仮面ライダー龍騎 ~EPISODE Kanon~   作:龍騎鯖威武

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第27話 「世界の破壊者」

バイオレンスドーパントとリクガメヤミーはディケイドが引き受ける。

「さぁて、そこで倒れているユウスケの力を使うか。変身!」

<KAMEN RIDE KUUGA>

ディケイドの身体は、ユウスケがクウガに変身するときと同じように変化し、「仮面ライダーディケイドクウガマイティフォーム」へと変身する(以下DクウガMF)。

「さっきの奴が金なら、こっちも金の力だ。30秒でケリを着ける」

<FORM RIDE KUUGA RISING>

新たなカードを挿入するとDクウガの身体に電流が走り、所々に金色のラインが入る。

クウガの「究極の闇」の力をほんの一部だけ引き出した「仮面ライダークウガライジングマイティフォーム」へとフォームチェンジする(以下DクウガRMF)。

OダジャドルCはサメヤミーを相手にする。

サメヤミーはいつの間にか複数体になっている。

「アンク、メズールのヤミーは沢山いるんだろ?こっちも数で!ガタガタ、ガタキリバ!」

「いちいち、コンボを使うな!どうなっても知らんぞ!」

アンクはOタジャドルCを罵倒して、緑のメダルを3枚渡し、それを受け取ったOタジャドルCはメダルを差し替え、スキャンする。

<クワガタ カマキリ バッタ ガータガタガタキリバ ガタキリバ!>

「いくぞ!」

「仮面ライダーオーズガタキリバコンボ」は凄まじい数に分身し(以下OガタキリバC)、サメヤミーと対峙。

「ビーストの弱点は検索済みだ。プリズムビッカー無しでもいけるよね、翔太郎?」

「あぁ、もちろんだ」

WCJXは、ビーストドーパントと対峙する。

「はぁっ!たぁっ!」「うぉら!はぁ!」「ふっ!やぁっ!」

ガッ!ドカッ!バキッ!ガスッ!

3人の仮面ライダーは敵を見事に圧倒する。これが彼らの本来の実力なのだ。

「悪いな、約束の30秒だ」「ぶっ放すぜ?」

<FINAL ATTACK RIDE KUKUKU KUUGA>

<XTREME MAXIMUM DRIVE><スキャニングチャージ!>

「はああああああああああぁ!」「ダブルエクストリーム!」

「うおおおおぉ…せいやあああああああぁ!」

ドガアアアアァ!ドゴオオオオォ!ドガガガガガガガ!

DクウガRMFの右足に電流が流れ、バイオレンスドーパントとリクガメヤミーを一瞬で倒した。この「ライジングマイティキック」本来は半径3㎞が火の海になるのだが、DクウガRMFは竜也達のことを考慮し、威力を下げた為、爆発は小規模となった。

WCJXは、エクストリームメモリから放出された、緑色の風のようなエネルギーを身体に蓄え、ビーストドーパントを両足で蹴る。WCJXの必殺技「ダブルエクストリーム」だ。先ほどのバイオレンスドーパントと共に、身体からメモリが排出され、身体は元のシアゴーストに戻り、メモリもろとも爆発する。

OガタキリバC達はサメヤミーの群れに一体ずつ「ガタキリバキック」を浴びせていく。

サメヤミーは一体たりとも残らずに、爆散を遂げた。

リクガメヤミーとサメヤミーからセルメダルが大量に現れるが、それをアンクは見逃さない。

本体である腕だけ分離して、メダルをかき集め、体内に吸収していく。

「大量だな。俺のメダルだ!」

「お前ら、こいつらを運ぶぞ。特に映司」

変身を解いた士の言葉で、翔太郎とフィリップは、祐一達を背負っていった。

ちなみに、映司はガタキリバCのまま運ぶ。

 

オーロラの中で鳴滝はオーディンに怒鳴り散らす。

「あのまま上手くいけば、ディケイドを排除できたのに…。なぜ見逃した!?」

「ディケイドは見たところ、この世界を破壊するつもりはないようだ。いずれこの世界から去るだろう。私にとっては、どうでも良い存在だ」

オーディンは、鳴滝に対して冷たく言い放つ。確かに、士は世界を破壊しようとはしておらず、この世界を自分の理想郷として作り上げるオーディンにとっては、影響は少ない。そのうちこの世界から去るのならば尚更だ。

さらに鬼のように怒り狂う鳴滝。

「ならば、リベレを君の仲間から切り離すぞ!」

「好きにすれば良い。まさか、リベレが私にとって、それほど影響がある存在だと考えていたのか?」

そう、オーディンにとっては、リベレなど、ほぼ影響のない存在だったのだ。モンスターの数に関しても、今は問題なく生み出すことが出来るのだ。

「ならば…!」

鳴滝はリベレを引き連れ、オーロラの中へ消える。

傍で話を聞いていた浅倉は鼻で笑う。

「ハッ…詰まらん奴らだ」

「終わりだな。リベレは恐らく、龍騎やディケイドが始末するだろう」

 

光写真館へと戻る一同。

「あう…ミツル…」「そんなに落ち込むな。すぐ治る」

「サトちゃん…」「ごめん、なゆちゃん。心配かけたね…」

「久瀬さん、大丈夫ですか!?」「平気…と言いたいんですけど…」

「ここまでボロボロになって…」「デートは、お預けだな…」

幾人かは、待っていた者たちから傷の手当を受けている。

その中で、うなだれている竜也。

「どうした?」

気になった士が竜也に話しかける。

「おれのせいです。おれが易々と戦うなんて言ったから…」

「気にするなよ、みんな生きてる。お前も、俺達もな」

翔太郎も竜也を元気付けるように励ます。

だが、竜也は机を強く殴って、叫んだ。

「下手をすれば、みんな死んでいました!もっと、冷静に考えれば…」

そんな竜也を、映司が優しく声をかける。

「でもさ、俺は君の意見に反対しなかったよ。どうしてだと思う?」

「え…?」

「あのとき、君がやろうとしていたことが、後悔しないため、必死に手を伸ばしてたからだよ。結局は届かなかったけど、手を伸ばさなかった後悔よりはいいと思うな」

「あぁ。コイツはバカだが、根性だけは見上げた奴だからな。だから使える」

「こいつと一緒に戦っているのも、自分にできる精一杯のことをやるため」

映司には、ある過去がある。自分の世界で紛争地域に滞在していたとき、ある少女と仲良くなった。

だが…その少女が窮地に陥ったとき、映司は救えなかった。

そのときの後悔を二度と繰り返さないため、映司は今、自分にできる最大限のことを、仮面ライダーオーズとして果たし続けている。

「そうさ。中途半端な覚悟じゃないだろ?」

声をかける翔太郎もそうだ。

彼には、誰よりも尊敬する師匠がいた。名は「鳴海荘吉」、またの名を「仮面ライダースカル」と言う。

2年半ほど前、翔太郎と荘吉は、地球の記憶を脳内に宿した少年…後のフィリップを救うため、ある組織の施設へ侵入した。

しかし、翔太郎の勝手な判断で、荘吉に痛手を負わせ、さらには殺されてしまうきっかけをつくってしまった。

今は、その罪を償うことを含め、フィリップと共に、風都を仮面ライダーWとして守り続けているのだ。

鳴海荘吉の忘れ形見として…。

「それでも…おれは…」

「ボクは竜也くんの事、怒ったりしないよ」

竜也の怪我を手当てしていたあゆが、突如話す。

「竜也くんは、みんなの命を粗末に扱ったりしないって分かってるもん。みんなのことを信じていたから、戦うって決めたんだよね?」

「…うん」

少しだけ頷く竜也。彼が仲間のことを強く信頼していることは事実だ。

 

キィィン…キィィン…

 

突如、モンスターの接近音が聞こえる。

「モンスターが…!」

「行ってきて」

あゆは、竜也の手をとって優しく握る。

「竜也くんがみんなを守るって気持ち、信じてるから」

「…行ってきます!」

竜也は、写真館を飛び出した。

「さてと、付き合ってやるか。夏海、ユウスケ。たぶん今回の相手はリベレだろう。お前らはここにいて、あゆたちを頼む。海東、映司、後藤、翔太郎、フィリップ。ついて来い」

珍しく、賢明な判断をする士。彼らは素直に従う。

 

だが…。

 

「グウウウウウウゥ!」

「くそ、こんなところまで来たのか!?」

写真館に侵入するシアゴーストの群れに、毒づく祐一。

照井は突然立ち上がり、

「ここは任せろ!」

アクセルメモリとアクセルドライバーを持つ。

「変…身っ!」

<ACCEL>

「さぁ…振り切るぜ!」

アクセルに変身を遂げ、シアゴーストの群れと組み合う。

「真琴達が心配だ。ここで戦わせてくれ!」

「僕も、なゆちゃん達を守りたい!」

「傷がまだ残ってて、上手く戦えそうもないからな。僕も」

「やるか!香里、見てろよ!」

ミツルたちは、ここで戦うつもりだ。今は何も言っていないが、舞と祐一も同意見らしい。

「くたばるなよ?」

「あぁ!」「はちみつくまさん」

はっきりと返す祐一と舞。

その言葉を聞いた士は、先ほど言ったメンバー達と共に、竜也のもとへと急いだ。

「キバーラ」「はぁ~い♪」

「俺はここで、みんなの笑顔を守る!」

「変身っ!」

夏海やユウスケ、祐一達もアクセルに続く。

 

「うわああああぁ!」「たすけてえええええ!」

街では、レイドラグーン達が大暴れしていた。

中には、一般人を襲うため、しがみついている者もいる。

「止めないと…変身っ!」

その場に着いた竜也は、すぐさま龍騎に変身する。

「しゃあっ!」

<SWORD VENT>

「はぁっ!だぁっ!でぇっ!逃げてください!」

ザンッ!ズバァ!

ドラグセイバーを呼び出し、レイドラグーンたちを一般人から引き剥がし、斬りつける。

「手を貸すぜ。変身!」

<KAMEN RIDE DECADE><KAMEN RIDE DIEND>

<CYCLONE JOKER>

<タカ トラ バッタ タ・ト・バ タトバ タ・ト・バ!>

龍騎の前に、ディケイド、ディエンド、WCJ、OタトバC、バースが現れる。

「モンスターたちは、僕らに任せたまえ。あ、ついでにお土産」

<KAMEN RIDE SKULL><KAMEN RIDE BIRTH>

ディエンドはカードを挿入し、引き金を引くと、白い帽子を被った骸骨を思わせる戦士「仮面ライダースカル」と、後藤の変身するものと全く同じ「仮面ライダーバース」が現れる。

「行くぞ、翔太郎、フィリップ…」

「おやっさん…」「鳴海荘吉…」

そう、スカルは荘吉の変身した姿。口調もそっくり且つ、『Wの世界』の荘吉の記憶をも共有しているらしい。

2人…いや、3人は並び立ち、自分たちがそれぞれに決めた、覚悟の証である決め台詞を静かに口にする。

 

「「さぁ、お前の罪を…数えろ!」」

 

「よ、久しぶり後藤ちゃん。さ、一緒にお仕事だ…!」

「伊達さん…なんですか?」

後藤の変身したバース(以下Gバース)は、ディエンドの召還したバース(以下Dバース)に、どこか懐かしさを感じる。

後藤がバースに変身する前に、別の装着者がいた。その男は「伊達明」。1億円を貯め、手術費用を稼いでいた青年である。だが、その為に絶対に卑怯な手段や、非人道的行為は行わない。自分の命を繋ぎとめ、そして他の人々を救おうとした、後藤にとっては誰よりも尊敬する人物であった。

Dバースは、その伊達明の記憶を共有しているようだ。

「さぁ、君たちはリベレ君を探したまえ!」

「ありがとうございます、大樹さん!」

残ったディケイドと龍騎は、リベレを探し始めた。

 

光写真館からシアゴーストたちを追い出し、外で戦っている仮面ライダーたち。

<STRIKE VENT><SPIN VENT>

「でぇやぁ!」「とおぁっ!」

ザァン!ドガァ!

タイガとインペラーは、それぞれの武器でシアゴーストたちを薙ぎ払う。万全の状態ではないが、さすがに戦闘経験が高い故に、見事なコンビネーションだ。

<GUARD VENT><CORY VENT>

ゾルダはマグナギガの胸部を模した盾「ギガアーマー」を呼び出し、ライアもコピーベントで複製する。香里や佐祐理たちの壁になることに徹するようだ。

「僕たちがいるから、安心してください!」「鉄壁の防御にしてやるよ!」

<TRICK VENT><GUARD VENT>

ファムとナイトは、特殊な能力を宿したカードを使って、モンスターたちを錯乱させている。

「たぁっ!」「やあっ!」

ザァン!

ウイングシールドで錯乱させ、さらにシャドーイリュージョンでの分身攻撃。どちらともトリッキーな攻撃手段ゆえに、シアゴーストはほとんど手が出せない状況にある。

フォームチェンジ済みのクウガTFとキバーラは共にシアゴーストを翻弄している。

「だぁりゃあ!」「はっ!笑いのツボ!」

ガキィン!ドスッ!

「ググ!?グゲゲゲ…!」

特にキバーラはキバーラサーベルの柄をシアゴーストの首筋に突き刺す。それは本人の宣言どおり、笑いのツボだ。

シアゴーストは、どこか笑っているような様子で地面を転がる。効いているのだろう…多分。

「全て…振り切るぜ!」

アクセルは、ストップウォッチ型のガイアメモリ「トライアルメモリ」を起動させ、アクセルドライバーにセットする。

<TRIAL>

電子音声と共に、アクセルの身体は黄色く染まり、次の瞬間、真っ青な戦士に変わる。

超高速の戦士「仮面ライダーアクセルトライアル」だ(以下、アクセルT)

トライアルメモリを再び引き抜き、スイッチを押すと、液晶画面で時間が計測される。

「はああああああぁっ!」

ガガガガガガ!

音速で駆け回り、シアゴーストを攻撃し続ける。

数秒後…。

<TRIAL MAXIMUM DRIVE>

トライアルメモリのスイッチを再び押し、計測を止める。

そこで出た数字は「8.5秒」。

「8.5秒。それがお前たちの絶望までのタイムだ…!」

ドガアアアアアァ!

その言葉を最後に、アクセルTに攻撃されたシアゴーストたちは一瞬で爆発する

 

<LUNA TRIGGER>

「行くぜ、おやっさん」

WCJはメモリを差し替え、幻想と射撃能力を身につけた「仮面ライダーWルナトリガー」にフォームチェンジする(以下WLT)。胸部に現れた「トリガーマグナム」を構える。

スカルも専用の武器「スカルマグナム」を手に取り、帽子を目深に被る。

「フン!」「はぁっ!」

ババババババ!

WLTたちは、モンスターたちを翻弄する。

「次は接近戦だ、翔太郎」

<HEAT METAL>

WLTは、灼熱と鋼鉄の記憶を宿した「仮面ライダーWヒートメタル」にフォームチェンジした(以下WHM)。

背中に現れた「メタルシャフト」を引き抜き、両端に高熱の炎を排出しながら、シアゴーストを攻撃し続ける。

「強くなったな…」

スカルマグナムを撃ち続けるスカルは、WHMに聞こえないような声で呟く。

<CYCLONE JOKER><JOKER MAXIMUM DRIVE>

<SKULL MAXIMUM DRIVE>

WCJに戻り、スカルと共に、とスカルメモリとジョーカーメモリを右腰にある「マキシマムスロット」に挿入し、ボタンを叩く。すると突風が巻き起こり、WCJは空中に浮かぶ。

「ジョーカーエクストリーム!はあああっ!」「トアアアァ!」

WCJの必殺技「ジョーカーエクストリーム」と、スカルの「ライダーキック」がモンスターたちに炸裂し、一掃することが出来た。

WCJは変身を解く。翔太郎と、近くで意識を失っていたフィリップも2人のもとに駆け寄る。スカルは翔太郎の肩に手を置く。

「翔太郎、帽子が様になっているな。ようやく1人前として、認めてやれる」

「おやっさん…!」

「フィリップ、どうやら自分の罪を数えきったようだな…」

翔太郎とフィリップは、少しだけ嬉しそうに顔を伏せる。

「お前たちになら任せられる。これからの風都を頼むぞ、仮面ライダーW」

その言葉を最後に、スカルは消えていった。

 

 

「今日はシャウタ!」

OタトバCはあらかじめ、アンクから何枚かメダルを借りていた。その内の青いメダル3枚を差し替え、スキャンする。

<シャチ ウナギ タコ シャシャシャウタ シャシャシャウタ!>

OタトバCは、頭部がシャチ、腕と胸部がウナギ、脚部がタコの力を備えた「仮面ライダーオーズシャウタコンボ」にフォームチェンジする(以下OシャウタC)。

「たぁっ!」

バチィン!

腕に装備された電撃を纏った鞭「電気ウナギウィップ」を用いて、モンスターたちに電流を流しながら攻撃する。

が…。

「うあっ…!」

突如、OシャウタCは胸を押さえて膝を着く。

オーズにとって、同色のコアメダル3枚を使ったコンボは体力の消耗が激しいのだ。にもかかわらず、現在自分の使えるコンボを全て使ったがために、限界が来たのだ。

「くそ…タトバで行こう…」

<タカ トラ バッタ タ・ト・バ タトバ タ・ト・バ!>

<スキャニングチャージ!>

OタトバCに戻り、もう一度メダルをスキャンする。するとバッタレッグが変形し、実際のバッタのような足に変わり、空高く飛ぶ。

そして両足を揃え、3つの光の輪をくぐりぬけながら、レイドラグーンたちに突撃する。

「せいやあああああああああぁ!」

ドガアアアアアアァン!

OタトバCの必殺技「タトバキック」だ。

「もう、限界…」

OタトバCは変身が解け、気を失った。

 

<CRAN EARM, SHOVEL ARM, DRILL ARM, CATERPILLAR LEG, CUTTER WING, BREAST CANNON>

Gバースはバースドライバーに、セルメダルを複数投入し、体中に武装を装備する。

バース最強の姿「仮面ライダーバース・デイ」だ。

「おぉ、バースのとっておきじゃん!ならこっちは…バース究極の「アレ」、サソリ君だ!」

<CRAN EARM, SHOVEL ARM, DRILL ARM, CATERPILLAR LEG, CUTTER WING, BREAST CANNON>

Dバースも同じように武装を呼び出すが、装備はせず、武装のみを合体させた、バースの強力な支援メカ「CLAW‘Sサソリ」である(以下Cサソリ)。

「いきますよぉ~!」「はっ!」

ドゴオォ!ズダァン!

Cサソリは、Dバースの動きに合わせて行動し、レイドラグーンを薙ぎ払い、Gバース・デイは、胸に装備された武装「ブレストキャノン」にエネルギーを集中させて、光弾を放つ。

同じ武装でも、全く違う戦闘スタイルが出来るのは、バースの特徴の一つである。

<CELL BURST><CELL BURST>

「ウォリャアアアアアァ!」「おおおおおおおおぉ…シュゥゥゥゥト!」

2人のバースは、自分たちの出せる最大限の必殺技を発動し、レイドラグーン達を一網打尽にした。

変身を解いた後藤は、Dバースに歩み寄る。

「またいつ会えるか分かんないけど、そのときまでバースを宜しくな、後藤ちゃん」

「そのつもりです、伊達さん。きっとまた生きて…」

Dバースは少しだけ笑っているような仕草を見せる。

「そんじゃ」

この言葉を残して、Dバースは消えた。

 

「ここでは、彼らかな。スペシャルサービス!」

<KAMEN RIDE DELTA GARREN IBUKI IXA>

ディエンドは、自分と同じ銃を使う仮面ライダーを呼び出した。

それぞれ「仮面ライダーデルタ」「仮面ライダーギャレン」「仮面ライダー威吹鬼」「仮面ライダーイクサ」という。

「帰る家を見つけるために俺は戦う!」「貴様達は、俺の手で倒す!」

「さぁ、行きましょう!」「その命、神に返しなさい…!」

ババババババババ!

ライダーたちは、それぞれの武器を構え、モンスターを攻撃する。

その隙に、ディエンドはカードを挿入する。

<FINAL ATTACK RIDE DIDIDI DIEND>

その音声と共に、銃口の先にたくさんのカードが円を描いた映像が現れ、ギャレン達を吸収する。

「はあっ!」

引き金を引くと、カードの映像は光弾へと変化し、極太のビームとなってレイドラグーンたちを破壊した。

ディエンドの必殺技「ディメンションシュート」である。

「決まったね」

 

「士さん、リベレが…!」

「グルルルルルゥ…」

龍騎が指差す先には、リベレがいる。相変わらず、唸っていた。

<SWORD VENT><STRIKE VENT>

リベレは2枚のアドベントカードをベントインし、シアゴーストの頭部を模した「ゴーストアタッカー」とレイドラグーンが装備している槍と同じ武器「ドラグーンランサー」を両腕に装備する。

「グオオオオオオオオォ!」

雄叫びと共にリベレは、龍騎とディケイドに襲い掛かる。

<ATTACK RIDE BLUST><STRIKE VENT>

龍騎はドラグクロー、ディケイドはライドブッカーをガンモードに切り替えるが、リベレはそれを許さない。

「ガウッ!」

ギシィ!

「なに…!?」「くそ…!」

ゴーストアタッカーから射出された糸が、ライドブッカーの銃口とドラグクローを縛り上げる。これでは攻撃が出来ない。

「グワァ!」

ガキィン!

「ぐっ!」「うあっ!」

龍騎とディケイドはとっさの攻撃に反応できず、まともに攻撃を受け、地面に屈する。

「オマエタチハ…シヌ…!「ネガイ」ヲ、マモレナイママ…!」

リベレは片言で龍騎たちに話しかける。彼にはどうやら言語を話す能力が、多少あったらしい。しかも、思考能力は人間とさほど変わらないようだ。

だからこそ龍騎たちに対して、ここまで残酷な言葉が言えるのだ。

「はっ、冗談抜かすな!」

ディケイドが突如、立ち上がり、リベレに反論する。

「破壊することしか出来ない奴が、こいつの願いを理解できるのか!?」

「士さん…?」

龍騎はディケイドを見つめるが、それに構わず続ける。

「こいつは戦いながら、大切な人々や、誰よりも尊敬し続ける人の願いと祈りを守り続けている!それは、ただ破壊することよりも、遥かに困難だ。だが、それでも竜也は戦う!ただ、その願いと祈りを守るためだけに!それが、龍崎竜也…仮面ライダー龍騎の願いだ!」

「キサマ…ハ?」

リベレは、首をかしげながらディケイドに問う。

ディケイドは、様々な世界で言い続けていた自分の存在の証拠を高らかに叫ぶ。

 

「通りすがりの仮面ライダーだ…覚えておけ!」

 

「変身!」

<KAMEN RIDE RYUKI>

ディケイドライバーにカードを読み込ませると、ディケイドの周りに龍騎たちと同じような虚像が現れ、ディケイドを纏う。

その姿は、龍騎と全く同じ姿「仮面ライダーディケイド龍騎」だった(以下D龍騎)。

「いくぞ、竜也!」

「はい!」

<SWORD VENT><ATTACK RIDE SWORD VENT>

龍騎とD龍騎はドラグセイバーを構え、リベレに走り寄る。

「グゥ!?」

「「はあっ!」」

ザァン!

「ゴガアアアアアァ!」

リベレはドラグーンランサーで防ごうとするが、2人の渾身の攻撃の前には意味を成さなかった。

<FINAL ATTACK RIDE RYURYURYU RYUKI>

<FINAL VENT>

「ガアアアアアアアアアアァ!」

「「ふんっ!はあああああああああああぁ!」」

2人は全く同じポーズを取り、地面を蹴って空高く飛び上がる。

その2人の周りをドラグレッダーが円を描くようにして浮いている。

「だああああああああああぁ!」「はああああああああああああぁ!」

ドガアアアアアアアアアアアァ!

「グギャアアアアアアアアァ!」

このときだけの必殺技「ダブルドラゴンライダーキック」でリベレに止めを刺した。

「やったな、竜也」「よっしゃあ!」

 

それから約半日後…。

光写真館の前で、

映司達や翔太郎達は、それぞれが自分たちのもとの世界に戻るといった。

「ここのことも気になるけど、君たちがいるなら大丈夫だと思って。それに、俺は俺の世界で精一杯手を伸ばさないと…」

「さっさと帰って、メダル集めだ」

「世話になったな」

映司達は、竜也達にそれぞれ別れの言葉を述べる。

「こっちこそ、ありがとうな。あんた達のおかげで、なんか勇気が持てた気がする」

祐一と映司は、共に笑いあった。

「俺たちはまた風都を守り続ける。仮面ライダーとして」

「君達は、この街を守ってくれ。自分の愛する街をね」

照井が全く何も言わないことを気にした、潤が尋ねる

「照井さんは、何か別れの言葉を言ってくれないのかよ?」

「俺に質問するな」

「えぇ~…」

「冗談だ。お前たちが、この戦いの呪縛を振り切れることを祈っている。俺が復讐の呪縛を振り切れたように…」

照井は軽く笑い、潤の肩に手を置いた。

「さて、帰り道はこっちだ」

士は、映司達と翔太郎達をそれぞれの世界へと帰すオーロラへ案内した。

彼らは、最後に少し振り返って、自分たちの世界へと戻っていった。

「士さんたちも、行ってしまうんですか?」

竜也が尋ねる。

「俺達がこの世界に残り続けると、鳴滝が別の世界から怪人を呼び出す。お前達に負担が掛かる」

士は、少し顔を伏せて言うが、すぐに顔を上げ、元気そうに答える。

「だから俺達はこれからも旅を続ける。それこそが俺たちの物語だ。」

「そしてここからの、この世界での物語は、竜也君たちの物語です」

「みんなと一緒に戦えたことを、おれは決して忘れないよ」

「僕らと共に戦えたことを、一生のお宝にしたまえ」

彼らは、再び別の世界へと旅立ち、自分たちの物語を紡いでいく。

「また、会えますか?」

竜也は、城戸真司と別れたときと同じ言葉を言った。

「いつか会える。旅を続けていたらな」

士は、そう言って手を差し出した。竜也はその意味を理解し、その手を握る。

「じゃあな」

そう言って、写真館へと戻る。

 

帰り道…。

「そういえば、大樹さんは、何も盗らないで行っちゃったね」

あゆがふと呟く。

「そういえば…ん?」

何かに気付いた竜也は、懐に手をやる。

「あっ!盗まれた!シザースたちのデッキがない!」

「えぇ~~~~~!?」

 

その頃の光写真館

「ふふ、少々微妙だったけど、十分な収穫だね」

大樹は、シザース、ベルデ、アビスのデッキを見ながらご満悦。

「やはりこそ泥か。他に興味がないのか」

士がそう言って、この世界で写した数枚の写真を取り出す。

彼が写した写真は、ピンボケや不思議な歪みがある。この世界でも例外ではなかった。

ただ時折、どこかその世界の物語を上手く表現した写真になることもある。

いくつか紹介しよう。

 

潤と香里が道を歩いている写真。横でその姿を微笑ましく見つめている栞。

香里の表情は、口をへの字に曲げて、そっぽを向いているが、ピンボケして香里の後ろに別の香里の顔が写っている。その表情は明らかに心から楽しそうに笑っていた。

 

佐祐理が久瀬に笑いかけている。久瀬は顔を赤くしてうつむいているが、後ろに写った別の久瀬は、勇敢な表情をしている。おそらくゾルダとして戦っているときの表情だろう。

 

サトルがWATASHIジャーナルで一生懸命働いている姿。その背後で、写したときには居なかったはずの名雪が、かわいらしく両手を握って、サトルを応援しているような仕草をしている。

 

ミツルが真琴と一緒に遊んでいるときの姿。家の中だったが、なぜか後ろは草原が広がっている。そして2人の頭には、以前、真琴が作っていた花の冠が被せてあった。

 

祐一と舞が、並び立っており、背景は普通の道であったはずなのに、なぜか黄金色の麦畑になっていた。その奥にウサギの耳がついた髪飾りを被った、小さな少女が写っている。

残念ながら、顔が良く見えない。

 

そして、お互いを見つめ合って笑いあう竜也とあゆ。そして、その後ろに士達とは面識のない青年の振り返り際の様な姿が写っている。長髪の茶髪に隠れて口元しか見えないが、スカイブルーのジャケットが印象的だ。

 

「みんな良い顔をしていますね」

写真を後ろから覗き込んでいた夏海が、にっこり笑っている。

「あぁ、こいつらの本当の姿だろうな」

隣にいたユウスケが、竜也とあゆの写真に写っている、スカイブルーのジャケットの青年を指差して尋ねる。

「でもさ、この人って誰だろう?」

「さぁな」

今の士達には分からないだろう。

 

この青年こそが「竜也が誰よりも尊敬する人物」であることを…。

 

「全部良い写真じゃないか。額に入れて飾って置こう」

栄次郎は、先ほど紹介した物を、別に現像した写真をもって行く。

「さて、次の世界にいくか」

士が、そう言って背景ロールの隣の鎖を引く。

そこには、別の背景ロールが降りてくる。

 

緑の仮面と赤いマフラーが特徴の2人の仮面ライダーが、白と赤を基調としたバイクに乗っている。それを中心に、アギトやブレイド、電王などの、世界の中核となる仮面ライダーたち、そして他にも様々な仮面ライダーが映っている。

 

「この世界は…」

 

そして、竜也達の居る世界へと話は戻る。

どこかの研究所で、一人の科学者が、四角いものを手に取り、歓喜する。

「完成だ!オルタナティブシステム!」

 

 

 

続く…。

 

 

 

 

 

次回!

 

                   政府から、お金がこない!

 

我々は、世界の脅威に対しての極秘操作、解決を行う組織だ

 

                   おれ達が危険分子だと!?

 

見るが良い。この世界を救う新たな戦士の力を!

 

                   この世界でも、造られたか…

 

 

 

第28話「政府組織 NoMen」

 





キャスト


龍崎竜也=仮面ライダー龍騎

月宮あゆ

相沢祐一=仮面ライダーナイト
川澄舞=仮面ライダーファム

北川潤=仮面ライダーライア
美坂香里
美坂栞

久瀬シュウイチ=仮面ライダーゾルダ
倉田佐祐理

水瀬名雪
沢渡真琴
虎水サトル=仮面ライダータイガ
斉藤ミツル=仮面ライダーインペラー

門矢士=仮面ライダーディケイド

火野映司=仮面ライダーオーズ
左翔太郎&フィリップ=仮面ライダーW

光夏海=仮面ライダーキバーラ
小野寺ユウスケ=仮面ライダークウガ
キバーラ

海東大樹=仮面ライダーディエンド
仮面ライダーデルタ
仮面ライダーギャレン
仮面ライダー威吹鬼
仮面ライダーイクサ

仮面ライダーバース(伊達明)
仮面ライダースカル(鳴海荘吉)

アンク/泉信吾
後藤慎太郎=仮面ライダーバース
照井竜=仮面ライダーアクセル

ボスドラグーン=仮面ライダーリベレ
浅倉タカシ=仮面ライダー王蛇

鳴滝
白衣の男
光栄次郎

仮面ライダーオーディン
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