親の分からない私がアメリカ人の今のパパの養子になってから16年。
「静も16歳じゃ。一度、お前の生まれ故郷の日本に行ってきてみたらどうじゃ?」
パパと呼ぶには歳をとり過ぎているパパの一声で、私は久しぶりに生まれ故郷に帰って来た。
久しぶりと言うより初めての日本は、私が考えていた日本とは程遠かった。
毎日お寿司は食べないし、空気はアメリカと変わらないし、考えるときりがない。
アメリカのハイスクールの友達から羨ましがられながら旅立った日本だったが、飛んだ期待はずれ。
私は1人溜息を吐いた。
「ねぇ、今の日本で人気のものってなにかある?」
日本に来てから数日が過ぎ暇に暇な私は、日本滞在中の面倒を見てくれる広瀬さんに質問する。
広瀬さん、広瀬康一は私の義理の兄の友達で、東京で漫画雑誌の編集をしてる。
若いころは兄さんと一緒に悪いスタンド使いから街を守っていたらしいけど、今はその面影もない。
スタンドと言うものは世間で言う超能力のようなもので、人型だったりと様々な姿をしている。
STAND BY ME と書き、略してスタンドと言うとか。
「ごめんよ。かまってあげたいとこだけど仕事が忙しくてそうはいかないんだ…」
広瀬さんは申し訳なさそうに言った。
しかし、退屈な私がそんなことで納得するわけもなく…
「なによケチね!そんなに仕事が大切なの?だったら何か面白そうなことは無いわけ?」
ーと、広瀬さんに問いかけた。
すると広瀬さんは少し考えてからこういった。
「だったら、僕はこれから打ち合わせで秋葉原にいくんだけど、一緒に来るかい?そこで、『スクールアイドル』のライブがあるよ。」
「すくーるあいどる?なによそれ?」
初めて聞く言葉に耳を傾けると、広瀬さんはこう言った。
「ちょうど君ぐらいの年齢の女の子たちが、可愛い服を着て踊って歌うのさ。女の子らしく無い君が女の子らしさを学ぶいい機会だと思うよ。」
なーるほどね。確かに私みたいな子が女の子らしさを学ぶ…ってどういうこと⁉︎
頭に来たわ。そんな言うのなら見てやろうじゃないの!その「すくーるあいどる」とやらをね!
「わかったわ!私も一緒に行く!その『すくーるあいどる』とやらにアメリカンガールの凄さを見せてやるわ!」
そう言って私は支度を始めた。後ろでは、
「何でそうなるんだい…」
と、広瀬さんが呟いたけど気にしない。どれだけ可愛いか見せつけてやるんだから!
でも、まだ私は知らなかった。この日私は誰も予想できない運命に巻き込まれて行く事に…
コメントお願いします。
あと、「こんなスタンドいいかも。」みたいなのがあったら教えてください。参考にします。