仮面ライダー龍騎 ~EPISODE Kanon~ 作:龍騎鯖威武
リベレと王蛇との戦いの後、竜也たちは光写真館に集まった。
かなり人数が多いのだが、何とか入りきった。その中にはいつの間にか、大樹も混じっている。
「お帰り。おやおや、お客さんがたくさん。コーヒー豆、足りるかな…」
一人、店番をしていた栄次郎は来客の数に驚きながらも、コーヒーの準備を始める。
「あぁ、君たちはさっきのナイト君たちかな?」
「その声…海東か!?」
早速、ケンカムードの祐一と大樹。先ほどその場に居合わせた舞、サトル、ミツルも穏やかではない。
「海東、今回のお宝はナイトってか?いい加減、お宝探しはやめろ」
士は大樹に食って掛かる。しかし、海東は澄ました顔で両手を挙げてやれやれと呟く。
まるで先ほどの士のようだ。
「君にも分からないのか、お宝の価値が。でも、何よりも最高のお宝に言われたなら、黙るしかないね」
なんと、大樹はあっさりとナイト達を狙うことをやめた。あまりにもあっさり過ぎて、少し怪しいが…。
ふと、竜也が大樹に話しかける。
「あの…大樹さん。あなたが士さんの言っていた仲間のライダーですか?」
「そう。仮面ライダーディエンドだ。君は?」
「龍崎竜也、仮面ライダー龍騎です。祐一たちはおれの大切な友達です。仮面ライダーになるときも、相当な覚悟を持って戦ったんです。だから…」
「わかってるさ、僕も。仲間って言うのは、何よりも最高のお宝だってことくらい」
大樹は面倒に答えたが、その言葉の中に偽りがないことを、竜也は感じ取った。
「じゃあ、士さんたちと一緒に協力してくれますか?」
「任せたまえ。ただし、報酬としてお宝は頂くよ?ちなみにお宝の基準は僕で決める」
「みんな、大樹さんもこう言ってる。もうけんかはやめよ?」
竜也はなだめるように祐一たちを諭す。しかし、祐一たちはなんとなく納得がいかないらしい。
「助けてもらったら、デッキを取られるかもしれないんだぞ?」
「大樹さんは、仲間が何よりも大切だって分かってる。だから大丈夫だよ、きっと」
竜也の言葉で、その場は収まった。
ふと、士がぶつぶつと呟いている。
「そこにいる海東と喧嘩してた奴がナイトで、無表情がファム、金髪のアンテナがライアに、メガネがゾルダ、みるからに根暗な奴がタイガで、ボロボロコートがインペラーか。随分と仲間のライ…」
ドスッ!
「ぐっ!?…ははははは!夏海ぃ…せっかく、助けてやはははは!本気で皮剥くぞ…!」
「またですか!?竜也君が優しい子だから良かったですけど、もし喧嘩っ早い人だったらどうするつもりだったんですか!今頃、戦うことになってたかもしれないんですよ!?」
夏海は士に笑いのツボをお見舞いし、怒鳴る。隣で笑い転げる士を、祐一たちは少し引いた目で見ている。
「そういえば、この世界の士の役割って何だよ?」
ユウスケの質問で、士は思い出したように、名札を取り出す(笑い終えながら)。
「WATASHIジャーナル。…情報配信社らしいな」
「なに?おれとサトルはそこの新入りだが、そんな話は聞いてないぞ」
ミツルは士に聞く。
「この世界に来た途端に決まることだから気にするな。そこの編集長は知ってることになってると思うが…」
「じゃあ、とりあえず行ってみよ?僕とミツル君も、まだお仕事、残ってるし」
サトルの言葉で、竜也、あゆ、士、ミツル、サトルはWATASHIジャーナルへ行くことになった。
「じゃあ、祐一君、舞ちゃん。おれと夏海ちゃんにこの世界のいろんな場所を教えてくれないかな?」
「あぁ。舞は大丈夫か?」
「平気…」
「じゃあ、お願いします」
「うふふふ、いきましょ♪」
祐一は了承し、舞は祐一の言葉に頷き、ユウスケ、夏海、キバーラを連れて、この街を案内することにした。
「じゃあ、僕は自然とライア君、ゾルダ君と行動を共にするんだね?」
「えぇ。とりあえず、相沢君たちとは別のルートで案内しましょう」
「おう、香里たちも連れてこようぜ!」
残った大樹は、潤と久瀬と共にこの街を散策することになった。
ようやく全員分のコーヒーを用意してやってくる栄次郎。
「あら、またみんないない…」
その頃、鳴滝とリベレは、オーロラの中でオーディンと接触していた。
自信たっぷりの鳴滝に対して、オーディンはリベレをまじまじと見つめる。
「どうだ?私の持つ最強のライダーは」
「インペラーやアビスと似たタイプだな。どちらかというとインペラー寄り、モンスターに頼りきりではあるが、確かに能力は高い」
オーディンの分析通り、リベレは一体のモンスターと契約することによって、複数のモンスターと契約したインペラーとアビスに似ている。さらにその数は多いため、インペラーに似ている。
鳴滝はリベレのカードデッキを引き抜き、ボスドラグーンの姿に戻す。
「彼を、君の仲間に加えても良い。ディケイドの抹殺が捗るならばな。リベレの契約モンスターは別世界のモンスター、戦力は増える。悪い話ではないだろう?」
「フン、戦力の追加としては悪くない。ディケイドは必ず倒すことになる。リベレを引き取ろう」
確かに現在、士たちは竜也たちに協力している。オーディンと敵対することは間違いない。さらに現時点の戦力はモンスターを除けば、王蛇とオーディンのみ。今後の戦いで戦力を増やしておくことは得策だろう。
「では、期待しているよ」
鳴滝はオーロラを使い、姿を消す。
それと同時に、オーロラの中から浅倉が現れ、オーディンに噛み付くように詰め寄る。
「オマエ、また邪魔をしたな!?」
「ディケイドは9つもの世界の中核となる仮面ライダーの力を使える存在。そして、今は新たに2つの世界の中核となる仮面ライダーの力を手に入れたと聞く。オマエに敵う筈がない。オマエの命を救ったのだ、もう少し感謝したらどうだ?」
世界の中核になる仮面ライダーとは、竜也が変身する仮面ライダー龍騎や、小野寺ユウスケの変身する仮面ライダークウガが、それに当てはまる。ディケイドが変身した別の仮面ライダー、アギトやカブト、電王などもそうだ。
「知るか!オレは楽しみたい…足りないんだよ、これじゃあ…!もっと戦わせろオオオオオオォ!」
浅倉は苛立ちを爆発させ、叫びながら辺りの壁に殴りかかる。だが、それはオーロラの壁。全く破壊できないことが、浅倉の苛立ちをさらに募らせる。
オーディンは、浅倉の苛立ちを静めるために、新たな作戦を用意する。
「現在、龍騎達は別行動を取っている。特に人数の少ない、ライア、ゾルダ、そしてディエンドと戦え。リベレはナイト、ファム、クウガ、キバーラを相手にするのだ」
そう告げて、オーディンはオーロラを呼び出し、浅倉とボスドラグーンを別の場所へ連れさった。
辺りのオーロラが消えたそこは洋館のような大きな家の中。窓や鏡には所狭しと新聞紙が貼り付けられ、その中に、子供が描いたような男の子と女の子が手を繋いだ絵がある。
オーディンは、その絵を破れないようにゆっくりと剥がす。
そこから見える、鏡で創られたオブジェ。オブジェの中には先ほどの絵と似たような絵があるが、その絵には人が描かれておらず、描かれているものはどことなくモンスターに似ている。
それ以外は、草も木も建物もない、ただ荒れ果てた荒野。
そう、ここは…。
「こんにちは、秋子さん」
竜也たちはWATASHIジャーナルに到着し、社内に入る。
編集室では、秋子が黙々とパソコンに向かっており、その横で名雪が真琴と遊んでいた。
「なゆちゃん、来てたんだ」
「あ、おかえりサトちゃん、みんな。今、放課後に部活がないから、真琴ちゃんと遊んでたよ」
名雪は、祐一に伝えられて、秋子がここに勤めていることを知り、真琴は竜也の家に誰もいないとき、ここで面倒を見てもらっている。この部屋は普段、秋子以外に誰もいないため、仕事に差し支えないそうだ。
「おかえりなさい、ミツルさん、サトル君。それに竜也さんとあゆちゃん、よく来ましたね」
「編集長。今日、彼が新人社員として来るのですか?」
「あ…ミツル…!」
ミツルは、秋子に問う。その声に反応した真琴は嬉しそうに、ミツルに抱きつく。
秋子は頬に手を当てて答える。
「えぇ。門矢士さんですね。編集長の水瀬秋子です、よろしくお願いしますね」
「あぁ、ところで聞きたいことがある。この辺りで、奇妙な化け物や、そいつ等と戦う戦士の情報なんてあるか?」
士は、軽く返事をし、気になっていることを聞き返す。
「確かにあります。わたしが書いた記事ではありませんが、どうぞ」
パソコンの画面を士達に見せる。そこには、こう書かれていた。
「増え続ける怪人と、謎の戦士たち!」「謎の戦士の中に怪人側もいる!?」
写真には、龍騎やナイトをはじめとした仮面ライダー、さらにゲルニュートやシアゴースト、レイドラグーンなどのモンスターが写っている。中には、銀色のオーロラも載っていた。
「ほう。竜也、お前も有め…」
「うぐぅ、まって!」
「ぐっ!?」
突然、あゆが士の口をふさぐ。
ミツルがひそひそと話す。
「編集長に仮面ライダーのことは黙ってろ。正体がばれると心配して、戦わせてくれなくなるだろう?」
ミツルが話し終えると、あゆは士の口を開けた。
「秋子さん。この情報を追うこと、僕は反対します。危険ですよ」
サトルが気に掛けることも無理はない。下手をすれば、オーディンに目を付けられるかもしれない。非常に危険なことではあるが、詳細は伝えられない。
「確かにそう思うんです。でも、この情報をこの街の人に伝えないことは、危機意識を緩めてしまうと思うから、あえて伝えます。ただ…この戦士は一概に危険な存在だとは考えていません。それに、西洋の騎士のような戦士と、青い虎のような戦士を、わたしは知っているような気がするんです」
鋭いのか、やはり古い関係の人には分かるのだろうか、祐一とサトルが変身するナイトとタイガを気にしている。
キィィン…キィィン…
モンスターの接近音だ。竜也たちは一目散に、飛び出す。
「編集長、まだ用事がありました!申し訳ありませんが、また出ます!」
ミツルは秋子にそう言い残した。
「ミツルぅ…!」
「真琴、おまえはここに残ってろ!」
袖を強く握る真琴を無理やり引き剥がして、最後にミツルが出て行った。
「サトちゃん、みんな…」
「気をつけて下さい…」
秋子は名雪と同じように、祈るように見送った。
まるで何もかも知ってるかのように…。
一方、潤と久瀬と大樹は、香里と栞、さらに佐祐理を引き連れて、街を散策していた。
商店街には、沢山の人が行き交い、普段と変わりない生活をしていた。
「へぇ、モンスターが頻繁に出没する街にしては、随分と平和で、人も結構たくさんいるんだね」
「あはは~、久瀬さんや北川さん達が一生懸命、がんばってくれてるおかげですよ。だから、この街では人がたくさん行き交っているんですよ」
「倉田さん…」
久瀬は佐祐理の言葉に、少し頬を赤く染める。
「みなさん、この街にいるヒーローですよ!特に竜也さんは、とっても強くて優しいんです!」
相変わらず、竜也を褒めちぎる栞。よほど彼のことが気に入っているのだろう。
「ところであなたは、どうして戦っているのですか?」
香里の質問に大樹は少し微笑んで答える。
「お宝探しさ。でも、最近はお宝にも、人によっていろんな価値観の違いってモノが分かってきた。他の人には紙切れやガラクタに見えても、ある人にとっては何にも変え難いお宝だったり。だから、今は仲間と一緒にいろんなお宝を探しているのさ」
大樹は自分の考えていることを粗方伝えた後、香里と潤を見ながら、ふっと笑う。
「例えば、君にとって隣にいるライア君は、最高のお宝なんだろ?」
「え…ちょ、ちょっとやめてください、海東さん!」
おどおどする香里に対して、潤は、
「おれにとって、香里は最高のお宝だぜ!」
「あなたは黙ってて!」
ドスッ!
「ごふっ!?」
相変わらずの強力な肘打ちで、潤は撃沈。
「はは、恥ずかしがることはないよ。お宝は、手にしている時にはその価値に気付かないものさ。だから、そのお宝が手にあるときこそ、素直に…」
大樹が続けようとしたとき…。
「よう、ディエンド、ライア、ゾルダ。遊ぼうぜ?」
オーロラが現れ、その中から浅倉が現れる。すでにデッキを見せつけ、戦闘準備万端だ。
「ライア君、ゾルダ君。君たちのお宝、しっかり守りなよ」
<KAMEN RIDE>
大樹はディエンドライバーにカードを挿入する。
「あぁ。香里、栞ちゃん、隠れてろ!」「倉田さん、安全なところへ!」
それと同時に、潤、久瀬、浅倉もデッキをかざし、Ⅴバックルを装着する。
「変身!」
<DIEND>
4人は、ライア、ゾルダ、ディエンド、王蛇に変身を遂げる。
「アァ…。ゾクゾクする…!」
王蛇は首を捻り、手首をスナップさせ、べノバイザーにアドベントカードを二枚ベントインする。
<ADVENT><ADVENT>
「シャアアアアアアァ!」「グオオオオオォ!」
ベノスネーカーとメタルゲラスが現れ、ライアとディエンドに襲い掛かる。
残るゾルダに殴りかかる王蛇。
「ウオオオオオォ!」
「くっ!」
ダダダダダ!
接近戦に持ち込まれるのは非常に危険だ。マグナバイザーで応戦するが、王蛇はマグナバイザーの銃弾を受けても全く気にせずにゾルダに殴り倒す。
ドガァ!
「ぐあぁ!…っく、龍崎君から学んだ技法が、活かせない戦況とは…」
「何を訳の分からないことを言っている!」
一方、ディエンドはベノスネーカーを相手に戦っている。
「暴れん坊な蛇には、知的な戦士かな?」
<KAMEN RIDE ALTERNATIVE >
<KAMEN RIDE ALTERNATIVE-ZERO>
ディエンドは、カードを挿入し、新たな戦士を作り出す。
その姿は2人とも似通っており、黒の比率が高く、どこかコオロギを思わせる戦士。
仮面ライダーとは似て非なる戦士「オルタナティブ」と「オルタナティブ・ゼロ」。
「さぁ、行きましょう。多くを救うために…」「はい、先生…!」
オルタナティブ・ゼロの言葉で、オルタナティブは同時にベノスネーカーに立ち向かう。
「シャアアアアア!」
ベノスネーカーの溶解液を避けながら、2人は、カードデッキから龍騎達やディケイド達とはまた違ったカードを引く。どちらかというと、龍騎たちに似ている。
<SWORD VENT><SWORD VENT>
龍騎たちと同じようなバイザー音声、ただ無感情ではあるが男性の声ではなく、女性の透き通った声だ。その音声と共に、オルタナティブたちに大型の剣「スラッシュダガー」が装備される。
それを遠くで見ていた男。白衣を着ており、科学者のようだ。
「これだ…!私が求めていた、疑似ライダーシステム…。完成する!」
「うらああぁ!」
メタルゲラスをエビルウィップで絡めとるが、相手は重量級のモンスターかつ凄まじい力だ。逆にライアが振り回される。
「グオオオオォ」
「大人しくしろ!」
ザァン!
突如、オルタナティブ・ゼロが乱入し、スラッシュダガーでメタルゲラスの鎧を思わせる部分ではない所を切り裂く。さすがに強力な一撃で、メタルゲラスは少し暴れなくなった。
「あんた…」
「フフ、やはり昔戦ったときと同じだ。私は一度覚えたことは全て頭に入ってしまうのですよ。モンスターの戦闘パターンも例外ではありません」
オルタナティブ・ゼロはライアに自慢げに言うと、手を差し出す。
「貴方の力が必要です。協力してください」
「オッケー!」
ライアは手をとって立ち上がると、メタルゲラスに再度向き直る。
ベノスネーカーに果敢に立ち向かうオルタナティブ。後方でディエンドが援護射撃をしている。
「シャアアアアアァ!」
溶解液がオルタナティブの至近距離で吐き出される。ディエンドはとっさに避けるが、オルタナティブは避けきれなかった。
「ウアアアアアアァ!」
地面に倒れるオルタナティブ。その身体は少しずつ消滅していく。
「お前は…間違っている…」
ゾルダと戦う王蛇にそう言い残しながら…。
「はぁ!」
ズドォ!
ギガランチャーを使って王蛇に発射するが、やはり王蛇に意図も容易く避けられる。
「ハアァ!」
ザンッ!
「ぐうっ!」
べノサーベルで切り裂かれ、地面を転がるゾルダ。ちょうど、ライアやディエンドが乱戦している場に来た。メタルゲラスとベノスネーカーはそれを確認すると、王蛇のもとへと帰っていく。
<FINAL VENT>
ヘビープレッシャーを発動し、腕にメタルホーンを装備する王蛇。
「ハハハハハハ!」
狂気の笑い声を上げながら、メタルゲラスの肩に乗り、凄まじい勢いで突進する。
「みんな、隠れている君たちも固まりたまえ!」
<ATTACK RIDE BARRIER>
<ATTACK RIDE INVISIBLE>
カードを挿入するディエンドの言葉で、香里、栞、佐祐理は彼のもとへと駆け寄り、ライアたちもそれに続く。
ディエンドライバーから青い光の壁が現れ、ヘビープレッシャーを防ぐが、王蛇はお構いなしに勢いを止めない。さらに力を増して光の壁を破壊しようとする。
そして、ディエンドたちは少しずつ消えてゆく。複数人なので、時間がかかるらしい。
「急げよ!」
「黙ってくれないか!これだけ人数がいると時間がかかるんだ!」
言い争っているうちに、光の壁は少しずつヒビが入っていく。限界は近い。
ようやく全員の姿が消える。
それと同時に、壁は破壊され、残っているオルタナティブ・ゼロへと向かう。
<ACCEL VENT>
「ハアッ!」
ズガアアアアアアァ!
オルタナティブ・ゼロは超高速で王蛇へと激突する。ヘビープレッシャーのほうが威力は上回っていたが、寸でのところでオルタナティブ・ゼロはスラッシュダガーを犠牲に直撃を免れる。
王蛇は上手く着地するが、そこにオルタナティブ・ゼロの姿は見当たらない。どうやら消滅したらしい。
「チィッ!」
舌打ちして、オーロラの中へと消える王蛇。
一方、祐一たちもリベレと接触していた。
「グルルルルゥ…!」
「また鳴滝さんのライダーか…!?」
「みんな行きましょう!キバーラ!」
「はいは~い♪」
夏海の言葉で変身の準備を始める。
「変身っ!」
ナイトたちが変身すると共に、リベレはドラグーンバイザーにアドベントカードをベントインする。
<ADVENT>
オーロラから現れるレイドラグーンの群れを、見事なコンビネーションで翻弄するナイトとファム。
「全く!こんなタイミングで出てくるな!」
「祐一、戦いに集中して…!」
「みんなが剣を使うなら俺も!超変身!」
クウガMFは、レイドラグーンの槍型の武器を奪い取り、赤い身体は紫を基調とした重厚な戦士に変わる。
大地の戦士「仮面ライダークウガタイタンフォーム」にフォームチェンジした(以下、クウガTF)。それと同時にレイドラグーンの武器も大型剣「タイタンソード」に変わる。
「ふんっ!だぁりゃあ!」
ザァン!ズバァ!
重々しい足取りで、レイドラグーンをタイタンソードで蹴散らしながら、一歩ずつリベレへと歩いていく。
キバーラも、それに気付いてクウガのもとへと急ぐ。
2人で剣を構え、リベレに斬りかかるが、
「グルゥアアアアァ!」
ガキィン!
「なに!?」「そんな!?」
リベレは剣を白刃取りの要領で受け止め、それを強く握る。
2人は何とか離そうとするが、力が強く、全く離れない。
そのまま背中に装備されたトンボの羽を髣髴させる翼で、クウガ達諸共、空高く舞い上がる。武器を手放すことは痛恨だが、仕方なく武器を手放す。
…が、
「グウウウウゥ!」
シアゴーストが2体現れ、クウガとキバーラの腕を口から吐き出す糸で、リベレの腕と強く縛る。もう距離をとる方法はなくなった。そのまま、地面に直行するリベレ。
ズガアアアアアアァ!
「うああああああぁ!」「きゃあああああぁ!」
地面に叩きつけられた2人は変身が解ける。
「祐一、ユウスケさんたちを…!」
「あぁ!」
<FINAL VENT><FINAL VENT>
「はあああああぁ!」「せえええいっ!」
ズバアァッ!ドガアアアアアアアアアァ!
ナイトとファムはユウスケたちを守るため、飛翔斬とミスティースラッシュでモンスターを蹴散らし、リベレの前に立ちはだかる。
「グオオオオォ!」
<SHOOT VENT>
リベレはアドベントカードをベントインし、腕にハイドラグーンの翼に取り付けてある針「ドラグーンショット」を装備する。
ファムは、とっさにアドベントカードを使う。
<GUARD VENT>
「ガアアアアアアァ!」
バシュッ!
ドラグーンショットの巨大な針が射出したと同時に、ファムは「ウイングシールド」を装備し、特殊能力である相手を惑わす白い羽を当たりに撒き散らす。
ガキィン!
「うっ!」
何とか防ぐことは出来たが衝撃が強く、ファムは吹き飛ばされる。それをナイトが受け止める。
「グルル!?」
そのまま羽の中で姿が見えなくなり、相手を見失ったリベレ。
後を追うことが不可能と判断したのか、オーロラを呼び出し、その中へと消える。
竜也たちが辿り着いた先には、イモリ型のモンスター「ゲルニュート」が4体いた。
「今の僕らなら楽勝だね!」
サトルは自身ありげに言うが、竜也は何か引っかかっていた。
(今まで数で行動していたモンスターなのに…。まるで誘き出したみたいだ…)
「ボーっとするな竜也、いくぞ!」
ミツルの言葉ではっとして、竜也はデッキを構える。士はカードとディケイドライバーを取り出す。
「あゆ、安全なところへ!」
もちろん、あゆへの安全の配慮も忘れない。
「変身っ!」
<KAMEN RIDE DECADE>
それぞれ、龍騎、タイガ、インペラー、ディケイドへと変身する。
「しゃあっ!」
早速ディケイドは、カードを取り出す。そのカードには鷹を思わせるような仮面の戦士が描かれていた。
「虎のライダーとなら、こっちは動物園ってか?変身!」
<KAMEN RIDE OOO>
ディケイドの周りに様々な色のメダルのような映像が現れ、その中で赤と黄色と緑のメダルが残り、ディケイドを纏う。すると、頭部はタカ、胸部と腕はトラ、足はバッタの力を兼ね備えた「コアメダル」の戦士「仮面ライダーオーズタトバコンボ」とそっくりな「仮面ライダーディケイドオーズタトバコンボ」に変身する(以下DオーズタトバC)。
さらに別のカードを挿入する。
<FORM RIDE OOO LATORARTAR>
DオーズタトバCの姿は、頭部と脚部がライオンとチーターの形に変わり、ライオンの頭部は光り輝く。「仮面ライダーディケイドオーズラトラーターコンボ」だ(以下DオーズラトラーターC)。
「うわ、まぶしい!」「くっ!?」「目が痛い!」
龍騎達が目を眩ましていることをよそに、DオーズラトラーターCは猛スピードでゲルニュートに近づき、腕に装備された武器「トラクロー」で切り裂く。
ザァン!
「グギャアアァ!」
「何やってる、早く手を貸せ!」
「は、はい!」
龍騎たちもゲルニュートに攻撃を仕掛ける。
タイガはDオーズラトラーターCと共にゲルニュートへ畳み掛ける。
「はっ!」「でぇああぁ!」
ザァン!ズバァ!
デストバイザーで攻撃し、同時にトラクローで切り裂く両者。
「さて、今回はサービスパフォーマンスといくか。変身!」
<KAMEN RIDE KIVA>
<FORM RIDE KIVA GARURU>
DオーズラトラーターCはカードを挿入し、バンパイアをモチーフとした真紅の戦士「仮面ライダーキバキバフォーム」に似た「仮面ライダーディケイドキバキバフォーム」に変身し(以下DキバKF)、さらに青い狼男の力を宿した「仮面ライダーディケイドキバガルルフォーム」に変身した(以下DキバGF)。
「はああぁっ!」「いぇあああぁ!」
ザァン!ガキィ!
DキバGFは青い刀「ガルルセイバー」を振りかざし、近寄ってきた別のゲルニュートを切り裂く。その背後からインペラーが飛び蹴りを決める。
「続いてこれだ。竜也、来い。変身!」
「分かりました!」
<KAMEN RIDE HIBIKI>
さらに鬼の力を宿した戦士「仮面ライダー響鬼」に似た「仮面ライダーディケイド響鬼」に変身する(以下D響鬼)。
<ATTACK RIDE ONGEKIBOU REKKA>
<STRIKE VENT>
「はあああああぁ…だあっ!」「はあああああああぁ…てやぁあ!」
ゴオオオオオォ!
龍騎はドラグクローを構え、D響鬼は太鼓のバチのような武器「音撃棒・烈火」を構える。
両者とも強力な炎を使ってゲルニュートを攻撃する。
あまりの威力に、ゲルニュートは爆死する。
<FINAL VENT><FINAL VENT>
「ガルルルルルル!」「ギギィ!」
ザァン!ガキィ!ガスッ!
2体のゲルニュートはデストワイルダーの爪に切り裂かれ、地面に倒れ伏すが、その状態の2体をガゼールたちが凄まじい勢いで攻撃する。
後は冷気を拳に込めたタイガと、インペラーが襲い掛かる。
「でえぇああああああぁ!」「ああああああぁ…てぇあぁ!」
ドガッ!ドゴオオオオオオォ!
「後は俺がやる」
ゲルニュートは爆散し、残った1体のゲルニュートは元に戻ったディケイドが相手をするそうだ。
「変身!」
<KAMEN RIDE DOUBLE>
ディケイドを風が包み込み、新たに鎧が装着される。右は緑、左は黒を基調としている「仮面ライダーWサイクロンジョーカー」と似た「仮面ライダーディケイドWサイクロンジョーカー」に変身を遂げた(以下DWCJ)。
<FORM RIDE DOUBLE FANG JORKER>
<FINAL ATTACK RIDE DODODO DOUBLE>
「たぁっ!ファングストライザー!」
DWCJは「仮面ライダーディケイドWファングジョーカー」に変身し(以下、)、足に巨大な刃を構え、そのままゲルニュートへ攻撃した。
ドガアアアァ!
ゲルニュートは成す術もなく倒された。
と、同時に…
ズガアアアアアアアアアァ!
「うあああああああああああぁ!」
凄まじい衝撃を受け、4人は吹き飛ばされた。ディケイドも元の姿に戻る。
「あれって…もしかして!?」
現れたのは最強のライダー、仮面ライダーオーディン。
「あれは…」
「黒幕…。おれ達の戦いの発端です!」
ディケイドの質問に答える龍騎。この状況下では戦うことは不可能。
「世界の破壊者、ディケイド。旅はそろそろ終わったらどうだ?」
「生憎だな。俺はこんなところで負けない。お前にも負ける気はしない」
「やめろ門矢!あいつは俺達が7人がかりでも倒せなかった相手だ!」
インペラーが叫ぶ。そう、彼は万全の状態の7人の仮面ライダーを簡単に地面に屈させた。いくらディケイドが強くとも、勝ち目がない。
「士さん、この場は引き上げるために戦います!」
龍騎はそういって、オーディンに攻撃を開始した。
しかし、すぐに姿を消すオーディン。
現れた先は…。
「あゆ!?」
なんと、あゆの目の前。あまりのことにあゆは身動きが取れなくなった。
「月宮あゆ。なぜオマエはこの場に存在している?私の後ろ盾も無く…」
意味不明な言葉を述べるオーディン。あゆは震えながらも疑問を持つ。
「ど、どういうこと…?」
「オマエは…」
「あゆから離れろおおおおおおお!」
龍騎は力いっぱい叫び、オーディンにとび蹴りをかますが…。
「フン!」
ズアアアアアアアアアアァ!
「ぐああああああああああぁ!」
衝撃波を浴び、成す術もなく吹き飛ばされる。
「竜也!」「竜也君」「おい、しっかりしろ!」
龍騎は鎧が砕けそうになっているが、それでも立ち上がろうとする。
「あゆ…!あゆを守らなきゃ!動けえええええええぇ!」
「ここは引くか。変身!」
<KAMEN RIDE 555>
<FORM RIDE 555 ACCEL>
ディケイドは赤い閃光を放つ仮面ライダー「仮面ライダーファイズ」に似た「仮面ライダーディケイドファイズ」に変身し(以下Dファイズ)、さらに「仮面ライダーディケイドファイズアクセルフォーム」にフォームチェンジする(DファイズAF)。
<ATTACK RIDE ILUSION>
<START UP>
DファイズAFは4体に分身。さらに腕の機械を操作し、タイガ、インペラー、龍騎、そしてあゆを抱えて、この場を去った。
「あの少女は…」
離れた場所につく竜也たち。
「あのときは何とかなったけど…これじゃあ…」
「なら呼ぶか」
竜也は士の言葉に疑問を持つ。
構わず自身ありげに立ち上がる士。
「俺が旅の中で出会った仲間達を…!」
続く…
次回!
この人たちが…?
映司、余計なことには首を突っ込むな!
俺は戦うよ。もっと手は届きそうだし!
風都じゃなくても、街を泣かせる奴は容赦しねぇ…
龍騎の世界…興味深い
これなら、オーディンを倒せるかも…
第26話「来訪するWとO/風と切札とメダルの戦士」
全てを破壊し、全てを繋げ…!
キャスト
龍崎竜也=仮面ライダー龍騎
月宮あゆ
相沢祐一=仮面ライダーナイト
川澄舞=仮面ライダーファム
北川潤=仮面ライダーライア
美坂香里
美坂栞
久瀬シュウイチ=仮面ライダーゾルダ
倉田佐祐理
水瀬名雪
沢渡真琴
虎水サトル=仮面ライダータイガ
斉藤ミツル=仮面ライダーインペラー
門矢士=仮面ライダーディケイド
光夏海=仮面ライダーキバーラ
小野寺ユウスケ=仮面ライダークウガ
海東大樹=仮面ライダーディエンド
オルタナティブ・ゼロ
オルタナティブ
水瀬秋子
ボスドラグーン=仮面ライダーリベレ
浅倉タカシ=仮面ライダー王蛇
鳴滝
白衣の男
光栄次郎
仮面ライダーオーディン