僕が僕でなくなっても僕は『過負荷(ソレ)』でありたい   作:nirvana

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名言シリーズその2

「お前だけは絶対に許さねぇ!!」

『そう言われてもね』『これって結局許されようがそうでなかろうが結果的に変わらないよね』『話の場面とかストーリーの流れ的に』



三話 多摩川未萩は静かに暮らしたい①

あの日の葬式場にて起こった謎の崩落事故から約一年と少しの月日が経ち、僕は現在小学校一年生だ。幸い、里親は見つかった。まあ、まともかどうかで言えば微妙な人では、いや、ユニークで斬新的で面白い人ではあるけど。

 

 

『さてと、今日は四月六日。これから入学式と始業式な訳だけど。なんか』『懐かし過ぎて何も言えないぜ』

 

 

僕からして見れば、小学校の入学式なんて、七十八年ぶりくらいだからね。いやー、この時期は出会いの季節とも言うし、どんな出会いがあるか楽しみだよ。

 

 

『まあ』『面倒な出会いだけは』『僕からしたら御免こうむるけどね』

 

 

 

 

あの日、あの葬式場で僕が自分の過負荷を初めて他人に使ってからだろうか。僕の中ではある変化が起きた。昔の僕なら、あまり覚えてはいないけど、多分信じられないような変化だ。

 

 

 

僕は極力面倒な事が苦手であり、厄介事を起こすのが嫌で、目立つのがあまり好きじゃあない。とりあえず、ただ平坦に平穏に過負荷に底辺で生きていられればそれでいい。最近そんな思考が頭の中に元からこびり付いていたように突如現れて消えなくなった。

 

 

『要するに』『僕はただ静かに暮らしたいって事』『それだけ分かってもらえたらいいよ』

 

 

はて、僕は一体誰に話してるのか。たまにこんな事をしちゃうから困ったもんだぜ。しかし、入学式が始まるのが遅い事で。はぁ、しょうがない。これは僕の名前がたったの二文字しか変わっていなかった時くらいの残念さだけど、本当だったら家で読む筈だった。ジョジョの第4部の最初を今此処で暇つぶしに読むとしようか。かなり昔に読んだっていう事実は覚えてるんだけど、肝心の内容が殆ど覚えてなくて、だから叔父さんから渡された一ヶ月の生活費の半分程でつい、ジョジョの第4部を買ってしまったわけだけど。えっ、なんで今持ってるのかって?そりゃあ、さっき買ったばっかりだからさ。まあ、いざとなれば多分入学式に来ているだろう叔父さんに預けておけばいいしね。

 

 

『あ、えと、このモブかと思ってたら』『実はモブじゃなくてかなり活躍する準主人公的な役割の子だー!』『僕このキャラあまり好きじゃあないんだよね』『なんか似たような立場の子に痛い目に合わされた記憶があってさ』『あっ、ところで入学式ってあと何分くらいで始まるのかな』『そこの隣の女の子ちゃん』

 

 

とりあえず、隣の彼女に聞いてみる。

 

 

「う、し、篠ノ之箒だ。」

 

『あ、そう。で、それで東雲さん』『入学式はあと何分くらいで始まるのか知らないかい?』

 

「だ、だから私は篠ノ之だ!入学式は後5分程で始まるそうだ。お、お前も漫画なんて物読んでないでしっかり男らしく構えたらどうだ」

 

『・・・・・・・』『そうだね。それじゃあ僕はこの漫画を叔父さんに預けに行くかな。』『んじゃ、篠ノ之さん』『また、後で』『とか』

 

「あ、ああ」

 

 

きっと昔の僕なら今の時点でありったけのマイナス性を叩きつけてしまってたかもだけど、今は違う。あまり人に目立つような事はしないで叔父さんに漫画を預けに行く。

 

 

『叔父さん』『この漫画預かって貰ってても良いかな』『後で取りに来るからさ』

 

「おお、おお。いいぞ。預かってあげようじゃないか。だけど、帰ったらいいよな?」

 

『うん!』『僕は教えて貰ってる側だからね』『もちろん大丈夫だよ!!』

 

「そうか。なら入学式頑張って来いよ。まあ、お前なら大丈夫だとは思うけどな」

 

 

僕は叔父さんに無言で頷いて背を向けて入学式に向かう。はぁ、帰ったら面倒かもだなぁ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

篠ノ之箒は恐怖、いや拒絶していた。

 

「(な、なんなのだ!?あれは本当に私と同じ人なのか!?ありえない。あんな気持ち悪いモノが人な訳ある筈が無いだろう!!!)」

 

 

篠ノ之箒という少女は普通の小学生達よりも一回りほど賢かった。だからこそ、彼をみてただ[気持ち悪い]というだけではなく、アレがほかと比べてどういう存在なのかを認知する事が出来てしまった。もっとも、それは彼が自分をちゃんと解っていなかったという理由もあるのだが。

 

 

「(姉さんも時折他とは違うような気味の悪い空気を持ってはいたけど、アレとは明らかに方向性とかいうのが違いすぎる。アレは異質だ。いや、異物であり汚点だ!アレが私達と同じ存在なんて絶対にない!!)」

 

『あ』『篠ノ之さん』『席取っといてくれてありがとね』『席が無かったら僕泣いてたかもね』

 

 

気が付いたら彼は彼女の隣に戻って来ていた。一体いつ戻って来たのか。あんなにも異質で歪な気配をしてるというのに、戻って来たことが判らなかった事に彼女は更に恐怖した。そして、極力絶対に関わらないようにしようと誓ったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕が席に戻ってすぐ後に入学式が始まった。特になにかある訳ではなく、普通に終わった。強いて言うならやっぱり校長先生の話は長かったという事ぐらいだろう。

 

 

『ふぁあ』『眠いけど、これから教室に行ってから自己紹介だっけ』

 

 

 

 

 

そして、教室にて。

 

 

 

 

 

 

 

「それじゃあ、次にた、多摩川君。自己紹介をお願いしますね。」

 

 

先生は何故か少し引いたような顔をしながら僕に自己紹介をするように言ってきた。はて、僕になにか可笑しい所でもあるのかね?

 

 

『どうも』『多摩川未萩です!』『皆さんと仲良く下らない薄っぺらいラノベのような学校生活を送れたらとか思っています!』『1年間適当にある程度でよろしくおねがいします!』

 

「あ、えと、そのよろしくね多摩川君!せ、しぇき着いて、いや!席に戻っていいよ!」

 

 

ホントなんか体調でも悪いのかね?先生すっごい顔色悪いし。

 

『あの先生』

 

「な、な、なんですか多摩川君」

 

『大丈夫ですか?』『さっきからまるで 』『水質汚染された水を直接ガバ飲みして吐きそう』『みたいな感じの顔してますけど。気分が悪いのなら、保健室に行った方がいいのでは?』

 

 

ん?

 

 

『あらら』『よくよく見たらほかの皆もなんか気分が悪いみたいな感じの顔してる子多いですね』『もしかして皆してお腹でも痛いの?』『今日の朝ごはんの米に当たったとかで』

 

 

実際にそんな事が起こったらここら辺一帯の米を作ってる人達が路頭に迷うな。とか言ってから考えたけど、別に絶対有り得ないわけじゃないからね。まあ、いいか。

 

 

 

「えと、その、ですね。わた、わたひは大丈夫です!それよりも、次の授業は自習。要するに自分達でお勉強する形にします!!気分が悪い子は保健室に行くようにして下さい。いいですね!」

 

『はーい』

 

 

返事したの僕だけかよ。まあ、暫らくすると先生は保健室に行くと言ってから居なくなった。ついでにほかの子達も緊張して気分が悪くなったのか大半が保健室に行くか、早退してしまった。んで、残った子はというとだ。

 

 

「俺は[織斑 一夏(おりむら いちか)]っていうんだ。これから1年間よろしくな!」

 

 

なんか、凄いイケメンなのに少し不憫そうな気がしてくる子と。

 

 

「[木原 虚史(きはら うつし)]まあ、よろしくかな」

 

 

茶色い髪の中性的顔立ちの女の子だった。

 

 

『うん。よろしくね』『ところで皆大丈夫かな?ほら、なんか僕の自己紹介辺りからすっごい気持ち悪そうな顔してたからさ!』『心配で心配で一日3食のご飯くらいしか喉を通らないかもしれないぜ』

 

 

そう僕が聞くと2人は……。

 

 

「まあ、確かに心配ではあるけどよ、俺からしたらそれよりは最初のお初の授業が何故かたった三人での自習になった事がショックなんだけどな」

 

「そんなのは私もどうでもいい。私も最初の授業は楽しみにしてたのにな」

 

 

どうやら、二人とも最初の授業が自習になってしまった事がショックらしい。それもそうか、考えたら僕はともかくとして、この子達は初のドキドキワクワクな小学生ライフだったんだからね。それが、幸先からこれじゃあね。まあ、仕方ないか。

 

 

『まあまあ』『確かにそれは残念ではあるけどさ。その代わりに初の自習時間という名の遊び時間を手に入れたって事でさ』『どうせなら三人で何かして遊んでおこうぜ?』

 

「そうだな。まあ、勉強よりも遊んでいる方が楽しいというのは当然だしな。それを初の授業時間で手に入れたなんてなかなか無いだろうし」

 

「実際、私達が小学一年生の勉強をやってもなんか意味無い気がする」

 

 

そう。さっきからそうなんだんけど、この子達小学生の割には思ったよりも全然会話が出来るんだよね。それに理解力もほかの子達よりもかなり高いと思える。気質的には多分二人とも[異常アブノーマル]ってとこか。まあ僕は別に[エリート]って奴らはそんなに嫌いな訳じゃあない。才能の塊の様な奴は心底吐き気がするくらいには大嫌いではあるけど。後、彼等とはなんか仲良くなれる気がするんだよね。なんとなくだけどさ。

 

 

『そんじゃ、僕が持ってきたトランプでゲームでもしようぜ』『ゲーム名は[ツイン・ダウト]』『まあ、ルールは今から説明するよ』『単純だし、基本のダウトとそこまで変わらないけど』『一回しかいわないからしっかり聞いてね』『まあ』『馬鹿には何回言っても分からないかもしれねぇけど』

 

「おう。んじゃ説明してくれよ」

 

「ん、説明よろー」

 

 

おおう、煽れてないだと。昔このやり方で煽れた気がするんだけどなー。

 

 

『んじゃ、説明するね』

 

『一、ホントに基本的なルールは普通のダウトと一緒』

『二、このゲームは赤と黒をわけてダウトを行う。もちろん色もダウトの対象となる。』

『三、ダウトの時には、数字のみ、カラーのみ、もしくは両方かを選択する。両方でダウトを成功させた場合には、カードを一枚捨てて良い。失敗した場合は通常のダウトと同じ』

『四、二ターン(二巡)したら必ず一度捨て札の確認を行う。もし、確認した内容で両方のどちらかに間違い(ダウト)の札が確認出来なかった場合において、全員が三枚ずつカードを追加する。足りなかった時はジャンケン』

『五、このゲームではジョーカーも使う』

『六、四の確認において、ジョーカーが入っていた場合、ジョーカーを入れたプレイヤーは手札を二枚捨て札に置いていい。もしくは赤か黒のどちらかの捨て札を他のプレイヤーに押し付ける事が出来る』

『七、この時もし、ジョーカーを入れたというプレイヤーが複数現れた場合、確認を行う。嘘をついていたプレイヤーが一人の場合は片方の捨て札を。二人の場合もそれぞれが片方の捨て札を取る。この時ジョーカーを出していたプレイヤーは二枚、若しくは二人の場合は一枚をそのプレイヤーに自分の手札から渡す』

『八、このゲームは基本三人制である』

 

「へぇ、面白そうだな!」

 

「ジョーカー、重要っぽいね」

 

『とりあえず、ルールを説明したところで一回やってみようよ』『言っておくけど僕はこのゲームに置いて負けを知らないぜ?』

 

「それって……」

 

「やる相手がいなかったから負け知らずってオチとかじゃないよね?」

 

 

うぐっ!?

 

 

「図星かよ」

 

「図星だね」

 

『・・・・・・』『よろしい。ならば戦争だ!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『うん』『わかってはいたよ』

 

 

まあ、そりゃあね。当然運が作用してくるゲームで僕に勝ち運が来るなんて事は無いわけで。

 

 

「いや、いくら何でも弱すぎだろ……」

 

「というより、運が悪い」

 

 

結局その日は何故かクラスの人数が少な過ぎるとかで帰宅していいという事になり、僕達は明日も遊ぼう。って約束してから帰った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ああ、おかえり。早かったじゃないか 」

 

『ただいま』『今日は何故か体調不良の子が多かったみたいでさ、早く終わったんだよ』

 

 

家に帰ると、リビングのソファーの上で叔父さんが寛いでいた。マジか、今日は悉く運が悪いぜ。

 

 

「そうか。まあ、今日は早く帰って来れたからな。よし。叔父さんが今日はいつも以上に『教えて』あげるからな!ほら、ついて来い」

 

『あははは』『うん。んじゃ、鞄置いてから来るよ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『今日もまた勝てなかったぜ』

 

 

 

 




近いうち詐欺したのはホントにごめんなさいm(_ _)m

次回はとりあえず年内には投稿します。

駄文作者を宜しくです。


※内容を一部訂正しました。
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