ハイスクールD×B×F   作:ゴンサレス斎藤

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独自設定がはいります。
無理矢理感がありますが、楽しんでいただけたら幸いです。



第3話

        ~移動中~

 

 

 

「ところで、ひとつ聞きたいことがあったんだけど、いいかな蛇尾丸」

 

 

 

『なんじゃ、藪か棒に』

 

 

 

 

 

 少年は移動しながら、以前から疑問に思っていたことを投げかけた。

 

 

 

「お前達の他にも斬魄刀っていう刀はあるのかい?」

 

 

 

『ふむ、そうじゃのう、そろそろ話しておいてもいいじゃろう。我等斬魄刀の歴史の事についてを』

 

 

 

「斬魄刀の歴史?」

 

 

 

『そもそも斬魄刀ってのは複数あって、オイラたちは一本の刀にその所有者のひとつの魂しかいなかったんだ』

 

 

 

「え?・・・そうなのか?」

 

 

 

『そもそもの始まりは、100年以上の前の話じゃ、わしらも聞いた話じゃから詳しいことはわからんがな』

 

 

 

 そして、蛇尾丸たちは、斬魄刀の始まりを語りだした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『そもそも、わしらは最初は斬魄刀という名前では無かったのじゃ。それこそ、今ある名前が刀の名前であった。お主であれば斬月という名の刀としてな』

 

 

 

『刀は元々はなんの力もないただの日本刀であったが、ある日、突然刀から声が聞こえたらしい。』

 

 

 

『それがどういう理由かはわからん。その者の人を護りたいという想いに刀が答えたのか、異常な能力者が多く集まっている土地での出来事なのかは、わしらもわからん』

 

 

 

『ただ、刀はその所有者に自身の名を教え、自らの能力を伝え、共に戦うという意思を所有者に言ったそうだ』

 

 

 

『刀の所有者たちは、それぞれの個性があり、

 

 皆能力が違っていたため、色々な刀があった。そして、その力を使い、人に仇なすものたちから人々を護ってきた』

 

 

 

『だが、刀の所有者が死ぬとその刀も一緒に消滅していった。そして、二度と同じ能力が発動するこたはなかった』

 

 

 

『その中でも、特に異彩を放っていたものがいた。その者の名も刀の能力もわからぬが、刀を扱うことが一際扱うのが上手く、多くの人々を魔物から護ってきた。まさに最強の存在であった』

 

 

 

『人々からは尊敬や憧れを、人に仇なす魔物たちからは恐れを抱かせていた』

 

 

 

『だが、その者にも決して抗えないものがあった。・・・・病だ。・・・ある日の魔物の討伐の最中に突然血を吐いたのだ』

 

 

 

『すぐに医者や、回復術をもっている術者に見せたりしたが、すでに手の施しようがない不治の病だったのだ。』

 

 

 

『すでに数年前から発症していたことは本人はわかってはいたが、その事をかくして魔物の討伐に当たっていたのだ。一人でも多く救うために』

 

 

 

『そして、自分が死ぬとわかったとき、その者は悔し泣きした』

 

 

 

 

 

 

 

【自分はまだまだ無力な人々を守っていきたかった。まだまだたくさんの人々が助けを待っているのに。それなのに、こうして志半ばでその思いが断ちきられるとは、・・・無念で仕方がない】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『男は泣きながらそう口にした。看病していた回りのものたちも、男の嘆きを聞きもらい泣きしていた』

 

 

 

『その時だそうだ、男の所有していた刀から声がしたのは』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【主よ。我を自身に突き刺せ。そうすれば、汝の魂を我の中に入れることができる。御主の想いに我は共感した。なればこそ、汝と共に人々を護っていきたい】

 

 

 

【我は所有者が死ぬと消滅してしまう。だが汝が魂を取り込めれば、刀は消滅せずに新たな所有者を見つけて、その者の力になる事はできよう。さすれば、汝の力も新たな所有者が使うことができ、弱者を守れれば、それはすなわち、汝が守ったことになろう】

 

 

 

【ちなみに、この事ができるのは我が刀のみだけだ。他の刀は出来ないだろう】

 

 

 

 

 

 

 

『男に迷いはなかったそうじゃ。すぐに刀を手に柄み鞘から抜き出した』

 

 

 

 

 

 

 

【俺と共に戦ってくれ。未来ある者たちを護っていこうぞ】

 

 

 

 

 

 

 

『そう言いながら刀を突き刺した。その時、男の体は光だし、直視出来るものはいなかったそうじゃ。そして、光が収まるとそこには突き刺さった刀のみが残されていた』

 

 

 

 

 

 

 

『そして、それ以来その刀は斬った魄《たましい》の力を宿す刀、これが斬魄刀と呼ばれるようになったことの始まりじゃったそうだ』

 

 

 

「なるほど、そういう経緯だったのか。で、その後はどうなったんだ?」

 

 

 

『そうあせるな、その後は新たな所有者が現れては、その力を使い弱き人々を守っていった。そして、志半ばで倒れていったものたちには、最初の所有者と同じように刀に己を突き刺し、その魂を刀にとりこませていった』

 

 

 

『それだけではなく、所有者以外の刀の持ち主にも、思いが強ければ他者が望めばその者も斬魄刀に魂を取り込ませた。その者の思いと共にな』

 

 

 

『また、我らも共に戦えるような者を探した。先程も言ったが斬魄刀には先人たちの思いが取り込まれている。ただ力を求めた者にはなんの反応もしなかった。じゃからその意思を継ぐ者を我らの方でも探したのじゃ』

 

 

 

「そうか。で、今回選ばれたのが俺なのか」

 

 

 

『そう言うことじゃ』

 

『そう言うことだ』

 

 

 

 蛇尾丸たちは笑いながら肯定した。

 

 

 

「なるほど、了解した。ところで、もし俺がこの力を使って殺戮をしようとしたらどうするんだ?」

 

 

 

『物騒なこと言うなよな、そんなことはないと思うけど、・・・もしそうなったら、オイラたちは実体化してお前を止めるか、最悪の場合、殺すだろうな』

 

 

 

「どっちが物騒なんだか・・・」

 

 

 

 ふとした質問をしただけなのに、軽く抹殺宣言の回答に呆れるような表情をした。

 

 

 

「まぁいい。そんなこと起きないようにせいぜい努力するよ。・・・さて、少し速度を上げよう。現場に急行するぞ」

 

 

 

 瞬歩の速度を上げ、移動していった。

 

 

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