文字を書く音だけが静かに響く。由比ヶ浜は三浦たちと遊びにいっているそうで、余計に静かだ。
そんな平穏、長く続くはずがない。
「せんぱ~い。」
「こんにちは、一色さん。」
一色いろはが来た。来てしまった。
「無視しないでくださいよせんぱい~」
あざとい。そしてうざい
それでも大人な俺は、無視を続けた。大人じゃないですね。いや、違うんだ。俺が無視してんのには理由があるんだって。ホントに
昼休み。ベストプレイスで天s…戸塚を眺めながらマッカンをのんでほっこりしてたんだ。寒かったけど
その時一色のやつがいきなり飛び付いてきたせいでマッカンがこぼれちゃったんだ。千葉県民として許せることじゃない。
なんたってマックスコーヒーはソウルドリンク何だからね。か…勘違いしないでよね、飛び付いてきたことなんて嬉しくもなんともないんだからね!
思い出しただけで気持ち悪いことになった。一色いろは、おっそろしいやっちゃで~
こほん…逸れた。とにかく先輩としての威厳も保たなきゃいけないし、ここで反応しては成らないのだ!
決意を固め、もう一度参考書に目を落とすと、ソコには一つの手があった。小さくてかわいいらしい手である。
それなのにどうしてこんなに恐ろしいのだろう。
油の足りてないロボットのようにギギギギっとさせながら前を向くと目元は全く笑ってない一色がいた。
「せ~んぱい?」
「はっ…はひぃ」
「キモいですせんぱい」
怖いんだもん。今までにないくらい低い声だったんだもん。どのくらい怖いかと言うと固めた決意が一瞬で逃げてくレベル。
ソースは俺。
「どうした?」
しょうがないから最大限不機嫌な顔をして、聞いてやった。今俺が上にいる。優越感に浸っていると
「気持ち悪い顔をするのをやめたらどうかしら。」
邪魔された。いつも思うけど、この二人おれにきびしすぎね?
「これはデフォルトだ。せめて表情か目をdisれ」
「目はもう認めてるのね…」
「せ…せんぱい、用があったんですよ。」
「なに?生徒会か? 俺これでも受験生なんだけど。」
二年生になってもちゃっかり生徒会長になっている一色に聞くと、
「違うんです。今日は個人的なお願いです。もうすぐクリスマスじゃないですか~。」
またろくろ回しと仕事をするのかと思ったが、個人的じゃないし、アイツもう会長じゃないな。
相変わらずのトップカーストの話の展開についていけなくなりつつのも、一色に続きを促す。
「せんぱいには、葉山先輩とのクリスマスデートの練習台になってほしいんです。」
またそれか、とため息をつくと、隣からも小さなため息が聞こえた。
「一色さん。いつうちの備品を貸せばいいのかしら。」
……えええええええ?弁護してくれるんじゃないの?
まぁしょうがないか。一色だし。
突っ込んでもきりがない。
「分かったよ、いけばいいんだろ。いつだ?」
「うわーーーないわーーー。こんなかわいい後輩からのデートのお誘いだとゆうのにその反応はないわーーー。」
「うっせーよ。そもそもデートじゃなくって"デートのれんしゅう"じゃねーか」
「細かいことは気にしない! で、付き合ってほしいのは25日なんですけど…空いてますよね。せんぱいだし」
…………は? 当日じゃねーか。
一色相変わらずです
其にしても一色のかわいさって表現しづらいですね
スミマセン 誤字脱字多かったようです
訂正しました。まだあったら教えてください