僕が僕でなくなっても僕は『過負荷(ソレ)』でありたい   作:nirvana

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名言シリーズその3

『僕は悪くない』

弱者なら、基本誰でも使える免罪符になる魔法の言葉だぜ。皆も使ってみたら?



五話 多摩川未萩は静かに暮らしたい③

理不尽って言うのが突然やってくるというものを改めて知った五年だった。

 

あの後僕は転校する事になった。更に家も無くなったから施設に預けられる事もにも決まった。正直受け入れられるかと聞かれたら、受け入れられない。そう答える。でも、そう言っても現状は換わらず受け入れるしかないのだから現実は理不尽だ。そこからも結構色々な事があった。次に行った学校は如月学園っていうエスカレーター式の格安で行ける私立学校だったのだけど、その学園がまたとても面白い所だった。いやー、まさか霊的存在なんてものがあるとはね。最も、それよりもスキルや現実とかの方が酷く理不尽な訳だけども。ついでにその学校で僕は実に一万千三百二十五回程度だったかな?

 

 

 

 

 

 

 

死というモノを経験した。

 

 

 

多分前世?を含めての今までの死亡回数を大幅に上回っただろう。そんな回数をあの学校だけで叩きだしてしまった。いやー、最初の百回程度は笑えてたんだけども、さすがに同じトラップで百通りの死に方をするとは思わなかったぜ。正直アソコは疲れたや。まぁ、あっちに行ったおかげでスキルの練習ができたからいいけどね。

 

その学園は僕が卒業と共に廃校が決定した。校舎内から遺棄された死体が大量に見つかったとか。それも見つかったのは一階にある保健室の床下かららしい。この件には学園の理事や他の役員も関わっていたらしく、今でも[史上最低最悪凶悪的な事件]としてたまにマスコミ等に取り上げられている。幾つか謎があるらしいけど、僕には関係ない事だ。

 

 

そして、僕は中学生になったんだけど、どうも人から因縁やらなんやらを持たれやすいらしくて、何故か毎日校舎裏に呼び出されてはボコられる。なんて生活を一年間続けていた。全く僕は何もしてないのにね?

 

ついでに今通っている学校はこれで八校目だ。不思議な事に行く学校度々に少し通ってたら廃校になったり、無期限休校になったりする所が多くてね。どうやら過負荷なだけに運もかなりマイナスらしい。転校手続きが面倒だったのが懐かしいよ(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『さてと』『こんな感じで回想を挟んでみた訳だけどさ』『どう思うかい』『大海(うみ)ちゃん?』

 

 

僕はそこに、いる彼女に問いかける。

 

 

「相変わらず意味不明だし、訳が分からないっつうのはよく分かりましたよ」

 

 

即答だね。

 

 

『うんうん』『まぁ』『僕らが理解されないなんてのはさ』『何時もの事だけどね』『でも、僕だって今の状況が訳わかんない』『って言いたいんだけどね?』

 

 

そう言うと彼女は魅力的で異性を虜にできそうな笑みで僕の問に答えてくれた。

 

 

「例えばですけど、掃除ってなんですると思います?」

 

 

質問に質問で返ってきたよ。

 

 

『自分自身を』『綺麗』『と見てもらいたいからとかかな?』『僕はそんな綺麗好きじゃないからね』『全然わからないや』

 

「まぁ、それも一つですね。私の場合は邪魔なものを除くっていう目的で掃除する事が殆どですけど」

 

 

言いたい事は分かってきた。

 

 

『・・・その話から』『僕が屋上から首吊りバンジーする理由がよめないんだけどね』『首吊りバンジーとか小学生で卒業したよ僕は』

 

「あー、てめぇとやり取りすんのはホントに面倒くせぇなおい。つまり、てめぇを今から邪魔なモノとみなして掃除するんだよ。理解出来たか多摩川未萩ィ!!」

 

 

はて?僕は何かした覚えも無いんだけど。

 

 

『いくら邪魔だからって殺しにかかるのはどうかと思うぜ?』『せめて』『先生にいってやる!』『くらいでいいじゃないか』『瀬戸橋大海(せとばしうみ)さん』

 

「うるせぇ!私の名前をお前がフルネームで呼ぶな!寒気がするんだよ!!!」

 

「それにだ、それをてめぇが言うのか。転校してきて三日程で夏元柚木風紀委員長を精神病院送りにしやがったてめぇがよ!!」

 

 

えー

 

 

『それは僕関係ないと思うんだけどなー』『だって彼女とはただ勉強を〖教えあった〗だけなんだぜ?』『だから僕は悪くない』『無関係だからね!』

 

「だから私はてめぇを風紀委員会に招いて指導するっつうのには反対したんだよ。何か起こるのは目に見えてたんだから。クソが、ホントによくやってくれたよなぁ。夏元風紀委員長が声をかける前にも惨々とイマドキのバカ女共を不登校にしてよぉ」

 

『それも僕は悪くない』『僕は彼女達に挨拶しただけなんだぜ?』『全く心の痛い話だぜ』『世の中が重宝してる女性が次々と不登校になっちゃうんだからね』『一体何が原因なんだ!』『不思議だね』

 

 

ホントにただ挨拶しただけなのにイキナリ崩れ落ちるんだから失礼だと思うね。

 

 

「…ふざけんなっ!!!全ててめぇの存在自体が悪いんだからよ!!それにいくら頭の中が腐ってるテメェでもよ、女尊男卑の風潮ぐらい分かるだろうが!今の世の中は女が有利なんだよ!これは社会の固定概念なんだよ!あんなになるまでやる事ねぇだろうが!分かるか?これは理不尽なんかじゃない!これはテメェ自身が招いた事なんだよ!あの時!お前がこの学校に来たあの日!そして三日後にテメェが夏元柚木風紀委員長を病院送りにした時点でこれは確定事項だったんだよ!」

 

 

ハァ、ホントにISっていう奴はろくな出来事を生まないと思うよ。なんか家にミサイルの破片的なのが落ちたのも〖無かった〗事にされてただの爆発事故に代わったしさ、知らない女性にはイキナリ絡まれてなんか押し付けられるし、この前なんて買い物カゴにドレスぶち込まれて購入しろとか言われて断ったら警察呼ばれて暴行の容疑で二日間牢屋生活になったし。

 

 

『全く』『理不尽過ぎてなんも言えないね』

 

 

「あ?それは最後の遺言かぁ。まぁ、なら始めるぜ。なに、方法は簡単さ。今てめぇが動けないのは私が持つスキル[人名吸叙(ネームバリュー)]のせいだ。んで、その動けない今の内にてめぇの首を紐に通してバンジージャンプするんだよ。ロープがある分いいだろ?」

 

『死体は?』

 

[あ?]

 

『死体はどうするんだい?』『それにこんなところでやったら目立たないかな?』『流石に捕まると思うぜ』

 

「この学校一帯にいる奴らは先生、生徒、親、業者、一般にいたるまで全て人名吸叙で吸い取って私の人形状態だ。学校にアクセサリーが一つ増えたところで大して気にはしないさ」

 

 

この子なかなか凶悪的な面白いスキル持ってるね。まぁ、でも残念かな。―――ちゃんに比べたら甘過ぎるぜ。名前も思い出せないけど、僕が惚れたあの娘と比べちゃうと可愛いレベルだ。

 

 

『まぁ、それでも』『やられちゃうのが僕なんだけどね』『あ!』『一言だけ最後にいわしてね』

 

 

これだけは言っとかないとね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『また勝てなかった』

 

 

 

 

 

こうして、多摩川未萩は死んだ。死ぬのは二年ぶりだからねぇ。ん?もしかしてこのまま生き返っても首吊り状態だったらループするんじゃ、、、。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とりあえず、これが僕の中三前半迄の出来事だ。

 

そして、ホントに理不尽に

 

不幸がストーカーみたく僕に憑いてると知るのは

 

高校受験が終わって少し経ってからだった。

 

そう、僕の人生が変わったのは2046年3月20日。

 

 

全てはこの日に終わってこの日に始まった。




これから頑張ってエイプリルフール企画書いてきます!
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