僕が僕でなくなっても僕は『過負荷(ソレ)』でありたい   作:nirvana

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名言シリーズその5

『神様』

『神様』

『神様、私は決して』

『あなたにお願いなど言いません』

『神様』

『神様』

『私は決してあなたに慈悲を乞いたりはしません』





「祈る、願う。それは神に対するただの陳情に過ぎないから。だから、神に祈る馬鹿は全部殺してきた。闘争の果に殺してきた。きっと戦いの末に降りてくると、戦いというモノを神への祈りとして捧げ続ければいつか神は降りてくると信じて」

「そんなのある訳ないのに」

「神は誰のもとにも降りないから神なのにね」




七話 その出来事は理不尽

僕という人間はどこまで不幸に塗れれば気が済むのだろうか。いや、過負荷(マイナス)という性質上仕方ないのはわかるんだけどさ。流石に[アレ]はない。

 

 

「待ちなさい!!この人類のゴミが!!!」

 

「早く捕まって私達の糧になるのよ!」

 

「逃げるなクズがッ!!」

 

 

はぁ、やっぱり受けた学校が悪かったのか。卒業の時までに就職のサポートをしっかりしてくれるっていう言葉に釣られて受けたあの学校が悪いのか。はたまた、あの試験会場の制作者が悪いのか。きっと僕が悪いのだろうね。でもさ、誰が思うよ。

 

 

 

 

 

 

 

まさか、高校の試験と[アレ]の学園の第二試験を同じ場所でやっていて、しかも何故か女性に間違えられて無理矢理[アレ]に触らされた。なんて事になるなんて。

 

 

『はぁ、ホントに不幸過ぎるぜ』『全く』

 

 

そして、現在進行形で僕はその触らされた結果を否定する追っかけのお姉さん達に追い回されている。足を止めると彼女等が持っているハンマーやナイフで滅多打ちにされるのは目に見えてる。と言うより、既に五回ほど経験済みだ。しかし、僕は体力がない。だから足を止めざるおえなくなる。そんな時は、、、

 

 

 

「やっと止まったわね。さぁ、諦めて早く[あの学園]の入学をキャンセルしなさい!!」

 

「大体、なんで貴方のような社会のゴミが[アレ]を起動できるのよ!?私達でさえできないのに!」

 

「いっそここで殺しましょう!」

 

 

過激な追っ掛けもいたもんだよねホントに。

 

 

『おいおい』『僕はなにも自分で望んであんなとこに行く訳』『ではないんだぜ?』

 

『それにもう一つ』『毎回君等のようなのに追いかけられる度に思うんだけどさ』

 

「なによ、奴隷になって命乞いでもするの?」

 

「きっと有耶無耶にするつもりね!」

 

「どうでもいいから早く死になさい!!」

 

「男は黙って私達に従えばいいのよ」

 

 

ホントに疑問に思うんだけどね。

 

 

『えと』『君達って別に[アレ]に乗れる訳じゃないよね?』『それなのによく』『これは私達の力よ!』『みたいに言えるよね』『恥ずかしくないの?』

 

「は?当たり前じゃない。[アレ]は本来男には乗れないのよ。あの例外の二人はともかくね」

 

「貴方のようなゴミになんで反応したのかしら。本来私達のような尊い女性に反応するべきなのに。まぁ、イケメンな彼と千冬様の弟君はいいんだけど」

 

 

うわぁ

 

 

『えー、でもさ』『結局[アレ]に乗れる人って五百人程しかいなんだよね?』『君達は乗れる訳はもうないんだよ』『つまり』『君等は僕や他の男性共と変わらないモブで』『三下で』『本編にすら出てこない市民A』『にしか過ぎないんだよ!』

 

 

実際そうだよね。

 

 

「うるさいっ!私達は乗れる乗れないじゃなくて、貴方のようなのが[アレ]に乗るというのが我慢ならないのよ!!」

 

『そうよ!さぁ、早く入学キャンセルしなさい!』『と、君は言う。』

 

「そうよ、さぁ早く入学キャンセル・・・ ハッ!」

 

 

『と、この隙に』

 

 

 

 

 

 

 

 

『[圧釜しい勉教法(プレッシャースタディ)]』

 

 

 

 

 

 

 

『君達に教えてあげるよ』『欲しいモノがどうしたって手に入らない過負荷(マイナス)の気持ちを』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後に川原で廃人となっている女性が多数見つかったらしいけど、まぁ、僕には関係ない事だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そもそも、僕がなんで追いかけられているのか。それは今日から一週間程前の話だ。

 

 

 

その日、僕は猫田東高等学校の試験を受ける為に猫田市民多目的会館に向かっていたんだ。この高校は進学のり就職を進める学校だったから僕の進路としては最高なところだった。しかし、僕としたことが、この学校に来るまでの道で、色々と巻き込まれちゃってね。全く、マグルだかマグロだか知らないけどさ、いきなり緑色の閃光をこっちに向けて撃ってくるとかさ、子供の時に常識学んで無いのかな。

 

 

 

 

で、なんとか学校についた時には試験ぎりぎりだったんだよ。しかも前のイザコザで制服の学ランもぼろぼろになっちゃったし。でも、そこで幸運な事が一つだけあったんだ。なんと近くのベンチに[ブレザー]が置かれてたんだよ!きっと神様は僕の善行を見てくれていたのだろう。これは着るしかない。僕は学ランを持っていたカバンに押し込んでそのブレザーを着たんだ。すると、何故か近くにいた女性が僕に話し掛けて来たんだよ。

 

 

「あら、アナタも試験受けるコね。ほらほら、試験会場はこっちよ」

 

 

その時の僕は、まさか自分に優しくしてくれる人がいたなんてと、感動で涙が止まらなかった為に気づかなかったんだ。僕が受けるべき試験会場は正反対の方向だったという事に。

 

 

 

 

それで、やっと気づいたのは[アレ]いや、もうここまできたらいいか。そう、[IS]に関する問題が後半に混ざってきてからだった。しかし、その時はまぁそれでも楽観視していた。終わった後の説明でこれからISに触れるらしいが、僕は男だ。反応する訳ないと。強いて言うなら、ブレザーが女学院の物だっただけなのだから。

 

しかし、結果は

 

 

 

 

 

 

『なん…だと…』

 

 

 

 

 

まさかの起動。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さらに、後に僕が勝手に着てたブレザーは、近くのトイレで首を吊って自殺していた少女の物だったらしく。

僕には異名がついた。

 

 

 

 

〖自殺した少女のブレザーを着た女装男性適性者〗

 

と。

 

 

 

『そのままじゃん』

 

 

まさか、こんな捻りもなんも無い名前を付けられるとはね。流石に憤るよ僕でもさ。

 

 

そういえば、ISというものについて話してなかったね。

 

 

 

 

 

IS

 

正式名称を[インフィニット・ストラトス]という。

元々の目的は宇宙空間での活動を想定したマルチフォーム・スーツだとか。でも、後に起こった。僕のジョジョを燃やしてくれたあの忌々しい〖白騎士事件〗により、それは大部方向性を変え、兵器となり、色々な国の思惑により、スポーツにと表面上落ち着いた。所謂、飛行パワードスーツだ。

でも、この機械には普通ある筈がないだろう欠陥があった。そう、ご存知の通りISは[女性]のみが乗れる。女性以外には反応しない。そんな欠陥機だ。

 

だったのに、

 

 

『反応』『したんだよなぁ』

 

 

そんな事を家賃一万五千円の曰く付きアパートの自分の部屋で考えていた時だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピンポーン

 

 

 

 

 

 

チャイムが鳴った。はて、今日は誰か来る予定でもあったかな?IS学園の人は明後日って言ってたし。

 

ピンポーン

 

 

『あ』『はーい、今開けまーす』

 

 

そうして、ドアを開ける為に立って玄関に向かう。そして、そのドアを開けると、、、。

 

 

「君が多摩川未萩だな。私はIS学園の教師をやらしてもらっている織斑千冬という。宜しく。早速で済まないのだが、君には今から荷物をまとめてIS学園の学園寮に入寮してもらう」

 

 

 

マジですかー。

 

 

『えと、入寮は三日後』『だったのでは?』

 

 

そう言うと、彼女はハァっ、溜め息をついた。それは僕のする事だと思う。

 

 

「君、最近女性達に狙われているだろう」

 

『?』『はぁ、まあ追っ掛けはたくさんいますよ?』『どうやら今はモテ期みたいで』

 

 

最近の追っ掛けはホントに過激だよね。

 

 

「そこでIS学園側は狙われている君を先に保護する事に決めたんだ。それに、これ以上川原や路地裏に廃人と化した女性を放置されてたら堪らないからな」

 

『ん?』『いったい何の事を言ってるかさっぱりです

よ?』『僕は別に川原で押し負せたり』『街中でも口を負裂いだ事なんてないんだぜ?』

 

 

まぁ、単純に僕は悪くないって事で。

 

 

「それは認めているような物だろう。とりあえずだ、荷物をまとめて欲しい。私もあまり時間が無くてな。事前の連絡が出来なかったのはすまないと思う」

 

 

そこで、疑問がでた。

 

 

『えと、できなかったんですか?』『事前連絡?』

 

「それが、手紙を送っても何故か届かずに戻っくるし、電話も全く通じなくてな、何故か掛からなかったのだよ。直接いければ良かっのだが、時期的に入学式前でもあるからな。職員全員忙しく今日まで時間が取れなかったんだ。ホントに申し訳ない」

 

 

携帯を確認すると、メールBoxにタイトルが〖逃がさない〗のメールがたくさん届いていた。僕のメルアドアマゾンくらいでしか使ってないんだけど。

後、玄関に茶色い手形が付いてた。

 

 

『そうですか』『わざわざ忙しいなか有難うございます!』『あ、お茶いれてくるのでどうぞ』『ここで座って待っていてください。直ぐに準備も終わらしますね』

 

 

そう言って僕は準備にはいる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これが、多摩川未萩。確に弟の言う通りだな。随分過負荷に捻くれている。が、会話はむしろ他のアホな女性共や馬鹿兎よりは通じる。まさか過負荷以外のナニカがあるというのか?単に理性的なだけかもしれんが。

 

 

 

なんて、考えるのも面倒だな。お茶でも飲むか。ん!

 

 

 

 

 

「多摩川」

 

『はい?』『どうかしました?』

 

「このお茶、いや紅茶は君がいれたんだよな?ペットボトルとかではなくて」

 

『へ?』『それがどうかしました?』

 

 

まさか、ここまで美味しい紅茶を飲めるとは。いや、多摩川がいれた紅茶は美味しかった。少なくとも適当な店で飲むよりは全然美味しい。

 

 

「お茶の入れ方は誰から習ったんだ?」

 

 

ここまで美味しい紅茶をいれれるのだから、きっとプロから習ったのかと思った。

 

 

『いえ、独学ですよ』『料理だけなら、僕は、いや誰でも基本マイナスにはいかないですからね。』『まぁ、いれれるようになったのは五年前から練習して、最近やっと』『ですが』

 

 

マイナスにはいかない。しかしそれでもマイナスという特性はでているのか。美味しいとは言っても、やはりプロと比べると、落ちるだろう。その位までなら、五年もやり続ける必要はない。五年と言ったらそれこそプロに届く味をつくれるようになると思う。しかし、私よりは美味しいな、、、。

 

暫く寛いでいると、どうやら彼の準備が終わったようである。ふむ、私も手伝うか。

 

 

「そうか。どれ、その荷物を車に積んでくる。貸してくれないか」

 

 

すると

 

 

『ひぐっ、、』『なんて優しい先生なんだ』『ぐずっ』『有難うございます』『このご恩は明日までは忘れません織斑先生!!』

 

 

泣き出してしまった。これはやはり彼がマイナスだからこそか。優しさがイマイチわからない。そんな所か。それとも優しさに触れた事がないか。どちらにせよ、普通に生きてるなら異常な事ではあるがな。

 

 

「さて、積み終わったぞ。他はないか?」

 

『後は』『自分で持てる分くらいしかないので』『大丈夫ですよ。では逝き』『ましょうか』

 

 

 

 

ふぅ、これは、今年のIS学園は面倒になりそうだな。私の仕事量これ以上増えたら泣くぞ?

 

 

 

元来私は面倒臭がりだというのに

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はぁ、働きたくないでござる。

 

 

 




名言シリーズの元ネタがわかった方は自分と握手をしましょうか。

千冬さんは前作同様の性格です。原作よりかなり俗世に染まってます。後面倒臭がりです。

多摩川君は男装の麗人的な間違え方をうけてしまいましたね。まぁ、声優女の人ですし(メタ

あ、この作品の最初に出てきたスキルの説明は、もう少し後になりそうです。


では、次回も宜しくです!


※一部加筆、訂正済み
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