スバル初めてのおつかい   作:猫山知紀

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幕間的な感じ。
短いです。




その10(スバル、アルフ)

「ねー、アルフ。 このお供え物って結局なんなの?」

 

先ほどアルフに聞いた時に、アルフがユーノの方へ行ってしまって話が途中になってしまったので、無限書庫へ向かう道すがらスバルがアルフにたずねた。

ちなみに、お供え物はスバルとアルフが分け合って持っている。

 

「あーこれ? なんか本局の女局員の間で噂になってるんだって、食堂で寝てるユーノにお供え物すると、幸運が訪れるって」

「なんでまた」

「最初はただの差し入れだったんだけどね。 なのはやフェイトが食堂で寝ているユーノを見つけた時に起こすのも悪いからって差し入れだけを置いてってたんだよ。 で、無限書庫にお世話になった人なんかも、それを真似して差し入れを置いてくことが増えてったんだ」

「でもそれならただの差し入れだよね? 幸運とかお供え物とかって」

「私はユーノが子供の頃から知ってるからあんまりピンと来ないんだけど、ユーノって見た目がいいんだろ? で、ユーノもいつも食堂で寝てるってわけじゃないから、そうやって差し入れされるのは月に1回もあれば多いほうだったんだけど」

「だけど?」

「そうなると女局員の間で食堂で寝てるユーノ差し入れができるとラッキーみたいな感じになっちゃってね。 で、そんな話が巡っているうちに『ユーノに差し入れできるとラッキー』から『ユーノに差し入れするとラッキーになれる』になっちゃったみたいで」

「差し入れするとラッキーになれる。 だからお供え物」

 

合点がいったスバルは、ユーノのところに差し入れを持ってきていた人が皆笑顔だったことを思い出していた。

 

「そう、一回そんなのが広まってるって知らないときに、ユーノが食堂で熟睡しちゃってね。 そのときのお供え物ときたら山のようだったよ―――」

 

そういうアルフはひどく遠い目をしていた。

 

「そんなに人気なんだ。 でも確かに、なのはさんたちより随分年上のはずなのにすっごく若く見えるし、それもわかるかも」

「年上? 誰が?」

「ユーノさんが」

「何言ってんだ、ユーノはなのはやフェイトたちと同い年だぞ」

「え? でも、アルフさっき、なのはさんが9歳のときにユーノさんがジュエルシードを発掘したって」

「そう。 そのときユーノも9歳」

「ロストロギアを発掘したの!? 9歳で?」

「そう、なのはやフェイトも結構規格外だと管理局に来て改めて思ったけど、ユーノも目立たないけど規格外なんだよなー」

 

のほほんとそういうアルフだったがスバルにはにわかには信じれらなかった。

片や9歳時点でAAAクラスの魔導師だったなのはとフェイト。

片や9歳時点で次元災害すらも引き起こすロストロギアの発掘者。

類が友を呼ぶとはこういうことを言うのだろうか。

前を歩くユーノの背中を見ながらスバルはそんなことを思った。

 

 

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