東方魔進録   作:鯛の塩焼き

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すごーい!君は投稿が遅いフレンズなんだねー!






第9話 襲撃者にはどう迎え撃てばよいか

 

 

 

 

日暮れ。

 

秋がもっとも美しく感じる時間帯。

 

雛「・・・」

 

夕日が山を照らし色鮮やかな紅葉が舞い散る中、鍵山雛は自宅の窓から遠くの山を眺めていた。

 

雛「はぁ・・」

 

机に座り、両手の肘をついて顎を支えている絵面はさながら恋する少女。

 

雛「朝出会った彼・・不思議な人だったなぁ。私の話し相手になってくれるなんて・・・」

 

朝からあの出来事が気になって、一日中集中出来ない状態が続いていた。

 

雛「でも私もちょっとおかしかったわよね。初めて会った人間に「また来てくれる?」だなんて。」

 

改めて考え直すと自分でも珍しいことを言っていたことに気づき、両手で顔を隠す。

 

雛「もしかして私、結構大胆なヤツだと思われちゃった!?相手は人間の男だし・・キャ〜!!」

 

独り言が止まらなくなる。これも普段あまり会話をしないためか、それは本人にも分からない。

 

雛「でも・・・」

 

両手で覆っていた顔を少しのぞかせる。

 

 

雛「また、会いたいなぁ・・」

 

 

雛の心は舞い落ちる落ち葉とは真逆に、天にも昇る気持ちで宙を舞っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

寺子屋を出てから数十分、にとりとチェイスは家へと続く山道を歩いていた。

 

にとり「ふぅ、そろそろ着くかな。」

 

チェイス「・・何故人里に家を作らないんだ?」

 

にとりが軽く息を切らしている様子に、チェイスが問いかけた。自分も既に何度か通った道のりだが、ここに何年も住んでいるにとりは不便だと思わないのか疑問に感じたからだ。

 

にとり「え?あぁ人里に用がある事は多いしそれを考えた事はあるけどさ、やっぱり山の方が落ち着くと言うかなんと言うか・・」

 

 

ガサガサッ!!

 

 

にとりが話し終える前に茂みから何かが飛び出してきた。

 

?「見つけたぞ!!」

 

チェイス「!」 ガシッ!

 

飛びかかってきた何かに咄嗟に反応するも、取っ組み合いの形になった。

 

?「俺の事忘れたとは言わせないぜ?」

 

にとり「こ、こいつ・・」

 

チェイス「貴様・・人里に現れたロイミュードか。」

 

現れたのは人里でチェイス達を襲ったロイミュード、038だった。

 

038「覚えててくれてありがとよ・・だけど俺だけじゃねぇぜ!」

 

ガサッ!

 

038が現れた茂みの反対側からもう一体飛び出してきて、組み合っているチェイスを突き飛ばした。それは

 

チェイス「ぐっ!」

 

「俺たちの邪魔をしたらしいな。そう言う奴には・・消えてもらうぜ。」

 

少し形に違いはあるが、038と同じ銀のボディ。そして胸のプレートには「025」の数字。2体目のロイミュードだった。

 

にとり「チェイス!」

 

にとりはチェイスの方へ寄るが、チェイスは直ぐに立ち上がりにとりの腕を掴んだ。

 

チェイス「走るぞ。」

 

にとり「え、うええぇ!?」

 

本人が理解する前に、進行方向へ走り始めた。

 

038「逃がすかよ!」

 

それと同時にロイミュード達も走り出した。

 

にとり「ちょ、ちょっと!どこまで行くつもり・・・あっ」

 

少し走った所でチェイスは足を止めた。

 

025「・・何のつもりだ?」

 

たどり着いたのはさっきまでいた細い道ではなく、ある程度開けた場所だった。

 

チェイス「逃げるつもりなどない。今度こそお前達を仕留める。」

 

025「フッ。威勢がいいな。これならどうだ?」

 

そう言いなが両手を上げる。

 

バウゥゥゥゥン!!

 

チェイス「これは!」

 

にとり「(前と同じ・・!)」

 

以前人里で038が起こしたもの。にとりだけが極度のスロー現象に襲われ、喋る事すらままならなくなった。

 

チェイス「・・・俺にその力は効かない。」

 

025「どうやらそうみたいだな。まぁ既に聞いたことを確認したかっただけだ。」

 

ギュゥン・・

 

にとり「うわっ!元に戻った!」

 

025はすぐに解除した。こいつをやるのにこの能力は必要ない、と確信したのだ。

 

038「それがどうした?そんなもんハナから関係ねぇよ!」

 

038がシビレを切らして襲いかかってきた。025を置いて単騎で向かってくる038に対して、チェイスは冷静に対応する。

 

チェイス「にとり、下がっていろ。」

 

にとり「う、うん!」

 

そう言うとにとりは少し後ろの木の陰に隠れた。

 

こちらに到達するまでの距離は僅か、だがチェイスは焦ることなく反応する。

 

ドンッ!

 

038「!?ぐあっ!」

 

素早くブレイクガンナーを懐から取り出し、向かってくる038の胴体に一発打ち込んだ。

 

後ろに倒れこむ038を横目に、次は025に銃口を向ける。が、向こうの方が一歩早かった。

 

025「甘いぜ。」

 

ドォン!

 

指先から打ち込まれた光弾はチェイスに向かって放たれた。025の目標通り光弾はチェイスの足元に命中し、弾けた。

 

チェイス「ぐっ・・」

 

不意の一撃が地面を抉り、砂煙を巻き上げた。

 

チェイス「(まずい・・・視界が・・)」

 

その時、煙から銀色の怪物が飛びかかってきた。それも2体同時に。

 

ドカッ!

 

チェイス「ぐぁあ!!」

 

後ろに大き蹴り出されるチェイス。

 

038「よくもやりやがったな?前のと合わせて死ぬまで痛ぶってやるよ!」

 

バキッ ドカッ

 

チェイス「ぐっ・・がぁ!」

 

1対2の戦いに、チェイスは抵抗する間も無く殴り、蹴り続けられた。

 

にとり「まずいよ・・このままじゃチェイスが・・・そうだ!」

 

焦りながらも自分にできることを探すにとり。そして大声でチェイスに呼びかけた。

 

にとり「チェイス!文も言ってたけどその武器には他の機能も付いてるんだ!何か出来ないか試してみて!」

 

チェイス「!」

 

にとりに言われ、霖之助との会話を思い出しながらブレイクガンナーを触る。

 

チェイス「(何か動かせる部分は・・ここだ!)」

 

ブレイクガンナーを自身の横に向くように構えて、銃口を反対の手の平で押し込んだ。

 

 

『 Break 』

 

 

ブレイクガンナーから低音の電子音声が鳴り、今までとは違うモードに切り替わったことを知らせた。

 

チェイス「はぁっ!!」

 

038「何を・・グアッ!!」 バキン!!

 

チェイスは一瞬で体制を立て直し、ブレイクガンナーを握りしめたまま038を殴りつけた。

 

025「何!?」

 

バキッ!

 

025にもブレイクガンナーで殴りかかるが、両腕でガードされた。

 

にとり「おお・・銃から近接武器に変わった!」

 

にとりもチェイスも同じ事を考えた。

「これなら何とか・・」

 

だが

 

チェイス「ぐっ・・」 ガクッ

 

まだ肉弾戦を行えるほど、チェイスの体力は残ってなかった。

 

にとり「チェイス!」

 

にとりが叫ぶ。だがロイミュード二体にも不意を突かれただけで直ぐに立て直した。

 

038「ナメた真似しやがって・・!」

 

025「もう終わりか?なら死んでもらう。何者かは知らんが恨むなら自分を恨むんだな。」

 

025が指先をチェイスに向ける。

 

025「死ね。」

 

無慈悲な宣告。しかしチェイスは最後まで頭を回転させていた。

 

チェイス「(まだだ・・まだ何かあるはず・・!)」

 

考えていても始まらない。最後の力を振り絞って、立ち上がりながらもう一度銃口を押し込んだ。力を込めるように長く。

 

チェイス「!?これは・・」

 

銃口を長押しした結果、不安定で奇妙なメロディが流れ始めた。

 

にとり「えっ、な、何これ!?」

 

その場にいた者全員が困惑していた。

 

025「っ、何をするつもりかは知らんが、これで終わりだ!」

 

025が光弾を放つ。チェイスの頭部に向けて。避ける力も無い。ならばせめて

 

にとり「!チェイス避けて!!」

 

これをお見舞いしてやろう。そう思ったチェイスはブレイクガンナーから手を離し、銃口を光弾に向けた。

 

 

 

 

『 Break UP 』

 

 

 

チェイスの耳には、にとりの声も届いていなかった。

 

 

 

 

 







へへっ、俺この後書きで喋るの好きなんだ!
だけど特に言いたいこともないから今回はこのくらいにしとくぜ!じゃあな!
あ、あとVシネのスペクターすげー面白そうだな!

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