μ'sと静の奇妙な物語   作:ままままま

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μ'sの穂乃果ちゃん視点です。
スタンドはまだ出ません。


甘美な香 ①

私は高坂穂乃果。高校2年。国立音ノ木坂学院に通っており、スクールアイドルグループ「μ's」の一員として活動している。

 

μ'sとしての活動が盛んになり、少しづつ知名度も出てきたある頃。私には一つの問題が起きた。

 

「えぇぇー‼︎穂乃果ちゃん、ストーカーに会っちゃったの⁉︎」

 

ショートヘアが特徴的な元気な女の子、星空凛ちゃんが叫んだ。

そう、私は昨日、初めてストーカーなるものの被害に遭ってしまったのだ。

 

「こらこら凛ちゃん。穂乃果ちゃんあんまり思い出したくないんやから、そんなに大きな声で言ったらあかんやろ?」

 

「え…あ、ごめんね…穂乃果ちゃん…」

 

お母さんのような優しさが光る希ちゃんが、凛ちゃんを優しく叱ると、凛ちゃんはハッとして、それから私の方を見て、謝ってくれた。

「気にしなくていいよ。」そう心で呟いて、私は凛ちゃんの頭を撫でてやった。

 

μ'sが結成してからしばらくが過ぎ、メンバーとの絆が深まってきた気がする。

真姫ちゃんも、絵里ちゃんも、花陽ちゃんも、にこちゃんも、海未ちゃんも、ことりちゃんも、みんな穂乃果のことを心配してくれていた。

こんなメンバーにも恵まれて私は幸せ物なのかもしれない。

 

今日はμ'sの野外ライブ。

秋葉原のメイドカフェの前を借り、μ'sの活動をアピールするのだ。

以前、メイド服を着て行ったライブは大成功。

今回は、学園祭でする予定の曲を披露しようと考えていた。

 

ライブ前の控え室。みんなで昨日のことについて話していると、海未ちゃんが心配そうな顔で

 

「穂乃果、本当に大丈夫ですか?顔色も悪いですし、何かされたのではないですか?」

 

と、たずねてきた。

海未ちゃんはしっかり者の幼馴染で、とても頼りになる。

「思い出したくないけど、海未ちゃんやみんなに話せばもっと楽になるかも…」

そう思った私は、一言一言、みんなに話すことにした。

 

昨日の夜、学校の帰り道、いつもは海未ちゃん・ことりちゃんと一緒に帰る道を、今日は1人で帰っていた。

3人で帰れば怖くない夜道なのだが、その日は1人。

私は怯えながら帰っていた。

 

学校を出てからしばらくが過ぎた頃、私は急いで帰りたい一心で、いつもとは違う近道を通って帰ろうと思った。

そこは、街灯も少なく薄暗い道で、不審者が出やすい事で有名なのだが、それを知らなかった穂乃果は、小走りでその道に入っていったのだった。

 

道に入ってすぐだっただろうか、ふと後ろから知らない男の人が付いてくるのに気付いた。

最初は同じ道を通っているだけかと思っていたのだが、どうにも様子がおかしい。

何かブツブツ言いながら、近づいてくるようだった。

「こんな時に、海未ちゃんがいてくれればなぁ…」そんな事を考えていると、その男のは急に穂乃果に近づいてきた。

あっという間に距離を詰められ、私は捕まると思ったが、なんとその男は穂乃果の『匂い』を嗅ぎだした!

そして耳元でこんな事を呟いた。

 

「お前の『匂い』は完璧に覚えた。」

 

と…

 

穂乃果は怖くなり叫んで家に逃げ込んだ。

その事をお母さんに話すと、お母さんは警察に連絡してくれたが、同時に穂乃果を思い切り叱った。

「女の子がそんなくらい夜道を1人で帰ってはいけない。」って。

少し子供っぽく扱かわれた事にムッときたが、無事で済んだからよかったと思う事にした。

しかし、犯人の男についての情報はまだ来ていないらしい。

顔を見ていたわけではないし、警察もそこまで重要視もしていないのかもしれない。

とにかく、まだ安心はできないとの事だ。

 

一通り話し終えると、穂乃果の周りにはメンバーが集まり、心配そうな顔で私を見ていた。

 

「やっぱり、ストーカーこわいにゃー!」

 

「全然大丈夫じゃないじゃないですか!まったく穂乃果は心配かけ過ぎです‼︎」

 

「穂乃果ちゃん。今日はことりと一緒に帰ろ?」

 

「穂乃果ちゃん、心配せんでええよ。カードが『今日は安全』って告げとるんよ。」

 

話を聞いて、メンバーのみんなは穂乃果にいろんな言葉をかけてくれた。

このメンバーは私の事をこんなにも気にかけてくれる。

とても、嬉しい事だ。

 

「ねぇねぇ、穂乃果ちゃん。」

 

みんなとの絆をひしひしと感じ取っていた時、花陽ちゃんが話しかけてきた。

手にはライブ前の腹ごしらえだろうか、おにぎりを握っている。

 

「そのストーカーは『匂い』を覚えたって言ったの?」

 

「え?そ、そうだけど…」

 

何を言いたいのかわからない。

そんな私をよそに、花陽ちゃんは続けて言った。

 

「もし匂いをずーっと覚えていれたら便利だよねぇ〜」

 

「どうして?」

 

「だって、匂いを覚えるんだよ?そうすれば、いつか食べたあのホカホカの新米の匂いを『思い出す』事が出来るのに〜♡」

 

「なんだ、そんな事か…」花陽ちゃんらしいと言えば花陽ちゃんらしい話だ。何を言うのか少し気になっていたがあまり気にしなくてよかったようだ。

 

「そんなすごい事できるわけないでしょ?できるならそれはいわゆる『超能力』かもしれないわね。」

 

花陽ちゃんの友達、真姫ちゃんがそう言ったので、花陽ちゃんは「だよね〜」って顔をしてみせる。

 

「超能力」

 

炎を出したり、空を飛んだり、正直穂乃果も小さい頃に憧れてたりしていたものだ。

今となってはそんなもの、信じるわけ無いのだが、仮に昨日のストーカーがそんな能力を持っていたら少し怖いかもしれない。

 

なんだか今日はこんな事ばかり考えてしまう。

大事なライブが近いのに、どうしてしまったのか。

 

様々な感覚が、目まぐるしく頭の中を駆け巡り、私の心までも覆い尽くそうとしてくる。

そんな感覚に頭を悩ませていると、ふと誰かが声を掛けてきた。

 

「穂乃果、心配しなくていいわ。何かあった時は、私たちが穂乃果を支えてあげるから。そんなくらい顔だと、お客さん、喜ばないわよ?」

 

絵里ちゃんだった。

 

絵里ちゃんは穂乃果の、憧れの人物だ。

生徒会長を務め、成績優秀、しかも可愛い!

おまけに面倒見もいい、穂乃果の知る中では一番すごい人だ。

「絵里ちゃんが穂乃果のお姉ちゃんだったら…」なんて、考えた事もある。

 

「どうしたの?黙ってるけど大丈夫?」

 

絵里ちゃんの事で頭がいっぱいになっていたからだろうか、ずっと黙り込んでいたらしい。

 

「だ、大丈夫。今日のライブ、絶対成功させようね!」

 

少し無理をして、絵里ちゃんに返事をする。

絵里ちゃんは、

 

「そうね…わかったわ。」

 

と言った。

 

 

「よーし!今日のライブ、絶対成功させよう‼︎」

 

「「μ's!ミュージックスタート‼︎」」

 

出番が来て、私たちはステージに飛び出す。

「今は、ライブに全力を出していこう!」嫌な気持ちを振り払うように心に言い聞かせ、私はステージに飛び出して行った…

 

 




作者です。最後まで読んでくれて有難うございます。
今回は急いで投稿しようとする一心で、読むに耐えない
内容になってしまったかもしれません。
何か不備があったらコメントで知らせてくれたら幸いです
あと、いいアイデアがあったら教えてください。
参考にさせていただきます。
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