東方魔進録   作:鯛の塩焼き

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感想をもらったらハイになるのが人間のルールではないのか?

感想頂いたの初めてでちょー嬉しかったです。ありがとうございます。もうちょっとで超進化するところでした。


第3話 追跡者は何を思うのか

 

「・・・ここはどこだ・・?」

 

 

 

森の中で目覚める「何か」。

 

その姿は人の形をしているが、異形の存在と言った方が正しい表現だろう。

 

「分からない・・・俺が何者なのか・・」

 

混乱する異形の存在。だがその瞳は強い意思に燃えていた。

 

「俺のする事は・・・・そうだ・・進化だ・・・進化しなくては・・!!」

 

一人立ち上がると、人気の無い方へ歩いて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

早朝

 

太陽はつい先ほど登り終えたところで、朝日に照らされている妖怪の山の紅葉は待ちわびたかのように生き生きとしている。

 

まだ目を覚ましてない人の方が多いであろうこの時間に、一人河原に立つ男がいる。

 

チェイス「・・・」

 

幻想郷で初めての一日目が終了したが、不思議と慣れてしまっている自分がいた。

 

チェイス「(俺は・・・一体何者なんだ・・)」

 

 

人間を守れ

 

 

チェイス「(元の世界で俺は一体何をしていたんだ?人間を守る・・・何かと戦っていたのか・・?)」

 

自分の中にある記憶は「チェイス」という名前と「一つの言葉」のみ。表現し難いこのモヤモヤとした気持ちは記憶喪失にでもならない限り分からないだろう。

 

一人考え事をしていると、やや遠くの空を飛ぶ一つの影に気が付いた。

 

チェイス「あれは・・・文か?」

 

近付いてくる影はやがて人の形になり、チェイスの隣に着地する。

 

少女の背中に生えた黒く大きな翼は、片足でふわりと着地したと同時に羽を数枚散らした。

 

文「あややや?チェイスさんではありませんか。待ち合わせの時間はまだ先の筈ですが?」

 

文は喋りながらも羽をさっと背中にしまう。

 

チェイス「目が覚めたから外に出て考え事をしていた。」

 

文「考え事ですか・・・まぁ何の事かは大体予想できますけど。」

 

チェイス「文は何故この時間に来たんだ?」

 

文「えっ」

 

分かりやすく動揺する文にチェイスは疑問符を浮かべる。

 

文「き、気まぐれですよ!早起きも悪くないかな〜って・・・」

 

文「(にとりさんが男性を家に泊めるなんて初めてだから何かいいネタになるかと思って二人が起きてない時間に来ました。なんて言えない・・・)」

 

チェイス「そうか。」

 

文「は、はい。(えぇ〜信じるんですか・・・)」

 

自分でも下手だと思うような嘘を付いたがチェイスがあっさり信じたことで拍子抜けする文。

 

文「そういえばチェイスさんは考え事をしていたそうですが・・・何か思い出した事とかありました?」

 

チェイス「いや無い。俺の記憶に残っているのは名前と一つの言葉だけだ。」

 

気になる言葉が聞こえもう一度文が聞き直す。

 

文「一つの言葉?」

 

チェイス「あぁ。「人間を守れ」。俺は記憶を失う前何をしていたんだ?」

 

予想以上に意味深な答えが返ってきて考え込む。その顔はうつむきながらも真剣な表情である。

 

文「人間を守れ、ですか・・・もしかしたら」

 

 

 

文「正義のヒーローだったとか!」

 

 

 

チェイス「正義の・・・ヒーロー?」

 

チェイスの「何だそれは?」と言いたげな表情に文は自信満々に答える。

 

文「そりゃあもちろん平和を守り悪を倒す戦士の事ですよ。幻想郷にそのような人はまずいませんけどね。」

 

だけど目の前の男のように無愛想で無口なヒーローがいたらさぞ可笑しいだろうな、と一人想像する文。

 

だがそれとは対照的に考え込むチェイス。

 

チェイス「平和を守り悪を倒す・・・か。」

 

文「どうかしました?まさか本当にそうだったりします?」

 

意地悪そうな笑みを浮かべながら文が聞く。

 

チェイス「分からない。だがそんな奴を知っている気がする。」

 

文「なるほど・・・それは興味深い情報ですね。あっそろそろ時間ですし行きますか?」

 

チェイス「分かった。にとりが起きているかどうかだけ見てくるから待っていてくれ。」

 

文「まだ起きてなかったんですか。珍しいですね。」

 

にとりとは長い付き合いなので分かるが、彼女がこんな時間まで寝ていることは珍しい。

 

チェイス「俺が寝るためのベッドを作っていたからなかなか寝れてないんだろう。起こさないように見てくる。」

 

文「分かりました〜。」

 

そう言うとチェイスは家の方へ歩いて行った。

 

文「・・・・」

 

文「(ベッドを一から作ったとは・・・)」

 

文「(人を泊めた事なんか無いからチェイスの寝るベッドが無い!ど、どうしよう・・私のベッドで寝るなんて嫌だろうし・・・)」

 

文「(今から作るしかない・・・!)」

 

文「(ってところですかね。)」

 

文「(記事には出来ませんけど面白い情報が得られました。)」

 

普段人とあまり話そうとしないにとりの意外な一面が見れて満足そうに笑みを浮かべる文であった。

 

 

 

 

 

 

 

チェイスは静かに扉を開け、家の中に入るもやはり物音一つしていなかった。

 

唯一聞こえるのは壁掛け時計の秒針が動く音。

 

チェイス「(やはりまだ起きていないか。・・・?これは・・)」

 

机の上に置いてある物が目に入る。

 

黒いグリップに紫と銀の装飾が施された武器のような物体。

 

おもむろに握ってみると今度は下に敷いてあったメモ書きに目が行く。

 

 

『倒れてた川の近くに落ちてた。チェイスの物かもしれないから置いておく。』

 

 

自分の物か分からなかったが、握ってみて感じた感触はどこか懐かしい。

 

ひとまず懐に仕舞うと家の外へ出て、文の待っている方へ向かった。

 

 

 

 

 

 

 




ムービー大戦楽しみ。
ゴーストもドライブも新フォームでるし新ライダーも出るし進兄さんの結婚式見れるし何よりチェイス復活するし・・・みんなも観に行こう!(ステマ)
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