今回から、新たなスタンドが出てきます。
《穂乃果視点》
スタンドが発現して数日が過ぎた。
その中で私の生活に少しだけ変化が現れたようだ。
「穂乃果、おはよう御座います。」
「穂乃果ちゃんおはよー」
「ことりちゃん、海未ちゃんおっはよー!いやー今日もいい天気だねー」
「全く…穂乃果は朝から元気ですね。」
いつもの3人で学校へ向かう。
するとその時、後ろから声が聞こえた。
「ハロー!穂乃果‼︎元気してる?」
「し、静ちゃん⁉︎」
静ちゃんだった。あの日以来久しぶりに会って驚いたが、さらに驚く点が一つ。
それは静ちゃんの着ている服で…
「静ちゃん、その制服音ノ木坂の制服だよね…?」
「あぁ、これ?今日から私、音ノ木坂に留学生として通うことになったの。」
「えぇぇ⁉︎」
どうやら静ちゃん、どうしてもアメリカに帰りたくないらしく、
アメリカの家族に無理を言い、強引に音ノ木坂学院に通うことにしたらしい。
「あの、穂乃果、そちらの方は一体…?」
「穂乃果ちゃん…その子、この前のライブの時の控え室に…」
再び現れた静ちゃんに驚きを隠せない二人に、私は丁寧に説明した。すると、
「なるほど、穂乃果の友達だったのですね。私は園田海未と言います。」
「私は南ことり。よろしくね、静ちゃん!」
どうやら二人とも納得してくれたようだ。
「でも、本当に楽しみだわ、今日から穂乃果と同じクラスで勉強できるのね?」
「穂乃果と同じクラスなら私達とも同じクラスですね。日本の事、色々と教えますよ。」
「わぁ、本当⁉︎それは楽しみだわ!」
意気揚々とする静ちゃん。しかしことりちゃんがある事に気づく…
「ねぇ、静ちゃん。そのリボンの色だけど…」
「え?リボンの色?」
そう言って、静ちゃんはリボンを見る。リボンは「青色」だった。
「青色って、『一年生』のリボンだよね…」
「……」
みんなが静かになる。
「ねぇ、穂乃果、あなた何年生?」
小さいながらもはっきりとした声で静ちゃんが質問する。
私は目をそらしながら
「に、二年生だけど…」
と、答えた。すると、
「なぁんでよぉぉー‼︎せっかく一緒だと思ったのに、あなた年上?年上だったの?」
相当ショックだったのか、静ちゃんは大きな声で叫び、空気の抜けた風船のように、
地面にヘナヘナと座り込んだ。私はそんな静ちゃんを見て混乱する。
「ちょ、ちょっとちょっと、そんなに泣かないで。私だって同い年か年上だって思ってたしさ?」
「グスッ…あぁんまりよぉぉぉ…」
「穂乃果、とりあえず学校に行きましょう、遅刻してしまいます。」
わたわたしている私を見て、海未ちゃんがそう言ったので、私は静ちゃんを立ち上がらせようとする。
「うぅ…年上だなんて聞いてないわよぉ…」
静ちゃんはそういいながらゆっくり立ち上がる。
そんな事から数分後、授業開始のチャイムのなる1分前、
私たちはなんとか遅刻せずに学校へとたどり着いたのだった。
「なるほど。そんな事があったのね…」
「そうだよぉ。もう朝から疲れちゃったよー…」
昼休み。今日は天気が良かったので中庭でお昼にしようとしていると、
偶然にも絵里ちゃんと希ちゃんに会った。
今日の朝会ったことを2人に話すと、2人は私に同情してくれた。
「それにしても、廃校間際の音ノ木坂に留学生が来るなんて…」
「穂乃果ちゃん、どこの国から来た人なん?」
「アメリカとか言ってたけど…」
ここだけの話、私は静ちゃんに不思議な魅力を感じていた。
顔立ちは絵里ちゃんにそっくりで綺麗な黒髪の持ち主。
性格もそっくりかと思ったらそうでもなく、以外と強気。
スタンド能力についてもとても詳しそうだった。
「ねぇ穂乃果ちゃん、誰かこっちに向かってくるんだけど…」
そんなこんなで静ちゃんの謎の魅力を思い出していると、
突然ことりちゃんが何かに気付いたかのように私に声をかける。
「え、誰だろう?」
手を当てて遠くを見る。すると、遠くから誰かが走ってきた。
「穂乃果ぁぁぁあ‼︎」
「し、静ちゃん⁉︎」
静ちゃんだった。私を見つけた瞬間、全力で走ってきたらしい。
本人曰く、学校案内を花陽ちゃん達にしてもらっていたが、私を見つけるやいなや、
そんな事御構い無しだったようだ。
「やっと見つけた!さぁ、ランチにするわよ‼︎」
「わ、わかったわかった…一緒に食べよう。」
静ちゃんはすぐに私の近くに座ると、
持ってきていた紙袋からサンドイッチを取り出した。
早速食べようとすると、ヘトヘトになった花陽ちゃん達がやって来る。
「静ちゃん、早すぎるよぉ…」
「全く、どれだけ穂乃果と一緒にお昼食べたいわけ?」
「もうお腹ペコペコにゃー」
「あ、あはは…ゴメンゴメン。」
ヘトヘトの一年生3人に対して静ちゃんは軽ーく謝る。
気づけばμ'sのメンバーが集まりかけていた。
「ねぇ、せっかくだし、みんなでお昼食べようよ‼︎」
静ちゃんをみんなに紹介するていい機会だと思った私はそう提案する。
みんなはすぐに納得してくれた。
「それじゃあ、うちはにこっち呼んで来るね、みんな待ってて。」
そう言って希ちゃんが立ち上がる。
「そういえば私達もお弁当教室に置いてあるままだわ」
「真姫ちゃんはうっかりさんだにゃー」
「それは、凛も同じでしょー!」
「にゃぁぁ〜‼︎」
「それじゃあ、みんな準備してまたすぐに集合だね。」
みんな、準備をするために一時解散。
私はことりちゃんや海未ちゃん、そして静ちゃんと一緒にみんなを待とうとした。
すると希ちゃんが、
「穂乃果ちゃん。一緒に行かない?」
と、言ってきた。「なんで?」と聞き返すと、
「ちょっと、秘密の話があるんよ…」
と言う。秘密の話?
「えー?穂乃果言っちゃうの?」
悲しそうな顔をして静ちゃんがそう言う。
「ごめんね静ちゃん。すぐに戻るから。」
私はそう言って席を立ち、希ちゃんの後をついて行くのだった…
《希視点》
穂乃果ちゃんを連れて、一緒ににこっちのところまで歩く。
よかった…やっと穂乃果ちゃんに伝えることができる…
普通ならすぐに教室まで行く道を変更し、部室のほうへ向かう。
「希ちゃん、秘密の話って何?」
「まぁまぁ、それは誰もこないとこで話そうか。」
部室に入る。穂乃果ちゃんは腹ペコのようだったらしく、
「もう希ちゃん早く行こうよー。穂乃果お腹すいちゃったよ?」
などと言っている。仕方ない子やなぁ…
「それじゃ、話すね。」
そう言って私は口を開いた。
「穂乃果ちゃんの『能力』? それってうちの『これ』と同じなのかな?」
そういってうちは自分の背後から、「これ」を出現させる。
大きなゴーグルを付けた人型の何かと、その周りに飛んでいる人の拳程の大きさの星形の浮遊物。
「な、の、希ちゃんも…!」
あまりにも意外だったのか、穂乃果ちゃんは口を開けてしまっていた。
しかし、急にハッとすると、背後から、うちのやつと似た何かを出す。
「希ちゃんも、スタンド使いなの?」
そういって穂乃果ちゃんは構える。うちはまさかの反応のびっくりしてしまったので
「ちょ、ちょっと待って、穂乃果ちゃん!うちは例のストーカーじゃないから!攻撃せんといて!」
と言いながら後ずさりをした。
「へ、そうなの…?」
どうやら、分かってもらったようだ…
「いつから、希ちゃんはスタンド使いになったの?」
うちのことを味方だと理解してくれた穂乃果ちゃんがうちに質問をしてくる。
「それが、よくわからんのよ。小さいころ、気づいたら出せるようになってたって感じで…」
「ふーん、そうなんだね。じゃあなんで穂乃果がスタンド使いだってわかったの?」
「あぁ、それは…」
それでは、ここでうちのスタンドについて紹介しましょう。
うちのスタンドは『ダンシング・スターズ・オン・ミー』
おっきなゴーグルが特徴の「親機」と星形の「子機」の二体構成になっている。
「子機」は特定の人物をロックオンし、その情報を親機のゴーグルやそれ以外の様々な情報端末に転送する。
「親機」はその情報をもとに持ち前の精密な動作とスピードで相手を追い詰めていく。
と言っても、うちはスタンドで戦ったことはないし、親機はほとんど使わないんやけど…
穂乃果ちゃんがスタンド使いなのを知っているのは、あのライブの後、急に飛び出した穂乃果ちゃんがどこに行ったのか
気になったので、子機に追跡してもらっていたから。
まさか、穂乃果ちゃんがうちと似たような能力を身に付けたり、留学生の子も同じだとは思わなかったけど…
そのことを説明すると、
「なるほど、それで穂乃果のスタンドのことまで知っているのか…」
と言ってくれた。どうやら納得してくれたらしい。
「でも、希ちゃんもスタンド使いなんて嬉しいよ!同じ秘密をもつ人がμ‘sにもできるなんて!」
「ほんまに、うちも嬉しいよ。」
穂乃果ちゃんと喜びを分かち合う。すると、
ーキ~ンコ~ンカ~ンコ~ン ー
「……」
部室内に響くチャイムの音、隣の少女はへなへなと座り込み、
「お昼、食べ逃しちゃった…」
とだけ呟いたのだった…
その日の夜、うちは日課のタロット占いをやっていた。
占ったのは今後の穂乃果ちゃんの運勢。
心を落ち着かせ一枚のカードを手に取る。表に返し見てみると…
「…これは、大変なことになりそうやね…」
時は学園祭間近。何かが起こる予感がする…
スタンド紹介⑶
「ダンシング・スターズ・オン・ミー」(DSOM)
破壊力 C(なし) 持続力 C(A)
射程 D(∞) 精密動作性 A(A)
スピード A(A) 成長性 C(なし)
()内は子機のステータスです。能力は前述したとおりです。
相変わらずの投稿ペースですが、お気に入り登録してくれているみなさん、
どうか今後ともよろしくお願いします。