艦娘と改造人間   作:断空我

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これにてこの話は終了です。




51.最後の戦い(後編)

南光太郎はロードセクターへ跨る。

 

加賀の安否が気になるがその前に彼はやらないといけないことがあった。

 

ーー創生王を倒す。

 

倒したシャドームーンから伝えられた場所。

 

そこに創生王がいる。

 

南光太郎は自分達の運命を決定づけた、多くの艦娘達を傷つけた創生王を許せなかった。

 

何よりゴルゴムを残していては真の平和は来ない。

 

全てに決着をつける必要がある。

 

「光太郎さん!」

 

走り出そうとしたところで皐月に呼び止められた。

 

「加賀さんは……」

 

「大丈夫、足柄さんが見ている…その、いくん、だよね?」

 

「うん」

 

皐月の言葉に光太郎は短く頷いた。

 

彼が戦いへ行くことを止めることはできない。

 

艦娘である自分が深海棲艦と戦わないといけないことと同じで南光太郎もゴルゴムという巨悪と戦わなければならない。

 

だからこそ、止めることは許されなかった。

 

それでも、皐月は涙を堪える。

 

もしかしたら、光太郎ともう会えないかもしれない。

 

そんな不安が胸中にあったのだ。

 

察したのか、光太郎はロードセクターから降りる。

 

「大丈夫…」

 

皐月の両肩に手を置いて光太郎は微笑む。

 

「僕は必ず戻ってくるよ。そしたら、また食堂で一緒に頑張ろう」

 

「ぐすっ、本当?」

 

「約束だ」

 

光太郎は皐月と指切りを交わす。

 

最後に、皐月は光太郎を強く抱きしめる。

 

「約束だよ。絶対、絶対、みんなの所へ帰ってきてね」

 

「あぁ、約束するよ」

 

皐月をやさしく抱きしめ返す。

 

しばらくして、光太郎は皐月を離してロードセクターに乗る。

 

ロードセクターで目的地へ向かう。

 

皐月はぽろぽろと涙を零さないようにしながら彼の背中を見送った。

 

走り去るロードセクターが見えなくなるまで皐月は彼を見続ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

仮面ライダーV3と対峙する死神。

 

「アンタ…確か」

 

「ここは私に任せてキミ達は離れるんだ」

 

「…瑞鳳、離れるわよ」

 

「はい」

 

負傷した瑞鳳を抱えて瑞鶴は離れていく。

 

追いかけようとする死神の前へV3は立つ。

 

「邪魔をするなら、仮面ライダー、貴様から倒す!」

 

「悪いけれど、ジャンクの集まりに負けるほど、私は弱くない!!」

 

死神はバイクから跳ぶとV3へ拳を繰り出す。

 

その拳をいなして二人は海面の上を走る。

 

手にある武器から光弾を放つ死神だがV3はそれらを躱す。

 

参戦しようとする深海棲艦もいたが彼らの戦闘に巻き込まれて逆に負傷する者がでていた。

 

両者も引かない激しい戦いの中、死神は懐から銀色のミニカーのようなものを取り出す。

 

『チューンチェイサースパイダー』

 

死神の右腕へ武器が装備される。

 

繰り出される攻撃をV3は直撃してしまう。

 

衝撃で海面へ叩きつけられた。

 

追撃をかけるようにミニカーのようなものを取り出す。

 

背中に不気味な翼、ムチのようなものを装備したより死神さを増した死神は静かに告げる。

 

「仮面ライダー、お前達の存在は許されない。俺は貴様らを処分する」

 

「何故、私達が許されない!」

 

「そういわれているからだ」

 

「……そうか、キミは」

 

V3は小さく笑う。

 

「何がおかしい」

 

「いや、キミも空っぽなんだな」

 

「なに?」

 

「キミは自分の意思で行動しているわけじゃない。誰かの命令で従っているに過ぎない。空っぽだ」

 

「黙れ!仮面ライダーは許さん!仮面ライダーは……」

 

突如、死神の脳裏に激しいノイズが走る。

 

脳裏をよぎるのは赤く燃え盛る巨大な化け物。

 

それに薙ぎ払われる黒い影。

 

倒される相手、その姿に酷く、ひどく。

 

死神は自分の頭を押さえる。

 

あまりの痛みに体の動きが鈍る。

 

その隙にV3が一発叩きこむ。

 

攻撃を受けた死神は海面へ倒れこんだ。

 

頭の痛みと同時に激しい憎悪が沸き起こる。

 

――仮面ライダーを許すな。

 

――仮面ライダーを倒せ。

 

――艦娘を潰せ。

 

――艦娘の存在を許すな。

 

死神の体からどす黒いエネルギーが沸き起こる。

 

それは相手を許さぬという激しい憎悪か?

 

「俺は貴様を潰す。これで終わりだ、仮面ライダー!!」

 

「……仕方ない」

 

V3はベルトへ両手を構える。

 

ダブルタイフーンが周囲のエネルギーを集めていく。

 

突風が彼の体を覆っていく。

 

ドロドロしたオーラを纏う死神が空へ飛ぶ。

 

「うぉおおおおおおおおおおおおおおおお!」

 

エネルギーが放たれる。

 

旋風を纏ったV3は海面を蹴った。

 

エネルギーを切り裂き、そのまま死神の体を貫く。

 

「ナッ!?」

 

驚きの言葉を残して死神の体は爆発を起こした。

 

降り立ったV3はハリケーンに跨る。

 

まだ、戦いは続いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「マジででかい島だな」

 

その頃、大隊が艦娘と戦っていた頃、仮面ライダー1号と2号の二人はサイクロンに乗って本拠地ともいえる巨大な島へ来ていた。

 

「…どうやらただの島というわけじゃないようだ」

 

「え?」

 

1号が指差した場所。そこは巨大な鉄の入口がある。

 

「深海棲艦が作ったというわけでもなさそうだ」

 

「おいおい、まさか」

 

「そのまさかだな」

 

入口が開くと同時に特殊装備のショッカー戦闘員が現れる。

 

背中にボンベのようなものを背負い迫ってきていた。

 

「突っ切るぞ」

 

「おうよ!」

 

二人はサイクロンを走らせる。

 

道を阻もうとする戦闘員を蹴散らせながら島の入口へ突入した。

 

「司令官が島の中へ入りました!」

 

「ようし!オレらの実力を見せてやるぜ!」

 

阿武隈の言葉に天龍達、別動隊が深海棲艦とショッカー戦闘員へ攻撃を始める。

 

彼らが島を破壊するまで外の敵を引き付ける。

 

「誰も沈まずに帰るぞ!」

 

「はい!阿武隈、頑張ります!」

 

「深雪様もいくぜぇ!」

 

「雪風も頑張ります!」

 

彼らが戻ってくるまで持ちこたえる。

 

その覚悟だけで彼女達は圧倒的不利な戦況を駆け回っていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

衝撃と共に仮面ライダーBLACKは弾き飛ばされる。

 

「諦めろ、ブラックサン」

 

地面を転がりながら起き上がる彼へ目の前の不気味な塊が言葉を紡ぐ。

 

心臓のように定期的な鼓動を繰り返しながらも細長い触手から常軌を吹き出す不気味な存在。

 

これこそがゴルゴムを治める王。

 

創生王、その姿だった。

 

ゴルゴムのアジトへ突入したBLACKは怪人の残党を蹴散らし、創生王がいる間へ突入した。

 

そこで彼は衝撃を受ける。

 

創生王はあろうことかBLACKに後を継げといいだしたのだ。

 

敗北したシャドームーンを見限り、BLACKを創生王にしようという。

 

その言葉にBLACKは激怒した。

 

――命をなんだと思っている!

 

叫びと共にライダーパンチを繰り出す。

 

しかし、攻撃は見えない障壁に阻まれた。

 

命が尽きようとしていてもそこは創生王、改造怪人や三神官と比べ物にならない力を有している。

 

「貴様が創生王にならぬというのならこの星を滅ぼす」

 

「なに!?」

 

創生王の言葉にBLACKは叫ぶ。

 

「さぁ、選べ、創生王となり世界を支配する魔王に至るか、このまま星と共に命尽きるか」

 

二つに一つ。

 

それしかないという創生王の言葉に対して、BLACKは否定する。

 

「違う!俺はみんなと共に生きる!創生王にならない!俺は…」

 

BLACK、南光太郎の頭の中は彼女達、舞鶴鎮守府の艦娘達の記憶で溢れていた。

 

ロードセクター、バトルホッパーの手入れを手伝ってくれる。望月、文月、皐月たち。

 

自分の事を心配してくれたり、あっちこっちへ振り回す足柄。

 

おいしそうに料理を食べる暁や響。

 

サッカーを楽しんでいる深雪や朧達。

 

そして、傷を抱えながらも生きようとしている加賀。

 

彼女達の姿を思い出すだけで光太郎の、仮面ライダーBLACKの中に力が沸き上がる。

 

「俺は仮面ライダー!創生王でも、世紀王でもない!!」

 

「ならば、この星と命を共にせよ!」

 

「そうならない、サタンサーベル!!」

 

BLACKが叫ぶと同時に暗闇を照らす赤い閃光が現れる。

 

後継者の証、サタンサーベル。

 

その手に現れた剣を振り下ろす。

 

見えない障壁は音を立てて消え去る。

 

「最後だ、創生王!!」

 

叫びと共に放たれた一撃は心臓部分を捉える。

 

激しい断末魔と共に中が揺れる。

 

創生王の死と共にゴルゴム神殿の崩壊が始まったのだ。

 

BLACKは転倒しているロードセクターへ跨ると神殿内を走る。

 

所々で爆発が起こりながらも走り抜けていく。

 

神殿を抜けた時、大爆発が起こる。

 

この日、ゴルゴムは全滅した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

島の内部は驚くことに機械で出来ていた。

 

所々から現れる戦闘員たちを潰しながらダブルライダーは奥へ向かう。

 

「この基地、まさかと思うが」

 

「そのまさかだろう」

 

2号ライダーの疑問に1号は既に確信するように答える。

 

邪魔をした戦闘員を殴り飛ばし広い空間へ出た。

 

待っていたように二人の前へ巨大なスクリーンが現れる。

 

『現れたな。仮面ライダー』

 

「貴様…何者だ?」

 

『我らはショッカーなり』

 

「…は?」

 

2号が戸惑いの声を漏らす。

 

『ショッカーは我らであり我らはショッカーである』

 

「い、意味がわからん」

 

「そうだな…わかっているのは奴を潰せばこの戦いは終わるという事だ」

 

『そうはいかん、貴様らはここで朽ちるのだ。スカル!』

 

叫びと共に上空から何かが降り立つ。

 

「水瀬!」

 

「うぉわ!?」

 

慌てて攻撃を躱す2号の前へ降り立つ、二メートルは超えている人の形をした者。

 

顔の部分は髑髏。

 

全身は黒く、腕の部分は怪しい音を鳴らしている。

 

空洞の瞳の奥が怪しく輝いた。

 

「水瀬!」

 

「くそったれ!」

 

叫びと共に二人は空へ跳ぶ。

 

少し遅れて飛来した熱線が周囲を破壊する。

 

「おいおい、見境なしかよ!?」

 

「こいつを潰すしか道はない様だ」

 

ブン!とスカルの姿が消える。

 

気づいた時、1号の前にスカルの拳があった。

 

「グハッ!?」

 

衝撃と共に壁へ叩きつけられる。

 

「立花!ってな!」

 

離れていた2号の前へ降り立つスカル。

 

拳を繰り出すが硬い装甲にダメージが入った様子はない。

 

「マジかよ…」

 

横なぎに振るわれた手を躱して距離をとる。

 

しかし、スカルは追撃に入っており後退を許さない。

 

「うぉぉぉぉぉ!」

 

入れ替わるように両足で全力ジャンプした1号のキックがスカルの胴体へ突き刺さる。

 

「立花、よし!」

 

地面を蹴り、キックを放つ。

 

狙いは1号と同じ箇所。

 

スカルは奇声を上げる。

 

どうやらダブルキックは相手の装甲を貫いたようだ。

 

「一人だと苦戦必須だが…」

 

「二人ならなんとかなりそうだ」

 

そう思っていた時、スカルの口元へエネルギーが集まる。

 

二人は対応できなかった。

 

攻撃を受けた二人は地面へ倒れる。

 

「グッ」

 

全身から熱を放ちながら二人は体を起こす。

 

スカルは近くにいた1号の体を掴むと持ち上げる。

 

そのまま体を握りつぶそうとした時、遠くから砲弾が直撃した。

 

「提督!」

 

叫びと共にやってきたのはなんと叢雲、瑞鶴、陸奥、雪風、雷、朝潮だった。

 

「お、お前ら!?」

 

「ヤマトを、離しなさい!」

 

陸奥が繰り出した拳はスカルにダメージを与える。

 

反撃しようとするが雪風、叢雲、雷、朝潮の砲撃で怯む。

 

その隙に抜け出した1号を陸奥は抱えた。

 

「お前ら、作戦は」

 

「順調よ。援軍も来たから少し手助けにね」

 

ウィンクする陸奥に仮面の中でヤマトは苦笑する。

 

「隼人さん、大丈夫ですか?」

 

「大丈夫よ。私がついているから!」

 

「絶対、司令は守ります」

 

偽装を構える彼女達を見て、水瀬隼人は苦笑する。

 

「悪いけど、女の子に守られている男でいるつもりはねぇよ」

 

三人の頭に手を置いていきながら立ち上がる。

 

「おい、いけるだろ?」

 

「当たり前だ」

 

『なぜ、戦う?』

 

二人の覚悟を問うようにショッカーが訊ねてくる。

 

「守りたい奴がいるから」

 

「お前達の好きにさせたくない…なにより」

 

目の前のスカルを前に二人は拳を構える。

 

「「自分の魂に嘘をつきたくない」」

 

『魂、くだらない。そんなもの、いくらでも破壊できる』

 

「やってみろよ」

 

「俺達の魂はやわじゃない」

 

スカルが熱線を放つよりも早く1号の拳が顔面へめり込む。

 

「いくぜぇええええ!」

 

叫びと共に2号の追撃。

 

一発、二発、三発、四発!

 

連続ラッシュにスカルはのけ反っていく。

 

トドメに繰り出されたアッパーを受けたスカルの体が宙に浮いた。

 

「うぉおおおおおおおおおおおお!」

 

「らぁあああああああああ!」

 

体勢を整えようとしたスカルの目が捉えたもの。

 

それは二人の仮面ライダーによるライダーキックだった。

 

ライダーキックの狙う個所は貫通しているスカルのボディ。

 

それに気づいて体をねじろうとする。

 

しかし、ライダーの動きが速い。

 

二人の必殺技であるライダーキックはスカルのボディを貫いた。

 

地面へ降り立つ二人のライダーの後ろでスカルは大爆発を起こす。

 

ガクンと膝をついた二人へ艦娘達が駆け寄ってくる。

 

「ヤマト、大丈夫?」

 

「あぁ」

 

「無茶すんじゃないわよ!全く」

 

「隼人さん!無事ですか!?」

 

「さ、雷の胸にきなさい!」

 

「いえ、朝潮の胸に」

 

「……頭が痛くなってきた」

 

それぞれが楽し気な空気になりつつあった時、中が大きく揺れだす。

 

「何だ!?」

 

『この島を爆発させることにした』

 

「なに!?」

 

『お前達も滅ぼしてやる』

 

その言葉を聞いて仮面ライダーは近くのコンソールを操作する。

 

「……陸奥」

 

仮面を外してヤマトは陸奥を呼ぶ。

 

「ここからみんなを連れて避難するんだ」

 

「え、でも」

 

「幸いにもこの奥にあるコンソールを操作すればこの島を浮上させられる。こいつを大気圏外で爆発させる」

 

「ち、ちょっと待ちなさいよ!」

 

叢雲がヤマトへ駆け寄る。

 

「脱出するって、アンタはどうするのよ!?」

 

「コイツを操作する人間が必要だ。俺がやる」

 

「アンタ……」

 

「だから、陸奥、他のみんなを連れて逃げてくれ。大丈夫だ。すぐに俺も脱出するから」

 

「……わかったわ」

 

「陸奥!?」

 

「絶対に帰ってくるんでしょ?」

 

「当たり前だ」

 

「なら、信じてあげる。ヤマトは約束破ったことがないから…」

 

「悪いな」

 

「そう思うなら少しはご褒美欲しいな」

 

「ご褒美って、どんな」

 

チュッとヤマトの頬から音がする。

 

気づけば陸奥の顔がすぐ傍にあった。

 

「ご褒美、もらったわ」

 

「おい……」

 

にこりと微笑んで離れる陸奥。

 

入れ替わるようにしてやってくる叢雲の機嫌はかなり悪い。

 

まるで見たくない物をみせられたような顔だ。

 

「………絶対に、戻ってくる、のよね」

 

「あぁ」

 

「本当に、戻ってくる、わよね」

 

「あぁ、絶対だ」

 

「嘘ついたら許さないから。地獄の果てまででもおいかけて殴るから」

 

「怖いな…安心しろ」

 

ヤマトは叢雲の頭を撫でる。

 

少し顔を赤らめながらも彼女は抵抗を見せない。

 

「約束だから」

 

「あぁ」

 

叢雲はそういうと離れる。

 

「水瀬、彼女達を頼む」

 

「……おう」

 

サイクロンに乗って離れていく彼らを見送り、ヤマトは奥に向かう。

 

仮面を装着して奥の部屋へ踏み入る。

 

そこにあった機械を操作すると室内が大きく揺れた。

 

「よし、あとはここから」

 

『させん』

 

その時、頭上から人の形をしたスカルが現れて、ヤマト、仮面ライダーを背後から羽交い絞めする。

 

「なっ!?」

 

『貴様を逃しはしない。このまま滅ぼす』

 

「グッ!」

 

『見るが良い。我らショッカーの姿を』

 

スカルの言葉と共に目の前に三つの脳髄が現れた。

 

「何だ、これは」

 

『ショッカー、その脳髄だ』

 

「これが……?」

 

『ここが滅ぶのなら。貴様も滅ぼす。ショッカーに仇名す者だけを生かすことはしない』

 

「…ふざける、な!」

 

拘束から抗うように仮面ライダーの腕に力がこもる。

 

「俺は認めない。ショッカーは人を、美しいモノを傷つける。そんなものを許しはしない!」

 

『美しいか…いずれ、美しいものは穢れていく。そうなるくらいなら私が支配する。ショッカーが全てを』

 

「そんなこと、させるかよ」

 

サイクロンの爆音と共にスカルが吹き飛ばされる。

 

「水瀬!?」

 

「よう」

 

スカルを引き倒した仮面ライダー2号はピースをする。

 

「お前、なんで」

 

「彼女達は外に逃がした。後はお前を連れて帰るだけだぜ」

 

拘束から逃れた1号へ2号は言う。

 

起き上がったスカルは光線を放つ。

 

光線を躱して1号が拳を繰り出す。

 

一撃でスカルは爆発を起こした。

 

「脱出するぜ」

 

「あぁ」

 

サイクロン2号へ乗り込んで二人は脱出する。

 

しかし、遅すぎた。

 

サイクロン2号が壁を壊して外へ出ると既に大気圏を突破している。

 

「あちゃー、遅かったか」

 

「水瀬……その、すまない」

 

「いいって、このまま帰ればいいだけなんだからよ…といいたいところだけど、サイクロンのガソリン、もうないのよね」

 

「……なぁ、水瀬」

 

「なんだよ?」

 

摩擦熱で全身が炎に包まれるのを感じながら仮面ライダー1号、立花ヤマトは問いかける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「落ちるなら、どこへ落ちたい?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この日、ショッカーとゴルゴム。

 

世界を裏から支配していた組織は消滅した。

 

その事実は一部の者達しか知らない。

 

しかし、戦いはこれで終わったわけではない。

 

深海棲艦はまだ存在しているのだ。

 

終わりはまだ遠い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この時、誰もが戦いは近いうち終わると考えていた。

 

 

しかし、それは間違いだった。

 

戦いに終わりはない。

 

 

この終わりは一時のモノだったという事を。

 

 

後に思い知ることとなる。

 



















































というわけで本編終わりなわけですが、実はファーストシーズン終了です。

続編を別物で投稿するか悩んでいます。
アンケートをとるので書き込んでくれたら助かります。


それでは
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