじゃないか」
「ゆるんっ……ゆるるるるるるるるるるるるんッッ!!」
「許さないぞ京楽春水イッッ!!」
「ン?……何だ?頭が上手く回転しない?……それに、何だこの罪深い姿は!?ゆるるるるるるるるるるるるんッッ!!」
バタンッッ!!
「あんた何時だと思ってんのよッッ!!」
「……!?…何だ!!何者だオマエ!?」
「…は?何あんた、寝ぼけてんの?」
「……ふふ、神の使いに対して寝ぼけている、とは……罪深いぞ。」
「……。」
「良いだろう!ハイリゲンシャインが消え、神の力は失ったとはいえ、充分!」
「」
「君のような脆弱な小娘を泥になるまで踏みにじるのに、神の力などなくとも充b_」
「ワケわかんないこと言ってんじゃないわよッッ!」
ゴキゴキゴキメキバキイッ!!
「……ふふ、神の使いを殺すなどと…全く……」
「罪深いな」
バタッ
~次の日~
「うぅ……むぅ…。」
ムクッ
「……もう朝か。ふあぁ……しかし、姉上に間接技を食らった夢を見たせいか、体の節々が痛むのう。」
「姉上、おはようじゃ。」
「あら秀吉、起きたのね。…分かってる?次また昨夜みたいなことしたら、今度こそ息の根を止めるからね」
「なっ、姉上!?何をいっておるのじゃ!?ワシが昨夜何かしたのかの!?」
「あらあら、どうやらお仕置きが足りてなかったみたいね。」
「あ、姉上!その間接はそっちには曲がらな_」
ゴキゴキゴキメキバキイッ!!
~学校~
「はあぁ、ワシは一体どうしてしまったと言うんじゃ……。」
「おはよう、秀吉!」
「む、あ、ああ、おはようじゃ、明久。」
「秀吉、どうかしたの?元気ないみたいだけど?」
「う、うむ。実は今朝から何かへんなのじ…うッ!?」
ズキンッ!
「!?ひ、秀吉!?どうしたの!?」
「うぅ…あ……頭がぁ…痛ぅッ!……い、いかん……意識……が……」
ガクンッ
「秀吉!?しっかりして!!秀吉ィッ!」
スッ
「痛みが酷い」
「え!?痛みが酷いの!?た、大変だ!!早く保健室に行かないと!!」
「……言ったはずだ」
「え?」
「言った……はずだアアッッ!!」
「!?!?ひ、秀吉……!?」
「たかが人間の小娘ごときで、神の使いが殺せると思うなアアアアッッ!!ゆるるるるるるんっ!!」
「!?!?!?!?」
「許さないぞさっきの女アッッ!!例え君が死んだとしても許さない!!ハイリゲンシャインが消え、神の力は失ったとはいえ、充分!!君が守ろうとしたこのよくわからない本(BL本)を泥になるまで踏みにじるのに、神の力などなくとも充分!!」
そう言って秀吉(の体のリジェ)は何時入れたのか、優子のお気に入りのBL本を鞄から取りだし、言葉通りビリビリに破り、靴で泥になるまで踏みにじった。
「な、何してるんだ!!どうしちゃったんだよ、
秀吉ィッ!しっかりしてよ!!目を覚ますんだ!!」
「ン?何だお前?……神の使いに気安く話しかけるとは、罪深いぞ!」
「な、何言ってるんだよ、秀吉!僕だよ!明久だよ!」
「トロンベールを、聞いて死ね!」
その時、
ガララッ
「おい、木下!何をしとるんだ?」
「て、鉄じ…いや、西村先生!」
「!?その声は……お前か京楽春水イッッ!!」
(中の人繋がり)
「!?な、何を言っとるんだ木下?」
「先生!助けてください!秀吉が…秀吉がおかしくなっちゃったんです!」
「許さないぞ京楽春水ィッッ!!」
「……。」
シュンッ
鉄人の姿が消える。
「ン?どこかに隠れたな。成る程、チョコラテ・イングレスか……。だが!神の使いに、二度目の油断は
無い!」
「……少し落ち着け、木下。」
ドスッ
「……ン?……ああ、そうか。確か僕、神の力を失ってたんだっけな……ふふ、神の力を失うだなんて
僕は……全く………………」
「罪深いな」
ドサッ
「ひ、秀吉ーッッ!!」
~完~
~おまけ~
「……ン?……朝か。……眠気が酷い。」
「!?……アラーム機能が止まっている?!……目覚まし時計の故障で寝坊するなんて……まるで僕が罪深いかのようじゃないか。……ゆるんっ」
「ゆるるるるるるるるるるるるんっ!!」
「許さないぞポンコツ時計イィッッ!!」
「例え君が死んだとしても許さない!!ハイリゲンシャインが消え、神の力を失ったとはいえ、充分!君のようなポンコツの機械を泥になるまで踏みにじるのに、神の力などなくとも充分!!」 ガシャン!ガシャン!
バタンッッ!!
「さっさと学校行けッッ!!」
ゴキゴキゴキメキバキイッ
「……ン?……ああ、そうか。確か僕が昨日アラームを設定するのを忘れてたんだったか…。……ふふ、
目覚まし時計を設定するのを忘れるなどと僕は……全く……」
「罪深いな」
ドサッ
fin
駄文を読んでくださり、ありがとうございました。
リジェは犠牲になったのだ……。
では、またお会いしましょう。