μ'sと静の奇妙な物語   作:ままままま

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忙しさの合間合間を縫って書きました。
バレンタインなんてなかったんや!
今回はラブライブ色を強くしてみました。
ライブに向けて練習するμ'sと静のお話です。


二つの星 ②

《穂乃果視点》

 

「ワン、ツー、スリー、フォー!」

 

学園祭に向けて、μ'sのメンバーは最後の追い込みに入っていた。

廃校の阻止のきっかけになればと、みんな一生懸命だ。

 

「穂乃果!そこのステップ遅れてますよ!」

 

「はいっ!」

 

「花陽は少し遅れてます!」

 

「は、はい!」

 

いつも厳しい海未ちゃんの指導も、いつもより熱が入っている。

 

 

「なるほど、こうやって練習してるのねー」

 

静ちゃんは、初めて学校に来た日から、ずっとこうやって、毎日練習に顔を出しては、私たちの練習を観察している。

 

「それでは、今から10分間の休憩です!」

 

一通りステップの練習も出来たので休憩する。

みんなお喋りをしたり、水を飲んだりと、リラックスしていた。

突然、

 

「静ちゃんはこうして練習見てばかりだけど、μ'sには入らないの?」

 

と、花陽ちゃんが静ちゃんに問いかける。すると静ちゃんは、

 

「え?いいよいいよ。私こういうの向いてないしさ。」

 

と答えた。

 

「えー、静ちゃんスタイルもいいし、絶対似合ってると思うのに…」

 

「ありがと。気持ちだけ貰っとくわ。」

 

同い年だけあって、花陽ちゃん達とはすぐに打ち解けたらしい。

しかし、その一方で…

 

 

「なによ、謙遜しちゃって。あ、もしかしてにこの可愛さにかなわないから嫉妬してる〜?」

 

「はぁ⁈あんたみたいな奴に誰が嫉妬すんのよ。このペチャパイ野郎!」

 

「ペ…な、なんですってぇ⁉︎」

 

「まぁまぁ、にこっち落ち着いて…」

 

「希、止めないで!こいつには先輩の格とやらを教えてあげるわ。」

 

にこちゃんとだけは、あまり仲良く出来ていない。

本人曰く、自分より可愛くないと思う人がかわい子ぶるのがとても嫌いらしい。

そういう静ちゃん自身も、なかなかの性格だと思うんだけど…

 

「にこ、1年生相手に大人気ないわよ。」

 

「絵里までそんなこと言うの?誰も私の味方はしない訳?」

 

絵里ちゃんにまで諭されて、にこちゃんはご立腹のようだ。

よっぽど腹が立っているのだろう。

そんな事を思っていると、

 

「はい、休憩時間終了です!今からグループ別の練習に入ります!」

 

と海未ちゃんが言った。

にこちゃんはグヌヌ…と言うような顔をして、

 

「覚えときなさい。いつか私の凄みを見せつけてやるわ!」

 

と言った。すると静ちゃんは、

 

「ふん!負け犬の遠吠えね。」

 

と言った。にこちゃんは顔を真っ赤にしながら、

他のメンバーとグループ練を一緒に始めるのだった。

 

 

 

「はい、これで今日の練習は終わりです。」

 

日も傾き始めた頃、今日の練習がやっと終わった。

 

「はーやっと終わった〜」

 

「穂乃果。明日までに注意したステップ、ちゃんと覚えてきてくださいよ?」

 

「はーい。わかってるよぉ〜」

 

みんな部室に帰ろうと、屋上を出て行く。

私も早く部室に帰ろうとすると希ちゃんが声をかけてきた。

 

「穂乃果ちゃん、今日これから暇?」

 

「え、まぁ暇だけど。」

 

「それじゃ、今日は穂乃果ちゃんの家に行っていいかな?話したい事があるんよ。」

 

「話したいこと?」

 

「うん、『スタンド』の事についてね。例の留学生さんも一緒に。」

 

突然の提案にびっくりする。

しかし、これも何かいい機会かもと思った私はこれを快く受け入れた。

 

すると希ちゃんは

 

「よし、決まりやね。早く行こう。」

 

と言って、屋上を後にする。

それに私は遅れて付いて行った。

 

 

 

「なるほどー。スタンドは遠くに行くほど力が弱くなるんやねー」

 

「そういうことよ。覚えとくといいわ。」

 

今、私は希ちゃんと静ちゃんと一緒に家に向かって歩いている。

あの後、希ちゃんの提案通り3人でスタンドのことについて意見交換をしているのだ。

 

「スタンドには、いろいろなタイプがあるんやね。見えないやつとか。」

 

「そういうあなたのこそ、メインとサブの二つがあるやつなんて初めて見たわ。」

 

秘密の共通点を持っているもの同士の話はとても楽しかった。

希ちゃんはいつも以上に興味津々で話を聞いていたし、

静ちゃんも、また1人、スタンド使いの仲間が増えて嬉しそうだった。

もちろん私も2人と一緒に様々な話をしたのだった。

そんな時だった。静ちゃんがふと思い出したかのように言った。

 

「あ、そういえば、スタンド使いには特別な『引力』が働くって話はしたかしら?」

 

「え、どういう事?」

 

「スタンド使いはスタンド使いにひかれあうのよ。どういうわけか知らないけど、スタンドを持つ人は、別のスタンドを持つ人に出会ってしまうってわけ。」

 

「へぇ〜」

 

「だから、こうして今私達が会えるのもスタンドのおかげってわけ。」

 

「うーん、スピリチュアルやね。」

 

スタンドに秘められた謎を知り、なんだかドキドキしてしまう。

しかし、それは良いことばかりではないらしい…

静ちゃんは続けて言う。

 

「でもね、それっていいこと尽くしではないの。私達みたいにこうして一緒にスタンドの能力について話したりできる人もいれば、自分の能力を使って悪事を働いたりする人もいる。スタンド同士が引き合うのは、なにもいい人ばかりじゃなくて、悪いやつもいるのよ。穂乃果のストーカーみたいにね。」

 

「そ、そうなんだ…」

 

「だったら、日頃から用心しないといけないやんな。」

 

「えー!穂乃果、そんなに毎日神経尖らせてたら疲れちゃうよ〜」

 

衝撃の事実に頭を抱え込む。

外出中とかならともかく、一日中とは…

耐え切れるのだろうか…

 

 

「おっと、そんなこと言ってたらもう穂乃果ちゃん家ついたみたいやな。」

 

歩き始めてしばらく立っていたのだろうか、話に夢中になっている内にあっという間に家にたどり着いてしまった。

 

「わかった?迂闊に変なのに近づいたらダメよ?」

 

「わかったよー ね?希ちゃん?」

 

「うんうん、わかったわかった♪」

 

「大丈夫かしら…」

 

「大丈夫だよ!また明日ねー!」

 

静ちゃんに念を押された後、私は家に入っていった。

引き戸を閉める時、静ちゃんと希ちゃんが仲良く話しながら帰っていくのが見えた…

 

 

 

《静視点》

 

「ねぇ?あなたいつからスタンド使いに?」

 

穂乃果と別れて二人きりになった私たちは、家路を歩いていた。新しいスタンド使い「東條希」に、彼女のスタンドについて尋ねる。

 

「うーん、昔からやなぁ…気づいたらおったんよ。うちひとりぼっちだったから、この子だけがあの時のうちにとって、唯一の親友だったなぁ。」

 

「昔からか。自分と同じだな」私はそう思った。

 

「うちな、ここに来るまでずっと1人だったんよ。別に虐められてたわけじゃないよ。心から友達と言える人がいなかっただけ。あなたもそうじゃない?留学生さん?」

 

いきなり自分の事を言い当てられてドキッとなる。

慌てた私は、

 

「別に…そんなんじゃないわよ!ていうか、名前で呼びなさいよ名前で!」

 

自分ではわからないけど、多分顔を真っ赤にしながら希にそう言う。

希はニヤニヤしながら

 

「はいはい、ごめんねー静ちゃん♩」

 

と言った。この人、人を手玉にとるのが得意なタイプ…?

そこらへんが気になるが、私は「まぁ、いいわ。」と言って空を見た。自然と

 

「いい天気ね…」

 

と口から出てくる。すると希は、

 

「学園祭もこれぐらい晴れるとえぇなぁ…」

 

と言った。

 




今回はスタンドは出てないので紹介無しです。
活動報告でも言った通り、テスト期間中なのであまり書き進める事ができません…
相変わらずの投稿ペースですがよろしくお願いします。
こういう期間にコメントでご指摘してくだされば、
それが励みや参考になりますので、
コメントの方も引き続きお待ちしてます。
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