東方魔進録   作:鯛の塩焼き

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ターケールー殿ー!!!!!
お久しぶりですぞーー!!!!!!!!






第7話 ロイミュードとは何者か

 

 

人里のとある民家。

 

 

にとり「毎度あり〜」

 

 

そう言うと家を出て行くにとり。

 

家といっても自分の家ではなく「客」の家だ。

 

仕事を終え、一息つく。

 

にとり「ふぅ。今日の分はこれで終わりかな。チェイスは今頃・・・」

 

 

 

 

ドォーン!!!!・・・・

 

 

 

 

にとり「うひゃあ!!」

 

少し離れた場所から聞こえてくる爆発音。

 

にとり「な、何だいきなり・・ってあれは!」

 

直接目撃してないものの、爆発音の大きさと目に映る一筋の煙が爆発の大きさを物語っている。

 

それと同時に頭に思い浮かぶ。

 

にとり「チェイス・・・こうしちゃいられない!」

 

にとりは背中に背負っているリュックを大きく揺らしながら、煙の上がっている方へ走り出して行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そこの妖怪!!おとなしく私に退治されなさい!!!」

 

 

突然聞こえてくる声。唖然としていた霊夢と文、そしてチェイスも声の方向に顔を向けた。

 

チェイス「・・?」

 

霊夢「ってあいつは・・・」

 

さっきまで怪物がいた辺りに一人の少女が立っている。白と青の巫女服に長い緑色の髪。歳は霊夢と同じくらいだろう。

 

文「早苗さん!」

 

早苗、と呼ばれた少女は自信満々の顔で堂々と言い放つ。

 

早苗「霊夢さんに文さん!私が来たからにはもう安心です!!この東風谷早苗がそこのナスビ妖怪を退治して見せますよ!」

 

チェイス「(ナスビ・・?)」

 

霊夢「いや早苗その人は・・・」

 

霊夢が止めようとするが、早苗はすでに攻撃仕掛けようとお祓い棒の握られている手を振り上げている。

 

早苗「覚悟・・・」

 

 

 

 

「待て早苗!!!」

 

 

早苗「ふぇ?」

 

早苗が声のした方へ振り向くと、すぐ後ろに呆れ顔の長髪の女性が立っていた。

 

「まったくお前という奴は・・」

 

早苗「慧音さんじゃないですか。あっ!さては私の勇姿を見にここへ!?そうと分かれば」

 

再びチェイスの方へ向き直し、腕を振り上げる早苗。

 

「待てと言っているだろう!」

 

ゴン!!

 

早苗「あいたっ!?」

 

女性のゲンコツが早苗の頭に入った。

 

霊夢「・・・なんだか横槍の多い日ね。」

 

文「そうですね・・」

 

チェイス「(痛そうだ・・・)」

 

突然の痛みに呻く早苗。

 

早苗「うぐぐ・・・何するんですか!?」

 

「馬鹿者!!その人はさっきまで暴れていた妖怪ではない!」

 

怒る早苗に対して、「こっちのセリフだ」と言わんばかりに声を荒らげる女性。

 

早苗「えっ?どういうことですか?」

 

「はぁ・・・詳しい話は後でする。ひとまず寺子屋に来い。そこで話をしよう。そこの三人もだ。」

 

文「わ、分かりました!」

 

 

一向は女性を先頭に歩いて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人里から少し離れた森。

 

 

038「ハァ・・ハァ・・・クソッ!」

 

チェイスに撃退された怪物が一人悪態を付いていた。

 

038「この俺をコケにしやがって!今度会ったらただじゃおかねぇ!!」

 

 

ガサガサ・・

 

 

038「!?誰だ!!」

 

茂みの奥から現れたのは見覚えのある姿。だがこの怪物からすれば見慣れた存在でもある。

 

038「お前は・・・!」

 

 

「ククク・・・やっと見つけたぜ。」

 

 

お互いに初めて見る姿ではない。

 

038「・・厄介な奴がいる。手を貸せ。」

 

 

「いいぜ。俺たちの邪魔をする奴は・・・容赦なく潰す。」

 

 

 

 

不敵な笑い声が人気の無い森の中で静かにこだましていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

早苗「申し訳ありませんでした!!」

 

 

一軒の建物に謝罪の声が響き渡る。

 

若干老朽化の進んだ建物は早苗の声量に反応して窓ガラスを揺らす。

 

ここは「寺子屋」。

現代でいう学校だ。女性に連れられてやって来たこの寺子屋は、まだ昼過ぎだというのに子供たちの姿が見えず四人は固まって適当な机に座っている。

 

「・・・という訳で許してやってくれるか?彼女も悪気があった訳じゃ無いんだ。」

 

チェイス「あぁ。」

 

早苗と女性の仲介による謝罪にチェイスはあっさりと答える。

 

「すまないな。早苗、彼もそこまで気にしてくれていないようだからもう座ろうか。」

 

早苗「すいません・・ありがとうございます。」

 

チェイス「お前が人間のために戦おうとした事は事実だ。気にするな。」

 

早苗「!!・・はい!」

 

いかにも落ち込んでいる雰囲気の早苗にチェイスは彼なりのフォローをする。

 

「さて、早苗の件はこれでいいとしてさっそく本題に入ろう。私の名前は上白沢慧音。この寺子屋で教師をやっている。君の名前は・・チェイスだったか?」

 

チェイス「あぁそうだ。」

 

霊夢「博麗霊夢よ。博麗神社で巫女やってたりしてるわ。」

 

早苗「私は東風谷早苗です!霊夢さんと同じく守矢神社という所で巫女をやっています。」

 

各々が自己紹介を終えた所で文が話を切り出す。

 

文「そういえば慧音さんはどうしてチェイスさんが敵じゃないと分かったんですか?」

 

話を振られた慧音だが、どこか表情が険しい。

 

慧音「妖怪が暴れていると知って子供たちを避難させていたんだ。それで避難が終わったから私もそちらに向かった。急いで駆けつけたらお前たちが戦っているのが見えて・・・」

 

文「・・金縛りの様な現象に遭遇したと?」

 

慧音は険しい表情のまま静かに頷く。

 

慧音「あれは一体何だったのだ?霊夢でさえ太刀打ち出来なかったように見えたが・・」

 

霊夢「うるさいわね。」

 

喋りかけたところで霊夢が遮る。

負けず嫌いな彼女にとってこれ以上の屈辱は無い。

 

早苗「え、え?皆さん私が来る前の話をしてるんですよね?」

 

一人置いていかれていく事に気が付いた早苗。

 

慧音「あぁ、すまない。文、初めから話してくれ。お前たちがあの妖怪と出会った時の事を。」

 

文「分かりました。まずは・・」

 

 

 

 

 

〜少女説明中〜

 

 

 

 

 

 

文「・・・という訳なんですよ。」

 

慧音「・・・なるほど。」

 

話し始めてから数分後、文の説明が終わった。普段から新聞記事を書いているだけあって、その喋りと説明は端的で分かりやすいものだった。

 

だがそんな完璧な説明にも穴がある。文本人でも分からない事だ。

 

霊夢「やっぱり分からない事が多過ぎるわ。普段ならさっさと倒しておしまいだけど今回はそう簡単にいかなさそうね。」

 

険しい表情の霊夢だが、慧音は冷静に考える。

 

慧音「とりあえず簡単にまとめてみよう。まず人里を歩いていたら突然あの妖怪が暴れ始めてお前たちはそれを止めようとした。そこに霊夢も駆けつけたがその妖怪の時間操作能力のようなもので苦戦して、チェイスに助けられた・・・といった感じか。」

 

文「そんな感じですね。」

 

早苗「そんな事があったんですか・・・不覚です・・」

 

再び落ち込む早苗。

 

慧音「謎の能力を使う見慣れない妖怪。そしてその能力の影響を受けなかったチェイスと文には使えなかった武器。」

 

慧音「妖怪は自分のことを「ロイミュード」だと言ったんだな?」

 

文「はい。私の口から出たロイミュードという単語に反応して思い出した、ってふうに見えましたけどね。」

 

霊夢「どうもあの妖怪は最近幻想郷に来たみたいに見えるわね。それで記憶も無くしてるって感じ?。」

 

各々が意見を出していく。が、早苗の一言により場の空気が少し変わる。

 

 

早苗「まさかその妖怪「も」ですか・・・?」

 

 

その場にいる者が皆思った。

 

「チェイスとあのロイミュードという妖怪は何か関係があるかもしれない」と

 

慧音「チェイスとロイミュード・・・何か関係があるように見えるがもしそうだとしたら、ロイミュードもまた外の世界からやって来た事になる。」

 

文「外の世界にあんな妖怪が?うーん・・・想像が出来ませんね。」

 

またも悩む時間に入る。だが悩み続けるよりも本人に何か聞いた方が情報が得られるかもしれない、と判断する文。

 

文「チェイスさんは何か知ってますか?と言っても記憶を無くしたあなたに今聞いても・・」

 

喋り始めてから自分の言った言葉が無意味だと感じ出す。だが返ってきた答えは予想外のものだった。

 

 

チェイス「・・・あいつらはロイミュード。外の世界にいた怪物だ。」

 

 

文「そうですか・・・えっ」

 

 

チェイス「そして俺が戦うべき「敵」・・・」

 

チェイス以外の四人は目を丸くする。

文は突然の発言に戸惑いを見せつつもチェイスに詳しく話を聞こうとする。

 

文「そ、それはどういう」

 

 

 

バァン!!

 

 

にとり「な、何だってー!?」

 

 

「「「!?」」」

 

 

大きな音を立て開く寺子屋の扉。そして驚いた表情のにとり。

 

霊夢「ちょっとあんたいつからいたのよ!」

 

思わず鋭い指摘をする霊夢。

 

にとり「え?あぁチェイスたちがここに来てるって近くの人から聞いたからたった今入ろうとしたんだけど。」

 

早苗「もう入ってますね。」

 

にとり「扉に手を掛けた時にすごい話を聞いちゃったもんだからつい・・」

 

「・・・」

 

慧音はため息混じりに呆れた表情をとる。他の面々も同じような顔色だ。ただチェイスを除いて。

 

にとり「あはは・・悪かったよ。ってそれよりさっきの話だよ!チェイスってばやっぱりただの外来人じゃないの?」

 

その言葉を聞いて呆れ顔だった者もハッと顔を上げる。

 

文「そ、そうですよチェイスさん!さっき言っていた「敵」とは一体どういうことなんですか?」

 

チェイス「・・・あの怪物が「ロイミュード」という言葉を聞いて思い出したように俺も思い出した。」

 

チェイス「ロイミュードは元の世界で俺が戦っていた「機械生命体」だ。」

 

文「き、機械生命体・・というとあの怪物は妖怪などの生き物ではなくロボットだと?」

 

人一倍好奇心が強い彼女からすれば黙っている時間さえも惜しく感じられた。

 

チェイス「そうだ。ロイミュードは感情を持った機械。」

 

慧音「信じられんな・・・そんなものが外の世界にいたなど。」

 

霊夢「だけどあんな奴、見たことないわ。普通の妖怪とも違う雰囲気だったし。」

 

文「あっ・・・そういえば・・」

 

文は何かを思い出したように一人つぶやき始める。

 

文「あのロイミュード、胸に「38」と書かれたプレートが付いてました。もしかして・・・複数いるのでは?」

 

それを聞いた早苗はギョッとした表情で文の方を向く。

 

早苗「二人でも敵わなかったような化け物が何体もいるって事ですか!?」

 

チェイス「108だ。」

 

早苗「え・・?」

 

早苗はつい聞き返してしまった。今最も聞きたくない情報があっさりと聞こえてしまったからだ。

 

チェイス「あいつらは全員で108体いる。増えはしないがな。」

 

慧音「108・・またかなりの数がいるな。」

 

霊夢「そいつらが全員幻想郷に来てるとも限らないけどね。それにチェイスの記憶っていうのもまだ不確かだし。」

 

その言葉を聞いた早苗は食い気味に乗り出す。

 

早苗「そ、そうですよ!チェイスさんの記憶が曖昧かもしれないし・・」

 

チェイス「・・・それもそうだな。俺が記憶を失っているのも事実。あまりこの記憶を信用し過ぎるのも・・」

 

チェイス「(とは言ったもののロイミュードに関する記憶は確かな自信がある。ならばそれほど俺に深い関わりがあったということにもなるのか?)」

 

チェイス「(何かを ・・・重要な事を・・・)」

 

しばらく口を動かさなかったにとりがとつぜん切り出す。

 

にとり「・・そういやチェイスさ。文が質問するまで何でこんな大事なこと言わなかったの?思い出したのってロイミュードと戦ってた時なんだよね?」

 

他の面々も「そういえば」といった表情でチェイスの方を見る。

 

チェイス「・・・・からだ。」

 

にとり「?」

 

 

 

チェイス「誰も・・・聞かなかったからだ。」

 

 

 

「「・・・」」

 

 

 

この顔は本気で言っている。そう思ったにとり達はこれ以上何も言わなかった。

 

 

 

 





マッハの小説が出たと思ったら今度はマッハ&ハート様のVシネだと!?仮面ライダーハートって何だ!!??気になるぞー!!!!!ウオー!!!!




P.S. ドライブサーガはいいぞ。最高だ。
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