仮面ライダー龍騎 ~EPISODE Kanon~   作:龍騎鯖威武

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第31話 「守るということ」

次の日。

「…如何ですか?」

香川は仲村に、竜也たちに取り付けたカメラがとらえた映像を見せている。

「如何と言われましても…。これが何だというのですか?」

「彼らは、本当に人を守りたいと、考えているのではないのでしょうか?」

香川の言葉に少しだけ驚く仲村。しかし、香川から見れば表情の変化には気付けなかった。

「意外ですね、貴方が彼らを信用するような意見を述べるとは…。私としては、彼らは今のところ、我々や一般人には危害を加えず、モンスターの殲滅のみを行っています。敵の仮面ライダーと戦闘しているところから、やはり味方として見ることは出来るかと」

仲村が香川の質問に対して、自分なりの意見を言う。あくまで個人的主観ではなく、統合的な意見のような印象を受ける。

その質問に対し、香川は首を振る。

「いえ、味方やどうかではありません」

「…はい?」

「彼らが、人を守りたいと考えているかどうか。敵か味方は二の次です」

仲村は、その言葉に少し不満を感じる。

「情に流されるとは、博士らしくないですね。我々の任務はモンスター及び、仮面ライダーの排除。彼らの感情がどうかなどは、どうでも良いはずです」

「その任務を遂行する理由は、人を守るからです。その想いは、例え仮面ライダーにでさえも在るとするならば、その思いを汲み取って共に戦うべきではないのでしょうか?」

香川の回答は、仲村とは最終的な意見は同じであるものの、それに至るまでの想いは全く違う。

しかし…、

「結局のところ、考えていることは同じでしょう?ならば彼らと接触して、共闘を申し出ましょう」

仲村はさっさと研究室から出て行き、香川も続く。

 

同時刻、此処はオーロラの中。

エビルダイバーのアドベントカードを手にとって、まじまじと見つめている浅倉が、オーディンに聞く。

「ライアのカードなんか奪ってどうするつもりだ?」

オーディンは自らのデッキから、磁石同士が引き合っているような絵柄のアドベントカードを引き、浅倉に渡す。

「何だよこれは?」

「複数のモンスターを融合させる特殊アドベントカードの一つ「ユナイトベント」だ。これを使うことにより、ベノスネーカー、メタルゲラス、エビルダイバーを融合させた最凶のキメラモンスター「ジェノサイダー」を使えるようになるのだ。このモンスターとのファイナルベントは、今までの攻撃をはるかに上回るほどのパワーを秘めている」

ちなみにこのカード、アビスも所持しており、アビスラッシャーとアビスハンマーをアビソドンに融合させていたカードと全く同じものである。

「ほう…。そのために、ガイやライアの契約のカードをオレに持たせたのか」

オーディンは仮面の奥で笑い、浅倉に指示する。

「これならば、オルタナティブ・システムを叩き潰すなど容易かろう?」

「フン、なるほどな。今までの詰まらん戦いは、これからの最高に楽しい祭りの為の余興だったって訳か!?」

浅倉は体中に溢れる、戦うことへの喜びを久しぶりに感じていた。

それはまさに「狂気」。

 

そのころ、祐一と舞は校舎を散策している。

幸い、今は部活動もやっていないので、あたりを動き回るのは比較的簡単である。

「舞、やっぱりその痣、魔物と関係があるんだろ?」

ふと、痣の秘密を聞く祐一。

舞は俯いて答える。

「でも原因は…分からない」

「そうだよな。だから此処に来て、謎を解き明かそうって訳だからな」

舞は、ふと立ち止まって、祐一に話しかけた。

「祐一。昔のこと覚えてる…?」

「昔?」

彼女の言う「昔のこと」というものに、全く心当たりがない祐一。舞はその様子を見て、すぐに前を向いた。

「…なんでもない。やっぱり今日はやめる」

「お、おい!?」

祐一を待たず、さっさと校舎から出て行った。

彼女の胸中には一体、何があったのだろうか…。

 

「どこにあるんだろうなぁ…」

「う~ん…」

竜也とあゆは、オーディンが潜んでいる場所を探していた。

彼に遭遇すれば、必ずエビルダイバーのカードを持っているはず。上手くやれば、取り戻せるかもしれない。ただ、非常に困難ではあることを自覚してはいる。

 

キィィン…キィィン…

 

「あぶないっ!」

「え…うぐっ!?」

「クアアアアアァ!」「キエエエエエエエェ!」

モンスターの反応を感じ、あゆを突き飛ばす竜也。その直後にガルドサンダーが、あゆのいた場所に向かって火焔弾を吐き出した。一瞬でも遅ければ、あゆにはとんでもないことになっていただろう。

ガルドサンダーの後ろにガルドストームもいる。

「嗅ぎつけられたのか…!?あゆ、隠れてて!変身っ!」

あゆの安全を確保した竜也は、すぐさま龍騎へと変身し、ガルドストームたちの出方を伺う。

「協力しましょう」

<SWORD VENT>

ガキィン!

突如、黒い影が現れ、龍騎よりも早くガルドストームに攻撃を仕掛けた。

残念ながら上手く防がれたため、効果的な一撃にはならなかった。

そして、その影の正体は…。

「香川さん!?」

そう、オルタナティブ・ゼロとオルタナティブだった。

つまり、香川と仲村である。

「貴方達の一日を、失礼ながら監視させていただきました。結果、私は貴方達を信用してみようと考えています」

「総合的に見ても、貴方がたを敵とは区別せず、協力し合うことのほうが賢明と私も考えます」

「本当ですか!?ありがとうございます!」

「じゃあ、あやまって!」

突然、隠れていたあゆが、オルタナティブ・ゼロ達に訴える。

「竜也くん達を悪い仮面ライダーたちと一緒にしたことを、竜也くん達の気持ちを信じてくれなかったことを、あやまってよ!お願いだから…」

「あゆ…」

彼女にとって、竜也達が悪い扱いを受けることは許せなかった。

そして、それ以上に悲しかった…。

「…申し訳ありませんでした。我々の早合点が、貴方達を不必要に苦しめたことを、心からお詫びします」

オルタナティブ・ゼロは頭を下げ、真摯な気持ちで謝った。

だが…。

「残念ですが、応じません。私は貴方がたの感情などについての動向に、謝罪の意志はございません。敵か味方かだけです」

オルタナティブはそう言い捨て、ガルドストームたちに攻撃を仕掛けた。

「ねぇ!どうして!?」

「あゆ、もう良いんだ!一緒に戦ってくれるんだから!」

龍騎はオルタナティブに対して憤りを覚えたあゆを必死になだめ、ガルドストームたちとの戦いに身を投じていった。

 

そのころ、別の場所でディスパイダーが暴れていた。

そこに駆けつけたのは、

「以前、逃がしたやつだな」「ふん、デカブツ蜘蛛め」

「ミツル君、油断しちゃダメだよ。真琴ちゃんを悲しませちゃうからね」

「変身っ!」

ゾルダ、タイガ、インペラーに変身した3人は、ディスパイダーに向かって攻撃を仕掛けていく。

「素手の戦闘はキツイな…」

<SPIN VENT>

「ふっ!」「たああぁっ!」「いぇああぁ!」

ダァン!ダァン!ズバァ!ガキィ!

唯一、常時装備型武器の無いインペラーは、ガゼルスタッブを呼び出し、残りの2人はマグナバイザーとデストバイザーで応戦する。

「キシャアアアアァ!」

ドゴオオオォ!

「ぐあぁっ!」「うわああぁ!」「ぐっ…!」

しかし、ディスパイダーも黙ってはいない。大きな前足を使い、3人を吹き飛ばした。

「うぅ…強い…!」「3人がかりでも此処まで強いのか…」「ただのデカブツじゃないらしい…!」

 

「ガルドストームは強いですけど、オルタナティブ・システムが使うアクセルベントには対応できていません。それを駆使すれば…!動けなくなったところに、おれがトドメを!」

「了解」「なるほど…。よく観察してますね」

<ACCEL VENT><FINAL VENT>

「ハァッ!」

ガキィン!ドガァッ!

オルタナティブは、超高速でガルドストームとガルドサンダーを攻撃する。

やはり対応できない2体は、地面に倒れた。

「ふんっ!はあああああああああああああああぁ!」

その隙に、龍騎がドラグレッダーを呼び出し、ポーズを取って構える。

そして宙高くジャンプし、身体を捻り、キックの体勢に入る。

「だああああああああああああああああぁ!」

ドゴオオオオオオオオオオォ!

龍騎のドラゴンライダーキックが炸裂した。辺りには爆炎に包まれ、標的に当たった手ごたえを感じた。

しかし、その爆炎の晴れた先には…、

「キィィ…クエェ…」

「ガルドサンダーが…!?」

ガルドストームのみ倒すことには成功した。しかし、ガルドサンダーは満身創痍であるものの、生き長らえている。

「クアアァッ!」

そのまま、ガルドサンダーは飛び去る。

「待てっ!」

龍騎はとっさに追いかけたが、見失ってしまった。

そして…

 

キィィン…キィィン…

 

「別のモンスターがいる!」

龍騎はそのまま、反応のするほうへと向かった。

「どうやら、モンスターがいるようですね」

オルタナティブ・システムには、モンスターの感知機能は搭載されていない。

NoMenの基地内には在るのだが、システムの容量の関係上、その感知機能を搭載するには至らなかったのだ。

「我々も行きましょう」

「あ、待ってよ!」

オルタナティブ・ゼロ達が後を追いかけ、あゆも続く。

 

「キシイイイイィ…」

そこまで大きなダメージは負っていないが、ディスパイダーの攻撃に手を焼くゾルダたち。

と、そこに…。

「さぁ、祭りを始めようか!?」

「浅倉!?」「くそっ…こんなときに来るな!」

狂ったように笑いながら現れたのは浅倉。すぐさま、デッキを構え…、

「変身!」

王蛇に変身する。さらに、3枚のアドベントカードをデッキから引く。

そのカードは、ベノスネーカーとメタルゲラスとの契約を意味する、アドベントカードが2枚。

そして…

「あれって…」「北川のアドベントカードか…?」

<ADVENT><ADVENT><ADVENT>

それに答えるように王蛇は、ベノスネーカー、メタルゲラス、エビルダイバーを呼び出した。さらに、もう1枚アドベントカードを引く。

「ハッハハハハハハ!もっと楽しめるぜ!?」

<UNITE VENT>

その音声と共に、3体のモンスターは1つに集まり光に包まれる。

すると…。

「合体したのか!?」

そこにいたのは、3体のモンスターが融合したキメラ型モンスター「ジェノサイダー」。

「グギャアアアアアアアアアアァ!!」

狂ったような雄叫びを上げるジェノサイダーは、ゾルダたち3人に溶解液を吐き掛けた。

しかしそれは、もはや溶解液ではない。

ドガアアアアアアアアァ!

「うあああああああぁ!」「わあああああああぁ!」「ぐおおおおあああああぁ!」

地面に触れた途端、凄まじい爆発を起こし、3人を巻き込んだ。

「最高だァ!もっともっと、楽しもうぜェ!?もっとだ!もっとオオオオオオォ!!!」

ガキィン!ガァン!

いつの間にか手に持っていたべノサーベルを地面に叩きつけながら、叫ぶ王蛇。

「王蛇っ!」

「アァ?」

突如、何処からか叫び声が聞こえ、王蛇が振り向くと、龍騎がそこにいた。

「ほう…骨がある奴が来たな!祭りは…これからだアアアアアアアアァ!!」

「ハァッ!」

ガキィン!

「ウオォ!?」

「我々も忘れないで頂きたい」

新たに現れ、王蛇の攻撃から龍騎を庇ったのは、オルタナティブ・ゼロ。

「そういえば、オーディンから指示されたのはオマエ等だったな。オマエ等は此処で死ぬ。死ぬ前に残す言葉はあるか?」

「ありませんよ。死にませんからね」

オルタナティブとあゆも現れた。

「NoMenの科学者…!」

「香川さんたちは、おれ達と協力してくれるって!」

「カチカチの頭も、少しは柔らかくなったらしいな」

龍騎の言葉で、内心安堵しつつも皮肉るインペラー。

「おいおい…。オレを放っておいて、楽しむなよォ!」

べノサーベルを振り下ろす、王蛇。

ドガァ!

とっさに、龍騎たちは避けるが、そのとき地面のコンクリートの大きな残骸が、あゆに向かってゆく。

「きゃああっ!」

「あゆっ!」

その危機を見た龍騎は、すぐさま助けに向かうが…。

「モンスターたちを優先するべきです」

オルタナティブが立ちふさがった。

しかし…。

「どいてくださいっ!」

ドンッ!

「グウッ!?」

それを突き飛ばし、あゆを抱きかかえて瓦礫を避けた。

あゆがいた場所には、大きなクレーターが出来ていた。

「あゆ、大丈夫!?」

「うん、平気…。ありがと…」

その様子を確認したゾルダ、タイガ、インペラーは王蛇と交戦する。

「はあぁ!」「でぇあぁ!」「せいっ!」

「ハァッ!エェアァ!ゼイッ!」

その隣で、オルタナティブ・ゼロが怒っている。

「仲村君っ!何故、彼女を救う龍崎君を止めたのです!?人を救うことが最優先の筈です!」

「いいえ、任務の執行が先かと」

「…君には、オルタナティブを任せられません。この戦いが終わり次第、返却していただきます」

「了解」

オルタナティブは無感情な返事をした後、再びディスパイダーと戦い始めた。

ガキィン!

「がはあっ!」

王蛇の攻撃の前に、ゾルダたちは押されている。

「ちっ…狂ってるな…」

「どうしたァ!もっと楽しませろよォ!?」

<FINAL VENT>

王蛇は、ジェノサイダーのファイナルベントを発動する。

ジェノサイダーは、自分の腹を食い破り、ブラックホールを造りだした。

「デェエエヤアアアアアアアアアアァ!」

その攻撃は、3人に激突する…

 

筈だった。

 

ガァン!

「何ッ!?」

突如、現れたのはオーロラ。

「何だよオーディン、もう終わりか?」

王蛇がオーロラに向かって、毒づいた瞬間、

ズガアアアアアアアアアァ!

「グガアアアアアアアアアアァ!?」

突如、黄金の光が王蛇にぶつかり、凄まじい勢いで吹き飛ばされた。

さらに、別のオーロラが現れる。

「どうなってる!?」

「引き上げだ…。想定外の事が起きた…!」

そのオーロラからオーディンの声が聞こえ、王蛇とジェノサイダーをさらっていった。

残ったオーロラも消え去る。

「なに、今の…?」

タイガは、その様子を呆然と見つめていた。

「同時攻撃なら、倒せるかもしれません!」「えぇ!」

<STRIKE VENT><FINAL VENT>

龍騎はドラグクローとドラグレッダーを呼び出し、ドラグクローファイヤーの構えに入り、オルタナティブ・ゼロは、サイコローグを呼び出し、変形させた上に飛び乗る。

「はあああああああぁ…だあぁっ!」

ゴオオオオオオオオォ!ズガアアアアアアァ!

ディスパイダーは、成す術もなく倒される。

何とか、この状況での戦いは終わった。

 

「貴方達のことを疑っていました、申し訳ありません」

「もう気にするな」「そうだよ。僕らも一緒に戦うから」「これからは、仲間ですね」

ミツル達は、香川を責めることなく、温かい言葉をかける。

「私もぜひ、共に戦いたいのですが…。実は…」

そう言って彼が小型モニターを取り出し、竜也達に見せる。

 

そこには、様々な場所でのモンスターの破壊活動の爪跡が残されている。

 

「やっぱり…ここに集中して出現しているけど、他の場所でも…」

竜也は、モンスターが頻繁に出没しているからこの街で戦っているのだが、この街以外にもモンスターは出没している。どうしてもこれに関しては、解決できなかった。

「我々は、各地に現れているモンスターを討伐を主に活動します。もうじき、オルタナティブのパワーを下げた量産機「オルタナティブ・トルーパー」が完成します。それを全国に配備し、私が指揮を執るので…。残念ですが、貴方と共には…」

申し訳なさそうに言う香川に対して、竜也が頭を下げる。

彼の行動が理解できない香川。

「オーディンたちはこの街の近くに潜んでいます。だからここから離れて、おれは戦えないんです。それに勝手かもしれませんけど…おれ、この街で大切な人がたくさんいるんです。それを守りたいと思ってます」

「ふふ…了解しました。この街での戦いは貴方達に任せます。」

納得がいった様に頷き、車に乗り込む香川。運転席には相変わらず無表情の仲村。

「仲村さん、一緒に戦ってくれてありがとうございました。他の場所を…香川さんと一緒に…」

「了解」

仲村は、オルタナティブの装着者の資格を香川から剥奪されるはずだったが、竜也達の説得に免じ、もう少しだけチャンスを与えられた。

「共に戦いましょう。離れていても…」

香川はそういい残し、去っていった。

あゆはその姿を、少しだけ頬を膨らませて見ている。

「うぐぅ…結局、仲村さん、あやまってくれなかったよ…」

「あゆ。同じ目的でも、違う思想の人はたくさんいる。それに仲村さんだって、NoMenにいるのは、たぶん仲村さんなりの思いがあるからだよ。だから大丈夫、きっと…」

 

その日の夜。

「香里、ア~ンしてくれよ、ア~ン!」「絶対いや!」

「おねえちゃん、相変わらず素直じゃないね」「うるさいわよ!」

潤は一時的に退院し、クリスマスパーティーには全員が出席できた。

彼は香里とのクリスマスを楽しんでいるが、当の香里はそっぽを向いたまま。

ただ、それが本心じゃないのは、栞をはじめとして、ほぼ全員にバレバレだ。

彼と共に過ごせることが嬉しい。

「真琴。フォークは、こうやって持つんだぞ?」「あうぅ…」「ニャァ~」

熱心に指導するミツルに、一生懸命練習している真琴。それをとなりで見ている美汐はくすりと笑う。

そのすぐ傍では、ピロがクリスマス用にアレンジされた秋子特性のキャットフードを美味しそうにありついている。

「今日くらい、甘えさせてあげれば良いじゃないですか。いつも頑張ってるのに、こんな楽しい場面でお勉強を無理強いなんて、人として不出来でしょう?」

「…確かにな、わかったよ。真琴、口を開けろ」「ん…?」

真琴が不思議そうに口を開けると、ゆっくりとケーキを口の中にほうり込むミツル。

「あう…!」「ちゃんと噛めよ?」「もう、ミツルさんったら…」

「意外と難しいな…教えないってことも」

真琴はちょっと驚くが、嬉しそうに味わう。すぐさま、心配してしまうミツルを、また笑ってしまう美汐。

「なゆちゃん。とっても美味しいよ、このケーキ!」

「わたしだけで作ったものじゃないけど…。でも、喜んでもらえてよかったよ」

相変わらず、サトルは名雪に対して、いつもニコニコしている。

「あらあら、お似合いのカップルが此処にも…」

その様子をほほえましく見つめる秋子。

祐一、舞、久瀬、佐祐理の姿が見当たらない。

「何処いったんだろ…」「大丈夫と思うよ?」

竜也は4人を心配しているが、あゆは4人のことは大丈夫だと言っている。

すると…。

「メリークリスマース!」

その声と共に、部屋の中に現れたのは…。

「わぁ、サンタさんだ!」

2人のサンタと2匹のトナカイ…に扮した、先ほどからいない4人。

何故か衣装は、かなりリアリティがあり、パッと見るだけでは正体はわからないだろう。

「あれ…もしかしてサンタさん、ま…」「わたしはサンタ」

竜也は、ヒゲ(の形をした飾り)の無い顔の部分から、2人の正体に感づくが、サンタ(に扮している舞)は自分のことをサンタだと言い張る。

「そ、そうですか…」

「あはは~今日はプレゼントを持ってきたんですよ~」

「ひひ~ん」「ぶるるるる~」

口癖でバレバレなサンタ(に扮している佐祐理)。

彼女の言葉に、2匹のトナカイ(多分、祐一と久瀬)は鳴き声を発し、いそいそと袋を取り出し、サンタ2人に渡す。

ところでトナカイ2匹、鳴き声はそれでいいのか。

「やったぁ、たい焼き!」「竜也さん、アイスですよ!」「たい焼きは良いけど、何故アイス?」

それぞれにプレゼントを渡していく。

ちなみに、冬なのにアイスに喜んでいるのは栞。彼女は、真冬でもアイスに目がないのだ。特にバニラ。

「それではみなさん、よいクリスマスを!」「メリークリスマス」

随分と明るいサンタとほとんど喋らないサンタは、トナカイを引き連れ、帰って行った。

それから数分後…。

「ごめんなさ~い、遅くなりましたぁ~」「…遅刻した」

「いやぁ、面目ない。外の雪が酷くてね」「全くだよ…」

「やっと来た!ほら、みんなも入って!」

いなかった4人も、ちゃんと(?)出席し、楽しい一夜が流れていった。

 

そのころ…。

「世界の崩壊が、さらに進んでいます…」

「結局、俺とお前に賛同したのは?」

「2人です。残りの人は、別の方法でやる…と」

「ということは、あの人は…」

「お察しのとおりです。しかし僕らは、僕らのやり方で…」

「あぁ…」

 

 

 

続く…。

 

 

 

 

 

次回!

 

                       おまえは誰だ!?

 

あの夢の中にいた…

 

                       夢を見ている…。

 

あいつは、おれの記憶を知ってるのか…?

 

                       思い出せ…全てを…!

 

 

 

 

 

第32話「夢」

 






キャスト

龍崎竜也=仮面ライダー龍騎

月宮あゆ

相沢祐一=仮面ライダーナイト
川澄舞=仮面ライダーファム

北川潤=仮面ライダーライア
美坂香里
美坂栞

久瀬シュウイチ=仮面ライダーゾルダ
倉田佐祐理

水瀬名雪
沢渡真琴
天野美汐
虎水サトル=仮面ライダータイガ
斉藤ミツル=仮面ライダーインペラー

水瀬秋子

仲村ソウイチ=オルタナティブ
香川ヒロユキ=オルタナティブ・ゼロ
浅倉タカシ=仮面ライダー王蛇

???
???

仮面ライダーオーディン

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