ガールズ&パンツァー アライアンス   作:生駒柊

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日英杯一回戦
三次戦です!


 今日の天気は快晴そのもの。

 雲ひとつ無く、青空を飛んでいる鳥がよく見える。

 そして、そののどかな風景に似合わないものが突然私の視界にフレームインする。

 『だんちゃーく……いまっ!』

 氷上さんのその声と同時に、爆音が空に響く。

 やはり25ポンド砲は最高だ。とても気持ちがいい。

 着弾地点の近くに居たM4A2E4はその衝撃で一瞬怯んだ。

 私達は今、日英杯初戦の相手である三次学園の戦車小隊と対峙していた。

 配置は四号突撃砲、三式砲戦車が前衛で五式中戦車とクロムウェルがその援護としてその後方500mに待機し、ビショップは1000m後方から支援砲撃をしている。

 四式軽戦車とT-29は二両で分隊を組み特三式内火艇は単独で河を航行し、敵のフラッグ車を探している。

 そして現在の敵小隊との距離は約800m。

 「イエガー、A2E4を攻撃」

 『了解!』

 私の淡々とした命令に伊吹さんは喜々として答える。

 ドンッ…という音と共に空気が振動し、四号突撃砲の48口径75mm StuK 40 L/48から砲弾が飛び出す。しかしそれはシャーマンには命中せずにその横を通りすぎて行った。

 『すみません、外しました!』

 「大丈夫、何発も撃って徐々に照準を修正すれば当たるはずです。敵に反撃の隙を与えないようにしてください」

 『了解!』

 その命令どうり、四号突撃砲は草木の生い茂った場所から怒涛の連射を敵に浴びせる。

 ちなみに三式砲戦車は敵の側面右側に潜伏し、敵が横っ腹を晒すのを今か今かと待ち構えている。これは三式砲戦車の三式七糎半戦車砲II型ではシャーマンの正面装甲を抜けるかどうか若干の不安があるためだ。

 それに装甲も薄いので、一発でも喰らえばアウトだ。ぶっちゃけ流れ弾でも死ねるし、下手すりゃ50口径の重機関銃で側面貫通できるくらいだ。

 それを考慮し、確実に敵の装甲を貫通できて尚且つ敵の対応が遅れそうな側面に配置しているわけだ。

 相手はこちらの正確な数を把握出来ておらず、アーティラリとイエガーの砲撃もあってかそこで動きが止まっている……これはまとめて四両を叩き潰すことが出来るかもしれない。

 そう考えながら、私は急にここまでに至る経緯を思い出した。

 

 

 

 

 

 

 

 試合の1週間ほど前だった。

 「今日はそこにいる会長の頼みでお前たちに戦車道の何たるかを教えにきてやったぞ!」

 そうアンチョビさんは胸をそらして言う。

 「私達のノリと勢いの戦闘スタイルをかくとくすれば最強になれるっすよー!」

 それに続いて、ボーイッシュな感じの女性もそんなことを言う。この人はたしか...ペパロニさんだ。全国大会で派手に吹っ飛んだ人だ。

 「よろしくおねがいしますね?」

 そしてその隣に立っている金髪の大人しそうな人はたしかカルパッチョさんだ。

 「今回はこの人達に機動戦のなんたるかと、あの技を教えてもらうからねー!」

 そう会長が言う。

 「会長、あの技って…?」

 私が質問すると、会長は

 「あれって…あの技だよ…」

 と手で何かを表現しながらニヤリと笑った。

 「あの技って…まさか…?」

 「おい待て!あれは簡単には教えれんぞ!」

 そこでアンチョビさんが割って入る。まぁたしかにあれは敵に教えると脅威になるから簡単には教えてくれないだろう。

 「まーまー...これとパスタでなんとか...ね?」

 そう言って会長は長方形の紙のような物を取りだし、アンチョビさんに見せた。 

 「ま…まぁ、今回だけはいいだろう!」

 アンチョビさんがそれを見て一瞬で折れた。

 「姐さん…」

 「ドゥーチェ…」

 ほかの二人はなにか絶望的な顔をしている。

 「し、しかたないだろう!パスタだぞ!?コレだぞ!!??」

 そう言ってアンチョビさんが紙を二人に見せた。

 すると、

 「これは仕方がないっすね!!」

 「やるしかないですねドゥーチェ!」

 二人共こうなった。

 いやー…手のひら返し早いなー。

 まぁそんなこんなで一週間の特訓が始まった。

 いやぁ、何回履帯が千切れたり脱輪したっけなぁ…

 修理費等をまとめた用紙を見た時の会長の顔は今でも忘れられない……

 

 

 

 そんなこんながあって現在に至る。

 

 『峰山くーん、敵の本隊っぽいの見つけたよー』

 『でもフラッグ車はいませーん』

 偵察に出ていた四式軽戦車とT-29から敵発見の報が入る。

 あの二両は西側を偵察していた。フラッグ車はその後方か東側にいるのか。

 「了解、足止めは可能ですか?」

 敵本隊が到着するまでにここを突破しておく必要がある、そのためには足止めをしておいてもらわなければ、押し負ける可能性があるからだ。

 『うん、10分なら持たせられるかなー』

 「十分ですお願いしま…」

 そこで言いかけた時、後方から爆音が響いた。

 「な、なに!?」

 後方を見ると、ビショップのいた丘から煙があがっている。

 「しずっち!ビショップが…やられたって……!」

 通信手である皐が焦ったように叫ぶ。

 「そんな…敵の本隊はまだ…」

 『隊長、こっち四両しかいません!』

 なるほど、本隊とは別に行動しているのが一両いたのか…しかし、かなり脚が速い…

 しかし、これはかなりまずい状態だ。正面にはシャーマンが四両…後方の丘には速くて火力もそこそこ高いと思える戦車が一両……私達は挟まれたことになる……

 なるほど、ほんとうに……

 

 「まずい状態だな……」

 

 私は笑いながら言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




遅くなったし文も荒いという惨事……ちょくちょく修正はいるかもです!
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