機動戦士ガンダムSEED~三人が行く転生物語~ 作:武御雷参型
一平達は笑顔で天照の所に戻ってくる。
「その顔では、良い別れ方をしたんだな」
「はい。親達にもちゃんと謝りましたし、これからの事も話しました」
「そうか……」
一平の言葉に天照は少し悲しそうな顔になる。だが、それも一瞬の事で、すぐに顔の表情を戻した。
「では、君達に行ってもらう世界について説明をする。君達三人には、『ガンダムSEED』の世界に行ってもらいたい」
「「「は?」」」
天照の言葉に三人は目を点にする。それもその筈。『ガンダムSEED』はアニメの世界であり、現実世界に無い事だからである。
「待って下さい‼ それってアニメの話ですよね?」
「君達から見れば、アニメの中の話でしかない…だが、世界は沢山ある。ISやマクロス、艦これ、色々な世界が生み出されている。だが、それは君たちの世界では想像の中であるが、我々からすれば、すべてが現実世界になるんだ」
「「「………」」」
三人は規模の大きい話に付いて来れずにいた。
「まぁ、君達がそのまま行っても、すぐに戦死してしまうのは目に見えている。だから、特典を一人四つまでにする。何が良い?」
天照の言葉に三人は悩む。だが、先に口を開いたのは一平であった。
「では、俺達に原作の内容を教えてください」
「判った」
天照はそう言うと、指を鳴らす。すると、あたりが暗くなる。
そして、モニターが下りてくるとガンダムSEEDのアニメが上映された。
「「「………」」」
三人は涙を流していた。特に最終回でキラがフレイを助けれなかった場面である。
「では、皆の特典を与えねばならない。誰から言うんだ?」
「なら俺から行きます。俺が望む特典はガンダムUCから専用機としてシナンジュ、デルタプラス、デルタガンダム、ガンダムデルタカイを下さい。これが一つです。二つ目は、戦艦が欲しいです。三つ目は、俺達三人が一緒に行動出来るようにして下さい。四つ目は、名前を変えさせてください‼」
一平が自分の特典を言うと、天照は用紙を懐から取り出し、内容を書き記していく。
「なら、次は俺だな。俺は基地を下さい。中でMSが量産が出来る様に。二つ目は戦艦のクルーを自動ロボットにしてください。三つ目は俺の専用機としてリゼル、デルタプラスを下さい。四つ目は、架空で良いので会社を経営している事にしてください。民間企業として、何でも屋な感じです」
「良いだろう。さぁ、最後は智香さんですよ」
「私は…………私は一平君のお嫁にして下さい。二つ目は、専用機としてクシャトリヤを下さい。三つ目はフレイの幼馴染と言う設定で。四つ目は、原作開始から二年前にして下さい。図々しいかも知れませんが、私をニュータイプにしてください。私はこれで」
智香も考えていた事を天照に伝える。
「良いだろう。だが、一平は特典内容として、専用機の数が多いが、何か考えがあっての事か? それと名前の変更は可能だが、必要か?」
天照は、一平の特典内容に疑問があったので質問をする。
「専用機については、デスティニーでの内容で使うかも知れないからです。それと、名前に関しては向こうでは、言い方が嫌なんで、親には申し訳ないですが、変えます」
天照の質問に答える一平。天照は頷くともう一枚の用紙を一平に渡す。
「なら、そこに新しい名前を書いてくれ」
「なら………これで」
「これって……」
一平が書いた内容を見て智香は悲しい顔になる。
「どうかしたのですか、智香さん?」
「はい。この名前は私が子供に付けようと思っていた名前です。でも、どうしてその名前を知ってるの? 私言ってないよね?」
「ああ、言ってないな。でもな、俺もお前と付き合って長いんだ。大体の事は判るよ。だから、もしかしたらと思ってな。これにしたんだ。だから、俺と智香との子供には俺の名前を使ってほしい」
「………判った」
智香はそう言って頷いた。
「では、これで決まったな。これより三人を原作開始の二年前に送るぞ? それと、基地に関しては月の裏側に造った。既に内装も終わっている筈だ。さて、扉を出すからそこを潜ればSEEDの世界に行ける。元気でな」
「「「はいっ‼」」」
天照の言葉に三人は頷くと扉を潜って行ったのだった。
「さて、三人に幸があらん事を………そうだ。オペレーターとして『ラプター』を送るか。さて、戦艦は……二隻で良いか。機関は……」
天照は生き生きとした表情で戦艦の設計を行うのであった。
三人はそれぞれの場所に送られた。一平改めリュウジ・コンドウは日本に。シュンスケ・サクライはザフトに。そしてトモカ・ヤマモトはオーブに分かれた。
赤ん坊から始めた三人は、18歳になると独立し、シュンスケはザフトを退役し民間企業を立ち上げた。中立として、ザフトと連合の何でも屋をしていた。だが、それぞれの情報は絶対に流していない。流石にシュンスケもそれをすれば、信用問題になってしまうので、それぞれの機密情報は、依頼遂行後に依頼主の前で情報をすべて消去していた。
リュウジは、日本が加盟している東アジア連合軍に入隊し、士官学校に通い卒業後、連合軍から抜けシュンスケが経営している民間企業に就職する事にした。
そしてトモカも同様に、オーブからシュンスケが経営している民間企業に就職しリュウジと再会しそのまま結婚に漕ぎついたのであった。
因みに、シュンスケが経営している民間企業の名前は『海の明星』である。拠点は天照が建造した月の裏側にある基地である。移動手段は『海の明星』がデブリから回収した連合軍の宇宙戦艦『ドレイク級護衛艦』とザフトの主力戦艦『ナスカ級』の混合型輸送艦『アマテラス型』を使用している。
船体はドレイク級を使い、スラスター関係はナスカ級を使用している。また、ドレイク級のカタパルトと格納庫は破棄されており、スマートな輸送艦となっている。また、速力もナスカ級を超える物になっている。ただし、旋回力は小さく、速力だけの輸送艦である。
それから二年の月日が経ち、ヘリオポリス壊滅の年になった。
「あれから二年か……月日が経つのは早いな」
「そうだな。だが、俺達もうかうかしていられないな」
「そうね。でも、どうするの? 天照が建造してくれた戦艦二隻あるけど……」
「そうだな。だけど俺達が使う機体はこの世界では有り得ない機体だ。今後の世界にどんな影響を与えるか判らない。だけど、俺達は早期終戦を望む。だから、行くしかないだろう?」
シュンスケの言葉に二人は頷いた。
「二隻の内、現状で出せるのはドゴスギアのみね」
「そうなるな。まだ船体が完成しきれていないからな。仕方がない。リュウジとトモカは自分達の機体を搬入しといてくれ」
「「了解‼」」
トモカとリュウジはそう言うと自分たちの機体を搬入する為に格納庫に向かった。
「さて、ヘリオポリスの壊滅は何とか抑え込みたいな。ただでさえ、俺たちはイレギュラーな存在だ。もしかしたら、原作と同じようには行かないだろうな………ここの工廠で武装の製造をしておくか」
シュンスケはそう言うと工廠に電話を行い、武装の製造を指示するのであった。
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