悪魔の武偵   作:Kairu XY

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なかなか投稿できなかったですが、なんとか投稿できるようになりました。


第三話 禅(ぜん)

「ああ・・・ダリイ」

 

「なにがお姫様だよ・・・」

 

俺とキンジはお互い独り言をつぶやきながら、俺たちの新しい教室にむかっていた。

 

俺は魔力を使いすぎて体がさっきからずっとだるい。

 

キンジのほうはたぶんヒステリアモードの時のことを思い出しているのだろう。

 

(それにしても始業式の朝っぱらからいろいろあったな)

 

朝からあんなに魔力を使ったのは初めてだ。

 

あれ以上使って、魔力がなくなっていたら、たいへんなことになっていたかもしれない。

 

それは最悪死んでいたかもしれないのだ。

 

悪魔の魔力は命そのもので、魔力を使うということは命を削っているようなものなのだ。

 

だから魔力がなくなると普通は気を失って倒れるものなのだが、最悪の場合死ぬこともあるのだ。

 

なので魔力は慎重に使わなければならない。

 

でも時間が経てば疲れがとれるように回復する。

 

魔力には上限値があるのだが、それを鍛え上げることは可能なのだ。

 

しかし魔力を鍛え上げるのは普通に鍛えるのとちがって、けっこう難しい。

 

俺の父さん(悪魔)いわく、ただ特訓するだけではだめで、もっとなにか経験(?)とかなんとかをつかないといけないらしい。

 

俺たちはぼーとしているうちに教室まで着いていた。

 

キンジが教室の戸をあけた。

 

「あたし、あいつの隣に座りたい」

 

「え・・・」

 

そこにはなんと、さっきまでキンジを襲っていたあの女の子がいた。

 

(高校生だったのか!しかも同じクラス)

 

俺は心底驚いたが、それ以上に驚いていたのはキンジだった。

 

キンジは後ろに少しよろめいた。

 

「おおっと、大丈夫か?」

 

俺はそれを支えてやり、教室を見渡してみた。

 

今のキンジのよろめきには誰も気づいてない様子で、みんな歓声をあげている。

 

(中学生かお前ら・・・いやみんなそれくらいのレベルだったな)

 

俺はあきれていると武藤が

 

「よかったなキンジ、お前にも春が来たらしいぞ。先生! 俺、新入生と席かわります」

 

と勝手に自分から席をゆずった。

 

「あらあら、じゃあ神埼・H・アリアさんは武藤君の席ということで」

 

先生はなんのためらいもなくあっさり許可してしまった。

 

(おいおい・・・)

 

みんなキンジを殺す気か。そいつはさっきまでキンジに銃やら刀で襲っていたんだぞ。

 

俺はそんなことを思いながら席に着いた。

 

俺はキンジの後ろの席だった。

 

そしてアリアは席に来つつ

 

「これ、さっきのベルト」

 

そう言ってベルトをキンジに投げた。

 

それをキンジがキャッチした時に

 

「理子、分かった! 分かっちゃった! これフラグばっきばきにたっているよ!」

 

と手を上げながら言った。

 

(はあ?)

 

「キーくんベルトしていない。そしてそのベルトを新入生のツインテールさんが持ってきた。これはつまりキーくんがツインテールさんの前でベルトをとるようなことをしたっていうことでしょ!?」

 

(なんだそりゃ、そんなわけねえだろ)

 

しかしこういうおバカ推理でも教室は盛り上がる。

 

わーわー!! と、さらに歓声が大きくなった。

 

ずぎゅんぎゅん!!

 

突然の銃声で一気に教室が静まった。

 

(こ、こいつ撃ちやがった)

 

武偵高では少しなら撃っていいのだが、さすがに始業式から撃つやつはいない。

 

「全員覚えてなさい、そういうおバカなことをいうやつは・・・・・・

風穴開けるんだから!」

 

ここで全員同じことを思っただろう。

 

とんでもないやつが来た。と

 

 

 

 

 

俺は昼休み、教室で机に顔を伏せていた。

 

(なんとかマシになってきた)

 

さすがに朝のだるさは昼になればだいたい回復する。

 

俺は眠くなってうとうとしてきた。

 

その時、

 

ことととととととととと

 

なにやら俺の机を高速でつつくような耳障りな音と振動がした。

 

俺は顔を上げると

 

「どうした?そんな疲れた顔をして」

 

「うおっ!!」

 

俺は思わず飛び上がった。

 

そこには武偵高の制服を着たゼンがいた。

 

「お前、本当に来たのか」

 

「おう、来たぜ」

 

「よくこれたな。教務科にはなんていったんだ」

 

「んー、『武偵高に入りたいんですけど』っていったら、いろいろ指示されて銃を撃ったりしたら普通に許可もらった」

 

「それだけでは入れたのか」

 

「あ。そうえばお前家は大丈夫なのか?」

 

「ああ・・・まだ何も言っていない」

 

「おい、ちゃんと知らせてから来いよ・・・」

 

「ええ・・・めんど」

 

ゼンは昔っから後先考えないめんどくさがりだったが、今もかわらないようだ。

 

「そういえばお前・・・」

 

「零君! その人誰!?」

 

朝にあのおバカ推理をぶちまけた理子が俺が話している途中で話しかけてきた。

 

「え? あ、えっと・・・」

 

「黒神禅(くろがみぜん)です。よろしく」

 

とゼンが言った。

 

(名字が一緒って・・・いや従兄だからまちがってないか。でも名前そのまんまっていいのかよ)

 

「あれ? もしかして零君の兄弟!?」

 

「いや、従兄だよ」

 

「そうなんだ! ねえねえみんな! この人、零君の従兄なんだって!」

 

お、おい。なんで言いふらすんだ。

 

「おお、お前兄弟いないって言ってたが従兄はいたんだな」

 

「お前の従兄も武偵だったのか」

 

「ねえ君、どこに入るつもり?」

 

「え? どこって?」

 

「いやいや科目のことだよ。強襲科か? それとも諜報科?」

 

「??」

 

女子が聞いてきたがゼンは科目自体さっぱりわかっていなかった。

 

まずいな。もしここでわからなかったら変に思われる。

 

そしたら逆に注目を浴びてしまう。武偵高のことを知らずにはいるやつは特殊なやつだ。

 

そういうやつにはなにかと情報科とかが動いてしまう。

 

そうなったら大変だ。

 

悪魔は人間界に住む場合、最低限の人間に以外に存在を知られてはならない。

 

ゼンはそれを守ることができないだろう。

 

ゼンはほぼずっと魔界で生活していたから隠すということが出来ないだろう。

 

「えっと・・・まだ決まってないんだとよ」

 

俺が一応助け舟を出す。

 

「そうなのか。じゃあ強襲科にこいよ!歓迎するぜ」

 

「そんな危なっかしいとこより諜報科にこいよ!」

 

「はあ!?諜報科も危ねえだろうが!」

 

「どっちもあぶねえよ!尋問科にこい!いろいろ尋問のやり方教えてやるよ」

 

「それはそれで危ねえだろうが!」

 

俺とゼンの周りにはいつの間にか大勢の勧誘しようとするやつらで集まっていた。

 

「狙撃科!」

 

「車両科!」

 

「装備科!」

 

「探偵科!」

 

「通信科・・・」

 

それからというものの、ゼンはあらゆるところから勧誘を受け、結局全部いってみるそうだ。




やはり自分はまだキーボードになれてないと、書いていてつくづく思いました。
けれどもあきらめず週一投稿をめざして頑張っていこうと思います。
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