僕が僕でなくなっても僕は『過負荷(ソレ)』でありたい   作:nirvana

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ども、最近作品を書くのはいいけど続きが思いつかない駄文作者の最も早起きな僕です。

何回か続ける詐欺を繰り返してしまい申し訳ありませんでした。でも、今回のこの作品は不定期更新ではありますが、続けるつもりなのでどうか宜しくです!


一話 僕が僕で亡くなったあの日

それは、だいぶ昔の思い出

 

 

 

「ねえ、球磨川君はボクのスキルについてどれだけ知ってるかな?」

 

『へ?』『いやいや』『さすがに一京もあるスキルについて僕が知ってる訳ないよ』『知ってたとしても翌日にはどうでもよすぎて忘れてそうだし』『まあ、めだかちゃんだったら、一度見たスキルについてならわかるとは思うけどね』

 

「そうだね。別にボクだって球磨川君がボクのスキルについて知っているなんてこと1ミリさえも期待してないから、ああ、安心院さんの期待に応える事が出来なくて残念で無念です〜。とか思わなくていいんだぜ?」

 

『アッハッハ』『僕も一ミクロンさえも安心院さんの期待に応える事が出来るとは思って無かったよ』『で』『本題はなんなのかな安心院さん?』

 

「んー、最近ボクが新たに身につけたスキルなんだけどね。それがまた面白いスキルでさ、一京のスキルを持つボクもこんな面白いスキルを身につけたのは割と久々なんだぜ」

 

『ふーん、それはまた』『面白そうだけどどんなスキルなのさ?』

 

「[生還非行(リライフフール)]このスキルは面白いぜ。なんせ、任意に人を現在値より、更にマイナスにできるってスキルでねボクもここまでこんな使い勝手が良さそうなスキルを身につけたのは三日ぶりくらいだぜホント」

 

『その頻度ならそうでも無さそうにおもうけど』『でも、安心院さんが自分から説明するって事はそれなりに凄いスキルなのかな』『やっぱし』

 

「んー、そうだ!なら、いつかこのスキルを球磨川君に使ってあげようじゃないか。案外面白くなりそうだし」

 

『とても魅力的で素晴らしい提案だけども』『僕は遠慮するぜ』『ろくな事にならなそうだ』

 

「まあ、スキルがスキルだからね。ろくな事にならないのは間違ってないさ。でも、そんなの君にとっては日常茶飯事だろ。球磨川君」

 

『あははは』『いくら僕でも自分からろくでもない事に突っ込む程は』『馬鹿じゃないつもりだぜ?』

 

「•・•・•心からそう思ってるんなら、ボクは君に敬意を表してあげてもいいよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、現在

 

2072年8月2日

横浜市裏路地にて

 

 

 

 

 

 

 

 

『懐かしいや、夢なんてものを見たのはかれこれ二十年ぶりくらいかな』『しかし、まさかその夢で懐かしの安心院さんを見るハメになるとはね』『これはもしかして予知夢なのかな』『なんてね』

 

僕が基本的に夢で安心院さんを見る時っていうのは大体が安心院さんが僕に嫌がらせをしに来たときか不慮の事故で死んだ時くらいだけど、今回は違う。予知夢とまでは言わないし思なわないけども、それでも何かしらの用意はするべきだろう。そうでないと……。

 

 

 

「やあ、球磨川君。久しぶりだね、もしかして老けたかい?ああ、六十年も経てば当然か」

 

『……やあ、安心院さん。六十年ぶりなのに、一切見た目が変わらず元気そうだね』

 

 

こうやって安心院さんが突然来た時に対処が出来ないからね。

 

 

 

『それで、安心院さんはこんな八十歳近いお爺さんに会いに来て』『何がしたいんだい?』

 

「はははは。歳の事なんて気にしてたらボクなんてなんも言えないじゃないか。この地球上にいる霊長類の中でも、いや、宇宙中の生物の中でも一番年上な自信があったりするんだぜ」

 

『君の場合は』『宇宙より年上だろうに』

 

 

結構前に自分で言ってたしね

 

 

「まあまあ、それは置いといてだね。ボクはある約束を思い出してここに来たんだよ」

 

 

約束?いくら昔の僕でもそんな危険極まりない事をしでかした記憶はないんだけど。まあ、安心院さんの事だ。きっとどんな約束でもろくでもない事だろうと言うのは断言できる。

 

 

「おいおい、ろくでもない事と断言するのは酷くないかい?それにボクの事だ。っとかいってるけども、ボクだってね年がら年中三百六十七日間。1日で人類補完計画をやってみるかとか、地球の二倍あるロボット製造したりだとか、全ての生命の願いを叶える事のできる箱を作ってみたって動画出したりとか考えている訳じゃないからね」

 

『人の心の文を読んでる時点でどうかと思うし』『三百六十七日って一年通り越してるじゃん』『逆に考えてない日が存在してないよねそれ?』

 

 

この内一つでも実現されたら、人類滅亡するのが目に浮かんでくるし、安心院さんだから簡単に実現しそうだからなんとも言えないから笑えもしないやあははは。

 

 

「あはは、まあ、ほんのジョークだよ。でも、この三つともボクのスキル[人幸所為冥(オールバイハッピー)]ですぐにでも実現できたりするけどね 」

 

 

・・・・・・・・。

 

 

『やっぱし』『どっからどう見たって人型なのに、全く人に見えないそこに』『痺れるぜ』『憧れはしないけど』

 

「さてと、少し話を変えるけど、球磨川君は今元気かな?」

 

 

いきなり変わった気もするけど……。

 

こっから本題なのかな。

 

 

『そうだね』『安心院さんが来るまではすこぶる調子が良くて元気だったよ!』

 

「そうかい。君よくその身体でそう言えるね。正直こうやってボクと立って喋るだけでも辛いんじゃないかな?」

 

『僕にとってはこれくらい日常茶飯事だよ 』

 

「今の球磨川君からは、昔ほどの過負荷(マイナス)は感じれないけどね。最も括弧付けだけは昔と変わってないみたいだけどさ」

 

 

さすがに安心院さんには隠し通せそうにないかな……。

 

 

『確かに、僕の身体はもうボロボロに近いね』『多分今日死んでも可笑しくないと思うよ』

 

「だよね。さて、そんな球磨川君に僕から用があったりするんだよね。よく聞いといてくれよ」

 

 

用、ね。

 

 

「もし、生まれ変わって人生をやり直せるとしたらどうするかい。球磨川君」

 

 

なるほど。安心院さんがこの六十年程一切接触して来ずにいたのに、今更接触して来たのはそういう事だったのか。まあ、安心院さんがやろうとしている事はなんとなく想像がつく。どうせ、最近流行りの二次創作みたいに前世の知識を持たして転生させて、そいつの人生を観て楽しもうっていう魂胆だ。安心院さんそういうの好きそうだし。

 

でも、

 

 

『それは、僕より相応しい人がたくさんいると思うよ』『もし、僕にそんな感じのスキルを使っても』『僕はジャンプ読んでるだけで何もしそうにないしね』

 

 

そうだ。そんな人を転生させるようなスキルを使うなら、僕よりももっともっと相応しい人間は他にいる。例えばだったら、皆ご存知です黒神メダカ。それの夫の黒神善吉。他にも鴎君や、贄波さんとか色々と面白そうな人は居たはずだ。なのになんで僕にそれを使おうと思うのか。

 

 

「別に質問の回答はどうでもいいんだけどね」

 

 

じゃあ、何しに来たのさ?

 

 

「ボクは君にあるスキルを使いに来ただけだよ。まあ、もう使ったけどさ」テヘペロ

 

『………安心院さんがやったら』『逆に苛付きすら沸かないから不思議に思うよ』

 

 

もはや、手遅れだったってやつか。これだから安心院さんはホント苦手なんだよね。ん?でも、使ったって割には効果が感じられない………。

 

 

「ああ。そのスキルの効果は君が死んでから発動するからね。ま、安心してくれよ。安心院だけに。君の余命は後十分未満だからね。すぐに実感できるさ」

 

『いやいやいや』『どうりで身体が重いとは思ってたけど余命十分って全く安心出来ないよね!?』『それにせめてどっか布団の中で死にたかったぜ。』

 

こんな裏路地で死ぬハメになるとは、まあ、僕に相応しい死に方って言えばそうだけどさ。

 

 

「感嘆符が入ってるのに全く感情が伝わって来てないぜ球磨川君。まあ、そうだね。なんなら、さっき君に勝手にスキルを使ったお詫びとしてだけど、ボクが君を看取ってあげるからさ」

 

『えっ、ホント!?』『やったー』『安心院さんに看取って貰えるなんて今までで一番の幸運だね!』『うっれしいなー』

 

 

あ、そうだ。

 

 

『多分、僕そろそろ死んじゃうかもだからさ』『最後に一つだけ言わしてね』『お決まりの言葉ってやつね』

 

「・・・・・・・」

 

そう。僕は最期の言葉を告げる。

 

 

 

 

『またしても』『安心院さん相手には』「また、勝てなかった………な…………」

 

 

 

 

 

こうして、球磨川禊は安心院なじみの膝の上で息を引き取った。

 

 

 

 

 

 

 

「はあ、なにが『また勝てなかった』だよ。君は最期の最後にボクに勝ったじゃないか」

 

 

安心院なじみのスキルの結果では、球磨川禊が死ぬのは後二分後の事だった。しかし、彼は自分の死を彼女のスキルよりも正確に予期していたかのように、最期の言葉を告げて死んでいった。これは、安心院なじみが初めて過負荷(マイナス)の人間に敗北した出来事だった。

 

 

 

「最後までカッコつけろよな。馬鹿………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さてと、気を取り直して。ふう、かれこれやってはいたけど、これって実は予定よりも千五百字ほど早く終わってたりするんだぜ。ま、最初だからね。これくらいでもそこまで問題はないと思うけどさ。あっ、ところで皆気になってるとは思うし、こんな感じのやり取り二回目じゃね?とか、そんなのいらん。とか言う人もいるだろうけど、球磨川君に使ったスキルについて説明するよ。

 

ボクが球磨川君に使ったスキルは[生還非行(リライフフール)]。と言ってね、効果は対象の人間を前世より一回りマイナスにして転生、生まれ変わらせるというスキルだよ。最も、誰もこの世界に生まれ変わるとは言ってないからそこはボクからしたら責任外だけどね☆

 

しかし、球磨川君はボクにどんな人生を魅せてくれるのかな。どうせなら、『また』ボクを惚れさせる様な生き様を見せて欲しいもんだぜ。

 

 

 

んじゃ、読者諸君。ボクはこれで帰るとするよ。本来なら君達にとっては存在しない六十年後の世界にいたボクも疲れたからね。少し、ほんの少しだけ『彼』の隣で寝てくるよ。それじゃ、また、いつか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




生まれ変わったら本質はどうなるのか?

この作品の真のテーマはこれです。
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