超次元ゲイムネプテューヌmk2++ LastGoddess   作:神奈月 椎菜

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暫く間が空いてしまったのでノリと勢いで投稿です。
やっぱR-18にしたほうがいいかな……


0-4 コピー部隊殲滅 後

扉をくぐると、銃を構えた音が聞こえた。

その方向を向くと先ほどよりは多少マシな顔色になったユニがこちらに銃口を向けていた。

大方さっき出て行った連中かと思ったのだろう。

 

「なんのつもりですかコノヤロー」

「ふぃ、フィオネ。脅かさないでよ、さっきの人かと思ったわ」

「ま、かるーくひねって情報を聞き出してやったさ。とりあえずちょいと作戦会議だ、出てこい」

 

銃を回収して、ユニを連れ屋上に出る。既に死体は消滅していたようだ。

レーザーブレードの利点はレーザーで焼き切っているため出血が少ない点だ。よってこうして死体が消えるなら隠滅が容易い。

扉を閉めユニと向かい合って座る。

 

「とりあえず、手に入れた情報を整理する。この街には私たち以外のオリジナルは存在しない。それと、どうやらオリジナルに対する革命を画策してるみたいだな」

「コピー人間には人権は認められていない……だからなのね」

「まぁ、少なくともお前はこれから真っ赤な人間を一人残らず殺して回る懲役刑のようなことをさせられるわけだ。ご愁傷様」

「言わないでよ、考えないようにしてたんだから」

 

口を押さえるユニに流石にまずったと私、反省。

全身真っ赤の人間とか流石に私は見たことがないので想像上だが、想像の時点で相当に気持ち悪い。それを間近で見たのだから私にはわからない感覚だろう。

 

「とにかく、ここの人間は皆殺しって方向で決定した。さてお前ならどうする?」

「……?どうする、って?」

「お前ならどうやって、この街の人間を皆殺しにできる?」

 

考え込むユニ。そりゃあそうだ、何百いるかわからないこの街のコピー人間共をたかが個人携行できる火器数個で皆殺しにしろ、という方が無理難題である。

ということを言い出して欲しかったのだが、根が真面目なのか本気で考え込んでいる。ほっとくと何か思いつくまでやっていそうだからとりあえず軽く脳天に手刀でも落として目を覚まさせた。

 

「なによぉ」

「時間をかけていいことはない。手段は既に考えてあるからこの塔を探し回るぞ」

「壊しながら?」

「隠れながら。さて、いくぞ」

 

ユニに構わず銃、小回りの利く短機関銃を両手に一丁ずつ持って再度塔内に突入。手摺に身を隠しながら階段を下りていく。ユニも私を追ってきた。

壁を背にして通路の様子を見る、人影はない。この階段は通路の端にあるようで後ろの心配がないのは比較的安心できる要素だろう。

 

姿勢を低くし、窓を避けて通路を進む。覗き見る度にユニが目を逸らすのを見る限り誰も彼もコピーとして真っ赤に見えるのだろう。もう少しマシな判別方法はなかったのだろうかとか言いたくはなるが、終わったあとに文句でも言おう。視覚的に吐き気を催すような状態にするのはどうなのだろうか、奴ならこれも経験だとか言いそうだ。

数個部屋の前を通り、階段を下りていく。妙に通路に人が少ないが気のせいだろうか?

 

「ね、ねぇ、フィオネ……」

「さっきから思ってたがさらっとフィオネ言うな、んだよ」

 

ユニが直立し、青い顔をして自分達が居る前の部屋を見ている。一瞬何立ってんだお前と叫びたくなったが、そうしたら寧ろその声のせいで気づかれかねないからだ。仕方なく立ち上がり、部屋の中を見る。

 

「……うわぉ」

 

思わず声が出た。

子供、子供、子供。託児所か何かのように数歳程度の子供が入れられていた。

だが問題はそこじゃない。その子供が全て、全員、どれもこれも同じ顔をしていることだ。

十中八九コピーだろうが、わざわざ手のかかる子供をコピーするぐらいなら、最初から労働力として使える大人をコピーしたほうがよっぽど手っ取り早く、コストもかからないからだ。

 

「ユニ、全員か」

「……ええ、皆、真っ赤」

 

理由はわからんでもないが、これら纏めてある一人の子供のコピーなのは間違いないだろう。

そして私がこの場合にするべきことは……

 

「よーし次行くぞー」

 

ガン無視。それ一択だ。

別に保護しに来たわけでもなし、生存能力もない子供ならば大体終わったあとに勝手に野垂れ死ぬか巻き込まれるかの二択だろう。余計なことをして騒げば、見つかる危険も増える。目当てのモノも未だに見つからず仕舞だ。根気よく探す他ない。

 

探し始めて時間単位で経つが未だに接触、発見共にない。というか本当に人が少ない。先ほどの子ども部屋を除けばではあるが、全く人型を見ないのだ。十数階建てならばそれなりに人がせわしなく行き来するものだと思っていたがそうでもないのだろうか。

屋上から始めて既に一階に到達しようとしていた。

 

「やってらんねー……何か撃ちてぇー……」

 

こう愚痴りたくもなるものだ。やはり私は潜入より強襲の方が性に合う。次こんなことやるときは何も考えずにやりたいものだ。

 

「そもそも、なんでここを探索しているの?わざわざこんなやってらんないことするなんて」

「一番何も考えずにするならそれでいいんだが、撃ち漏らしが怖いんでね。一番後腐れない方法を選ぶ」

「撃ち漏らしの心配のない、後腐れない方法……?」

 

首を傾げるユニをよそに、さらに下りていく。

地下に差し掛かったところで、今まで全く見当たらなかった警備らしき人影を発見した。

銃についてる消音器を確認し、ユニを止めて息を潜め待つ。

銃を構え、今か今かと待ち構え―――

姿が見えたと同時に引き金を引き、警備の脳天を打ち抜く。

パスッと気の抜けた音がするが弾丸は確実に貫通し、反応する暇もなく頭から血を噴き出して警備は倒れる。

死体を蹴っ飛ばし、粉微塵にするのも忘れずに行い、再度隠れて様子を伺う。今思ったが、本当にユニは移動手段にしかならない気がしてきた。

 

隠れて数を確認し、使い切ったマガジンを音源にして射線内に誘い出し、一発で眉間をぶち抜く。

警備がツーマンセルだのやらない無能共でとても助かる。

コピーの限界とは言わないが、戦力として使えるであろうコピーは今現在も使い捨てとして生産、使用、廃棄されているしここの連中は言ってしまえばみようみまねでやっているんだろう、と推測。

現在懸念があるとすれば後ろのユニに何もさせていないが、後で文句を言われないかどうかだ。数人撃たせた方がいいだろうか。

 

数個部屋を探し回るものの、警備が多少いるだけで目当てのモノは見つからない。

何もない部屋の警備をわざわざ始末しても弾の無駄だ、バレない限りは無視が安定行動。

このデカい塔のどこかにあるはずなのだが……

 

「……みぃつけた」

 

十数個目の部屋で、ようやく目当てのモノを見つけた。

部屋の半分以上を埋めるほどの大掛かりな装置、その中央部では紅い宝石のようなものが光っている。そして排出口と書かれた箇所からは十数秒起きに瓶のようなものが出されていた。

 

「何、これ?」

「マジェコン。中型の」

「これが目的のもの?」

「ああ、街一つ制圧できるほどの数のコピーが出てこれるなら間違いなくあると思ってな。まぁ人間コピーするならこれより大型のが必要だがこれで十分だ」

 

マジェコン自体は非常に操作が楽にできるよう作られている。万人向けというだけあるが、その結果がこれだからある意味計画通りなのだろう。私や教会連中からすれば迷惑なことこの上ない。なにせ銃弾はコピーできないからだ。いや、出来るにはできるが確実に不良品になる。弾丸は消耗品だが、少しの劣化で弾詰を起こしてくれるためマジェコンでのコピーに適さない。

そんな私にとっちゃ不倶戴天の敵……とまではいかないが商売の敵であるマジェコンだが、利用価値うがないわけではない。コピー元らしき瓶を引き抜き、代わりに爆薬を置く。タイマーを10分後にセット。ついでにコピー速度を最速にして準備は完了だ。

 

「よし、帰るか」

「今入れたの爆弾よね、まさか……」

「依頼書に街の被害に関しては一切の遠慮を不要とすると明記されてるからなぁ、一人一人撃ち殺すなんて弾と時間と精神の浪費だ」

「人を撃つ云々ってのはどこに行ったのかしら」

「知るか」

 

部屋が爆薬で埋まる前に部屋を後にする。その瞬間だった。

 

『侵入者検知、警備は侵入者の排除を実行せよ』

 

スピーカーから侵入者を発見した旨を聞かされる。やっと気づいたのか、到着してから既に一時間は経過しているが。

そして場所もわかっているのか遠くから多くの足音が聞こえた。

 

「あのマジェコンに細工でもされてたのかね」

「え、どうするのよこれ。もう起動しちゃったし」

「んなもん決まってる。爆薬を撃ち抜かれず、10分以内にこの街を脱出する。戦法は正面突破ァ!」

「結局こうなるー!」

 

マジェコンが入っていた部屋の扉を閉め、そのへんに積んである机なり何なりをバリケードにし、銃を構え待ち構える。

制限時間は10分、それ以内にこの街を脱出しなければ私らもろとも木っ端微塵だ。せめてこの建物さえ脱出できれば、あとはユニに乗っていけばいい。事実上この建物を10分以内に脱出できればいいわけだ。

 

「来るぞ、構えろユニ。3、2、1……」

 

ユニも自前のライフルを構える。私のカウントダウンと共に足音も近くなっていく。

私も両手のマシンガンを前に向ける。どうせ元々狙う武器ではなく後ろを撃たせたら大惨事になる位以上撃たせずに制圧することが何よりの優先事項だ。

 

「0いらっしゃいませェェェェ!」

 

私が叫ぶと同時にトリガーを引き銃弾をばらまく。顔を出したコピー人間がその顔面を銃弾で埋め尽され消し飛ぶ。流石にそれを見ただろうコピーどもは引っ込む。

 

「グレネード!」

「え、ちょっとフィオネ!?」

 

引っ込んだのを確認し、バリケードを跳び越え階段より前の角に近づき叫ぶ。

グレネード、手榴弾を投げたわけじゃない。ただグレネードと叫んだだけだ。だがこの場面でこちら側が投げない通りはなく、グレネードと聞こえたら警戒しなければ自分が木っ端微塵になる可能性がある。そしてその警戒のために、一瞬気が割かれる。

角から飛び出し銃を乱射。どうせ狙わずとも撃てば当たる距離、気にせずばら撒いて血しぶきを量産する。

グレネードと聞いて伏せていた奴もいてこちらを迎撃する暇もなく次々と打ち抜かれていく。

壁が近づいてきたので軽く回転して壁を蹴っ飛ばして跳んだ道を戻る。

 

「クリア、行くぞ!」

 

ユニに声をかけ、階段を駆け上がる。死体は踏むと滑ることなく微塵となる。がまぁ血しぶきが若干邪魔をする。

階段を駆け上がり角を曲がる寸前、銃弾が目前を通り過ぎた。

咄嗟に下がり角を背にする、角の先からは銃弾が幕か何かと思うレベルで降り注いでいる。顔を出せば一瞬で蜂の巣だなこれは

 

「どうするのよ、腕出す暇もないわよ」

「なぁに、コピー連中が使ってる銃なんて所詮欠陥だらけのコピー銃だ。じっくり行こうや」

「そんな暇ないからどうするのって聞いてるのよ!」

「まぁ見てろって」

 

数秒待つと、急に弾の数が減ってきた。

そら見たことか、少しの大きさのズレで動かなくなる精密機器の銃が劣化だらけの銃弾で使い続けられるわけがない。

今度こそ、虎の子の手榴弾を角奥に放り込む。

数秒後に炸裂し、白い煙が通路を覆った。白煙手榴弾、視界を削ぐことを目的とした煙を出すだけのもの。だが、視界がなければ銃は照準をつけられない。

 

「行くぜオラァ!」

 

跳び出して壁を蹴り、また跳んで距離を詰める。白煙の中に銃弾をばらまいてさっさと片付けようとした所、後ろから大きな銃声と共に銃弾が私の目前を通り過ぎ白煙に突っ込んでグチャっと嫌な音が鳴った。何の音もしなくなり、物陰に隠れてユニを手で呼ぶ。

 

「あの煙の中でよく当てる」

「紅い人影としては、見えてるから」

「質のいいサーモグラフィーをお持ちのようで」

 

コピーの何かを赤く見ているコイツからすれば、目くらましは効果が薄いと。もっと白煙手榴弾持って来ればよかった。

地上は近いが、銃の弾切れも近い。一旦手頃な部屋に入り身を隠す。

 

「ここは、既に突破されている」

「戻って、報告を」

 

様子を見に来たであろうコピーの声が聞こえた。

今の戦闘での死体を発見されたんだろう。軽く十人は超える量を隠せるわけがない。

階段を一つ登れば地上、しかしそこはあちらにしてみれば最終防衛ライン。階段を囲んで待っていても不思議じゃない。

軽く時計を見る、五分が経過していた。残り五分。長いようで短い時間だ

 

「ここが正念場だ、腹括れよ」

「人を撃った感覚もなにもありゃしないわ、もう」

「そうやって慣れるもんだ」

 

銃をカバンに突っ込み、新しく取り出したるは散弾銃二丁。散弾で眼球でも喉でもかすってしまえば変わらない。ユニも覚悟は出来たようで。こっそり扉を開け周囲を警戒しつつ地上を目指す。

といってもすぐ近くにある階段を登るだけなのだが、その先はどう考えても死地だ。どうやって突破したものかね。

ともかく姿勢を低くしつつ様子を伺いながら階段を登っていく。

 

「……ん?」

 

いない。誰もいない。さっきの連中もだ。最終防衛ラインのはずの一回に誰もいないなんてことがありえるのだろうか?

 

「ユニ、行けるか」

「銃弾はあんま耐えられないけど……」

 

だが、いないなら好都合。ユニを女神化させて脱出の用意をする。今来ずとするならば、飛び立った時だ。誘導弾なんか持ってない……だろう。多分

うつぶせの状態でユニは浮き上がり、私は飛び乗る。一瞬ぐえっとか聞こえたが気のせいだろう。

浮き上がり窓に向かって飛び出し、乗っている私が散弾銃を撃ちガラスを撃ち抜いて突っ切る。

 

「一斉射」

 

飛び出した瞬間、こっちに大量の銃弾が飛んでくる。ユニが咄嗟に上に飛び上がるものの、追ってくるように銃弾が迫る。

 

「一旦上昇!つっきれないぞこれ!」

「あたしは多少耐えられるけど……フロムに当たったらがことよね」

 

塔の壁を沿うように登っていく。流石にここまでは届かないのか銃弾も迫ってこなくなった。

残り時間を見る、2分。脱出をユニに伝え、街の外に向かわせる。下を警戒していると、何やらこちらに向けて発砲するような光が見えた。流石に真上に撃って届く銃というのは少ないが……いや。違う。

それは間違いなくこちらに向かっている。携帯式防空ミサイル、そう、飛んで追ってくるミサイルだ。

 

「ユニ右に少し傾けろ!ミサイル来るぞ!」

「え、えぇっ!?」

 

ユニの胴に足をかけおちないようにしながら両手に持つ散弾銃を迫るミサイルに向ける。連射はそこまで効かないため一発、いや二丁で撃つから二発で撃ち落とす必要がある。失敗すれば少なくとも私は死ぬだろう。

だが銃弾ほど速くはない。それを迎撃することに集中すればいい。銃口を向け、重力と高度故の強風に耐えながら射程範囲まで待つ。

徐々に近づく。流石に私を載せて逃げ切れるわけもなく徐々に近づいていく。

目算で100、90、80と刻んで数えつつ、50mほどに近づいた瞬間、引き金を引き発射。ばらまかれた弾は拡散し広がっていくが、ほとんどは当たらずに通り過ぎる。だが一つ、拡散した中の一発がミサイルに当たりめり込む。その結果、爆発する。

 

本来飛行機や大型飛行モンスターを対象に使うものだ。その上遮蔽も何もない空中でのミサイルの爆発による風は私たちを大きく揺らすほどに襲う。

 

「ハァ……さんざんな目にあった」

「これ、本当に後腐れない云々って方法だったの?」

「すぐわかる。残り10秒」

 

9,8,7と一秒ずつ発していく。ユニも一旦飛行を止め、街の様子を眺める。

 

「5,4,3,2,1―――0」

 

カウントダウンが終わる、マジェコンに入ってたものが爆発し大量に複製されただろう爆薬が連鎖的に誘爆して行く。最速が確か1個/秒だったため600個ほどか。地下からとはいえ爆発からの爆発がつづき、塔の中から弾け飛んで炎の雲を生み出す。

キノコ雲でもでそうな勢いで火の手が上がり、壁の内側から爆発が広がって行く。おそらく革命用にでもあったであろう弾薬にも引火するだろう。爆発が爆発を呼び、塔は崩れる暇もなく粉々に消し飛ぶ。

 

「きたねぇ花火だ」

「後腐れない、っていうか、やりすぎじゃないの……?」

「なぁに、街への被害は気にしなくていいっつってたしな」

「なんか、いろいろありすぎて混乱する暇もないわ」

「いいことだ。戦闘中に混乱錯乱なんてされたら死一直線だからな」

「……帰っていい?」

「つか帰るんだよ今から」

 

ユニを急かし、反転してラステイション本都へ飛んでいく。

街一つ消し飛ばしたんだ、あれが一番確実で後腐れない。生き残りがいても、モンスターに襲われるだろう。

 

「ねぇ、フロム」

「んだよ」

 

ふと、ユニが口を開いた。そういえば人を撃つ練習とか結局有耶無耶のままだ。まぁ戦闘中に撃ってくれたんで十分だとは思うが。

そのことについての言い訳は十分用意してさぁこいと次の言葉を待っていたら

 

「あの子供たちも、全員吹き飛んだのよね」

「まぁ、仮に爆発自体では無事でも崩落だなんだですぐに死んだだろうな」

「……なんで、子供をコピーなんかするの」

「検討がつかないわけじゃないが……まぁ、子供は育てる以外にも用途があっちまうわけだな」

 

どういうこと、とユニが首を傾げる。

ユニは知らなくてもいいことだろう。私にはコピーされた子供の使い道に、数個思いつくものがあってしまった。そう、例えば子供にしか性的興奮を覚えられない人間がいたりする。または生物に暴力を振ることによる背徳感に浸ることを好む人間もいたりする。そういった異常者にも、寧ろそういう異常者のために、人のコピーが与えられたのかもしれない。少なくともそういう連中は、怪しげなものを信仰しない理由はないだろう。

マジェコンによって、人間の暗黒面というか、そういった本来押さえ込んでおくものが吹き出したことは間違いない。市場、社会は崩壊し世紀末が訪れるのもそう遠くはないだろう。

ユニやケイのような権力者であれば変えるために云々とできるだろうが、生憎私は一介の傭兵。銃を撃って殺すことが生業だ、社会に歯向かうことはできても社会を変えることはできない。できて使いっぱしりだ。

だがまぁ、望んでこの世を地獄にするつもりもなし。暫くは教会に協力するとしよう。待遇もいいしな。

 

ユニに乗って、ラステイションの空を往く。おそらく、これ以降経験することはないだろうから堪能するとしよう。




ケイ教祖、お許し下さい!

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