ガールズ&パンツァー アライアンス   作:生駒柊

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第三話です!
先程第三話の方を間違って違う話を投稿をしてしまいました...大変申し訳ありません。


練習試合です!前編

 今日の空は雲ひとつない晴天、青い空が地平線まで永遠と続いている。時折吹くそよ風が心地いい日だった。回りには青々と繁る木々、そして小鳥のさえずりが聞こえる。このままこの丘に寝転がって昼寝でもしたらさぞ心地いいだろう。

 ぼーっと双眼鏡で鳥を眺めながら、そんなことを考えていると、風の音や鳥のさえずりに混じって微かな機械音が聞こえてきた。それは段々と大きくなってくる。

 そういや今はチーム内で練習試合中だったっけ。副会長曰く少しでも早く強くなるために、基礎練などは最小限にし、後の技術は試合などで身につければいい、と言っていた。私もそれが良いと思う。

 辺りを暫く見回してみると、音の発生源が見つかった。

 「こちら一号車、敵車両を二両発見。三番高地西側を南に向かって約15kmで移動中。どうぞ」

 『こちら三号車、敵目視及び有効射程に入った。いつでも撃てる』

 丘の麓の茂みに陣取っている四突から応答がある。

 「了解です、二号車と四号車、そちらはどうですか?」

 『二号車の四式ー、えっとねーなんか敵に見つかっちたー。こっちが主力みたいだねー』

 『こちら四号車の特三式内火艇!今敵に追われて...わぁ!追い付かれましたぁ!!』

 無線ごしに焦りの声と砲撃音が聴こえる。四式軽と特三式の人達には万が一に備え、私たちの約2km後方の林で偵察偵察及び主力とは別の別動隊が来る可能性があったので、アンブッシュをしてもらっていたのだが、どうやらこっちに囮部隊、向こうに敵主力が行ったらしい。読みが外れたみたいだ。

 「了解です、こちらの敵を殲滅次第応援に向かいますので、何とか持ちこたえておいてください」

 『うん、頑張ってみるよーって特三式がやられた!やっぱクロムウェルは早い上に攻撃力たっかいねぇ』

 それと同時に特三式内火艇から撃破されたとの報告が入る。

 まずい、このままだと四式軽も撃破されて囲まれるのも時間の問題だ。初心者ばかりだからと油断したのが間違いだったみたいだ。

 「三号車、まず私たち五式がビショップを叩きますので、ビショップを撃破後に先行しているT-29を叩いてください」

 『三号車、了解』

 四突車長の伊吹さんが了解する。

 「栄さん、ビショップの砲塔部か後部のスリットを狙ってください。五式の砲ならこの距離でも抜けます」

 目標との距離は約1000m、75mm戦車砲ならば75mm厚の装甲を貫通できる。

 「了解、任せといてよ!」

 砲塔が旋回してビショップの方向を向く。それと同時に何時でも撃てるという合図が送られる。驚くほど標準をつけるのが早く、少し驚いた。だが同時に頼もしくもあった。

 「はい…撃て!」

 号令と同時に五式の主砲が後退しながら火を吹いた。その一瞬後、ビショップ自走砲に砲弾が命中した。ゆっくりと動きを止め、砲塔上部から白旗が飛び出す。

 「いよぉし!撃破ぁ!」

 「さっすが栄ちゃん!」

 車内のメンバーが歓喜の声を上げる、だが今は悠長に喜んでいる暇はない。

 「三号車、撃って下さい!」

 『三号車了解、撃てっ!』

 丘の麓から砲弾が飛んでいき、ビショップが撃たれた方向を警戒していたT-29の横っ腹に砲弾が突き刺さ、らなかった。偶然、後退して運良く回避したのである。そしてそのまま、四突がいる茂みに向かって全速力で突っ込んでいき、100m程手前で急停止、そして砲撃した。

 

 四号突撃砲の車長である伊吹志野は焦っていた。敵に砲撃をかわされ、いまその敵が突っ込んできているのだ。

 「まずい、装填急げ!敵きてるぞ!」

 「わかってるよ!今やってる!」

 装填手である親友の向井紀子が砲弾をとり、主砲後部に突っ込む。

 「綾野!装填終わったよ!撃っちゃって!」

 紀子が砲手である佐渡綾野に言う。

 「了解って...うわっちっか!」

 「急げ、撃ってく...撃ってきたぁ!」

 T-29の主砲から砲弾が飛び出す。

 「もうだめだ!やられたー!」

 次の瞬間四突が爆発...せずに装甲が砲弾を弾き返した。命中角度の問題か、それともT-29の主砲の威力の問題か。よくわからないが、窮地を脱したのには間違いない。

 「綾野ぉ!」

 「あいよぉ!!」

 志野が叫び綾野が引き金を引くと四突の主砲が火を吹いた。その砲口から75mm砲弾が飛び出し、真っ直ぐ進んでいく。今度は避けられること無くT-29の正面装甲に突き刺さり、T-29を行動不能に陥れる。砲塔上部から白旗が飛び出した。

 「よぉし!撃破ぁ!!」

 「やったな綾野!」

 初撃破に車内全員が喜びの声をあげる、しかしそれが運の尽きだった。

 『三号車、後方にちゅうい……』

 隊長の声は砲弾が四突の後部装甲を突き破った音のせいで殆ど聞き取れなかった。

 

 

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