仮面ライダー龍騎 ~EPISODE Kanon~ 作:龍騎鯖威武
夢・・・。
夢の中にいる。
そこでは一人の少女がいた。
彼女は母親を失った悲しみで泣いていた。
おれは必死になぐさめ、彼女とたい焼きを食べた。
彼女が、頬を濡らしながらみせた、儚い笑顔。
いつも、そこで夢は途切れていた。
誰かが、奪ったかのように・・・。
起床後、竜也はメモ帳になにやら、ぶつぶつ呟きながら書き込んでいた。
「・・・仮面ライダーナイト、仮面ライダーファム変身。現時点で出会った仮面ライダーは、龍騎を含め、ナイト、ファム、シザース、ベルデ、アビスの6人だが、シザース、ベルデ、アビスの変身者は不明。まだ出会っていない7人のライダーのうち、ライアとゾルダは装着者いまだ存在せず、残りの5人は変身者がいるかどうかも不明。・・・っと」
龍騎として戦う以上、こういった詳細を記述することも大切なことである。
仮面ライダーの詳細が記録されていたメモ帳を閉じ大きな欠伸をすると、自分の部屋から出て、食卓に向かう。
「おはようございます・・・」
まだ少し寝ぼけているのか、誰か居るわけでもないのに朝の挨拶をする。
少し焦げ臭い気がしたが、竜也はまったく気にしなかった。
「おはよ、竜也くん!」
元気いっぱいの少女の声が聞こえる。
おかしい。誰もいない筈なのに。
竜也は目をゴシゴシと拭い、前を見ると・・・。
「どわっ!あ、あゆ!?」
ゴンッ!
「いてっ!」
椅子にちょこんと座ったあゆがいた。あまりにも意外な出来事に仰天し、近くの食器棚の角に頭をぶつけた。
「うぐぅ・・・そんなに驚かなくても・・・」
あゆは困った顔で竜也を見つめる。なぜ彼女はこの家を知っているのだろうか。
「・・・でもどうやっておれの家を?」
「だって昔、家に連れてきてもらったことあるよ?」
「そうだっけ・・・」
竜也は7年前、あゆと遊んでいたときにこの家につれてきたことがあった。その当時は両親も生きており、とても幸せだった。
「そういや、なにしに来たの?ここ何もないよ?」
「ボク、今日からここに住みたい!ここで、竜也くんの家政婦になる!」
「へ・・・?」
「すこしでも竜也くんの力になりたいんだ!」
あゆはなんと、この家に住み込みの家政婦になることを宣言する。
「すごく嬉しいけど、ご家族の方は心配してないの?」
「ボクの家には誰もいないんだ・・・」
あゆは寂しそうに答える。竜也は昔、あゆに聞いたことを思い出した。
彼女は家族がいないのだった。
母子家庭だったあゆは、7年前に、唯一の肉親であった母親さえ失っていた。
彼女の心の傷に触れてしまったことを竜也は酷く後悔した。
「ごめん・・・。おれ、無神経だった・・・」
「ううん、竜也くんは悪くないよ。・・・やっぱり、迷惑かな・・・?」
あゆは、さらに寂しそうに問う。
自分と同じ、家族のいないあゆは、もしかしたらよりどころを求めていたのかもしれない。
それに、自分に新しい家族が出来ると思うと、とても嬉しい気持ちになった。
彼女の家になりたい。竜也はそう心から思った。
「そんなことないよ!じゃあ、あゆにお世話になろうかな?これからよろしく!」
「竜也くん・・・うん!ボク、がんばるよ!」
あゆはいつもの明るさを取り戻し、笑顔でうなずく。
ともかく、あゆはこの家のお客さんであることには間違いない。家政婦的なことを言っていたが。竜也は、彼なりのもてなしをすることにした。
「・・・あっ!おなか減ってるよね?今すぐ、朝ご飯作るからね」
「そ、そのことなんだけど・・・」
あゆは後ろめたそうにキッチンを見る。不思議に思った竜也も同じ場所に目をやると、
其処には・・・。
「なんすか・・・これ?」
キッチンはしっちゃかめっちゃか。コンロを埋め尽くすフライパンは丸こげ、お皿も数枚割れ、食材が至るところに散乱していた。
「ごめんなさい・・・。竜也くんにおいしい朝ごはん作ってあげようと思ったんだけど・・・」
竜也は急いで、冷蔵庫に入っている昨日買い込んだ食材(昨日の夕飯と今日の朝食分)を確認する。
・・・無かった。
「あぁ・・・おれの朝飯が・・・」
「ほんとにごめんなさい・・・」
涙目になるあゆ。正直、こちらが泣きたいのだが、悲しそうにするあゆを見ていると責めることはできなかった。
「いいよ!じゃあとりあえず、片付けよ?朝飯は何とかするから」
「うん・・・」
彼女の住み込み家政婦への道は険しそうだった。
片付けが終わった2人は、街に繰り出した。朝食を買うことが目的だった。
「何食べたい?あゆの入居記念にリクエストに答えるよ」
集合住宅じゃないのだが・・・。
彼なりにボケてみたが、あまり受けは良くないらしい。
「あはは・・・入居記念って・・・。あ、たい焼き食べたい!」
(苦笑い・・・(泣))
ちょうど、たい焼き屋のある道にさしかかったようだ。
「昨日も食べたけど・・・。うまいからいいか。すいませーん」
竜也は、たい焼き屋のおじさんに声をかけた。
「いらっしゃい!お、この前のお嬢ちゃんと、兄ちゃん!」
「昨日は、ほんとに迷惑かけてすいません。今日は、ちゃんとお金もって来ましたので・・・良ければ、これからも良い関係でお付き合い願えますか?」
「しっかりしてるねぇ・・・。お嬢ちゃん、いい彼氏捕まえたね!」
「え・・・」
「お、おじさん・・・」
2人は顔が真っ赤になる。
その話題を何とか変えて、たい焼きを4つ購入した。焼き立てで湯気が立っている、なんとも美味しそうなたい焼きだった。
「まいど、またおいで!」
「「ありがとうございます」」
たい焼きを食べながら、二人は朝の商店街を歩いていた。ところどころ雪は残っていたが、空は晴れ渡り、とても良い天気だった。
竜也がふと横に目をやると、あゆがきょろきょろと辺りを見回している。
「何してるの?」
「探し物してるんだよ」
「探し物?」
今まで、そんなものを探していたような雰囲気が無かったため、竜也は少し意外に感じた。
「大切なものなのに…落としちゃって…大切な…すごく大切なもの…」
「何を落としたの…?」
竜也も彼女から情報を取り入れようとするが…
「あ、あれ…思い出せない…どうしたんだろ…思い出せないよ…」
「落としたのは覚えてるのに、何を落としたのか思い出せないの?」
彼女は戸惑っている。自分自身の記憶に戸惑っていた。
「大切なものなのに…大切なものだったはずなのに…はやく見つけないといけないのに…思い出せないよ…どうしよう…」
あゆは悲しそうに顔を伏せる。
竜也は、何もしてあげられない自分が情けなかった…。
しかし…。
「一緒に探そうか?」
せめて、彼女の力になることくらいは…。
自分に力を貸してくれるあゆに、自らも何か力になりたいと強く願った。
「え…でも、何をなくしたのか思い出せないのに・・・」
「大丈夫、何とかなるさ。1人より2人ってね」
「竜也くん…ほんとにありがとう」
あゆは竜也に笑顔を見せる。
2人はとりあえず、この商店街を全体的に探してみた。
2時間後…
「見つからないよ…」
「この辺りにはないのかな…」
商店街以外で遊んだ覚えも無いので、あてを失った2人は途方にくれた。
と、そこへ…
「よ、竜也」
「こんにちは~」
「祐一、舞さん。そちらは?」
「…わたしの友達」
祐一と舞が現れた。昨晩の雰囲気からは想像も出来ないほどの和やかな雰囲気であった。
もう一人見慣れない女の子がいた。緑のリボンが特徴的だった。
「はじめまして、倉田佐祐理と申します。龍崎竜也さんと月宮あゆさんですよね?」
佐祐理と名乗った少女は一礼し、にっこりと微笑む。名前を知っているあたり、祐一から聞いているのだろう。
「へぇ・・・舞さんのお友達かぁ」
「はじめまして、佐祐理さん!」
「竜也さんって・・・あの世間を賑わせている、紅い騎士さんなんですよね?」
「ぶっ!?」
「わっ!」
佐祐理のあまりに唐突な発言に、竜也はたい焼きを噴き出した。隣にいたあゆは、驚いて飛び退く。
「げほっ・・・げほっ・・・なんでそれを?」
「舞と祐一さんに聞きましたよ~」
「昨日、ドラグレッダーが飛ぶところを見たらしくてな」
「それを追いかけて、学校の外で竜也が変身を解くところを見ていて・・・」
「そこに舞と祐一さんがいたから、いろいろ2人に聞いたんです」
「悪いな竜也。言い逃れできなかったんだ」
「ごめんなさい」
祐一と舞は竜也に謝った。
「いや、いいけど・・・。じゃあ、祐一や・・・」
「おっと!」
ガッ!
「わぶっ!」
「わ、竜也くん!」
竜也は祐一にヘッドロックをかまされ、まともに喋られなくされた。
すると小声で、祐一が呟く。
「たぶん、佐祐理さんがおれと舞が仮面ライダーだってことを知ったら絶対に心配する。舞は彼女を心配させないために魔物と戦ってることさえ黙ってるんだ・・・。おまえが仮面ライダーってことはバレたが、おれ達のことは・・・」
「うふ、ふぁふぁった・・・(うん、わかった)」
祐一はヘッドロックを解く。
「はぇ~、どうしたんですか?」
「男同士のスキンシップだ。な、竜也?」
「う、うん。それにしても、いてぇ・・・。もうちょっと力、弱めてよ・・・」
「ああ、悪い悪い」
「それより竜也さん、ご存じないんですか?かなり話題になっていますよ」
佐祐理は先程の話題に入る。鞄から、雑誌を取り出す。
開いて、竜也にみせる。あゆも、隣から覗き込むように見る。
「ん?」
その雑誌には、こう書かれてあった。
“怪物と関東地域に出没していた謎の赤い騎士出現!正体は一体!?”
隣には写真が掲載されており、そこにはまさしく、モンスターと仮面ライダー龍騎が写っていた。辺りが夕焼けであるところを見ると、この街に来て初めて変身したときのようだ。
あゆや栞が写っていることを心配したが、掲載されている写真にそれらしい人影は無かった。
「あ・・・おれだ。昨日のことなのに、もう載ってるのか・・・」
「どうしよう・・・みんなにばれちゃったら・・・」
「大変ですねぇ・・・」
「・・・同感」
「右に同じく・・・ていうかおまえ、昔にも見つかってるのかよ」
(この2人も、バレたらやばいんじゃないのか?)
4人は竜也の行く末を案じていた。
最後の2人はボケのようだが・・・。ちなみに台詞は上から竜也、あゆ、佐祐理、舞、祐一である。
舞と祐一は他人のことのように言っていたが、竜也は2人のほうが気がかりだった。
しかし、話題にされたことは幾度かあるので、もう慣れていた。
「ま、悩んでても仕方ないよ。正体さえバレなきゃ身元も分からないだろうし」
「随分ポジティブだな、おい!」
祐一の鋭い突っ込みをスルーした竜也。
と、そのとき…。
キィィン…キィィン…
「みんな、離れて!」
「グオオオオオオオォ!」
そういったことを見計らったように、シマウマ型のモンスター「ゼブラスカルブロンズ」が現れる。
「な、なんなんですか!?」
佐祐理は、モンスターを間近で見たのは初めてだ。さすがに驚き、後ずさりする。
「あゆ、佐祐理さんを連れて隠れて!」
「わかったよ!」「あ、あの…!」
佐祐理は何か言おうとしたが、あゆに引っ張られて言葉を中止された。
「祐一と舞さんは…」
戦ってもらおうと思ったが、佐祐理に正体を隠していたため、それは適いそうもない。
「…一緒に逃げて!おれが何とかする!」
そう言って、デッキを翳す。
「変身っ!」
眩い光と虚像が竜也を包み込み、その姿を龍騎に変えさせる。
「あれが…赤い騎士…」
やはり、龍騎を間近で見るのも初めてな佐祐理は、彼に対しても驚く。
「しゃあっ!」
<GUARD VENT><SWORD VENT>
龍騎が2枚のアドベントカードをベントインすると、両肩にドラグレッダーの胸部と足を模した「ドラグシールド」が装備され、右手にはドラグセイバーも握られる。
攻守共に優れた戦法を取るつもりだ。
「だああっ!」
ゼブラスカルブロンズに突進するも、武装が増えたためにスピードが削れ、相手は素早い。
上手く攻撃できずに、避けられてしまう。
「くそ、この戦法はミスか…。なら!」
<ADVENT>
「ガアアアアアアアアアアアアアアァ!」
ドラグレッダーを呼び出し、ゼブラスカルブロンズに攻撃させる。この戦法は有効なはずだ。
ズガアアアアアァ!
「グワオオオオオォ!?」
予想通り、ドラグレッダーの動きには着いて来れず、攻撃を受けた。
「よし…!」
<STRIKE VENT>
龍騎は、ドラグセイバーを左手に持ち替え、アドベントカードをベントインする。
余った右手には、ドラグクローが装備され、龍騎の持つ武装は全て装着された。
「すごい…」「いわゆる、全部ベント…ってか?」
あゆと祐一は、単独で戦う龍騎の戦闘スタイルがかなり多い事を予想した。あれだけの武装が出来るのだから。
怯んだゼブラスカルブロンズにドラグクローで、強力な一撃を叩き込んだ。
「はあっ!」
ドガアアアァ!
「グゥオアアアァ!」
ドラグクローでの拳は、通常の拳の威力をさらに強化させている。よって、ゼブラスカルブロンズには有効な一撃だった。
傍にいたドラグレッダーと共に、構えを取る。ドラグクローファイヤーで、トドメを刺すつもりだ。
だが…。
「グオオオオオオォ!」
「な…!?まてっ!」
攻撃を想定したのか、ゼブラスカルブロンズは自慢の脚力で、撤退する事に成功した。
つまり、龍騎はモンスターを取り逃がしてしまった。
「逃がした…!」
悔しがりながらも、変身を解く。
「平気?」「うん、大丈夫。逃がしちゃったけど…」
戦いの後の竜也は、いつも不思議なほど穏やかだ。ついさっきまでの士気はまるで嘘のように。
「すまない、竜也」「いいんだよ。おれも平気だし」
祐一は、小声で竜也に感謝の言葉を述べた。
ふと思い出した竜也は、あゆ以外の3人にこれからどうするかを聞くことにした。
「祐一たちは、これからどうするの?」
「おれが居候させてもらっている家で、昼飯にするところだった」
「祐一くん、居候してるんだ」
普通の生活を送ってそうなイメージのある祐一にも、意外な一面があることに竜也とあゆは驚く。
「ああ、7年前に両親が海外に転勤になってな。それ以来、そこでお世話になってる。竜也は昨日、名雪って娘に会っただろ?あいつの家だ」
「そうか・・・祐一もいろいろ大変だなぁ・・・」
「まあな。ところで、おまえらも昼飯どうだ?」
祐一の言葉に、少し戸惑う竜也。
「え・・・あゆはともかく、おれも一緒じゃ迷惑にならない?」
「うちの家主さんは人が多ければ多いほど喜ぶんだよ。今日も、おれの友達がたくさん来ることになってるし、おまえらのこともきっと気に入るぞ」
「竜也くん、せっかくだからお邪魔しようよ」
「そ、そうか・・・?あゆがそう言うなら・・・」
「決まりだな」
祐一は勝ち誇ったような表情になる。何に勝ったのかは分からないが。
先程の場所から10分ほど歩いたところにその家はあった。
「ここ?」
「あぁ。とりあえず入るぞ」
祐一が、玄関を開けて中に入る。
「ただいま」
祐一の言葉に答えたのは若い女性。20代前半か後半といった雰囲気だった。
名雪にどことなく似ている所から、姉だろうと竜也は予測した。
「お帰りなさい祐一さん。舞ちゃんと佐祐理ちゃんもよく来ましたね」
「今日は、お世話になります~」
「お世話になります・・・」
「そちらは、名雪か祐一さんのお友達ですか?」
女性が竜也とあゆに目をやると、祐一が説明を始める。
「おれの友達です。今日の朝に言っていた2人ですよ。竜也、あゆ、名雪のお母さんでこの家の家主さんの水瀬秋子さんだ」
「えっ!名雪さんのお母さんなんですか!?てっきりお姉さんかと・・・」
「あらあら、お世辞が上手ですね」
「いや、お世辞じゃ・・・」
秋子は頬に手をあて、微笑む。
年齢が気になった竜也だったが、女性に年齢を聞くのは無礼なので、その質問は聞かないことにする。
祐一は今回、2人をこの家に呼んだ理由を話す。
「実は2人を今日の昼ご飯に誘ったんですけど・・・」
「了承」
「はやっ!」
あまりにも早い回答だった。
その時間、なんと1秒。
その後、竜也とあゆは水瀬家に迎えられた。
「どうぞ、ゆっくりしていってください」
「ありがと、秋子さん」
「ありがとうございます」
リビングに通されると、そこには数人の少年少女がいた。
その中に、カエルのぬいぐるみを抱きかかえた、昨日会った少女がいた。
彼女の家なので、いるのは至極当然なのだが。
「名雪さん、こんにちは!」
「竜也くん、こんにち・・・く~」
名雪は挨拶をすると思いきや、居眠りを決め込むのだった。
「な、名雪さん?」
「この人が、祐一くんのいとこさん?」
「うん、そうだけど・・・」
「おい名雪、寝るな!悪いな竜也、あゆ、こいつを寝室まで連れて行く」
「うにゅ・・・いちご~・・・く~」
祐一は、寝言を呟く名雪を背負って、部屋から出て行く
名雪もいたが、彼女とは別にその中で昨日、知り合った少女が一人いた。
「あ、竜也さんにあゆさん!」
「栞ちゃん!祐一と知り合いだったんだ」
「あたしのお姉ちゃんが、祐一さんと同じクラスなんですよ」
「栞ちゃん、お姉ちゃんがいるの?」
「こんにちは」
栞が竜也たちに話しかけると、隣にいたウェーブのかかった長髪の少女が、竜也たちに軽く挨拶をする。どことなく秀才でプライドの高そうなイメージがあった。栞とは似ても似つかない雰囲気であるが、兄弟や姉妹が似ていないのはお約束なのだろうか。
「昨日は栞がお世話になったわね。姉の美坂香里よ。よろしく」
「栞ちゃんのお姉さんなんだ。よろしく」
「よろしくね、香里さん」
香里のそばにいた少年も、便乗して竜也に話しかける。
「おまえが相沢の言ってた龍崎竜也と月宮あゆちゃんか」
「祐一の友達だよね?」
「おう、おれは北川潤。相沢のクラスメートで、香里の彼氏候補だぜ!」
ドスッ!
「ぐはっ!」
潤が高々に宣言すると、隣にいた香里が凄まじい勢いで肘打ちをかます。
まさに、クリーンヒット。潤は床に沈みこむ。
「誰が彼氏候補よ。彼の話、嘘だから気にしないでね」
「あはは・・・」
「ま、まあよろしく、えっと・・・潤でいい?」
竜也は潤がほかの人から名前で呼ばれなかったので、自分で呼び名を提案すると潤は意外そうにする。
名前だけでそんなに驚くことがあるのだろうか。
「おお、おれを下の名前で呼んでくれた友達はおまえが初めてだな。じゃ、潤でよろしく。おれも、2人は下の名前でいいよな?」
「うん、あゆでいいよ」
「おれも竜也で。こっちのほうが呼ばれなれてるしね」
2人は、潤とさらに仲良く慣れた気がして嬉しかった。
その後、さらに水瀬家に集まった人々と親交を深め、いろいろと談笑していると、
「みなさん、お昼ご飯出来ましたよ」
秋子が料理の完成を伝える。
その場にいた7人は部屋を出て行き、食卓へと向かった。
次回!
これめちゃくちゃうまい!
そのうち、オレンジ色のジャムを食ってみろ。この世のものとは思えんぞ・・・。
何だよ、あの怪物!?
潤、さがって!
あれって最近、噂の・・・
魔物・・・学校の外から出てきてる・・・。
第7話「無力という名の屈辱」
キャスト
龍崎竜也=仮面ライダー龍騎
月宮あゆ
相沢祐一=仮面ライダーナイト
川澄舞=仮面ライダーファム
北川潤
美坂香里
美坂栞
倉田佐祐理
水瀬名雪
水瀬秋子