問題児たちが異世界から来るそうですよ?~箱庭の悪魔使い~ 作:レンハルト
デビサバ2と「問題児」シリーズのアニメ化に滾って書いてしまいました。
結構、ノリで書いている所もあるのでご容赦を。
ちなみに作者が書いているもう一つのデビサバ2の小説と別主人公です。
うっすらと雪の積もった山道を、
吐きだす息は白くなっていたが、それももう少し経てば無くなるだろう。
「とは言え、まだ寒いもんなぁ」
ウサギの耳のような布がついたパーカーを深くかぶり直しながらぼやいた。
そして、今まで登ってきた坂道を振り返った。
視界に入るのは左右に連なる木々と、その向こうにあるビル群だ。
『どうやら、人の世も随分と栄えてきたものだな』
「?・・・ああ、
唐突に森全体に低く重々しい声が響いた。
だが、声はすれど周囲に人影はない。
しかし、響希は特に驚いた様子もなく返した。
「僕からしたら、ようやく、という感じかな。
主様からしたら、あっという間だと思うけど」
『そうだな。人間にとっては
「そういうことだ」
ふ、と笑うように息を吐いた響希は、不意に上を見上げた。
それと同時に、計ったように一枚の封書が現れた。
手を伸ばしてみると、それは吸い込まれるように手の中におさまった。
宛名として『久世 響希殿へ』とだけ書かれたシンプルな白い封書だ。
だが、響希はそれに仕掛けられた仕様を見抜いていた。
(招待状、だな、これは)
知らず知らずのうちに笑みが浮かんだ。
「なかなか面白い招待の仕方だな、これ」
『ふむ、応じるのか?』
「ああ、その方が色々面白そうだ」
そう言い封書を開け、中の手紙を読む。
『悩み多し異才を持つ少年少女に告げる。
その
己の家族を、友人を、財産を、世界の全てを捨て、
我らの“箱庭”に来られたし』
瞬間、響希の姿は掻き消えた。
『では息災で、我が友、“輝く者”よ』
その声が響いたのを最後に、森は静寂を取り戻した。
*
そして、響希の姿は空の上にあり、
「はは!確かに、これは招待に応じた甲斐があったかもな!」
眼下に見える世界は――――――完全無欠に異世界であった。
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