問題児たちが異世界から来るそうですよ?~英雄を統べし神子~   作:覡 殺梛

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すみません!ちょっと時間が無くてかなり中途半端なんですが投稿しちゃいます!

次回は続きから、できれば魔王討伐まで書きたいと思っています。

というわけで第5話!
今回から誕生祭に入ります。

第4話のラストの部分ちょっとだけ書き忘れがあったので修正しました。

感想、評価お待ちしています。

ではどうぞ!


〜魔王襲来のお知らせ?編〜
第5話:修行と火竜誕生祭だそうですよ?


~ノーネーム本拠・農園跡地~

 

「セイ!・・・やあ!」

「はあ!・・・たあ!」

「よ!・・・ほいさ!・・・・おっと!」

 

耀と飛鳥は刀馬を相手に組み手をしていた。

 

「「たぁぁぁぁぁ!!」」

 

二人の雄叫びと共に繰り出された一撃が刀馬に当り、わずかに後退した。

 

「よし、二人とももう基礎はマスターしたかな」

 

ペルセウスとの戦いから十日が経過していた。

 

その間、刀馬は耀と飛鳥の稽古を重点的に見ていた。

 

「二人はそのまま休憩しててね」

 

「はあ・・・はあ・・・・ん、わかった」

「はあ・・・・くう・・わ、わかったわ」

「よし、十六夜!待たせたね!!」

 

十六夜は少し離れた所で本を読んでいた。怪我は完治していたとはいえ、しばらくベットに貼り付けにされていたのでリハビリもかねて今日まで待ってもらっていたのである。

 

「お!ようやくか!ったくずいぶん待たせてくれたじゃねえか」

「悪かったよ。でも、もう完璧だから全力でかかってきな!」

「ヤハハ・・・なら、いくぜ!」

 

十六夜は爆音を立てながら刀馬に一瞬で近づき蹴りを放つ。

刀馬はそれを腕でガードし、足払いを仕掛ける。

それを跳んでかわし、そのまま空中で回転蹴りを放つ。

 

お互いにかわし、時には守り、お互いを攻め立てる。しかし、徐々に十六夜が押され始める。

 

「ちい!やっぱ今の俺じゃお前には勝てねえな・・・身体能力では勝ってても攻撃が当たる気がしねえ」

「いやいや、武術じゃないデタラメな戦い方で俺とほぼ互角に戦えてる時点でおかしいからね?まあ、多少は俺の戦いを見て動きを盗んではいるみたいだけど」

「まあな、てかそれくらいしかできることがなかったんだよ・・・」

「アハハ、それじゃあこれからが本番だよ?」

「望むところだ!」

 

刀馬は秘伝を繰り出した。

 

「まずは秘伝ノ一!飛燕連舞!!」

 

合計十二発の高速空中回し蹴りを十六夜は腕でガードしていく。

 

(な!・・・さっきまでの攻撃とは比べ物にならないぞ!!)

 

「やるな・・・次行くぞ!秘伝ノ三・風神天昇!」

 

刀馬は己の闘気を風の属性に変えて音速で接近し鋭いアッパーを放つ。

 

(!・・・あれは受けたらヤバイ!)

 

十六夜はギリギリでかわしたものの、腕に纏っていた高速回転の風で頬を僅かに切った。

 

「おいおい、なんだよそれ!」

「ハハ!流石に避けたか!次々行くぞ、秘伝ノ四・富岳爆砕!!」

 

刀馬は闘気を右腕に集中し、思い切り地面に叩きつける。

ズガァァァァァァン!!という爆音と共に地面から隆起した槍が無数に十六夜に襲い掛かった。

 

「しゃらくせえ!」

 

それを、足を地面に叩き付けた衝撃で相殺しようとするも、全ては相殺できず弾き飛ばされる。

 

「クッソ!」

「七割くらいは軽減したか?秘伝ノ五・焔魔爆陣!」

 

お次は天高く飛び上がり、腕に炎を纏わせながら急降下し殴りつける。

当然避ける十六夜だったが、それだけでは終わらなかった。

刀魔を中心に、直径3mほどの円陣が出現し地面から灼熱の炎と槍が突きあがり十六夜を攻撃した。

 

「ガァ!!?」

 

防御もできなかった十六夜はそのまま地面に激突し、大の字になって倒れた。

 

「ふう・・・まさか四つまで耐えられるとは思わなかったな」

「チッ・・・それ、俺が使えるようになるのか?俺は風とか炎なんて操れねえぞ?」

「大丈夫、ちゃんと考えてるよ」

 

二人の戦いを観戦していた耀と飛鳥は苦い表情を浮かべていた。

 

「少しは近づけたと思っていたけど・・・全然だったみたいね」

「・・・・・・うん」

 

「耀と飛鳥も来てくれ!」

 

「行きましょうか」

「うん」

 

二人が並んだのを確認し、刀馬は話し始めた。

 

「じゃあ、耀と飛鳥もだいぶ強くなった所で、次はさっき見せた業を習得してもらいます。ただその前に、俺の霊格を一部三人に移します」

「「「は?」」」

「俺自身の霊格はちょっと特殊でね、霊格を色々な属性に変換することができるんだ。で、この霊格を他人に移すとその特性をオリジナルよりは性能的に落ちるけど、扱うことができるようになるってわけ」

「そんなことができるのか・・・」

「でも、それだと貴方の霊格が小さくなるんじゃないの?」

「確かに多少は落ちるけど俺の霊格はちょっと減ったくらいじゃ問題にならないから大丈夫だよ」

「本当に?」

「本当に!」

 

そういいながら耀の頭に手を乗せる。するとその手が白く輝き始め、耀の体を包んでいく。

さらに、十六夜と飛鳥にも同じようにし三人の体は光の薄い膜で覆われたようなかんじになった。

 

「今日からは、その光の膜にまず慣れてもらう修行をしてもらいます。慣れるまでは、外に出かける時以外は一日中その状態ですごしてね。体が慣れてくると、光は勝手に見えなくなるから」

「なんか、少し体が重く感じるな・・・」

「うん、なんか変な感じ」

「もしかして、この感覚に耐えられるようにひたすら鍛えていたのかしら」

 

お?っと刀馬は驚き、

 

「飛鳥正解。もし全く鍛えずにこれをやってたら体が耐えられなくて倒れてただろうね」

「なるほど・・・おっしゃ!なんかやる気でてきたぜ!」

「ちなみに俺の霊格が完全に体に馴染むと、今までより格段に身体能力が上昇するから」

 

それを聞いた三人は期待に胸を膨らませて修行に戻るのだった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

~ノーネーム本拠・刀馬の自室~

 

ガチャッ・・・・・・

 

「刀馬~・・・起きてる~?」

「・・・スー・・・・・スー・・・・・・・」

「まだ・・・寝てるか」

 

耀は朝早く、刀馬の部屋に訪れていた。

刀馬は耀たちと付き合うようになってから、部屋の鍵をかけなくなった。

耀とレティシアの二人はいつでも自分達が部屋に入れるようにしてくれているのだと思い内心で喜んでいた。まあ、そのせいで十六夜たちにいろいろ悪戯されてもいあるようだが・・・。

 

「・・・・・フフ」

 

耀はベットの横に腰掛け、刀馬の寝顔をながめながら頭を撫で始める。

 

(寝顔は完全に女の子だよね・・・)

 

「・・・ん・・・・・んぅ・・・・・・・」

「あ・・・」

「あれ・・・耀?」

「おはよう、刀馬」

「ふぁあ~・・・おはよう・・・・・ん、ちゅ」

 

刀馬は起き上がると耀の唇にキスをする。

 

「ん・・・チュ・・・・もう、朝からいきなりはズルイよ///」

「あはは、ごめん」

 

その時、扉の外から凄い勢いで走ってくる音が聞こえてきて勢い良く扉が開かれる。

 

「刀馬!起きてるか!・・・っと悪い、邪魔したか?」

 

今の二人はキスの後で体を寄せ合いながら固まっている状態だった。

慌てて耀が立ち上がり距離をとる。

 

「だ、大丈夫だ・・・それよりどうしたんだ?」

「そっか。これを見ろ!ちょー面白そうなんだ!」

 

そこには”火竜誕生祭”への招待状があり、刀馬と耀は読み終わると、

 

「なんだよこれスゲエ面白そうじゃん!耀!行ってみよう!!」

「うん!面白そうだし友達もたくさん作れそう」

「ノリノリだな!ならさっさと準備しろ」

 

いまだに寝巻き姿だった刀馬と耀は急いで準備にとりかかる。

 

「あ、耀はこないだ買ってあげた服で行こうよ」

「わ、わかった。着替えてくるね///」

「急げ急げ!」

 

十六夜にせかされ十分ほどで準備をを整え、なぜか気絶しているジンを連れて出かけるのであった。

 

~ノーネーム農園跡地~

 

そこでは黒ウサギとレティシアが深刻な顔で辺りを見回していた。

 

「これは・・・農園を復活させるには骨が折れそうだな」

「はい・・・問題児様方がいかに強くても、こればかりは」

「そうだな・・・それに特化したギフトがあれば多少は早く復活できるだろうが・・・」

 

沈鬱になる二人だが、そこへ慌てた様子の狐娘が走ってきた。

 

「く、黒ウサギのお姉ちゃぁぁぁぁぁん!た、大変ーーーー!」

「リリ!?どうしたのですか!?」

「と、とにかくこれを読んで!」

 

リリが渡してきたのは一枚の紙、そこには・・・

 

『黒ウサギへ。

 北側の四〇〇〇〇〇〇外門と東側の三九九九九九九外門で開催する祭典に参加してきます

 

     ~割愛~

 

P・S ジン君は案内役に、刀馬君と春日部さんも乗り気だったら連れていきます』

 

「・・・・・・・・・・・、」

「・・・・・・・・・・・?」

「-----------!?」

 

たっぷり黙り込むこと三〇秒。

黒ウサギは手紙を持つ手をワナワナと震わせながら、悲鳴のような声を上げた。

 

「な、・・・・・・・・・・・・何を言っちゃってんですかあの問題児様方ああああーーーーーーーーー!!!」

 

黒ウサギの絶叫が辺り一帯にに響き渡り、その隣ではレティシアが黒いオーラを放ちながら不気味に笑っていた。

 

「フフ、フフフ・・・刀馬・・・・・耀は連れて行くのに私は置いていくのだな。・・・フフフフフフフフ」

 

それを見ていたリリは半泣きで震えていたという。

 

 

~サウザンドアイズ店内・北側~

 

「---ふむ、これでよし。北側に着いたぞ」

「「「「「---・・・・・・は?」」」」」

 

白夜叉は拍手を二つたたくとそんなことをいう。

問題児達は980000kmの距離をいまの一瞬で移動したことに驚いたが、すぐに、期待を胸に店外へ走り出していった。

 

「白夜叉!もし暇な時間があったらデートしよう!」

「う、うむ・・・そのときはエスコートよろしくの///」

「任された!」

 

そういいながら、耀の手を取って先に行った問題児達を追っていった。

白夜叉も様子を見に後に続いていく。

五人は東側との違いに瞳をキラキラさせながら白夜叉の説明を聞いていた。

 

飛鳥たちが下の歩廊に行こうとしたとき、それは現れた。

 

「見ィつけたーーーのですよオオおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」

「トーーーーーーーうーーーーーーーーマーーーーーーーーーーーーーーーーー!」

 

ズドォン!! と、ドップラー効果と共に幽鬼のようなオーラを纏った黒ウサギとレティシアが現れたのだ。

 

「ふ、ふふ、フフフフ・・・・・・! ようぉぉぉやく見つけたのですよ、問題児様方・・・・・・!」

「フフフフフフフ・・・・・!刀馬・・・・・・・・・酷いじゃないか、私を置いていくなんて・・・・・・!」

 

危険を感じ取った問題児の中で十六夜はいち早く行動を開始した。

 

「逃げるぞ!!」

「逃がすか!!」

「え、ちょっと!?」

 

十六夜は飛鳥を抱きかかえ、展望台から飛び降りる。絢は一瞬遅れて走り出そうとするも、黒ウサギにつかまってしまい。

 

「ひ、ひぃん・・・!」

「絢さん、捕まえたのです! 後デタップリオセッキョウナノデスヨ。フフフ、お覚悟シテクダサイネ♪」

「ひいん、ごめんなさーい!」

 

流石にヤバイと思った絢は素直に降参した。黒ウサギは絢を白夜叉に預け、十六夜たちを追っていく。

 

一方・・・。

 

「れ、レティシア!俺は貴女を置いていくつもりは無かったんだ!けど十六夜の奴に無理やり・・・!」

「問答無用!・・・私の悲しみを知レェェェェェェェェェ!」

 

こっちはこっちで夫婦喧嘩?が勃発しようとしていた。

ギフトカードから三股の槍を取り出し突きかかるレティシア。

 

「のわぁ!ちょ、レティシア危ないって!!」

「うるさい!うあぁぁぁぁぁぁぁん!!」

 

泣きながら攻撃してくるレティシアに、最初は避けながら迷っていた刀馬だったが、痛々しい姿を見て覚悟を決める。

槍を上段から振り下ろすレティシアを受け止め、抱きしめる刀馬。

 

「ごめん・・・ごめんなレティシア。俺が悪かったよ。だから、もう泣かないでくれ・・・」

「うぅ・・・ぐすっ・・・さ、寂しかったんだからな。・・・・うく、・・・・かなしかったんだからな!」

「ごめんな・・・・」

 

そういってレティシアにキスをする。ようやく落ち着いたレティシアは頬を染めながら首に手を回し受け入れた。

白夜叉と耀はやれやれといった顔をしながらその様子を眺めていたが、絢だけは沈痛な面持ちで見ていた。

 

(また・・・胸が痛い・・・・も、もしかして・・・わた・・・・し)

 

(絢の奴もいい加減自分の気持ちに気づくべきだと思うのだがの・・・)

 

~東北の境界壁・自由区画・商業区。赤窓の歩廊~

 

「・・・・・いないか?」

「ええ、多分。だけどこんなに早く追いつかれるなんて・・・・・・・」

「黒ウサギを焚きつける餌としては、冗談でも効果抜群だったってことだな」

 

安全を確認した飛鳥は大通りに出て、スカートを靡かせるようにステップを踏み振り返る。

 

「さ、それじゃ散策を開始しましょう。エスコートお願いできるかしら、十六夜君?」

「ハハ、了解だ飛鳥。では、お手をどうぞ?」

「ありがとう♪」

 

なぜ十六夜が飛鳥を名前よびになったかというと、一週間ほど前・・・。

 

「ねえ十六夜君?」

「ん?どうしたんだお嬢様?」

 

修行のあと、ストレッチをしていた二人。

 

「今さらなのだけど・・・できれば、私のことも名前で呼んでもらえないかしら」

「へ?」

 

思わず変な声が出た。まさかこんなことをお願いされるとは思っていなかったのである。

 

「その、十六夜君は私と春日部さん以外は名前で呼ぶじゃない?だから、できれば私のことも・・・」

 

なんとなく恥ずかしくなり頬を染めてモジモジし始めてしまった。

 

(おい・・・なんで俺はお嬢様を可愛いなんて思ってんだ!?いや、お嬢様はそりゃ可愛いぞ?だけどなんでこんなにドキドキしてんだ?俺はどっちかてえと黒ウサギのほうがタイプだったんじゃ・・・・・あれ?今思うとお嬢様の方が可愛いか?可愛いよな?ってことはあれか?俺はいつの間にかお嬢様を好きになっちまってたのか?・・・いやいや焦るな!答を出すのはまだはや・・・・・)

 

「・・・・・・十六夜君?」

 

なかなか応えてくれない十六夜が心配になり、顔を覗き込む飛鳥。

 

「っ!?・・・・あ、いや・・・・わ、わかった。飛鳥・・・これからそう呼ぶ」

 

気づいたら飛鳥の顔が目の前にあり思いっきり童謡する十六夜。

あまりにも驚いたため、返事も途切れ途切れになってしまい恥ずかしさに顔が赤くなっていくのを自覚した。

そんな十六夜の反応と名前で呼ばれた嬉しさで、飛鳥もまた頬を染めるのだった。

 

「なんか・・・いい雰囲気だね」

「どうだな・・・」

 

すぐ近くで一緒にストレッチをしていた刀まと耀は完全に置いてきぼりびなってしまい、後で気づいた十六夜たちに逆切れされたそうな・・・。

 

 

~現在~

 

十六夜と飛鳥は大きな結晶を眺めていた。

 

「へえ・・・・・・こんなに大きなテクタイト結晶、初めて見た」

「テクタイト結晶?ガラスではなく?」

「いや、テクタイトは天然ガラスの一種さ。隕石の衝突で生まれたエネルギーと熱量によって合成した希少鉱石。有名なのはドイツのネルトリンガー・リースに降った隕石とかだな」

「前から思っていたけど、十六夜君って博識よね。私の知らないことを色々知ってる」

「博識ってよりは、ただの雑学程度だけどな」

「でも、多くの知識を持っているっていうのは素敵なことだと思うわ」

「ハハ、ありがとな」

 

二人は歩き出すと、目の前を二足歩行するキャンドルスタンドをはっけんする。

 

「あのキャンドルスタンドに浮かぶランタン・・・・・ならカボチャのお化けはいないのかしら?ハロなんとかっていうお祭りに出てくる妖怪なんだけど、十六夜君は知ってる?」

「ん?おいおい、箱入りが過ぎるぜ飛鳥。カボチャの怪物って、ジャック・オー・ランタンのことだろ?今時ハロウィンくらい・・・・・ってそうか。飛鳥は戦後間もない時代から来たんだったな・・・・悪い」

 

半身だけふりかえり、すまなそうにする十六夜。

飛鳥はその様子に驚くもののすぐに笑顔になった。

 

「いいのよ。そっか・・・十六夜君の時代では、ハロウィンは珍しくはなかったのね」

「まあな、飛鳥はそういったお祭りが好きなのか?」

「隙というか・・・・小さい頃に小耳に挟んだときは、とても素敵な催し物だと思ったの」

 

そういいながらくるりくるりとステップを踏むように歩廊を進み振り返る。

 

「”Trickor Treat!!” ---このフレーズ素敵じゃない?私も仮装をして、大人達に苦笑いされながらお菓子を貰いたかったわ」

「大きなカボチャを被りながら?」

「そうそう!ああだけど、そうね。今の私なら魔女でもいいわ。似合うとおもわない?」

 

その言葉に思わず魔女っ子な飛鳥を想像してしまい慌てて頭を振って応える十六夜。

 

「そ、そうだな。かなり可愛いんじゃないか?」

「え?///」

「あ・・・・・・」

 

しまったと思ってももう遅い。気まずそうにお互い歩いていると、ふと良いことを思いつく十六夜。

 

「なあ飛鳥・・・」

「な、なにかしら?」

「ノーネームの裏手にあるいつも俺達が修行に使ってる農園跡地なんだが、あそこを復活させれば、コミュニティも大助かりだと思うんだが・・・・・どう思う?」

「え?え、ええ・・・・・そうでしょうね」

 

突然なにを言い出すのだろうと十六夜のほうを向く飛鳥。

 

「農園を復活させてーーーいつか俺達で、俺達のハロウィンをしようーーーという提案なんだが、飛鳥はどう思う?」

「それは、私達のコミュニティで・・・・・・ハロウィンのギフトゲームを主催する、ということ?」

「ああ。箱庭で過ごす以上、やっぱり”主催者”はけいけんしないとな。それに、ハロウィンやりたいだろ?飛鳥」

「あ・・・・・ええ!素晴らしい提案だわ!それならコミュニティも助かるし、とても楽しそうだもの!」

 

キャー♪といいながら十六夜に飛びつく飛鳥。突然のことに顔を真赤にする十六夜。

と、そこに・・・刀馬・耀・レティシアの三人が現れた。

 

「やっと見つけた!って・・・・おやおや??」

「おー・・・・・」

「ふむ、いつの間にそこまで仲が進展していたのやら」

「な!?刀馬!!?」

「え!?」

 

刀馬は弄ってやろうと思ったが、そこへさらなる邪魔者・・・黒ウサギが現れた。

 

「今度こそ逃がしませんよ!大人しくツカマッテクレマスヨネ?」

「「断る!」」

「あ~二人とも、黒ウサギは俺達で相手しとくから行ってきな」

「助かるぜ!いくぞ飛鳥!」

 

十六夜は飛鳥の手を掴み、走り出していった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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